第53回ベルリン国際映画祭
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第53回ベルリン国際映画祭は2003年2月6日から16日まで開催された。
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[編集] 概要
2003年のベルリン国際映画祭は湾岸戦争が影を落とす中で行われた。コンペティション部門には21本の長編と17本の短編が出品され、パキスタンの難民少年を描いたマイケル・ウィンターボトムの『イン・ディス・ワールド』が金熊賞を受賞した。また、フランスの女優アヌーク・エーメが名誉賞を受賞した。2003年からは新人監督の作品を対象としたTalent Campusという部門もはじまった。
[編集] 受賞
- 金熊賞:『イン・ディス・ワールド』(マイケル・ウィンターボトム)
- 銀熊賞
- 審査員グランプリ:『アダプテーション』 (スパイク・ジョーンズ)
- 監督賞:パトリス・シェロー (『ソン・フレール -兄との約束-』)
- 男優賞:サム・ロックウェル (『コンフェッション』)
- 女優賞:メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア (『めぐりあう時間たち』)
- 音楽賞:マジョリー、セルジュ・フィオリ、ママドゥ・ジャバテ (『Madame Brouette(ブルーエット夫人)』)
- 芸術貢献賞:リー・ヤン (李杨、『Mang jing(盲井、Blind Shaft)』)
[編集] 上映作品
[編集] コンペティション部門
- 長編映画のみ記載
- 『25時』 – スパイク・リー (アメリカ)
- 『アダプテーション』 – スパイク・ジョーンズ (アメリカ)
- 『アレキサンドラの企て』 – ロルフ・デ・ヘール (オーストラリア)
- 『イン・ディス・ワールド』 – マイケル・ウィンターボトム (イギリス)
- 『グッバイ、レーニン!』 – ヴォルフガング・ベッカー (ドイツ)
- 『クリビアにおまかせ!』 – ピーター・クラマー (オランダ)
- 『コンフェッション』 – ジョージ・クルーニー (アメリカ)
- 『死ぬまでにしたい10のこと』 – イザベル・コイシェ (スペイン・カナダ)
- 『ソラリス』 – スティーヴン・ソダーバーグ (アメリカ)
- 『ソン・フレール -兄との約束-』 – パトリス・シェロー (フランス)
- 『たそがれ清兵衛』 – 山田洋次 (日本)
- 『めぐりあう時間たち』 – スティーブン・ダルドリー (イギリス)
- 『HERO』 – チャン・イーモウ (香港・中国)
- 『ぼくは怖くない』 – ガブリエーレ・サルヴァトーレス (イタリア)
- 『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』 – アラン・パーカー (アメリカ)
- 『Der Alte Affe Angst』 – オスカー・レーラー (ドイツ)
- 『La fleur du mal』 – クロード・シャブロル (フランス)
- 『Lichter』 – ハンス・クリスティアン・シュミット (ドイツ)
- 『Mang jing(盲井、Blind Shaft) – リー・ヤン (香港・ドイツ)
- 『Petites Coupures』 – パスカル・ボニツェール (フランス)
- 『Rezervni Deli』 – Damjan Kozole (スロベニア)
[編集] コンペティション外
- 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 – マーティン・スコセッシ (アメリカ)
- 『たまゆらの女』 – スン・チョウ (中国)
[編集] 特別上映
- 『アララトの聖母』 – アトム・エゴヤン (カナダ)
- 『アンビリーバブル』 – トマス・ヴィンターベア (デンマーク・スウェーデン)
- 『ウィルバーの事情』 – ロネ・シェルフィグ (デンマーク・イギリス)
- 『Rain レイン』 – マイケル・メレディス (アメリカ)
- 『Babij Jar』 – ジェフ・カニュー (ドイツ・ベラルーシ)
- 『La petite prairie aux bouleaux』 – マルセリーヌ・ロリダン=イヴェンス (フランス・ドイツ)
[編集] 日本映画
コンペティション部門に山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』が出品された。また、同じ部門で上映されたデンマーク映画『Araki - The Killing Of A Japanese Photographer』は、写真家の荒木経惟をモデルにしたアニメ映画であった。
Galaでは小津安二郎の『東京物語』が、パノラマ部門では同じく小津監督の『秋日和』と阪本順治の『ぼくんち』が、フォーラム部門では再び小津監督の『麦秋』と『晩春』、『浮草物語』、『生れてはみたけれど』、また中国で山東料理を後世に伝える日本人女性を追った李櫻(リ・イン)監督のドキュメンタリー『味』や SABUの『幸福の鐘』、大重潤一郎の『小川プロ訪問記』が上映された。
[編集] 審査員賞
- アトム・エゴヤン (カナダ/監督)
- アンベール・バルザン (プロデューサー/フランス)
- キャスリン・ビグロー (アメリカ/監督)
- アンナ・ガリエナ (イタリア/女優)
- マルティナ・ゲデック (ドイツ/女優)
- ジェフリー・ギルモア (アメリカ/サンダンス映画祭のディレクター)
- アブデラマン・シサコ (モーリタニア/監督 )
[編集] 外部リンク
- 公式サイト (ドイツ語・英語)
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