小池さん
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小池さん(こいけさん)は、藤子不二雄の漫画に登場するキャラクターである。
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[編集] 概要
ラーメンが大好きでいつもラーメンを食べている中年男性として有名。天然パーマ、眼鏡、締まりのない口でいつも不機嫌そうなしかめ面が特徴。
元々は、彼は「小池さん」ではなく、「小池さん家に下宿している鈴木さん」である。
モデルは実在のアニメーターの鈴木伸一(鈴木本人もラーメンが好きであるという)。オリジナルのキャラクターデザインは藤子不二雄Aで、後に藤子・F・不二雄も使うようになったという。藤子不二雄の漫画『オバケのQ太郎』で登場したキャラクターで、当時鈴木は小池家に下宿しており、それに忠実に住んでいる住宅の表札に「小池」と作画したことから、そのキャラクターの苗字が小池だと誤解されそのまま定着したという経緯になっている。オバケのQ太郎のほかに、『パーマン』や『ドラえもん』など藤子漫画には欠かせないキャラクターになっている。多くの作品に登場し、また職業も多岐(アニメーター・漫画家であることが多いが)にわたっていることから、一種のスターシステムだと考えてよい。藤子両人や鈴木と友人だった石ノ森章太郎・赤塚不二夫作品にも登場したことがある。
なお、オバQやその他の作品で小池さんが主に食べているのはインスタントラーメン(袋麺)で、作中描写でも湯をやかんから掛けているため、おそらくはチキンラーメンであり、カップラーメンではない。どんぶりに入れて食べていることもあれば、鍋から直接食べていることもある。初期の登場時にはカップラーメンは存在しなかったが、1985年のリメイク版アニメ『オバケのQ太郎』では、小池さんがカップラーメンを食べる場面があり、イメージが異なると評する者もいる。スープは醤油味らしき茶色で、特に具が入っていないことも多い。出前のラーメンを食べている場合もある。カップラーメンの図柄に本人が出ていることもある。
メインキャラクターの一人となっている『オバケのQ太郎』の「上にドがつく小池さん」の回では職業はモデルとなった鈴木伸一と同様、動画製作を勤めるアニメーターであることが明らかになっている。勤務先はスタジオ・ゼロをもじった「スタジオ・ボロ」となっており、後に普通の奥さんと結婚。新婚当初は即席ラーメンばかり食べていて栄養に悪いと判断した奥さんに愛情のこもった手料理ばかり食べされられてラーメンが食べられずに逃げてくるというエピソードもみられる。新オバQでは二人の子供も登場している。
基本的には「一市民」的扱いで、ラーメンを食べていると主役陣に乱入される、ラーメンを台無しにされる、あるいはエキストラ的に現れることが多い。端役であることも多いものの、ワンシーンどころか一話完結のストーリー中で中核をなす人物の場合もあるなどしており、単なるモブキャラ以上の扱いであるが、この辺りは準レギュラーほどの登場がある訳でもないなど、中々微妙である。
特異な例としては、『忍者ハットリくん』の主人公、三葉ケン一の担任教師としてレギュラーキャラクター扱いだったことがある(初期のシリーズでは、鼻の下に髭があり、他の「小池さん」と区別されていたのだが、『新 忍者ハットリくん』からこれもなくなった。アニメでは、最初からない)。1981年からアニメ化され、劇場用作品も作られたため、同時期に児童期だった世代は、「ハットリ君に出てくる先生」と覚えている者も少なくない。
なお、シャ乱Qが第2回NHK-BSヤングバトル全国大会・グランプリで歌った『ラーメン大好き小池さんの唄』とそのリメイク『新・ラーメン大好き小池さんの唄』を出している(2006年5月31日発売のアルバム『まんぷくトランス』で西尾季隆(丁半コロコロ)がカバー)。
ドラえもんの「ドラえもんの大予言」(てんとう虫コミックス1巻収録)では顔も髪型も瓜二つの家族(妻と息子)が登場するが、『オバケのQ太郎』に登場する家族と顔が異なるため別人の可能性もある。
また『21エモン』では、コイケラス星人と言う宇宙人版の小池さんが登場している。
[編集] 小池さんが登場する作品
※名前を名乗っていなかったり、別名で登場している場合もあるが、以下、藤子不二雄の作品に登場する小池さん顔のキャラクターを挙げる。
[編集] 脇役で登場する作品
- 藤子・F・不二雄作品
- 藤子不二雄A作品
[編集] メインキャラとして登場する作品
- 藤子不二雄作品
- オバケのQ太郎
- 新オバケのQ太郎
[編集] 主役で登場する作品
- 藤子・F・不二雄作品
- カイケツ小池さん(短編作品)
- ウルトラ・スーパー・デラックスマン(短編作品。句楽 兼人(くらく けんと)という名前のキャラクターであるが、容貌は小池さんのもの)
- 藤子不二雄A作品
- 小池さんの奇妙な生活(短編作品)
- 添乗さん
- オレ係長補佐
- ホアー!! 小池さん
- ゲゲゲのゲー
- 赤紙きたる(短編作品)
[編集] 小池さんを演じた声優
- 大竹宏 - オバケのQ太郎(1965-1967、TBS系)
- 島田彰 - 新オバケのQ太郎(1971-1972、日本テレビ系)
- 広森信吾 - オバケのQ太郎(1985-1988、テレビ朝日系)、ドラえもん(2001-2004、テレビ朝日系)
- 二又一成 - 忍者ハットリくん(1981-1988、テレビ朝日系)、ドラえもん(1986、テレビ朝日系)、ビリ犬なんでも商会(1989、テレビ朝日系)
- 肝付兼太 - ウルトラB(1987-1989、テレビ朝日系)
- 嶋俊介 - パーマン(1983-1985、テレビ朝日系)
- 加藤治 - 21エモン(1991、テレビ朝日系)(コイケラス星人)
- 掛川裕彦 - 21エモン(1991、テレビ朝日系)(怪獣スズキラス)
- 仲木隆司 - 21エモン(1991、テレビ朝日系)(スズキラス将軍)
- 山崎たくみ - ドラえもん(時期不明、テレビ朝日系)
- 平野正人? - キテレツ大百科(1993、フジテレビ系)(セリフは「ごちそうさん!」のみ)
- 龍田直樹 - ウルトラ・スーパー・デラックスマン(「藤子・F・不二雄のSF短編シアター」第3巻収録)
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