笑ゥせぇるすまん
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笑ゥせぇるすまん(わらうせえるすまん)は藤子不二雄A原作のブラックユーモア漫画でアニメ化、テレビドラマ化もされた。セールスマンの喪黒福造(もぐろふくぞう)が現代人のちょっとした願望をかなえてやるが、約束を破った場合、その代償も負わされる。この作品の本質は単なるブラックジョークではなく、喪黒がオチで発するセリフが示すように、うまい話には用心せよという警鐘的・寓話的な意味合いを兼ねている。また、人間の本質であるいい加減さ、愚かさ、弱さが描かれた物語が多い。原作のタイトルは『黒イせぇるすまん』(あるいは『黒ィせぇるすまん』)で、喪黒の読みもはじめ「もこく」であったが、アニメ化の際に改題された。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 作品概要
[編集] 喪黒福造のセールス
喪黒は「魔の巣」というバーに出入りすることと、小田急線沿線に在住していること以外の私生活すべてが謎の男性で、客に対して「ココロのスキマ、お埋めします」と書かれた名刺を差し出し自己紹介し、一回だけという約束で束の間の夢を叶えてやる。セールスマンという名目上、常に敬語で喋り、口を開いてにやにや笑っているのが特徴[1]。顔とは関係ないが、足の裏に関しては第80話「小指のコヨリ」で見ることができる。喪黒は黒ずくめでありながら、靴下の色は実は白やグレーである。
なお、名刺に書かれている「ココロのスキマ」には当初「、」がついていたが後に「♡」になった。アニメでは45話以降。ちなみに名刺はウォータープルーフである(「温泉奇行」)が、第7話「ナマケモノ」ではサウナの湿気のせいで湿って皺が寄っている。また、第49話「椅子男」でもわかるように、名刺は一般の印刷業者に発注して印刷してもらっているようである。SP作品「今仁見手郎の秘密復讐計画表」ではスチール製であり、これのおかげで喪黒は命拾いする。ドラマ版では名刺に原作の喪黒の顔が付いている。作者曰く、喪黒兄弟は人間ではない存在だという。
基本的に表情を変えることのない喪黒であるが第59話「愛妻弁当」では主人公の妻が作った弁当を捨てようとしたところを喪黒が食べてしまいあまりのマズさに顔を青ざめながら苦しがる、第65話「はしご酒」では主人公に無理やり酒飲みを付きあわされ、目を回しながら倒れるというコミカルなシーンが見られた。
[編集] オチとお客様
客のほとんどはその夢に欲望を惹起されて[2]、あるいは喪黒にもう一度夢を叶えてくれるよう懇願し[3]、「ドーン!!!!」[4]という呪文とともに奈落の底に突き落とされる。軽いものでは、単なる遅刻をしたり家族に怒られたりする程度だが、重いものになると、財産的・精神的な破産、進退窮まったり、動物や化け物にされたり、一生しなければならない事になったり、廃人にされたり、殺人などの犯罪を犯したり、身体欠損や死亡したりといった悲劇的な結末が待っている。一方でヤクザやボッタクリバーで襲い掛かった時やある人を助ける時やある人に代わって仕事したり、酔っ払いで酒癖が悪い人間の酔いを覚ます時にも「ドーン!!!!」が使われている。
また、喪黒と関わった人や場所が、他の話で再登場することもある。アニメ版の第2話「イージー・ドライバー」と第52話「安心カプセル」の2話には、全くの同一人物が登場し、喪黒によって2度も破滅してしまうという結末を迎えている[5]。SP「湯けむり哀歌」では、第1話「たのもしい顔」の主人公を始め、他の話の主人公たちが次々と登場している。
原作・アニメともに初期は喪黒によって[6]「ドーン!!!!」という呪文によって客は束の間の夢を励起され、その後欲望のままに暴走し自滅してしまうパターンが多かった[7]が、やがて客が喪黒との約束を破ったがために、ストーリーの最後で「ドーン!!!!」を浴び、破滅するパターンが圧倒的に多くなった。最後には、不幸のどん底に陥れられた客を見届けた喪黒の一言と、「ホーホッホッ…」という笑いのオチで締めくくられる。
極稀にハッピーエンドも存在する。
[編集] 作品について
初登場時は『黒イせぇるすまん』であったが、1980年代末にアニメ化にあたり『笑ゥせぇるすまん』に改題された。これに関しては、当時黒人差別表現問題が大きな話題となっており、「黒」が自主規制にひっかかって変更されたという説がある。また、主人公の名も『黒イせぇるすまん』の当時は「もぐろふくぞう」の読みではなく、「もこくふくぞう」であったが、改題と共に変更されている。
藤子不二雄Aは「執筆中はどうやって客を陥れようかという考えにばかり陥ってしまい、自分自身が喪黒福造になっていくような気がした」と語っている。またトリビアの泉で本人が喪黒の容貌はタレントの大橋巨泉からヒントを得たと語っている。
関連作品として喪黒福造の弟が主人公の「喪黒福次郎の仕事」がある(後述「その他」参照)。
また、そのプロットを流用した作品でどおくまん原作の「摩訶不思議!通販大王」がある。
[編集] 歴史
- 1968年に小学館のビッグコミックの読みきり作品「黒イせぇるすまん」として登場。
- 1969年から1971年まで実業之日本社の漫画サンデーで「黒ィせぇるすまん」として連載。
- 名刺には「ココロのスキマお埋めします」ではなく「友愛事業団 外務主任」と書かれている。
- 1989年10月から1992年までTBS系の番組『ギミア・ぶれいく』でアニメ化。「笑ゥせぇるすまん」改題される。
- 1989年12月号のビッグコミック「笑ゥせぇるすまん」として読みきり作品を掲載。
- 1990年から1995年まで中央公論社の中央公論に「笑ゥせぇるすまん」として連載。
- 1996年から2000年まで漫画サンデーに「帰ッテキタせぇるすまん」として連載。
- 1999年にテレビ朝日系でドラマ化。
- 2001年よりコミック伝説マガジンおよび漫画サンデーに「踊ルせぇるすまん」を連載。
- 2003年にビッグコミック1001号記念作品として誕生秘話を明らかにした読みきり作品「わが名はモグロ・・・ 喪黒福造」を掲載。独特のふてぶてしい見た目は大橋巨泉がモデルであることが明らかにされた。
[編集] アニメ
大人向け番組である「ギミア・ぶれいく」内でコーナードラマとしてアニメ化され、それまで一般には児童漫画だと思われていた藤子不二雄作品に別の面があることが認知されるきっかけになった。
「私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。ただのセールスマンじゃございません。私の取り扱う品物は心、人間の心でございます。ホーホッホッ…」というセリフで始まり、タイトルコール。導入部は「この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり、そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。さて、今日のお客様は…」という喪黒の声が流れ、客の顔・氏名・年齢・職業が出た後にサブタイトルを表示して始まる。その独特で低く不気味な喪黒の声から始まるこの物語は、生活が満たされていないと思い悩んでいる現代人の前に突然喪黒が現れるところから始まる。
※他のストーリーでオープニング前に喪黒福造はバー魔の巣でタロット占いをしてあるカードが出ると魔の巣のマスターがグラスを割ったり、急いで拭いたり、マスターの表情が変わったり、(スペシャルなどで)グラスを拭く場面で物語が始まる事がある。
アニメはヒットし、笑ゥせぇるすまんの知名度を押し上げた。夜9時以降の放送(それに加えコーナードラマであるため放送時刻も一定ではない)にもかかわらず、小学生にも人気があったという。実際、漫画サンデー連載分の原作がアニメ化され尽くされると、オリジナルストーリーのアニメを放送した(ただしストーリーのアイデアはすべて藤子自身が提供した)。さらに、中央公論で連載が始まると、オリジナルストーリーに中央公論での連載分のアニメ化作品を混ぜて、放送を続けていった。また、中央公論からの作品には内容をアニメ用に変更しているものもある。特番と再放送にのみ主題歌がある。これは後にホワイトアウトなどの小説を書いた真保裕一が演出を手がけていた。なお劇中の音楽は田中公平が、本作品の監督は米たにヨシトモが(ただし本名の「米谷良知」名義でのクレジット。本作品が彼にとっての初監督作品であった。その後、米たにと田中(公平)は『勇者王ガオガイガー』でコンビを組む事となる)、アニメーション製作は藤子アニメでおなじみのシンエイ動画がそれぞれ担当していた。
1989年10月17日 - 1990年9月25日、1991年3月12日 - 1992年3月24日、同年7月7日 - 9月29日放送。
その人気の高さからか、ギミア・ぶれいく放送終了後もスペシャル版として特番が3回放送されている。なおこの特番から、通常のアニメのようにオープニングとエンディングがつき、それぞれテーマソングや各種クレジット、アイキャッチが挿入されるようになった(詳細は後述)。このオープニング・エンディングと過去の作品とを流す再放送が出現するようになったことから、本作品の再放送を独立番組として流すためだったのではないかという声も挙がっている。
[編集] 主題歌(特番と再放送のみ)
[編集] 登場人物
- 喪黒福造:大平透
- バー「魔の巣」のマスター(無口と言うより完全に無言。原作では一度だけしゃべったことがある)
- 白金:大木民夫、第53話「自画自賛」に登場したある企業の経営者もしくは会長を勤めてる人かもしれない、一様喪黒福造の知り合いで第53話「自画自賛」だけじゃなく61話 「夢のマイホーム」、第80話 「小指のコヨリ」、第91話 「夜行列車」(「夜行列車」のラストにセリフ無しで顔だけで夜行列車に寝ているシーンで登場した)にも登場した。
- 客(登場する客の名前は、その回の内容に合わせた語呂合わせであることがほとんど)。また、男性が登場することが多いが女性や小学生なども登場することがある。
[編集] 藤子不二雄Ⓐ作品からのゲストキャラクター
- 珍奇堂店主
- 藤子不二雄Ⓐの作品、『シャドウ商会変奇朗』(旧題:ブラック商会変奇朗)に登場する、主人公変奇朗の祖父。原作同様、骨董品店「珍奇堂」を営んでおり、いわくつきな商品を高額で販売している。
- 笑ゥせぇるすまん春の特大号「大変愛」に登場。
- ワニオ:大平透(喪黒が行った「影写しの術」影響時)
- 藤子不二雄Ⓐの作品、『黒ベエ』に登場したカイマン種のワニ。
- 食品を扱うため、ペットが欲しくても飼うことが許されなかった垣田少年が喪黒より提供されたワニで、紆余曲折あって料理されかけたが、喪黒の「影写しの術」により、逆に喰おうとした人物を「料理」してしまう。
- 1991年9月3日の第SP話 「ワニオの怪奇料理」に登場。
- 原作よりも、最後の場面が生々しく、下記の作品とは逆により過激な描写になっている。
- 今仁見手郎:田中真弓
上記2作品は主人公を黒ベエから喪黒に取り換えただけの作品であるため、今仁少年以外の登場人物はすべて同じ名前で登場し、また喪黒も黒ベエの影使いを用いる。この為、ストーリーや結末も原作と同じものである。
[編集] 放送リスト
題名の右は喪黒が関わった客の名前である。
[編集] 1989年
- 第00話 プロローグ(10月10日)サラリーマン(名前は不詳)(声:二又一成)
- 第01話 たのもしい顔(10月17日)頼母雄介(声:柴田秀勝)
- 第02話 イージー・ドライバー(10月24日)浦成平一(声:キートン山田)
- 第03話 ともだち屋(10月31日)青井達夫(声:難波圭一)
- 第04話 化けた男(11月7日)磯部錦一(声:島田彰)
- 第05話 勇気は損気(11月28日)熊井勇(声:平野義和)
- 第06話 47階からの眺め(11月21日)憂木守(声:松本保典)
- 第07話 ナマケモノ(12月5日)佐保民夫(声:大山豊)
- 第08話 手切れ屋(12月12日)坊田進一(声:水島裕)
- 第09話 プラットホームの女(12月19日)直木純一(声:堀川亮)
- 第10話 的中屋(12月26日) 中山歩一(声:鈴木清信)… この回にはメイキング・オブ・笑ゥせぇるすまん(アニメ制作裏側VTR)も放送されている。
[編集] 1990年
- 第11話 押入れ男(1月9日)日陰久利(声:中村大樹)
- 第12話 白昼夢(1月16日)中島健一(声:橋本晃一)
- 第SP話 ユスリの落とし穴(1月23日)襟戸勉(声:塩屋翼)
- 第13話 ゴルフ入門(1月30日)舞戸千代郎(声:堀内賢雄)
- 第14話 結婚したい女(2月6日)妻成耐子(声:佐久間レイ)
- 第15話 切る(2月13日)出無野風太(声:桜井敏治)
- 第16話 チ漢さん(2月20日)冬木花衛(声:野本礼三)
- 第17話 アルバイト(秘)情報(2月27日)筒井伸一(声:菅原淳一)
- 第18話 夢のあと(3月6日)浦島太一(声:仲木隆司)
- 第19話 ザ・ガードマン(3月13日)石野隆志(声:広森信吾)
- 第20話 初恋の人(3月20日)恋野夢美(声:松原雅子)
- 第SP話 OB夫婦-夫のケース-(3月27日)虫味一郎(声:幹本雄之)
- 第SP話 OB夫婦-妻のケース-(3月27日)虫味蝶子(声:島津冴子)
- 第21話 空手道(4月10日)鳥森喜一(声:竹村拓)
- 第22話 男ぎらい(4月17日)刈谷麻子(声:冬馬由美)
- 第23話 家の灯(4月24日)加江利宅内(声:岡部政明)
- 第24話 後部座席の男(5月1日)大栗之益(声:西川幾雄)
- 第25話 モテモテご注意(5月8日)無西俊夫(声:荒川太郎)
- 第26話 狸のオナカ(5月15日)出原奈也巳(声:橋本晃一)
- 第27話 重役と窓際(5月22日)日眞賀星也(声:筈見純)
- 第28話 五月病(5月29日)勝田類(声:菊池英博)
- 第29話 伝言ダイヤル(6月5日)生地内也(声:巻島直樹)
- 第30話 シングルライフ(6月12日)男谷毛馬(声:岸野一彦)
- 第31話 途中下車(6月19日)半出押太(声:宮内幸平)
- 第32話 キッス占い(6月26日)尾崎真蔵(声:関俊彦)
- 第33話 乗車拒否(7月3日)大井卓司(声:荒川太郎)
- 第34話 ブルペンエース(7月10日)能見野新造(声:塩沢兼人)
- 第SP話 笑ゥせぇるすまん大図鑑(7月17日) … 今までの放送回を再編集したもの
- 第35話 愛妻写真(7月24日)加古忍(声:徳丸完)
- 第36話 コレクター(7月31日)吉手麻仁也(声:速水奨)
- 第37話 月下美人(8月7日)産名八太(声:津久井教生)
- 第38話 カンヅメのペット(8月14日)高亜羅夫(声:高木渉)
- 第39話 フクロウの目(8月21日)耳津邦夫(声:目黒裕一)
- 第40話 若さ自慢(8月28日)若狭万次郎(声:納谷六朗)
- 第41話 グルメ志願(9月4日)久留米星雄(声:堀川亮)
- 第42話 カラオケ症患者(9月11日)空尾慶一(声:塩屋浩三)
- 第43話 単身赴任(9月18日)丹巳一人(声:村松康雄)
- 第44話 月夜のオーキッド(9月25日)花畑駒太(声:池水通洋)
[編集] 1991年
- 第SP話 雪山惨歌(1月22日)見地目苔(声:難波圭一)
- 第SP話 湯けむり哀歌(3月12日)落窪礼(声:田原アルノ)
- 第45話 ケーフィア(3月19日)須田見梨也(声:山口勝平)
- 第46話 見おろす男(4月9日)宇和目和夫(声:増岡弘)
- 第47話 ゴルフフリーク(4月16日)白玉教一(声:肝付兼太)
- 第48話 老顔若体(4月23日)出雲若志(声:阪脩)
- 第49話 椅子男(4月30日)安楽一寿(声:塚田正昭)
- 第50話 決断ステッキ(5月7日)真夜井王志(声:増谷康紀)
- 第51話 温泉奇行(5月14日)木原志佐雄(声:吉村よう)
- 第52話 安心カプセル(5月21日)浦成平一(声:キ-トン山田)
- 第53話 自画自賛(5月28日)伴護保(声:津久井教生)
- 第54話 家庭菜園(6月4日)出利慶太(声:田中和実)
- 第55話 からみ酒(6月11日)酔手壮郎(声:塩屋翼)
- 第56話 極楽風呂(6月18日)湯網好男(声:田口昴)
- 第57話 レンタル彼女(6月25日)常仁一人(声:菅原淳一)
- 第58話 想い出酒場(7月2日)開高角太郎(声:矢田稔)
- 第59話 愛妻弁当(7月9日)我妻毅(声:松本保典)
- 第60話 離婚倶楽部(7月16日)福水凡(声:島香裕)
- 第61話 夢のマイホーム(7月23日)一戸立男(声:上田敏也)
- 第62話 愛の贈りもの(7月30日)上木四郎(声:石丸博也)
- 第63話 家族あわせ(8月6日)屋内寒志(声:麦人)
- 第64話 ガラス越しの愛(8月13日)甲田亀太郎(声:桜井敏治)
- 第65話 はしご酒(8月20日)越葉庄介(声:青森伸)
- 第66話 長期休暇(8月27日)長井安実(声:石森達幸)
- 第SP話 ワニオの怪奇料理(9月3日)柿田アゲル(声:松岡洋子)
- 第67話 ハウスレディ(9月10日)我間真知子(声:渕崎ゆり子)
- 第68話 安眠まくら(9月17日)宗利清(声:橋本晃一)
- 第69話 幻のスタア(9月24日)勝手良三(声:宮内幸平)
- 第70話 クリーン症候群(10月8日)清家津寿貴(声:速水圭)
- 第71話 すりかわった手帳(10月15日)目茂麻太郎(声:田中秀幸)
- 第72話 赤か黒か!?(10月22日)筧一八(声:二又一成)
- 第73話 日曜クラブ(10月29日)内名木洋介(声:青野武)
- 第74話 森の生活(11月5日)律木守(声:土師孝也)
- 第75話 マンガニア(11月12日)中念宅次(声:荒川太郎)
- 第76話 空の上の空き地(11月26日)賀来大将(声:大塚芳忠)
- 第77話 ホームレスのすすめ(12月3日)須藤礼寿(声:上田敏也)
- 第78話 超豪華カーション(12月10日)泊場梨雄(声:橋本晃一)
- 第79話 谷間のケヤキ(12月17日)木上守(声:内海賢二)
- 第SP話 妖しいアンティーク1 MIRROR(12月24日)日比野鏡子(声:日高のり子)
- 第SP話 妖しいアンティーク2 DOLL(12月24日)姫野宅二(声:鈴木清信)
[編集] 1992年
- 第80話 小指のコヨリ(1月7日)石井博若(声:屋良有作)
- 第81話 幻の遊園地(1月14日)由地周郎(声:中庸助)
- 第82話 点滴症患者(1月21日)甘絵泰治(声:西尾徳)
- 第83話 看板ガール(1月28日)夢見憧太(声:高木渉)
- 第84話 アフター5CLUB(2月4日)夕柄遊一郎(声:関俊彦)
- 第85話 ゴルフ・ドミノ倒し(2月11日)泡手退三(声:富田耕生)
- 第86話 シルバーバンク(2月18日)加手井延満(声:平野正人)
- 第87話 谷間の灯(2月25日)宇佐木生士(声:大山高男)
- 第88話 永遠のすみか(3月3日)羽賀場求(声:藤本譲)
- 第89話 食品売場おじさん(3月10日)鵜飼寄道(声:増岡弘)
- 第90話 ブルー・アイ・ジャパニーズ(3月17日)ケント・ピンカートン(声:堀内賢雄)
- 第91話 夜行列車(3月24日)小宮友雄(声:小林清志)
- 第SP話 今仁見手郎の秘密復讐計画(7月7日)今仁見手郎(声:田中真弓)
- 第92話 モグリメンバー(7月14日)毛栗入造(声:徳丸完)
- 第93話 スタミナ茸(7月21日)割井肝造(声:江原正士)
- 第94話 長距離通勤(7月28日)長井道範(声:橋本晃一)
- 第95話 夢の楽園(8月4日)尾宅秀夫(声:沼田祐介)
- 第96話 社長遊園地(8月11日)
- 第97話 示談屋(8月18日)
- 第98話 同窓会(8月25日)
- 第99話 家庭教師(9月1日)横道行雄(声:塩屋浩三)
- 第100話 余生(9月8日)向井誓司(声:北村弘一)
- 第101話 ドリンクバー(9月15日)日練詩作(声:石森達幸)
- 第102話 男運(9月22日)玉腰典江(声:荘真由美)
- 第103話 主夫道(9月29日) 梶大介(声:橋本晃一)… レギュラー放送最終回
- 笑ゥせぇるすまんスペシャル:1992年12月26日午後10時~11時30分放送
- 全4話。うち、原作のアニメ化ストーリーは1話のみ。
- ラブミー・トンダー 太宰蔵司(声:難波圭一)
- カラオケパレス
- 待つ女
- 幻のスーパーレーサー 車尾宅雄(声:山口勝平)
- 笑ゥせぇるすまん春の特大号:1993年4月6日午後9時~11時放送
- 全5話。うち、「大変愛」と「何もしない課」は、原作は喪黒とは何の関係もない独立した作品だったが、ストーリーを改変して、喪黒を登場させている。また、1968年の小学館ビッグコミックでの読みきり作品「黒イせぇるすまん」が、「弱肉強食」として、アニメ化された。
- 大変愛 最手内(声:山口勝平)
- 弱肉強食
- 愛犬物語
- ダミィ
- 何もしない課
- 笑ゥせぇるすまん年忘れ特大号:1993年12月28日午後9時~11時放送
- 全5話。全話とも、中央公論での連載後期の作品のアニメ化。うち、「豹変ゴルファー」は、初期のパターンを踏襲した異色作で、客がストーリーのちょうど中間で「ドーン!!!!」を浴び、そのままCMへと入っていった。
- 邯鄲の夢枕
- 豹変ゴルファー
- オールド・シネマ・パラダイス
- リストラの男
- 下り電車への招待
[編集] ソフト化されているもの
- VHS(パック・イン・ビデオ)
- 『笑ゥせぇるすまん』(全8巻)
- 『笑ゥせぇるすまん・スペシャル』
- 『新・笑ゥせぇるすまん』(全11巻)
- 『新・笑ゥせぇるすまん特別編』
- アニメコミック(中央公論新社)
- 『アニメ版 笑ゥせぇるすまん』全23巻
- DVD
[編集] ドラマ
1999年にテレビ朝日系でドラマ化された。同年6月26日~9月18日に放送、全10回。平均視聴率8.4%。喪黒役の伊東四朗がハマリ役であった。各話の『お客様』は知名度の高い俳優を毎回起用。なお、藤村俊二演じる「魔の巣」のマスターは当初は原作通り一切しゃべらず、喪黒と客のやりとりにも無関心な男性であったが、後半ではしゃべるようになった。また、梨花演じるドラマオリジナルの魔の巣の助手も、当初は怪しいジェスチャーだけをとる不思議な女性であったが、後半にはマスター同様しゃべるようになった。2007年現在ソフト化されていない。2007年5月16日からテレ朝チャンネルで放送された。
伊東四朗は、この役をやるにあたって、「この喪黒という男は絶対に瞬きをしない人間だと思った」という。そのため、伊東が瞬きをして、自分でNGを申請し周囲が不思議に思ったことが何度かあったという。
[編集] キャスト
[編集] ゲスト出演者
- SALE1「ココロ痴漢」
- SALE2「シルバーバンク」
- SALE3「化けた男」
- SALE4「ダミイ」
- SALE5「5時からCLUB」
- SALE6「主婦タレント」
- SALE7「言いたいことを思いきって…」
- SALE8「マンガニア」
- SALE9「スタア病患者」
- SALE10「たのもしい顔」
[編集] スタッフ
- 脚本:吉田玲子、前川淳、高橋ナツコ
- 監督:江崎実生、原隆仁、中嶋豪、真船匡氏、池添博
- プロデューサー:高橋勝、中嶋豪
- チーフプロデューサー:五十嵐文郎
- 音楽:e-KLAY 1999
- 制作:テレビ朝日、CUC
[編集] 歌
- オープニング - 「Dear...My love」(作詞:KEN、作曲:KEN、編曲:D-SHADE、歌:D-SHADE)
- エンディング - 「モグロのサンバ」(作詞:藤子不二雄A、作曲:MASAKI、編曲:MASAKI、加藤みちあき、歌:喪黒福造 with ダイナマイトSHU)
- 挿入歌 - 「ふたりなら(single version)」(作詞・作曲・歌:山口由子)
[編集] パチンコ
藤子・F・不二雄と違って藤子不二雄Aは自身の作品のパチンコ機化には寛容で、この笑ゥせぇるすまんについても過去3度パチンコ機化され、最新では2005年に「CR笑ゥせぇるすまん3」が登場している。
[編集] ゲーム
コンパイルよりPC-9800シリーズ用に三作、MSX2シリーズ用に一作、セガよりメガCD用に一作発売されている(開発はコンパイル)。
[編集] その他
泉谷しげるが日刊スポーツで連載していたコラムで、槇原敬之のことを「笑ゥせえるすまんのようなヤツ」と批判をしたことがある。
[編集] コマーシャルなど
2000年と2001年にはビジネス・ソフトウェア・アライアンス(BSA)と社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の2団体が共同で行った「違法コピー撲滅キャンペーン」で、ソフトの違法コピーを貸し借りしていた会社員を喪黒が「ドーン!!!!」という呪文とともに奈落の底に突き落とし、最後に「コンピュータソフトの違法コピーは犯罪ですよ。ホーッホッホッホッホッホ」と警告するテレビCMが放送された(記事(2000年)、記事(2001年))。
この他、東京都の悪徳商法防止啓発のテレビCM(1991年)やJR東海の「きっぷは必ず目的地まで」のポスター(2003年)、駅員への暴力が頻発していたJR東日本の犯罪防止啓発ポスター(1999年、管内各都県警察と合同)も「喪黒福造」がPRキャラクターとして使われた。
他には、NECのファクシミリ「Speax5」や、加賀のとある温泉旅館のローカルCMなどにも、出演している。
[編集] 喪黒福次郎の仕事
外伝として主人公喪黒福造の弟、喪黒福次郎を主人公にした「喪黒福次郎の仕事」という作品がある。内容は喪黒福造とは逆で主人公の福次郎が「痴漢に間違えられた」「ゴルフ中の不正を部下に見られた」など困っている人を素直に助けるという話。
作者は笑ゥせぇるすまんで喪黒福造を段々と書いてる内に「自分が喪黒福造になってしまう」と考えていたその時本当に困っている人を助けをする弟を考えた。
文藝春秋社「カピタン」で1997年から連載され作者自身も「心と体にとてもいい仕事だった」と気に入っていたが、雑誌が廃刊になったため、1998年にわずか12話全1巻で終了した。
また、この作品はトリビアの泉でも紹介された。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注・出典
テレビ朝日系 サタデードラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
プリズンホテル
(1999.4.17 - 1999.6.19) |
笑ゥせぇるすまん
(1999.6.26 - 1999.9.18) |
青い鳥症候群
(1999.10.16 - 1999.12.11) |
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