唐津競艇場
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唐津競艇場(からつきょうていじょう)は、佐賀県唐津市にある競艇場である。施行者は唐津市。
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[編集] 歴史
1953年(昭和28年)8月7日に初開催が行われ、初年度から既に唐津市の一般会計に繰り出せるというほどの売上であった。
開設当初は現在地と異なり唐津駅の近くに存在し、水面は松浦川河口を利用していた。水面の干満差が2mもあったため、大潮の干潮時に選手が転覆して立ち上がると、水面が選手の膝の上までしかないという有様だった。これを改善するため浚渫工事は何度も行われたが、すぐに土砂が堆積してしまった。また唐津駅の市街地に近かったため、違法な路上駐車が蔓延してしまい苦情が絶えなかった。
1969年(昭和44年)2月に行われたレースにおいて、大本命である瀬戸康孝が浮遊物を巻き込んでしまったためにスタートが遅れてしまったが、そのスタートは正常と判断され瀬戸は6着でレースを終えた。このスタート判定に激怒した客により引き起こされた大規模な騒擾事件が発生した。上記の問題点とこの騒擾事件が契機となり、1975年(昭和50年)1月に現在地へと移転された。
[編集] アクセス
[編集] 施設の特徴
水面の周辺は木や草で囲んでいる。
[編集] 水面の特徴
水質は淡水であり、静水面で、ピットから2マークまでの距離が178mと長く、コース取りに大きく影響される。 年間通じて、6~7割が追い風であり、ほとんどインが決まりやすい。向かい風 になると、インが弱く、センターからのまくりや差しが多い。
[編集] 今後の課題
[編集] その他
- イメージキャラクターは4月から羽田惠理香である。
- 開催日には、福岡や佐賀などから、廉価での送迎バスが運行されている。
- 周年記念(GI)として、全日本王者決定戦が行われている。
- 企業杯(GIII)として、酒の聚楽太閤杯が行なわれている。
- 新鋭リーグ戦の名称は、スポーツ報知杯新鋭リーグ第○戦(昨年まではボートピア三日月開設○○周年記念)
- 正月には佐賀県選手権、ゴールデンウィークにはゴールデンウィーク特選、お盆には唐津市長杯お盆特選が行なわれている。
- 近隣は、河畔公園として整備されており、天気のよい週末には家族連れが散歩する姿も見られる。
- トータリゼータシステムは富士通フロンテックである(24場ある競艇場では唐津と江戸川だけが採用している)。
- 平成20年7月12日から7月17日まで、佐賀新聞社杯G1モーターボート大賞競走を開催予定。
[編集] 過去のSG開催実績
※一番右は優勝者
- 第24回モーターボート記念競走(1978年) 村上一行
- 第27回全日本選手権競走(1980年) 吉田重義
- 第44回全日本選手権競走(1997年) 山崎智也
- 第9回グランドチャンピオン決定戦競走(1999年) 大嶋一也
- 第11回グランドチャンピオン決定戦競走(2001年) 植木通彦
- 第49回モーターボート記念競走(2003年) 田中信一郎
※2001年の第11回グランドチャンピオン決定戦では、女子レーサーの寺田千恵選手が史上初女子レーサーによるSG優勝戦進出を果たした。
[編集] 参考文献
- 大空剛「失われた競艇場」『競艇マクール』2000年8月号、130-131頁。
[編集] 外部リンク
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