神風 (2代神風型駆逐艦)

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神風（かみかぜ）は、日本海軍の駆逐艦。神風型駆逐艦（2代目）の1番艦である。この名を持つ日本海軍の艦船としては2隻目。

目次 1 艦歴 2 公試成績 3 歴代艦長 3.1 艤装員長 3.2 艦長 4 同型艦 5 参考資料 6 関連項目

[編集] 艦歴

三菱長崎造船所で建造され、1922年12月28日に竣工した。当初の艦名は「第一駆逐艦」。1924年4月「第一号駆逐艦」に改称、1928年8月1日に「神風」と改名された。

竣工と同時に第1駆逐隊に編入され、1927年12月1日より第1駆逐隊は大湊要港部に所属して北洋警備に従事、太平洋戦争開戦後も千島、厚岸方面哨区の哨戒にあたった。

1942年6月、アリューシャン作戦の支援に当たり、7月から千島東方海面哨区の哨戒に従事し、10月、アッツ島攻略作戦（第二次）に参加、11月から千島東方、津軽海峡方面で船団護衛に従事した。

1943年前半は宗谷海峡方面、北千島方面の船団護衛に従事し、6月から津軽海峡方面での船団護衛、8月から千島方面での船団護衛に従事した。1944年2月、函館で入渠整備、のち千島方面での作戦輸送、船団護衛に従事し、年末から大湊で入渠整備を実施した。

1945年1月10日、連合艦隊附属となり、門司から鎮海方面あるいは基隆間の船団護衛に従事し、2月に第4航空戦隊を馬公からシンガポールまで護衛した。5月14日、アンダマン諸島輸送作戦のため重巡「羽黒」と共にシンガポールを出港、16日夜、ペナン沖海戦において被弾し戦死27名、重傷者14名の被害を受けたが、沈没した「羽黒」の乗員約320名を救助した。6月8日、ジャカルタ輸送の帰途、バンカ海峡で重巡「足柄」が雷撃を受け沈没し、その乗員のほぼ全員を救助しシンガポールに入港した。6月18日から仏印方面輸送に2回従事し、8月15日をシンガポールにおいて無傷で迎えた。

1945年10月5日、内地に帰投し除籍となり、12月1日に特別輸送艦の指定を受け復員輸送に従事した。1946年6月7日、御前崎沖にて6月4日に擱座した海防艦「国後」を救出作業中に、自らも擱座し放棄された。1947年10月31日解体終了。

[編集] 公試成績

状態	排水量（常備）	出力	速力	実施日	実施場所	備考
新造時	1,443トン	40,312馬力	38.67ノット	1922年（大正11年）		全力公試

[編集] 歴代艦長

[編集] 艤装員長

1. 蒲田静三 少佐（1922年9月20日就任）

[編集] 艦長

1. 蒲田静三 少佐（1922年12月28日就任）
2. 石川哲四郎 少佐（1924年2月5日就任）
3. 広岡正治 中佐（1924年3月10日就任）
4. 白石邦夫 少佐（1924年12月1日就任）
5. 原顕三郎 少佐（1925年12月1日就任）
6. 佐藤慶蔵 少佐（1926年12月1日就任）兼任のち専任
7. 村瀬頼治 少佐（1927年8月10日就任）
8. 小林徹理 中佐（1927年12月1日就任）
9. 帖佐敬吉 少佐（1928年5月28日就任）
10. 長尾惣助 中佐（1928年12月10日就任）
11. 平岡貞 中佐（1929年2月20日就任）
12. 久宗米次郎 少佐（1929年11月30日就任）
13. 伏見宮博義王 少佐（1930年12月1日就任）
14. 田村劉吉 少佐（1932年5月2日就任）
15. 小林徹理 大佐（1933年4月1日就任）兼任
16. 小野良二郎 少佐（1933年5月20日就任）
17. 山口捨次 少佐（1933年9月1日就任）
18. 谷井保 少佐（1935年10月31日就任）
19. 有本輝美智 少佐（1937年12月1日就任）
20. 高須賀修 少佐（1939年9月26日就任）
21. 橋本金松 少佐（1940年10月15日就任）
22. 松本正平 大尉（1942年4月10日就任）
23. 春日均 少佐（1943年10月18日就任）

[編集] 同型艦

• 神風型駆逐艦 (2代) の同型艦

  神風 [II] - 朝風 [II] - 春風 [II] - 松風 [II] - 旗風 - 追風 [II] - 疾風 [II] - 朝凪 - 夕凪 [II]

[編集] 参考資料

• 雑誌「丸」編集部『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集18 駆逐艦 秋月型・松型・橘型・睦月型・神風型・峯風型』光人社、1997年。
• 「参壱拾頁」

[編集] 関連項目

• 大日本帝国海軍艦艇一覧