井筒部屋

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井筒部屋（いづつべや）は、日本相撲協会所属の相撲部屋。

目次 1 沿革 1.1 井筒系統時代 1.2 高砂系統時代 1.3 時津風系統時代 2 師匠 3 力士 3.1 現役の関取経験力士 3.2 横綱・大関 3.3 幕内 3.4 十両 4 行司 5 呼出 6 外部リンク

[編集] 沿革

[編集] 井筒系統時代

第16代横綱・初代西ノ海が明治時代に創設した井筒部屋は、鹿児島出身力士を多く抱えた。7代井筒は、横綱・2代西ノ海、大関・駒ヶ嶽、大関・大江山、関脇・逆鉾与治郎を育てた。

1944年（昭和19年）9月、9代井筒（前2・星甲実義）が亡くなったときに、力士は一時期双葉山道場に全員預けられたが、1947年（昭和22年）6月に元幕内・鶴ヶ嶺道芳が引退して10代井筒を襲名して井筒部屋を再興した。10代井筒は、関脇・鶴ヶ嶺をはじめ、幕内・逆鉾與治郎、幕内・太刀風義経などの関取を士育て、中堅部屋としての地位を確かなものにした。

1972年（昭和47年）3月に10代井筒（鶴ヶ嶺）が逝去すると、その後継者をめぐって一致点が見出せず、井筒部屋の部屋付き親方であった陸奥親方（前4・星甲）が11代井筒を継承し、同じく井筒部屋の部屋付き親方であった君ヶ浜親方（関脇・鶴ヶ嶺、後に13代井筒を襲名）は、分家独立して君ヶ浜部屋を創設した。当時2人いた幕内力士のうち、大雄辰實は井筒部屋に残ったが、錦洋幸治（後に改名して大峩悟）は君ヶ浜部屋に移籍した。その直後の1972年5月場所に、二人の割が組まれてしまった。しかし11代井筒は、1974年（昭和49年）4月に井筒の年寄名跡を返上して陸奥に戻り、部屋名称も陸奥部屋へと改称して井筒部屋は消滅した。

[編集] 高砂系統時代

年寄名跡は高砂一門の第52代横綱・北の富士に渡り、1974年（昭和49年）7月限りで引退した九重部屋（第41代横綱・千代の山）所属の北の富士が、12代井筒を襲名して九重部屋から分家独立して井筒部屋を創設した。しかし、1977年（昭和52年）10月に11代九重（千代の山）が死去したため、同年11月に12代九重を襲名して九重部屋を継承するとともに、井筒部屋の力士全員は九重部屋に移籍して井筒部屋は消滅した。

[編集] 時津風系統時代

1977年（昭和52年）12月、君ヶ浜親方（関脇・鶴ヶ嶺）は12代九重（北の富士）が所有していた空名跡・井筒と年寄名跡を交換し、13代井筒親方となり部屋名称も君ヶ濱部屋から井筒部屋へ改称した。ちなみに、13代井筒の妻は8代井筒（2代西ノ海）の孫にあたる（参照）。こうして明治来の系統に戻った井筒部屋は、大関・霧島や井筒3兄弟（十両・鶴嶺山、関脇・逆鉾、関脇・寺尾）ら多くの関取を輩出した。

1992年（平成4年）9月場所限りで引退した井筒部屋（関脇・鶴ヶ嶺）所属の井筒3兄弟の次男・逆鉾は、年寄・春日山を襲名して井筒部屋所属の部屋付き親方として後進の指導にあたっていたが、13代井筒が定年退職を迎えたため1994年（平成6年）4月に14代井筒を襲名して井筒部屋を継承した。なお、井筒3兄弟の三男・寺尾は、2004年（平成14年）1月に井筒部屋から分家独立して錣山部屋を創設している。

[編集] 師匠

• 7代：西ノ海嘉治郎 (初代)（横綱・初代西ノ海、鹿児島）※井筒部屋創設
• 8代：西ノ海嘉治郎 (2代)（横綱・2代西ノ海、鹿児島）
• 9代：星甲實義（前2・星甲、鹿児島）
• 10代：鶴ヶ嶺道芳（前2・鶴ヶ嶺、鹿児島）
• 11代：井筒昌男（いづつ まさお、前4・星甲、千葉）
• 12代：井筒勝昭（いづつ かつあき、横綱・北の富士、北海道）
• 13代：井筒昭男（いづつ あきお、関脇・鶴ヶ嶺、鹿児島）
• 14代：井筒好昭（いづつ よしあき、関脇・逆鉾、鹿児島）

[編集] 力士

[編集] 現役の関取経験力士

• 鶴竜力三郎

[編集] 横綱・大関

横綱

• 西ノ海嘉治郎 (2代)（25代・鹿児島）
• 西ノ海嘉治郎 (3代)（30代・鹿児島）

大関

• 霧島一博（鹿児島）
• 豊國福馬（大分）

[編集] 幕内

関脇

• 錦洋与三郎（鹿児島）
• 逆鉾昭廣（鹿児島）
• 鶴ヶ嶺昭男（鹿児島）
• 寺尾常史（鹿児島）

小結

• 陣岳隆（鹿児島）

平幕

• 安芸ノ州法光（広島）
• 薩洲洋康貴（鹿児島）
• 貴ノ嶺明彦（福岡）
• 鶴竜力三郎（モンゴル）

[編集] 十両

• 鶴ノ富士智万（鹿児島）

[編集] 行司

• 30代式守伊之助（鹿児島）

[編集] 呼出

[編集] 外部リンク

• 井筒部屋の部屋