兵庫チャンピオンシップ
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兵庫チャンピオンシップ | |
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開催地 | 園田競馬場 |
施行時期 | 当該年度のゴールデンウィーク中 |
格付け | JpnII |
1着賞金 | 3000万円 |
賞金総額 | 5100万円 |
距離 | 1870m |
出走条件 | 3歳オープン |
負担重量 | 牡・せん55kg 牝53kg |
第1回 施行日 |
2000年5月3日 |
特記 | 第5回よりJpnIIに格上げ |
兵庫チャンピオンシップ(ひょうごチャンピオンシップ)は、兵庫県競馬組合が園田競馬場のダート1870mで施行する地方競馬の重賞(統一JpnII)競走である。正式名称は農林水産大臣賞典兵庫チャンピオンシップ。
目次 |
[編集] 概要
1999年における兵庫県競馬のサラブレッド競走の導入に伴い、2000年に4歳(現3歳)限定の定量の中央・地方全国指定交流の重賞(統一GIII)競走、兵庫チャンピオンシップとして創設、第1回は現在と同じく園田競馬場のダート1870mで施行され、現在も同条件で行われている。
2004年からはダート競走格付け委員会によりGII(統一GII)に格付けされたが、兵庫県競馬の勝馬投票券の売上げ減少の影響で、総額本賞金を減額、2005年もその歯止めが効かず更に減額となった。ただ、2006年以降は据え置かれている。
3歳(旧4歳)のダートグレート競走で最初に施行される事もあり、独自の重賞形態がある南関東競馬からの出走は少ないが、中央競馬では最初のダートグレート競走であるユニコーンステークスが6月初頭の施行である為、日本中央競馬会 (JRA) の3歳(旧4歳)のダートの有力馬が出走してくる傾向がある為、地元兵庫競馬勢は苦戦を強いられる場合が多い。
また兵庫ダービー(2005年までは「園田ダービー」)と菊水賞と共に兵庫三冠競走を構成している。2005年までは本競走は第2戦に位置付けされていたが、2006年は施行順序が兵庫ダービーと入れ替わり第1戦の位置づけとなった。そして、2007年は菊水賞に続く第2戦に位置付けられた。
2003年からゴールデンウィークに施行し、2004年からはかきつばた記念・かしわ記念と共にゴールデンドリームシリーズを構成し、3歳(旧4歳)のダートの有力・中堅クラスの競走馬が6月のユニコーンステークスや7月の菊水賞を目指し出走する。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)限定の競走馬で、兵庫地区所属馬4頭、兵庫地区以外の所属馬4頭、JRA所属馬4頭と出走枠が定められている。
負担重量は定量で、牡馬・騸馬が55キロ、牝馬は53キロである。
[編集] 総額賞金の減額
兵庫競馬の売上げ不振により本競走は第5回競走から毎年総額本賞金の減額を以下の様に行っている。
開催回 | 総額賞金 | 1着賞金 | 2着賞金 | 3着賞金 | 4着賞金 | 5着賞金 |
---|---|---|---|---|---|---|
第4回まで | 5,950万円 | 3,500万円 | 1,225万円 | 630万円 | 350万円 | 245万円 |
第5回 | 5,440万円 | 3,200万円 | 1,120万円 | 576万円 | 320万円 | 224万円 |
第6回以降 | 5,100万円 | 3,000万円 | 1,050万円 | 540万円 | 300万円 | 210万円 |
[編集] 歴史
- 2000年 - 園田競馬場のダート1870mの4歳(現3歳)限定の定量の中央・地方全国指定交流の重賞(統一GIII)競走、兵庫チャンピオンシップとして創設。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「4歳」から「3歳」に変更。
- 2004年
- ダート競走格付け委員会によりGII(統一GII)に格付け。
- 総額本賞金を減額。
- 2005年 - 総額本賞金を減額。
- 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、格付けをJpnIIに変更。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 2000年5月3日 | ミツアキサイレンス | 牡3 | 笠松 | 2:00.7 | 川原正一 | 粟津豊彦 |
第2回 | 2001年5月2日 | ロードバクシン | 牡3 | 兵庫 | 1:59.5 | 小牧太 | 曾和直榮 |
第3回 | 2002年5月1日 | インタータイヨウ | 牡3 | JRA | 1:57.5 | 秋山真一郎 | 野村彰彦 |
第4回 | 2003年4月30日 | ビッグウルフ | 牡3 | JRA | 1:58.9 | 武豊 | 中尾正 |
第5回 | 2004年5月4日 | メイショウムネノリ | 牡3 | JRA | 1:57.3 | 蛯名正義 | 小島太 |
第6回 | 2005年5月4日 | ドンクール | 牡3 | JRA | 2:01.7 | 熊沢重文 | 梅内忍 |
第7回 | 2006年5月4日 | グレイスティアラ | 牝3 | JRA | 2:01:2 | 田中勝春 | 手塚貴久 |
第8回 | 2007年5月4日 | フェラーリピサ | 牡3 | JRA | 2:02:9 | 岩田康誠 | 白井寿昭 |
第9回 | 2008年4月29日 | ナンヨーリバー | 牡3 | JRA | 2:02:1 | 武豊 | 池上昌弘 |
[編集] 関連項目
- 国際グレードが得られている競走には右肩に「*」を付している。
GIおよびJpnI 競走 | GIIおよびJpnII 競走 | GIIIおよびJpnIII 競走 |
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