機動戦士ガンダムF90
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機動戦士ガンダムF90 | |
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ジャンル | ロボットアニメ |
漫画: サイバーコミックス版 | |
原作・原案など | 山口宏 |
作画 | 中原れい |
出版社 | バンダイ出版課 メディアワークス |
掲載誌 | サイバーコミックス |
レーベル | B-CLUB COMICS 電撃コミックス |
発表期間 | 1990年9月 - 1991年4月 |
巻数 | 全1巻 |
話数 | 全8話 |
漫画: SDクラブ版 | |
作者 | 神田正宏 |
出版社 | バンダイ出版課 |
掲載誌 | SDクラブ |
発表期間 | 1990年8月 - 1991年3月 |
その他 | 未単行本化 |
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『機動戦士ガンダムF90』(きどうせんしガンダムエフきゅうじゅう)は、アニメ作品群「ガンダムシリーズ」の一つで、1990年にバンダイから発売された一連のプラモデルによる企画、及びそれを元にして発表された漫画等の作品群の総称。
目次 |
[編集] 概要
アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』におけるMSVの一つに当たり、『ガンダムF91』の公開(1991年3月)に先駆けて発表された。
「宇宙世紀0111年に、それまで大型・高性能・複雑化という観点で進化を続けていたモビルスーツ(MS)という兵器体系を、原点に返る意味で小型高性能な機体に作り変える」という設定で作り出され、『ガンダムF91』の布石とも言える内容となっている。
それまでのモビルスーツの平均的な全長は18mから25mほどだったのに対して15mほどの平均全長に設定されている。そのため、F90シリーズでは100分の1スケールプラモデルの大きさが、それまでの144分の1スケール相当となっている。
『サイバーコミックス』(以後SC)、『SDクラブ』にて漫画化された。SC版漫画作品の初出はSC第23~30号に連載された漫画であり、その後それらをまとめた単行本がバンダイ出版課から発売された。この単行本は現在メディアワークスから発売されている復刻版で入手可能。SDクラブ版漫画作品はサイバーコミックス版を低年齢向けに作り直したもので、登場人物は異なるが物語は基本的に同じ。SDクラブ第15号、第17号~第20号まで連載されたが、雑誌休刊の為未完に終わり、単行本化されていない。
[編集] 漫画『機動戦士ガンダムF90』(サイバーコミックス版)
[編集] 物語導入部
宇宙世紀0120年、過去の動乱が過ぎ去り平穏な日々が続いていたこの時期に、地球連邦軍第13実験戦団は次期主力MSとして開発されたサナリィ製MS「F90」2機のテストを行っていた。そのテストの最中に旧ジオン軍のMSそのままの形をした謎のMS集団が現れ、F90二号機が強奪されてしまう。第13実験戦団は、本来の第13独立機動艦隊として、F90を強奪した組織の本拠とされる火星へ赴く。
[編集] 主な登場人物
なお、声優は『SDガンダム GGENERATION』シリーズのものである。
[編集] 地球連邦軍
- デフ・スタリオン
- 声:関俊彦
- 本作の主人公でサナリィ所属のテストパイロット。Fシリーズが次期MSに採用されると、実験部隊として地球連邦軍の第13実験戦団に編入される。サナリィ所属のため階級は名目上少尉。
- 宇宙世紀0120年10月28日、2機あるサナリィの新型MS、F90の一号機のテストをしていた彼は、オールズモビルの襲撃を受け、二号機を強奪されてしまう。ジョブ・ジョンの根回しで罪に問われることは無かったが、オールズモビルを追うためにF90の奪還およびジオン残党の掃討作戦に参加させられてしまう。
- アドミラル・ティアンムを旗艦とした第13実験戦団は本来の第13独立機動艦隊に戻り火星へ向かったが、火星戦闘空域内にて、ボッシュが叛乱を起こし、艦を制圧。F90と艦隊丸ごとをオールズモビルの兵力に組み込もうとしたが、デフの独断により降下船単独で火星に降下。シドの協力の下、オプション兵装を複合させたF90にて敵本拠地に侵入した。オールズモビル基地内でボッシュが乗る改修された二号機と交戦し、擬似人格コンピュータ「Type-A.R」の力も借りて2号機を撃破。その後、彼らは降下船で火星から脱出した。
- 昔からMSが好きを自覚しているが極度の軍人嫌いでもある。その為、軍ではなく、サナリィのテストパイロットとして契約した経緯があり、軍に編入された際、テスト中にその事で愚痴をこぼしていた。
- シド・アンバー
- 声:井上和彦
- サナリィ所属のテストパイロット。Fシリーズが次期MSに採用されると、実験部隊として第13実験戦団に編入される。サナリィ所属のため階級は名目上少尉。
- デフと共にF90の二号機のテストをしていたが、オールズモビルの襲撃を受け、元々エンジンが不調だったこともあり2号機を強奪されてしまう。ジョブ・ジョンの根回しで罪に問われることは無かったが、オールズモビルを追うためにF90の奪還およびジオン残党の掃討作戦に参加させられてしまう。
- ボッシュが叛乱を起こした時、デフの独断により降下船単独で火星に降下。
- デフと共に敵本拠地に侵入するものの、ボッシュが乗る改修された2号機の奇襲を受け、機体は大破。しかし、自身はほぼ無傷で生き残り仲間との合流に成功する。
- 性格は楽観的。更にジオン系であるAMS-119 ギラ・ドーガ改に乗り換えても素直に「ジオン系はいい」と興奮していた。降下シミュレーションは苦手としていたらしい。
- ナヴィ
- 声:水谷優子
- 連邦軍の女性MSパイロット。戦術情報局所属のエリート士官。デフ、シドとチームを組み、STガンに搭乗してガンダムF90の実戦テストを行っていたが、オールズモビルの襲撃を受けた際にガンダムF90の二号機は強奪され、その後オールズモビル掃討任務のため、彼女も第13独立機動艦隊に所属することになる。航海中に受けた機動爆雷に不信を抱き、内通者の可能性を見出すが艦長のノヴォトニーはそれに取り合わなかった。
- 火星でのオールズモビル掃討作戦中にボッシュ大尉が叛乱を起こす中、彼女の乗る降下船が攻撃を受けた際には、デフの言葉を信じ半ば強行に火星へ降下する。その後、追撃のMS隊の攻撃を受け、乗機のSTガンは中破、彼女は捕虜になってしまう。オールズモビル基地が崩壊を開始した際に開放され、逃げ出す際にシドと、その後デフとも合流、降下船で火星を離脱した。
- ジョブ・ジョン
- 声:龍田直樹
- 一年戦争時代にホワイトベースのクルーとしてアムロ・レイと共に戦った経歴を持つサナリィの幹部。現在はF90の開発責任者である。ノヴォトニーたちよりはずっとキレ者として描かれる。
- グッテンバイガー教授
- Fシリーズの開発担当者。「教授」とあるからにはサナリィ社外からの協力スタッフと思われるが、作中では名前が語られるのみで登場しておらず、詳細は不明。
- ノヴォトニー
- 声:菅原淳一
- デフたちが乗艦したアドミラル・ティアンムの艦長で黒人系。火星に派遣された第13独立機動艦隊の艦隊司令も兼ねる。冷静沈着に振舞うが、実戦経験の乏しさなどから失態が多く目立った。挙句の果てに味方もろとも核攻撃を行おうとした。
- エリク
- アドミラル・ティアンム所属のMSパイロット。ジェガンに搭乗。
- マーク
- アドミラル・ティアンム所属のMSパイロット。ジェガンに搭乗。
[編集] 火星独立ジオン軍
メンバーの多くは40年前に地球を追われたネオジオンの残党とその子孫であり、高齢化が進んでいた。
- ボッシュ
- 声:中田譲治
- 地球連邦軍第13実験戦団の実験部隊隊長で大尉。第二次ネオ・ジオン抗争の際に連邦軍のモビルスーツパイロットとして、ロンド・ベルの救援のためアクシズへ向かい、アムロ・レイと共にアクシズを押し返そうとした。そしてその際、νガンダムから放たれた光を見、ガンダムの力に魅せられた彼は、自らの物にする為にオールズモビルとの内通を開始した。
- そして、ガンダムF90のテスト中、オールズモビルに襲わせガンダムF90二号機の強奪に成功した。
- 第13独立機動艦隊が火星へ向かう途中、機動爆雷を艦艇にあてさせタイムスケジュールを狂わせることに成功し、火星で大きなトラブルがあった場合帰還不能な状態に追い込んだ。
- 火星上にてオールズモビルの強襲に乗じ作戦を決行、叛乱を起こし、旗艦を制圧した。その後脱出し、火星へ降下、奪ったガンダムF90二号機の改造機に搭乗し、シドのAMS-119ギラ・ドーガ改、エリクのRGM-89ジェガンを撃墜した。その後、デフの駆るガンダムF90一号機と交戦し敗北、戦死した。
- ベイリー
- 火星独立ジオン軍の士官で階級は少佐。火星上での戦闘でナヴィのSTガンを中破させ、捕虜として連行した。
- RFギャン・パイロット
- 火星独立ジオン軍に所属するパイロット。名前、階級共に不明であるが、ベイリーと対等以上の口を利いているあたりから、佐官以上の階級があることを窺わせる。RFギャンに搭乗し、火星上でデフのF90一号機と交戦した末に戦死している。
[編集] プラモデルシリーズ
- 1/100 F90 ガンダムF90 A・D・Sタイプ(コンバーチブル)
- 1/100 F90P ガンダムF90 Pタイプ
- 1/100 F90V ガンダムF90 Vタイプ
- 1/100 F90IIL ガンダムF90II Lタイプ
- 1/100 F90IIIY クラスターガンダム