小野不由美
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小野 不由美(おの ふゆみ、1960年12月24日 O型- )は日本の小説家。大分県中津市出身、京都市在住。夫は推理作家の綾辻行人。著作『十二国記』での王の敬称にちなみ「主上」と呼ばれることがある。
代表作は『屍鬼』、『十二国記シリーズ』などがある。ホラー的な要素を強めた本格ミステリーや、重厚な世界観を構築するハイ・ファンタジーなど、その他、多様な作風を持つ。
目次 |
[編集] 年譜
- 1976年 - 大分県立中津南高等学校に入学。
- 『悪霊シリーズ』は少女小説ながら5年も続く人気シリーズに。
- 1993年 - 『東亰異聞』が第5回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に。
- 1998年 - 原稿用紙3500枚の大作である『屍鬼』がベストセラー。
- この作品により世間に広く名が知られるようになる。
- 同作は『このミステリーがすごい!』において第4位に。
[編集] 著作
[編集] 小説
- バースデー・イブは眠れない (1988年、講談社刊)
- メフィストとワルツ! (1988年、講談社刊、『バースデー・イブは眠れない』の続編。)
- 雑誌『メフィスト』の誌名はこの『メフィストとワルツ!』にちなむ。『メフィストとワルツ!』は当時の担当編集者・宇山日出臣(『メフィスト』創刊者)が取り組んだ野心作だったのだが不発に終わり、そのリベンジの意を込めた。
- メフィストとワルツ! (1988年、講談社刊、『バースデー・イブは眠れない』の続編。)
- 悪霊なんかこわくない (1989年、講談社刊)
- 悪霊シリーズ
- 悪霊がいっぱい!? (1989年、講談社刊)
- 悪霊がホントにいっぱい! (1989年、講談社刊)
- 悪霊がいっぱいで眠れない (1990年、講談社刊)
- 悪霊はひとりぼっち (1990年、講談社刊)
- 悪霊になりたくない! (1991年、講談社刊)
- 悪霊と呼ばないで (1991年、講談社刊)
- 悪霊だってヘイキ! (1992年、講談社刊)
- 悪夢の棲む家 (1994年、講談社刊)
- 呪われた17歳 (1990年、朝日ソノラマ刊)
- 過ぎる十七の春 (1995年、講談社刊、『呪われた17歳』を改作)
- グリーンホームの亡霊たち (1990年、朝日ソノラマ刊)
- 緑の我が家 Home、Green Home (1997年、講談社刊、『グリーンホームの亡霊たち』を改作)
- 魔性の子 (1991年、新潮社刊、『十二国記』の番外編でもある)
- 十二国記
- 月の影 影の海 (1992年、講談社刊)
- 風の海 迷宮の岸 (1993年、講談社刊)
- 東の海神 西の滄海 (1994年、講談社刊)
- 風の万里 黎明の空 (1994年、講談社刊)
- 図南の翼 (1996年、講談社刊)
- 漂舶 (1997年、講談社)
- 黄昏の岸 暁の天 (2001年、講談社刊)
- 冬栄 (2001年、『IN☆POCKET』4月号)
- 華胥 (2001年、『メフィスト』5月増刊号)
- 乗月 (同人誌掲載作品『函丈』を改稿、2001年、講談社)
- 書簡 (同人誌掲載作品を改稿、2001年、講談社)
- 帰山 (同人誌掲載作品を改稿、2001年、講談社)
- 丕緒の鳥 (2008年、『yom yom』vol.6)
- 倫敦、1888 (1993年、『ログアウト』10月号)
- 東亰異聞 (1994年、新潮社刊)
- ゴースト・ハントシリーズ (別名:GHシリーズ。『悪霊シリーズ』の続編だが諸事情により中断。)
- 悪夢の棲む家 (1994年、講談社刊)
- 屍鬼 (1998年、新潮社刊)
- 黒祠の島 (2001年、祥伝社刊)
- くらのかみ (2003年、講談社刊)
- 講談社のハードカバーのミステリー叢書『ミステリーランド』の第1回配本。『ミステリーランド』の企画・編集担当者は小野不由美のデビュー時の担当者である宇山日出臣。『くらのかみ』の装丁は文部科学大臣賞を受賞した。
- 鬼談草紙 (2004年、『幽』創刊号~)2007年現在も毎号連載中。
[編集] エッセイ
- ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか (1992年、~1996年、『Theスーパーファミコン』)
- 小野不由美&菅浩江スペシャル・メールエッセイ (1994年、『小説あすか』)
- 小野不由美と菅浩江は非常に親しい友人である。
- 小野家の家訓 (1994年、『小説現代』11月号)
- 陰謀かもしれない (2000年、『IN☆POCKET』1月号)
- 隅っこの人 (2002年、角川書店刊、『綾辻行人 ミステリ作家徹底解剖』に収録)
- 「鮎川哲也」を偲んで (2002年、東京創元社刊、山前謙編『本格一筋六十年、 思い出の鮎川哲也』に収録)
- すべての本を一列に並べよ (2006年、『yom yom』vol.1)
[編集] 作品解説
- シャーロット・マクラウド 下宿人が死んでいく (1989年、創元推理文庫)
- ライア・マテラ あらゆる信念 (1992年、創元推理文庫)
- 斎藤肇 魔法物語(上) 黒い風のトーフェ (1993年、講談社文庫)
- 竹本健治 腐食 (1994年、角川ホラー文庫)
- 楳図かずお 恐怖 (1995年、秋田文庫)
- 菊地秀行 ブルーマン (1995年、講談社文庫)
- 田中芳樹 創竜伝5 (1995年、講談社文庫)
- 水樹和佳 樹魔・伝説 (1996年、創美社コミックス)
- 津原泰水 妖都 (1997年、講談社)(推薦文)
- 倉知淳 日曜の夜は出たくない (1998年、創元推理文庫)
- 田中芳樹 銀河英雄伝説9 回天篇 (1998年、徳間文庫)
- 『十二国記』の構想を思いついたのは『銀河英雄伝説』がきっかけだと書いてある。
- 京極夏彦 どすこい(仮) (2000年、集英社) (帯文)
- 『屍鬼』のパロディ作品が収録されており、帯文を寄せている。
- 京極夏彦 後巷説百物語 (2007年、角川書店)
- 乙一 夏と花火と私の死体 (2000年、集英社文庫)
- 山田章博 BEAST of EAST 東方眩暈録2 (2000年、ソニー・マガジンズ) (帯文)
- 真木武志 ヴィーナスの命題 (2000年、角川書店)(推薦文)
- 波津彬子 雨柳堂夢咄 其の三 (2002年、ソノラマコミック文庫)
[編集] その他
- 装画
- 綾辻行人 霧越邸殺人事件 (1990年、新潮社)
- 図面作成
- 漫画原作
- 竹本健治『ウロボロスの基礎論』に割り込み (1994年、『メフィスト』8月増刊号)
- 小野不由美は同作品の登場人物の一人。
[編集] 同人誌
- 京都私設情報局
- 中庭同盟
- 国会図書館収蔵が確認されている。
- いちばん見えない横顔 (悪霊シリーズ)
- 白いカラスのための告悔 (悪霊シリーズ)
- GENKI (悪霊シリーズ)
- 千年の王国 (悪霊シリーズ)
- 彼の現実 (悪霊シリーズ)
- 衛星の軌道 (悪霊シリーズ)
- The Green Home (悪霊シリーズ)
- Eugene (悪霊シリーズ)
- 書簡 (十二国記)
- 函丈 (十二国記)
- 麒麟都市
- 小野不由美オンリーイベントを記念して発行された同人誌に寄稿したもの。
- 帰山 (十二国記)
- 小野不由美オンリーイベントを記念して発行された同人誌に寄稿したもの。
[編集] 作品提供
[編集] 漫画
- いなだ詩穂 「ゴーストハント」 (1998年、『Amie』、1999年、~『なかよし』、講談社刊)
- 岸田あつ子 「緑の我が家」 (1999年、角川書店刊)
- 梶原にき 「東亰異聞」 (2001年、『コミックバーズ』、幻冬舎刊)
- 山本小鉄子 「黒祠の島」「過ぎる十七の春」 (2005年、~2006年、幻冬舎刊)
- 藤崎竜 「屍鬼」 (2007年、~、『ジャンプスクエア』、集英社刊)
[編集] テレビアニメ
[編集] 舞台
- 東の海神 西の海神 (1997・2000年、劇団てぃんかーべる)
- 東亰異聞 (2004年、劇団てぃんかーべる)
[編集] ラジオドラマ
[編集] CD
[編集] ゲーム
- 十二国記 オンライン (2003年、アスミック・エースエンタテインメント、ネットゲーム)
- 十二国記 -紅蓮の標 黄塵の路- (2003年、コナミ、プレイステーション2)
- 十二国記 -赫々たる王道 紅緑の羽化- (2004年、コナミ、プレイステーション2)