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加藤一二三 - Wikipedia

加藤一二三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

加藤 一二三(かとう ひふみ、1940年1月1日 - )は、将棋棋士棋士番号64。福岡県嘉穂郡稲築村(現・嘉麻市)出身。剱持松二八段門下(元々南口繁一九段門下だったが、後年荒巻三之九段門下となる。剱持は代師匠)。

目次

[編集] 人物

  • 史上最年少で棋士になったのみならず、史上最年少でA級棋士となり、さらには史上最年少で名人挑戦者となったため、「神武以来の天才」と呼ばれた。一時「加藤一二三四段」となり、漢数字の並びが話題となった。
  • プロ棋士となって50年を超え、現役最古参の棋士である(最年長は有吉道夫だが加藤のほうが棋士番号が若い)。
  • クリスチャンであり、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を授与されている。
  • 半世紀にわたる棋士人生を通して居飛車党を貫き、数々の定跡の発展に貢献してきた。特に大山康晴との対振り飛車戦の経験を生かして作り上げた居飛車舟囲い急戦の各種の定跡は加藤の創案が多い。また、矢倉▲3七銀戦法や、中飛車に対する袖飛車からの急戦は「加藤流」と呼ばれ、多くの棋士が採用している。また、対三間飛車急戦にも、加藤の創案した仕掛けが多い。しかし何と言っても有名なのは「加藤の棒銀」であろう。居飛車穴熊全盛の現代において、なお、加藤は四間飛車に対して棒銀で挑み続けている。その採用率の高さはプロ間で異彩を放っており、同一の型を追求し続ける姿は、若手棋士からは、畏敬の念と呆れを誘っている。居飛車党であっても、加藤に対しては棒銀対策を用意して振り飛車に構える棋士も多い。但し中原誠はA級順位戦最終局にそれを行い、加藤の端攻めを絡めた見事な攻めの前に返り討ちにあい、A級を陥落している。また、角換わりにおいても棒銀の採用が多い。
  • 基本的に振り飛車には急戦で立ち向かうが、大山康晴にタイトル戦で挑戦した際に居飛車穴熊を採用したことが2回ほどある。また、意外に知られていないが、ひねり飛車横歩取り3三桂のような空中戦も得意としている。
  • 升田幸三を実質的な師匠と仰いでおり、升田もしばしば加藤の奇行を庇っていたという。加藤が名人になったとき、升田は「名人になるのが遅すぎた」とコメントしたという。また、加藤が弟子を取らないのは、升田からのアドバイスによるものだという。
  • 昭和50年代のトップアマ棋士との駒落ち将棋では高い勝率を誇り、小池重明にも勝利している。金銀の使い方のうまさから下手泣かせとして知られた。
  • 常に最善手を探すタイプのため、序盤から度々長考することが多く、終盤では持ち時間がなくなり、秒読みに追い込まれることが多いが、そこからがまた強く「秒読みの神様」の異名を持ち、NHK杯では現役最多となる優勝歴7回を誇る(本人はクリスチャンであることから、「神様」と呼ばれるのは抵抗があるようだ)。
  • 大山に挑戦した最初の名人戦第5局において、大山は加藤の勝ち目のない将棋に止めを刺さずになぶり殺した。加藤は延々と勝ち目のない将棋を指させられたために、大山に苦手意識を植え付けられたらしい。
  • ライバルの中原誠には最初はほとんど勝てず、一時は1勝19敗という大差であったが、本人は特に苦手という意識はなかったという。その後、中原からタイトルを奪うなど苦手ではなくなった。
  • 1968年十段戦第4局では、一手に7時間考えた(休憩時間など正規の持ち時間以外も含む)。
  • 早稲田大学中退。
  • いいと思った戦型は何度も何度も採用し続け、色々な戦型を指しこなすことをよしとする将棋界にあって異彩を放っている。羽生善治は「時間を節約できるし、一局一局が確実に次の材料になる。とはいえ作戦が読まれて相手の研究にはまる危険性を考えるとなかなか真似できないが、加藤先生は全然恐れておられないようだ」と書いている。低迷期に「誰でも序盤で作戦勝ちできる」と陰口をたたかれたこともあるが、自らの信じるところを貫き続け、見事に復活してA級復帰・NHK杯優勝などの実績をあげた。
  • B級2組に陥落しても指し続けた史上初の名人経験者。ただし、2006年度の順位戦では最終戦まで昇級にからむ活躍を見せた。
  • 1989年8月21日に史上2人目の通算1000勝を達成。
  • 2007年8月22日の朝日杯将棋オープン戦予選、対戸辺誠四段戦において公式戦1000敗を記録する。これは将棋界初の記録であるが、内藤國雄渡辺明曰く1000敗は1000勝よりはるかに難易度が高い。必要な対局数、期間もさることながら、1000敗するまでに引退に追い込まれる棋士がほとんどだからである。なお本人はテレビでこの話題にふれられた際、「150局くらいは逆転負けでした」と述べている。
  • 2007年度第66期順位戦のB級2組の最終戦において先崎学に敗れ3勝7敗となり、50年余に及ぶ棋士生活初の降級点を喫した。

[編集] 加藤一二三伝説

その個性に基づいた数々の奇行でも知られ、「伝説」と呼ばれている。盤上没我の姿勢の現れとも言えるが、対局マナーが悪いとして気にする相手もいる。週刊誌FLASH宝島社VOWで取り上げられたこともある。

2006年5月より「BIGLOBEストリーム」の「将棋ニュースプラス」で「ザ・加藤一二三伝説」が配信されている。また、2007年刊行の著書『一二三の玉手箱』(毎日コミュニケーションズ刊)において、加藤自身が逸話のいくつかについて解説を加えている。

  • ネクタイに着きそうなくらい長く結ぶ。
  • タイトル戦で「音がうるさい」と旅館の滝を止めさせたことがある。
  • 波や車の音がうるさいと宿を変えてもらったことがある。しかし、クリスマス賛美歌には文句を言わなかった。
  • 対局時の出前で「鰻重」など気に入った食事を毎回数年単位の長期に亘って昼夜連続で取り続ける。羽生善治曰く「加藤先生がメニューを変更されると大騒ぎになる」
  • タイトル戦ではプレッシャーからか食事もほどほどになる棋士が多い中、加藤は「太って困る」というほどの健啖振りをみせる。
    • 加藤は特に甘いものが好きでカルピスを魔法瓶で持ち込む。バナナを房ごと、あるいは板チョコ明治製菓のものに限るらしい)を数枚重ねて食べる。
    • 1981年十段戦で、加藤は午後のおやつに「ケーキにホットミルク、それにりんご」を注文、挑戦者の米長邦雄は対抗して「みかんをお盆に山盛り」注文し盛大におやつを食べあい、おやつ競争に勝った加藤が米長を破る。
  • 立会人を務める対局の際、控室の縁側に侵入したに「ハロー! 将棋に興味あるかい?」と質問した。
  • 対局中、自駒も相手の駒もかまわずベタベタ触るため、対局相手が怒ったことがある。
  • 対局場の盤、記録机の位置関係などを細かく気にし、人が見ていない間に動かしてしまうこともある。
  • 対局中に席を外し、廊下で聖歌を歌う。
  • 若手の検討中になぜ対振り飛車には棒銀を行わないのかとたずねたところ、「急戦では勝率が悪い」との答えに対し、「急戦ではそうかもしれないが棒銀は違う」といった。もちろん一般的には棒銀は急戦の一種とされている。
  • 自戦記で「キリスト教について」という内容を書く。また、将棋世界の連載自戦記で必ず冒頭にキリスト教の話題に触れていた(対局の内容とは端目には関係ない)。
  • 天井のテレビカメラを睨みつける。
  • 対局中に突如対局相手の後ろに回り込み、相手側から盤面を見ようとする(反則ではないがマナーが悪い)。
    • 先崎学によると先後同型のときも相手側から見ていたことがあったらしい。
  • 対局中頻繁に大きな「空咳」をする、立てひざになってズボンをずり上げる。
  • 記録係に、聞いたばかりなのに「(残り時間は)あと何分?」と何度も聞く。秒読みに追い込まれているにもかかわらず聞くこともある。
  • 駒を何度も空打ちをしたり、気合を入れて強く打ち付けたりする。盤上の他の駒をはじきとばしたり、駒が割れたこともあるという。
  • エアコンの音が気になるので消そうとしたら、間違えて部屋の照明を消した。
  • 銀河戦阿部隆戦で、終盤に桂馬を成らずで指したが、直後に成りに指し直してしまった。このときの勝負自体は加藤の勝ちだったが、後に「待った」の反則と認められた。ただし、すでに次戦で敗退していたため、結果の変更は行われなかった。処分として次期の銀河戦対局への参加が取り消された(銀河戦の項参照)。
  • NHKの将棋番組の解説は口が思考を必死で追いかけてるかのような早口で、迷解説というか迷口調。後に将棋講座を担当したが、やはり早口は変わらなかった。司会者から全国中継で配慮を求められても変わらなかった。
  • NHK杯トーナメントで優勝した際に、優勝セレモニーの祝辞で二上達也将棋連盟会長に上記の奇行を念頭に「アマチュアの人が真似すると困るのでマナーに気を付けて欲しい」と言われた。
  • エレファントカシマシのボーカル宮本浩次は彼のファンで近年、彼のしゃべり方を手本にしているという。

[編集] 昇段履歴

[編集] 主な成績

[編集] 在籍クラス

  • 第21期竜王戦(2007年秋~2008年秋) 4組
    1組在籍通算4期(第1~4期)
  • 第67期順位戦(2008年度) B級2組
    A級以上通算36期(第13~15, 17~20, 22, 24~30, 36~47, 52~60期)[1]

[編集] 獲得タイトル

  • 名人 1期(第40期)
  • 十段 3期(第7期・19期 - 20期)
  • 王位 1期(第25期)
  • 棋王 2期(第2期 - 3期)
  • 王将 1期(第28期)

[編集] 一般棋戦の優勝歴

  • NHK杯将棋トーナメント 7回(第10回・16回・21回・23回・26回・31回・43回)
  • 早指し将棋選手権 3回(第10回・15回・24回)
  • JT将棋日本シリーズ 2回(第4回・8回)
  • 天王戦 1回(第1回)
  • 名将戦 1回(第9期)
  • 高松宮賞争奪選手権戦 3回(第1回・9回・第11回)
  • 日本一杯争奪戦 2回(第2回・4回)
  • 六・五・四段戦 1回(第1回)
  • 早指し王位決定戦 1回(第6回)
  • その他 1回

[編集] 将棋大賞

  • 第 4回(1976年度) 最多勝利賞・連勝賞・技能賞
  • 第 5回(1977年度) 殊勲賞
  • 第 6回(1978年度) 殊勲賞
  • 第 8回(1980年度) 殊勲賞
  • 第 9回(1981年度) 最優秀棋士賞・連勝賞
  • 第12回(1984年度) 最多勝利賞・最多対局賞
  • 第29回(2001年度) 東京将棋記者会賞

[編集] 記録(歴代1位のもの)

  • 最年少プロ棋士 14歳7ヶ月
  • 最年少A級 18歳
  • 最年少名人挑戦 20歳
  • 最年少A級陥落 21歳
  • 最年少A級返り咲き 22歳(A級昇級記録全体で見ても3位)
  • 最多A級昇級(降級) 5回 
  • A級順位戦最多勝利 149勝
  • 通算最多対局 2279局(2008年3月27日現在)
  • 通算最多敗戦 1013敗(2008年3月27日現在、1000敗は史上初)
  • 順位戦でのデビューからの四期連続昇級(加藤の他には中原誠のみ)
    • なお現役勝利数2位(1263勝、1位中原誠1302勝)でもある。


[編集] 栄典

[編集] 主な著書

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


[編集] 脚注

  1. ^ 第30期までの順位戦の期数は、名人戦の期数に対して5期のずれがあり、第36期から名人戦と順位戦の期数がそろえられた。このため、第31~35期の順位戦は存在しない。したがって、第24~47期は19期連続のA級以上在籍である。


順位戦B級2組

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