福岡競艇場
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福岡競艇場(ふくおかきょうていじょう)とは、福岡県福岡市中央区那の津一丁目にある競艇場である。1953年(昭和28年)9月26日に初開催が行なわれた。福岡市の中心繁華街である天神から徒歩でわずか10分と近く、平和島競艇場(東京都)と並んで「都市型競艇場」の代表格としてあげられる。主催者は福岡市と福岡都市圏競艇等事業組合。地元の住民からは、地名にちなんで「那の津」とも呼ばれている。
周年記念(GI)として福岡チャンピオンカップが、企業杯(GIII)として「福岡ソフトバンクホークス杯」が行なわれているほか、正月には新春開運特選レース、ゴールデンウィークにはどんたく特選レース、お盆にはお盆特選レースが行なわれている。
2004年10月には、福岡競艇場のマスコットが定められ、一般公募により「ペラ坊」と命名された。テレビCMキャラクターにはこれまで、蛭子能収、竹中直人、川上鴻一郎、森下千里らが起用された。
また、2007年12月19日~24日までの6日間、第22回賞金王決定戦競走が開催された。住之江競艇場(大阪府)以外での開催は、第6回大会の平和島競艇場(東京都)・第11回大会の戸田競艇場(埼玉県)・第15回記念大会の平和島競艇場(2回目の開催)以来7年ぶり4回目となり、九州地区においての開催は史上初。公営競技年末ビッグレースとしては、関東地方と近畿地方以外での開催も史上初である[1]。
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[編集] 施設の特徴
スタンドから競走水面を見ると、正面奧には福岡高速道路、2マーク方向の奥には福岡ソフトバンクホークスのホームスタジアム・福岡ドームが見え、また周囲は高層ビルが林立している(その中には九州朝日放送の本社屋と電波塔もある)など、まさに「都市型競艇場」と言える。更に近くには大相撲九州場所が開かれる福岡国際センターや2001年の夏に世界水泳が開かれたマリンメッセ福岡等の施設もある。
2003年11月16日には「明るく開放的な空間」をコンセプトにした中央スタンドがオープンし、それを受け西スタンドが2004年に解体された。西スタンドの跡地は2004年に福岡競艇場で行われた全日本選手権競走ではイベント広場として使用された後で閉鎖されたが、2005年6月26日より芝生広場として開放された。
[編集] 水面の特徴
第1ターンマーク部分のみが、福岡市を流れる那珂川の河口部に突き出ているという、全国的に見ても他に類がない特異な競走水面である。そのため、満潮時刻直前は潮の流れが川の流れと逆流し、第1ターンマークでは激しいうねりが発生する。このため江戸川競艇場と並んで全国屈指の難水面としても有名。 また、助走距離が180mと全国で最も短く、ダッシュも利きづらい。尚且つ、ピットは他の競艇場で一般的な2マークのホームストレッチ側ないし奥ではなく2マークのバックストレッチ側に設定している。
水質は海水と淡水の混在(汽水)だが、河口部分のために基本的には海水。
[編集] 交通アクセス
- 福岡空港から車で約15分。
- 福岡高速道路1号線・天神北出入口から車で1分。
- 西鉄天神大牟田線福岡(天神)駅及び福岡市地下鉄天神駅から徒歩で約10分。
- JR鹿児島本線・山陽新幹線・福岡市地下鉄博多駅から西鉄バスで約10~30分。
[編集] 註
- ^ 他の公営競技における年末ビッグレースは、全て関東地方で開催されている。他種公営競技における年末ビッグレースの開催場は以下の通り
[編集] 関連項目
- 博多臨港線(臨時列車運行)
- 現在は廃止されている。
[編集] 外部リンク
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