京都市営バス西賀茂営業所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
京都市営バス西賀茂営業所(きょうとしえいばすにしがもえいぎょうしょ)は、京都市北区西賀茂山ノ森町にあり、北区、左京区と市内中心部を結ぶ路線を担当している京都市営バスの営業所である。操車業務は、上賀茂操車場(最寄停留所は上賀茂神社前)、岩倉操車場(最寄停留所は岩倉操車場前)でも行なう。
一部路線は京都バスにて運行している。京都バスに運行を委託しているのは、4号、5号、31号、65号、67号の各系統である。
目次 |
[編集] 沿革
- 1970年12月21日 - 上堀川営業所を廃止し、京都市営バス西賀茂営業所を開設する。
- 1979年5月21日 - 八条営業所、北野支所の廃止および洛西営業所の開設に伴い、担当系統が変更となる。担当系統は、1、2、旧6、9、37、37甲、46、54甲乙、76、76甲号系統となる。
- 1981年5月29日 - 地下鉄烏丸線開業に伴う路線再編により、担当系統が変更となる。担当系統は、1、9、12、15、37、46、54、67号系統となる。
- 1986年3月31日 - 烏丸営業所から51、北2、M1の各系統が移管となる。
- 1997年10月12日 - 54、北2号系統が廃止となる。
- 1999年3月22日 - 梅津営業所から55号系統が移管となる。
- 2001年3月24日 - 4、6号系統が九条営業所から移管となる。
- 2004年11月1日 - 6号系統を横大路営業所に移管する。
- 2006年3月11日 - 51号系統を梅津営業所に移管する。
- 2007年3月10日 - 12、M1号系統を梅津営業所に、15、55号系統を九条営業所に、それぞれ移管する。5、31、65号系統が九条営業所から移管となる。4、5、31、65、67号系統を京都バスに委託する。
[編集] 現行路線(直営路線)
[編集] 1号系統
- 経路
西賀茂車庫前 - 山ノ前町 - 玄琢下 - 佛教大学前 - 千本北大路 - 北大路堀川 - 北大路バスターミナル - 洛北高校前 - 下鴨神社前 - 糺ノ森 - 出町柳駅前
- 概要
1号系統は、西賀茂車庫を起点とし、千本通、北大路通、河原町通を経て出町柳駅前に達する、全長約8kmの路線である。路線名は紫野線である。西賀茂地区から京都市営地下鉄烏丸線(北大路駅)や京阪鴨東線(出町柳駅)への連絡路線としての性格が強い。かつては三条京阪前まで運行され、出町柳駅行は特1号系統として運行されていた。しかし、運行区間の変更により、三条京阪前への乗り入れがなくなったため、北大路バスターミナル以南において利用客が減少している[要出典]。
- 沿革
- 1937年7月31日 - 旧9号系統(上賀茂御薗橋 - 鷹ヶ峯)を新設する。
- 1943年6月1日 - 旧9号系統より1号系統に番号変更する。
- 1990年5月16日 - 特1号系統(西賀茂車庫 - 大宮総門口町 - 玄琢下 - 千本北大路 - 北大路バスターミナル - 洛北高校前 - 出町柳駅前)を新設する。
- 1997年10月12日 - 特1号系統を廃止する。
- 2001年3月24日 - 河原町今出川 - 三条京阪前を短縮し、出町柳駅行に変更する。
[編集] 9号系統・快速9号系統
- 経路
- 9号:西賀茂車庫前 - 上賀茂御薗橋 - 北大路堀川 - 四条堀川 - 七条堀川 - 京都駅前
- 快速9号:西賀茂車庫前 - 上賀茂御薗橋 - 北大路堀川 - 四条堀川 - 七条堀川 - 京都駅前(北大路堀川 - 京都駅間は快速運転)
- 概要
9号系統は、北区大宮地区から堀川通を経由して、京都駅までを結んでいる、全長約10kmの路線である。路線名は堀川線である。これらの地区から京都駅に行く場合、1号系統、37号系統などを利用して北大路バスターミナルで地下鉄烏丸線に乗り継いで行くより運賃が安く、乗り換えも不要である。そのため、四条通界隈の繁華街を通らないにもかかわらず、利用者数、本数とも非常に多い。12号系統、50号系統と共に堀川通の主幹路線である。
本系統は、その路線の大部分を、堀川通を上賀茂御薗橋から塩小路通までひたすら南北に走る部分が占めている。鉄道との接続する箇所はあまり多くない。京都駅以外では、地下鉄東西線(二条城前駅)と接続しているのみである。当系統は生活路線としての役割が主体であるが、沿線には西本願寺、二条城、晴明神社、西陣織会館、上賀茂神社などの観光施設や、大日本スクリーン製造本社(最寄停留所:堀川鞍馬口)も存在する。
平日・土曜日・休日とも、昼間は10分間隔で運行している。また、最終バスも他系統に比べて比較的遅い。
また、平日朝のみ快速9号系統として快速バスが運行されている。西賀茂車庫前 - 北大路堀川間は各停留所で停車し、北大路堀川 - 京都駅前間は主要停留所(堀川寺ノ内、堀川今出川、堀川中立売、堀川丸太町、堀川御池、四条堀川、堀川五条、七条堀川)のみ停車する。
- 沿革
当系統は、西賀茂営業所が誕生した1970年以降、現在の西賀茂車庫前 - 京都駅前で運行としており、経路変更は行なわれていない。
- 1950年10月20日 - 9号系統(西洞院塩小路(現:下京区総合庁舎前) - 上賀茂御薗橋)を新設する。
- 1970年12月21日 - 当営業所開設に伴い、上賀茂御薗橋 - 西賀茂車庫間を延長する。
- 1988年6月11日 - 快速9号系統を新設する。
- 1989年7月1日 - 快速9号系統の停車停留所を追加(堀川中立売、堀川寺ノ内)する。
[編集] 37号系統
- 経路
西賀茂車庫前 - 上賀茂御薗橋 - 北大路堀川 - 北大路バスターミナル - 出雲路橋 - 河原町三条 - 三条京阪前
- 概要
37号系統は、北区大宮地区から、堀川通、北大路バスターミナル、加茂街道、河原町通を経由して四条河原町や三条京阪といった市内中心部を結ぶ、全長約10kmの路線である。路線名は加茂川線である。
現在のこの路線は、旧37号系統および北2号系統と別の路線だったものを、1997年10月に統合したものである。1号系統が出町柳駅前までになったために西賀茂車庫前 - 三条京阪前(四条河原町)を結ぶ唯一の路線となった。なお河原町今出川(出町柳駅前) - 北大路バスターミナル - 西賀茂車庫前は1系統よりも運転距離も短く、所要時間も短い。
鉄道とは、地下鉄烏丸線(北大路駅)、地下鉄東西線(京都市役所前駅)、阪急京都線(河原町駅)、京阪本線(四条駅・三条駅、出町柳駅(最寄り停留所は河原町今出川、叡山電鉄とも接続))と接続している。JR西日本とは接続していない。また、沿線には観光施設がほとんどなく、地元の利用客が大半である。
- 沿革(2、北2号系統含む)
本系統と統合され廃止となった北2号系統の前身である2号系統は、京都駅と西賀茂車庫を烏丸通経由で結ぶ路線であった。なお、同じく西賀茂車庫前 - 京都駅前間を運行していた9号系統とは、共通の運用となっていた。
1981年に北2号系統となった当初は高頻度の運行であったが、大宮地区および堀川通沿いの利用者は、京都駅方面へは地下鉄の乗り換えが必要ない9号系統が利用する傾向があったため、北2号系統はダイヤ改正ごとに本数を減らしていた。そして結局、1997年10月に37号系統に統合される形で廃止となった。なお、廃止当時の北2号系統の担当営業所は西賀茂営業所であったが、1981年5月 - 1986年3月は烏丸営業所の担当であった。
37号系統の担当営業所は、1970年以降変わらず西賀茂営業所である。
- 2、北2号系統
- 1945年7月5日 - 番号変更により、2号系統(上賀茂御薗橋 - 北大路堀川 - 烏丸車庫前(現:北大路バスターミナル) - 四条烏丸 - 京都駅前)を新設する。
- 1981年5月29日 - 地下鉄烏丸線開業に伴い、烏丸車庫前 - 京都駅前間を廃止、西賀茂車庫前 - 北大路駅前(現:北大路バスターミナル)間を北2号系統と改め運行する。
- 1997年10月12日 - 37号系統に吸収される形で、北2号系統を廃止する。
- 37号系統
- 1959年9月1日 - 37号系統(上賀茂御薗橋 - 東高縄町 - 内河原町 - 下総町 - 出雲路橋 - 葵橋西詰 - 河原町今出川 - 河原町三条 - 三条京阪南口)を新設する。
- 1965年7月20日 - 上賀茂御薗橋 - 上賀茂神社前間を延長する。
- 1990年5月16日 - 川端通開通に伴い、河原町三条 - 三条京阪前を、河原町三条→三条京阪前→四条京阪前→四条河原町→河原町三条(一方循環)に変更する。
- 1997年10月12日 - 北2号系統を統合する形で、西賀茂車庫前 - 上賀茂御薗橋 - 北大路堀川 - 北大路バスターミナル - 下総町 - 出雲路橋 - 葵橋西詰 - 河原町今出川 - 河原町三条→四条河原町→三条京阪前に経路を変更する。
- 1999年3月22日 - 1997年の改正で37号系統が上賀茂神社を経由しなくなったため、それを補完する形で特37号系統(西賀茂車庫前 - 上賀茂神社前 - 三条京阪前)を新設する。
- 2001年3月24日 - 特37号系統を廃止する。
- 停留所およびダイヤ
平日・土曜日・休日とも、昼間は15分間隔で運行している。また、最終バスも比較的遅く、市電代替路線や西ブロック系統を除けば、23時以降も営業運転しているのは、37号系統以外では北1号系統、1号系統、5号系統、9号系統、17号系統、46号系統のみである。なお最終バスが遅いのは、北2号系統時代からである。
[編集] 46号系統
- 経路
上賀茂神社前 - 下岸町 - 牛若 - 今宮神社前 - 佛教大学前 - 二条駅前 - 四条大宮 - 祇園 - 東山三条 - 京都会館美術館前
- 概要
46号系統は、北区大宮地区から千本通を経由して、四条烏丸、四条河原町といった市内中心部、平安神宮を結んでいる、全長約12kmの路線である。路線名は千本・四条線である。京都会館美術館前行は「平安神宮」の行先表示で運転されるが、「平安神宮前」という名称の停留所があるわけではなく、京都会館美術館前停留所が平安神宮の最寄りとなっている。
鉄道とは、地下鉄烏丸線(四条駅)、地下鉄東西線(二条駅・東山駅)、阪急京都線(烏丸駅・河原町駅)、京阪本線(四条駅)、JR嵯峨野線(二条駅)で接続している。
上賀茂神社前発着ということもあり上賀茂操車場にて操車していたが、2007年3月以降、他の直営路線と同様に西賀茂営業所にて直接操車することとなった。そのため、常に西賀茂車庫 - 上賀茂神社前間を回送している。
- 沿革
本系統は、新設当初より祇園・四条通界隈から千本通を経由して上賀茂神社を結んでいた。上賀茂神社から祇園の経路は当初のままだが、東山三条付近の経路が度々変更されている。なお、担当営業所は1972年以降、西賀茂営業所である。
- 1970年12月21日 - 番号変更により、46号系統(上賀茂神社前 - 下岸町 - 牛若 - 今宮神社前 - 佛教大学前 - 二条駅前 - 四条大宮 - 祇園)を新設する。
- 1972年1月23日 - 祇園 - 岡崎公園前間を延長する。
- 1987年11月1日 - 東山三条→東山仁王門→岡崎公園前→東山二条→東山仁王門→東山三条が、東山三条→東山仁王門→京都会館美術館前→東山二条→東山仁王門→東山三条に変更される。
- 1997年10月12日 - 東山三条からの一方循環が、東山三条→東山仁王門→動物園前→京都会館美術館前→神宮道→東山三条に変更される。
- 1999年3月22日 - 東山三条からの一方循環が、東山三条→東山仁王門→京都会館美術館前→神宮道→東山三条に変更される。
- 停留所およびダイヤ
昼間は平日・土曜日・休日とも12分間隔で運行している。均一区間系統の中では比較的運行頻度が高い。また、最終バスも比較的遅く、市電代替路線や西ブロック系統を除けば23時以降も営業運転しているのは、46号系統以外では北1号系統、1号系統、5号系統、9号系統、17号系統、37号系統のみである。 休日は東山通の観光渋滞に巻き込まれることと、比較的長距離路線であることから、遅延が多い。また四条通・千本通を大回りするため所要時間はかなり長めである。
[編集] 現行路線(京都バス委託路線)
[編集] 4号系統
- 経路
上賀茂神社前 - 下岸町 - 上賀茂橋 - 深泥池 - 野々神町 - 洛北高校前 - 出町柳駅前 - 河原町今出川 - 四条河原町 - 河原町五条 - 京都駅前
- 概要
4号系統は、北区上賀茂地区から、下鴨本通、河原町通を経由し、京都駅に向かう、全長約11kmの路線である。路線名は下鴨線である。全便、河原町五条 - 京都駅前間は途中停留所を通過する直行運転を行っている。操車は、上賀茂操車場にて行っている。
沿線には、下鴨神社や上賀茂神社などの観光施設があるが、どちらかというと地元客の利用が主体である。また、京都府立医科大学、京都工芸繊維大学、ノートルダム女子大学などの大学も存在するが、後者2つの大学の学生は地下鉄烏丸線の利用がほとんどなので、本系統の利用はごくわずかである。
鉄道とは、地下鉄烏丸線(京都駅・北山駅)、地下鉄東西線(京都市役所前駅)、京阪鴨東線(出町柳駅)、京阪本線(四条駅・三条駅)阪急京都線(河原町駅)、近鉄京都線(京都駅)、JR各線(京都駅)にて接続している。また、叡山電鉄のターミナルである出町柳駅も経由する。
- 沿革(14号系統含む)
本系統は、昔から京都駅や市内中心部と左京区下鴨地区、北区上賀茂地区を結ぶ役割を担っていた。同様の系統としては、14系統があり、こちらは当系統は、昔から京都駅や市内中心部と左京区下鴨地区、松ヶ崎地区を結ぶ役割を担っていた。4号系統と14号系統は、京都駅前 - 北園町間で共通の経路を通り、ダイヤも調整していた。また、本系統の類似系統として、上賀茂神社 - 野々神町 - 祇園の54号系統も存在していた。54号系統の担当は西賀茂営業所だった。
- 1945年7月5日 - 番号変更により、4号系統(野々神町 -(下鴨中通経由) - 河原町今出川)を新設する。
- 1947年12月30日 - 西洞院塩小路(現:下京区総合庁舎前)- 塩小路高倉 - 河原町今出川間を延長する。
- 1949年8月15日 - 西洞院塩小路 - 河原町今出川間を、西洞院塩小路 - 京都駅前 - 四条烏丸 - 四条河原町 - 河原町今出川に変更、下鴨中通経由を下鴨本通経由に変更する。
- 1954年8月1日 - 深泥池 - 野々神町間を延長する。
- 1957年5月15日 - 4甲号系統の番号変更により、14号系統(三哲(現:下京区総合庁舎前)- 京都駅前 - 四条烏丸 - 四条河原町 - 叡電前(現:出町柳駅前)- 北園町 - 松ヶ崎海尻町)を新設する。
- 1983年11月 - 4、14号系統の担当が、三哲支所から九条営業所となる。
- 1985年4月1日 - 北山通の白川通(修学院道)- 松ヶ崎道間開通に伴い、14号系統は松ヶ崎海尻町での折り返しから、松ヶ崎地区の一方循環となる。
- 1996年3月30日 - 4号系統に統合する形で14号系統を廃止する(三哲 - 京都駅前 - 北園町→松ヶ崎海尻町→野々神町→北山駅前→深泥池→植物園北門前→野々神町→神殿町→北園町)。
- 1997年10月12日 - 松ヶ崎地区の経路について、北園町→工芸繊維大学前→松ヶ崎海尻町→野々神町→深泥池が、北園町→かんぽーる京都前(現松ヶ崎泉川町)→松ヶ崎駅前→野々神町→深泥池に変更される。往路と復路の所要時間の差が小さくなった。
- 2001年3月24日 - 上賀茂神社前 - 深泥池間を延長、四条河原町 - 下京区総合庁舎前間を廃止し、三条京阪行きに改める。担当営業所は九条営業所から西賀茂営業所となる。この経路変更により、京都駅前 - 出町柳駅前間は17号系統のみとなった。
- 2004年3月20日 - 四条河原町 -(塩小路高倉)-京都駅前間を延長する。この区間の途中停留所はすべて通過する。
- 2006年7月3日 - 河原町松原、河原町五条の各停留所に停車するようになる。
- 停留所およびダイヤ
河原町五条 - 京都駅前間は途中停留所を通過することにより、所要時間の短縮を図っている。平日・土曜日・休日とも、昼間は20分間隔で運行している。
[編集] 5号系統
- 経路
京都駅前 - 四条烏丸 - 四条河原町 - 河原町三条 - 三条京阪前 - 神宮道 - 京都会館美術館前 - 南禅寺・永観堂道 - 銀閣寺道 - 上終町京都造形芸大前 - 修学院道 - 宝ヶ池 - 岩倉操車場前
- 概要
5号系統は、京都駅前から烏丸通・四条通・河原町通、三条京阪前を経て、京都会館美術館前(平安神宮前)、銀閣寺道などの観光地密集地帯を経由しながら、岩倉操車場に達する路線である。路線名は銀閣寺線である。かつては北白川別当町や一乗寺、修学院道が終点であった時代もあったが、白川通の延伸に伴って現在の岩倉操車場まで運転されるようになった。岩倉操車場にて操車を行っている。
京都市内でも有数のビジネス街や繁華街、数多くの観光地を通る為、渋滞による遅延も多い。但し1997年10月の京阪京津線の部分廃止などで幾分改善されてきている。
京都の都心部と数多くの主要観光地を結ぶ路線の為、利用客が多く、今でも観光シーズンとなると積み残しも発生する。その為、かつては特に利用客が多い南寄り区間(京都駅前 - 錦林車庫前)の増発便を兼ね、快速5号系統や5A号系統、57号系統(烏丸営業所錦林出張所担当)が設定されていたが、銀閣寺道へ行かない事で利用率が低迷し、本系統の西賀茂営業所への移管と同時に、本系統に統合された。
京都市営バス有数の黒字路線であったが、京阪鴨東線や地下鉄烏丸線が全通した後は、左京区修学院・岩倉地区の利用客を中心に減少傾向に入り(四条烏丸や京都駅前へ向かう場合は地下鉄利用の方が運賃が安く、三条京阪(烏丸御池駅で地下鉄東西線に乗り換えるルートもあり)・四条河原町(四条駅で阪急京都線に乗り換えるルートもあり)へは2社跨りの運賃や乗換を要する面で劣るものの、叡山線・京阪鴨東線・京阪本線利用の方が、それぞれ所要時間(渋滞の心配もない)・運転本数面で優位である)、その影響で最盛期より減便されている。その後、2005年5月16日に当系統の補完路線とも言える京都バス55号系統が新設されている(銀閣寺道 - 修学院道間、四条河原町→河原町三条間が平行区間)。
- 沿革
- 1949年6月25日 - 5号系統(西洞院塩小路(現:下京区総合庁舎前)- 京都駅前 - 一乗寺)を新設する。
- 1970年12月21日 - 修学院道 - 岩倉操車場前間を延長(京都駅前 - 四条烏丸 - 四条河原町 - 河原町三条 - 三条京阪前 - 京都会館美術館前 - 東天王町 - (白川通) - 修学院道 - 岩倉操車場前)する。
- 1999年3月22日 - 本系統の担当が、烏丸営業所錦林支所から梅津営業所となる。
- 2001年3月24日 - 特5号系統(京都駅前 - 銀閣寺前)、快速5号系統(京都駅前 - 錦林車庫前)を廃止、5A号系統(京都駅前 - 銀閣寺道)(17号系統と連続運転)を新設する。5号系統は梅津営業所から烏丸営業所錦林出張所に移管し、5A号系統は九条営業所担当となる。
- 2003年3月16日 - 北行きの河原町三条 - 三条京阪間を三条通経由から御池通・川端通経由に変更する(南行きは変わらず)。
- 2005年3月12日 - 本系統の担当が、烏丸営業所錦林出張所から九条営業所となる。また、5A号系統は九条営業所から烏丸営業所錦林出張所に移管の上、57号系統(京都駅前 - 四条河原町 - 三条京阪 - 錦林車庫前)に変更され、17号系統との循環運転を終了する。
かつては岩倉操車場から更に妙満寺まで運行する特5号系統や、夜間のみ運行する区間便的存在のN5号系統(修学院道・上終町 - 河原町三条・四条河原町)も存在したが、既に廃止されている。
- 停留所およびダイヤ
京都駅前行の始発便と京都駅前発の最終便は、修学院道発着となっている(かつては修学院離宮に近い(最寄りではないが)同停留所折り返し便も終日設定されていた)。また、かつては深夜に修学院・岩倉方面への四条烏丸発着の便が存在したが(現・錦林出張所への回送の関係とされる)、九条営業所への移管と共に全て京都駅前発着となった。
- 運賃
多区間系統路線であり、上終町京都造形芸大前以南は均一運賃区間となっている。
[編集] 31号系統
- 経路
四条烏丸 - 祇園 - 熊野神社前 - 百万遍 - 高野 - 一乗寺高槻町 - 一乗寺清水町 - 宝ヶ池 - 国際会館駅前 - 岩倉操車場
- 概要
31号系統は、岩倉操車場から国際会館駅を通り、白川通、北泉通、東大路通、四条通を経て四条烏丸へと至る路線である。路線名は東山線である。岩倉操車場にて操車を行っている。
- 沿革
- 1956年8月1日 - 31号系統(西大路三条 - 西大路四条 - 祇園 - 百万遍 - 市電高野 - 一乗寺高槻町)を新設する。
- 1965年3月31日現在 - 四条車庫前 - 祇園 - 百万遍 - 市電高野 - 一乗寺高槻町 - 一乗寺清水町 - 修学院道
- 1970年12月21日現在 - 四条大宮 - 祇園 - 百万遍 - 市電高野 - 一乗寺高槻町 - 一乗寺清水町 - 岩倉操車場前
- 1973年1月21日現在 - みぶ - 四条大宮 - 祇園 - 百万遍 - 市電高野 - 一乗寺高槻町 - 一乗寺清水町 - 岩倉操車場前
- 1985年4月1日現在 - みぶ - 四条大宮 - 祇園 - 百万遍 - 高野 - 一乗寺高槻町 - 一乗寺清水町 - 岩倉南四ノ坪町 - 岩倉操車場前
- 1993年6月1日 - 四条大宮 - 京都外大前間を延長する。
- 1999年3月22日 - 四条大宮 - 京都外大前を廃止する。また、四条大宮及び岩倉操車場で65号系統との連結運転を開始する。梅津営業所から烏丸営業所に移管する。
- 2001年3月24日 - 四条大宮 - 四条烏丸を短縮する。同時に65号系統も経路短縮をしたため、連結運転は引き続き実施される。
- 2005年3月12日 - 九条営業所に移管され、京阪バスへの委託系統となる。
- 2007年3月10日 - 西賀茂営業所に移管され、京都バスへの委託系統となる。
- 停留所およびダイヤ
生活路線としての役割が高いため、あまり運行本数は多くなく、1時間に1、2本程度である。
- 運賃
多区間系統路線であり、一乗寺高槻町以南は均一運賃区間となっている。
[編集] 65号系統
- 経路
岩倉操車場 - 国際会館駅前 - 修学院道 - 上終町京都造形芸大前 - 田中大久保町 - 百万遍 - 熊野神社前 - 烏丸丸太町 - 四条烏丸
- 概要
65号系統は、岩倉操車場から白川通、東鞍馬口通、東大路通、丸太町通、烏丸通を経て、四条烏丸に達する路線である。路線名は修学院線である。岩倉操車場にて操車を行っている。地下鉄烏丸線開業後以降、路線の変遷や営業所の変遷が激しく、現在は四条烏丸及び岩倉操車場で31号系統との連結運転を行っている。
- 沿革
- 1964年6月15日 - 65号系統(三哲 - 京都駅前 - 烏丸丸太町 - 熊野神社前 - 田中大久保町 - 上終町 - 修学院)を新設する。
- 1965年4月7日現在 - 京都駅八条口 - 三哲 - 京都駅前 - 烏丸丸太町 - 熊野神社前 - 田中大久保町 - 上終町 - 修学院道
- 1970年12月21日現在 - 京都駅前 - 烏丸丸太町 - (丸太町通) - 熊野神社前 - 田中大久保町 - 上終町 - 修学院道 - 岩倉操車場前
- 1981年5月29日 - 京都市営地下鉄烏丸線開業により、市内中心部のルートおよび行先変更。みぶ - 千本丸太町 - (丸太町通) - 熊野神社前 - 田中大久保町 - 上終町 - 修学院道 - 岩倉南四ノ坪町 - 岩倉操車場前
- 1982年9月1日現在 - 四条大宮 - 千本丸太町 - (丸太町通) - 熊野神社前 - 田中大久保町 - 上終町 - 修学院道 - 岩倉南四ノ坪町 - 岩倉操車場前
- 1997年10月12日 - 四条大宮 - 千本丸太町 - (丸太町通) - 熊野神社前 - 田中大久保町 - 上終町 - 修学院道 - 国際会館駅前 - 岩倉操車場前
- 1999年3月22日 - 四条大宮及び岩倉操車場で31号系統との連結運転を開始する。
- 2000年1月13日 - 国際会館駅駅前広場供用開始に伴い、同停留所位置を変更。
- 2001年3月24日 - 四条大宮 - 四条烏丸間を短縮する。同時に31号系統も経路短縮をしたため、連結運転は引き続き実施される。
- 2005年3月12日 - 九条営業所に移管され、京阪バスへの委託系統となる。
- 2007年3月10日 - 西賀茂営業所に移管され、京都バスへの委託系統となる。
- 停留所およびダイヤ
ダイヤは、1時間に1 - 2本程度確保されている。全区間において他の系統と並行しており、系統全体で赤字を抱えている。このため「京都のバス事業を考える会」において、赤字を抱えている生活路線であったため、答申の対象系統ととなっていた。
- 運賃
多区間系統路線であり、上終町京都造形芸大前以南は均一運賃区間となっている。
[編集] 67号系統
- 経路
上賀茂神社前 - 北大路堀川 - 四条大宮 - 西大路四条 - 京都外大前 - 松尾橋
- 概要
67号系統は、上賀茂神社から堀川通、四条通を経由して、右京区西院・梅津地区を結ぶ路線である。路線名は、上賀茂線である。操車は、上賀茂操車場にて行っている。京都市の北区の郊外と右京区の郊外を、京都駅・四条烏丸・四条河原町といった中心部の主要ターミナルを経由せずに結んでいる。このような路線は、かつては61号系統、76号系統、92号系統があったが、いずれも廃止されている。67号系統は廃止されずに平日・土曜朝夕ラッシュ時のみ運行の路線として残っているが、これは、沿線に日新電機本社や三菱自動車工業京都工場(最寄停留所:南広町)があり、これらの通勤需要がまとまって存在するためである。
- 沿革
- 1965年3月 - 67号系統(上賀茂神社前 - 四条車庫前(現:四条御前通))を新設する。
- 1969年10月 - トロリーバス廃止に伴い、代替機能を持たせるため、上賀茂神社前-梅津車庫前(現京都外大前)間の運行となる。同時に、67甲号系統として、上賀茂神社前 - 松尾橋間の便を新設する。
- 1981年5月 - 地下鉄烏丸線開業時に、本系統は67甲号系統と統合され、上賀茂神社前 - 松尾橋間の運行となる。また、担当営業所も、梅津営業所から西賀茂営業所に変更となる。
- 2007年3月10日 - 京都バスへの委託系統となる。
- 停留所およびダイヤ
平日・土曜の朝に3往復、夕方に3往復の運行のみで、休日は全面運休となる。2001年3月以降、従来の毎日・終日運行から、平日・土曜の朝夕ラッシュ時のみの運行となった。
[編集] 撤退路線
- 6号系統
- 現在は横大路営業所が担当
- 12号系統
- 現在は梅津営業所が担当
- 15号系統
- 現在は九条営業所が担当
- 51号系統
- 現在は九条営業所が担当
- 55号系統
- 現在は九条営業所が担当
- M1号系統
- 現在は梅津営業所が担当
- S1号系統
- 北野白梅町 - 出町柳駅前間を快速運転で繋ぐ観光シャトルバスとして、1999年9月23日から2000年11月26日まで運行されていた。嵐電と叡山電鉄の駅を快速運転で繋ぐという路線は、その後2001年3月24日に誕生した急行102号系統に活かされた。
[編集] 車両
1981年5月以降、原則的にシャーシは日野自動車製に統一してきたが、M1号系統専用のマイクロバス(現在は廃車)はいすゞ自動車製であった。現在は、一般競争入札の実施によりいすゞ自動車製、三菱ふそうトラック・バス製の大型車も新製配置されているほか、日産ディーゼル製の車両も1台のみ所属している。
2008年現在、西賀茂営業所には以下の低公害バスが所属している。
- 日野KC-RU1JLCH(1997年製、ツーステップ、電気式ハイブリッドバス):2台
- 日野製の電気式ハイブリッドバスは、「HIMR」と称している。
[編集] 関連項目
|
|
---|---|
西賀茂・烏丸・錦林出張所・梅津・九条・洛西・横大路 廃止:五条・醍醐・高野・三哲支所・北野支所・八条 |