機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル
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機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル |
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漫画: 機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル 天空の学校 |
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作者 | 美樹本晴彦 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | ガンダムエース |
レーベル | カドカワコミックス・エース |
発表期間 | 2001年12月 - 連載中 |
巻数 | 既刊10巻 |
小説: 機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル 天空の少女 |
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著者 | 中原健一 |
出版社 | 角川書店 |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
巻数 | 全2巻 |
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『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル 天空の学校』(きどうせんしガンダム Ecole du Ciel てんくうのがっこう)は、美樹本晴彦の漫画。角川書店発刊の「ガンダムシリーズ」専門の漫画雑誌『ガンダムエース』のNo003から連載開始。また、それをもとにした中原健一著の小説も発表されている。漫画版「天空の学校」の主人公はアスナ、小説版「天空の少女」の主人公はエリシアである。単行本は10巻、小説は2巻発売されている。2008年6月現在、漫画版は途中休載をはさみながら第3部を連載中。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
一年戦争終了後の宇宙世紀0085年4月、北米にある地球連邦軍のモビルスーツパイロット養成学校、通称「エコール」に、サイド3「ジオン共和国」から少女アスナが入学してくるところから物語が始まる。
入学の背後にはニュータイプに絡み連邦軍・ティターンズのメンバー「委員会」なる組織も暗躍していた。
[編集] 第1部からの登場人物
- アスナ・エルマリート
- 主人公であり、ニュータイプ。サイド3出身の少女。本人は絵画の勉強をしたかったのだが、家庭(と軍)の事情により 地球にある連邦のMSパイロット養成学校に入学してきた。ジオンから来たということで最初は「ジオン者」と目の敵にされるが、その後、持ち前の明るい性格と負けん気、エミルの助力もあって周囲ともうちとける。本人はMSの操縦に関してまったくやる気なし。一年戦争時のジオンでの出来事は周囲にも話していない。
- 成り行きの末、第3部ではエゥーゴに参加し、リック・ディアス、ル・シーニュに搭乗する。
- エリシア・ノクトン
- お嬢様でエリート。学校では常にトップの成績を誇っており、軍からも期待されている。表には出さないが努力家。一年戦争時に兄を亡くしている。黒人系で金髪。後にニュータイプとしての適性があるパイロットとして、強化人間としての処置を施され、ティターンズに編入される事となるが、精神がかなり不安定な状態になってしまっている。ティターンズ編入後は、ギャプランの専用改修機に搭乗。
- 第3部では、元教官ヤハギと共にティターンズに所属。一見「実力もないくせに保護者を気取る」彼を憎んでいたが同時に依存しており、彼が撃墜された(実は死んでいない)ことで激しい衝撃を受け、幼児退行まで起こしてしまう。
- エミル・フォクトレンダー
- アスナが編入してきた当初はアスナを「ジオン者」として敵対視していた少女。それは一年戦争時にジオンによって両親を亡くしているからだったが、アスナのことがわかってくると次第にうちとけ、一番の親友になる。しかし、様々な事件の末、アスナは去っていき、彼女のその後を気にかけながらも卒業を迎える事になる。
- 卒業後の行く末は不明。
- シン・バルナック
- アスナのことを何かと気にかけてくれる男の子。アスナもまた次第にシンに惹かれていく事になるが、アスナを救う為に負傷していた状態でジムカナールに搭乗して出撃。無謀にも特攻を敢行するが、アキラのケンプファーが放ったジャイアントバズの直撃を受けて死亡。アスナの心に大きな傷を残し、彼女が連邦軍を脱走する決定的な理由となった。
- ヤハギ・フランジバック
- エコールの教官。元ジオンの軍人でその当時はサイコミュ試験用ザクに搭乗していた。訓練生からはニュータイプでは?と噂されている。アスナの母親と関係があった模様(つまり、アスナの父親である可能性がある)。
- 第3部ではエリシアと共にティターンズに所属。エリシアを守ろうとするが逆に撃墜され、アスナの乗艦"ツバイカウ"の捕虜にされる形でアスナと再会する。
- アキラ
- アスナの幼馴染み。かつてはユーナと共にサイド6内の児童養護施設にいた。そこが裏で人身売買を行う組織であるのを知り仲間達と共に脱走計画を企てたが、失敗し追い詰められた所をマリー達に救われ、彼女達の団員の一人として生きる事になった。その後、偶然にも連邦軍兵士予備(=学生)となっていたアスナと再会する事になり、図らずも彼女が思いを寄せていたシンを殺してしまう。
- 第2部終盤で、ジオン共和国軍との激戦の中、消息不明となるが、第3部ではフリーの運び屋として再登場。マリーの仇を取るべく、真相を知るヤハギを拷問にかけて情報を引き出そうとした。
- 主な搭乗機はプロトタイプケンプファー。
[編集] 第2部からの登場人物
- ユーナ
- かつては、アキラと共にサイド6の児童養護施設を装った人身売買組織にいた少女。窮地にいた所をマリー達に救われ、彼女達の団員の一人になった。その後、ティターンズに指名手配されてしまっていたアスナと出会い、彼女と打ち解けていく。ジオン共和国軍襲撃時に仲間の殆どを失い、ユーナは脱出ポッドで戦線を離脱し生き残る。
- その後、アスナと共にエゥーゴの一員となる。最年少でもある為か、メンバーの中ではマスコット的存在。
- ジャック・ベアード
- 一年戦争時、ジムの部隊「ジャック・ザ・ハロウィン隊」の隊長を勤めていたこともあるベテランパイロット。月で、エゥーゴが奪取したティターンズの新型ガンダム、「ガンダムMk-II」に関わる任務に就いていた。その際の模擬戦でアスナと知り合う。
- 第3部ではアイリッシュ級「ツバイカウ」所属ハロウィン小隊長の任に就き、リック・ディアスを駆る。ガンダム開発計画で開発されたガンダム試作0号機(ブロッサム)のパイロットを務めた事もある。
[編集] 登場するオリジナルMS
- TGM-79Cジムカナール 教習用単座型ジム
- 教習用のMS。訓練生が一人で乗り込むため、予め壊れることが前提で設計されている。その顕著な例が頭部で、通常のMSのような頭部ではなく平たくなっている。エリシア曰く「頭なんて飾りみたいなもの」と。壊れるからついてない方がいいらしい。そのためか通常のMSよりは頑丈に設計されている。
- ジムカンヌ 教習用複座型ジム
- 教官と二人で乗り込むタイプ。コックピットの座席が前後に並んでいる。こちらは教官が乗り込むためか、通常の頭部形状。
- MSS-008 ル・シーニュ
- MSS-009 ジェモ
[編集] その他
- エコールが存在する場所のそばにはオーガスタ基地があり、オーガスタ研究所もある。そこで開発中だったニュータイプ用機体はアスナ向けに調整されるはずだった。(モビルスーツらしきものは描かれているが、それが何かは不明。)
- 一部キャラクターの名前にはクラシック・カメラに関係する名称が含まれる。(例:「エルマリート」「バルナック」「フォクトレンダー」「ノクトン」「フランジバック」)
[編集] 書籍
[編集] 漫画「天空の学校」
- 1巻 ISBN 4-04-713520-8
- 2巻 ISBN 4-04-713564-X
- 3巻 ISBN 4-04-713612-3
- 4巻 ISBN 4-04-713641-7
- 5巻 ISBN 4-04-713687-5
- 6巻 ISBN 4-04-713723-5
- 7巻 ISBN 4-04-713752-9
- 8巻 ISBN 4-04-900780-0
- 9巻 ISBN 4-04-713854-1
- 10巻 ISBN 978-4-04-713936-7