第四航空戦隊
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第四航空戦隊(だいよんこうくうせんたい)は、日本海軍の部隊の1つ。空母を主力とする機動部隊。解隊と再編成を繰り返した部隊。
太平洋戦争開戦3ヶ月前の昭和16年9月1日に第一航空艦隊を構成する部隊として設立される。太平洋戦争開戦時の主な艦艇は空母「龍驤」「春日丸」、第3駆逐隊が所属していた。セイロン沖海戦、アリューシャン作戦などに参加した。しかしミッドウェー海戦での敗北をきっかけに昭和17年7月14日に解隊された。
昭和19年5月には、戦艦「日向(戦隊旗艦)」戦艦「伊勢」にて、世界でも類を見ない航空戦艦による航空戦隊として編成される。この部隊は捷一号作戦、北号作戦といった戦争末期の作戦に参加した。ただし、搭載予定の航空隊が両艦に配備される前に、台湾沖航空戦に転用され消耗しつくしてしまった為に、実戦における艦載機運用の実績は無く、事実上は戦艦で編成された「戦隊」である。捷一号作戦におけるエンガノ岬沖海戦では、米海軍機の激しい攻撃を回避、多数を撃墜して無事生還。戦略物資輸送作戦である北号作戦では、広大な飛行機格納庫を活用し、大量の物資を搭載、連合軍の攻撃を巧みに回避して内地に帰還、作戦は完全な成功を収め、帝国海軍の有終の美を飾った。
[編集] 歴代司令官
- 鮫島具重少将(昭和12年12月1日 - 昭和13年8月1日解隊)
- 桑原虎雄少将(昭和16年4月10日~)
- 角田覚治少将(昭和16年9月1日 - 昭和17年7月14日解隊)
- 松田千秋少将(昭和19年5月1日 - 昭和20年3月1日解隊)