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三菱東京UFJ銀行の合併に伴う移行処置 - Wikipedia

三菱東京UFJ銀行の合併に伴う移行処置

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三菱東京UFJ銀行 > 三菱東京UFJ銀行の合併に伴う移行処置
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本記事は三菱東京UFJ銀行の合併に伴う移行処置について詳述する。

三菱東京UFJ銀行は、2006年1月1日東京三菱銀行UFJ銀行が合併して誕生した、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の都市銀行である。

目次

[編集] 勘定系システム統合

UFJ銀行が2002年の合併と同時に勘定系を旧三和銀行系に一本化したのとは異なり、今回は、合併後も約3年間にわたって勘定系の統合を完了させず、旧2行のシステムを併存させ、取引ごとに端末から振り分けて処理するという方式を採用する。このため、2004年までのみずほ銀行2005年までのりそな銀行などと同様、旧銀行が異なる店舗同士の統合はできず、また、普通預金の預入、払戻しなど一部の取引を旧相手銀行においても取扱う他は、旧銀行の商品が別々に引き継がれ発売・取扱いされる。そのため、旧銀行のコーポレートカラーを基にした識別マークが店頭につけられる。旧東京三菱店は赤の、旧UFJ店はワインレッドのとなる(いずれの識別マークにも旧銀行名のうち「銀行」の文字を除いたものが標示される)。また、ステッカーには併せて「旧東京三菱銀行(若しくは旧UFJ銀行)の店舗とは、ご利用いただけるサービスが異なります」という注意書きが付されている。

なお、勘定系システムについては、旧東京三菱銀行が日本IBM、旧UFJ銀行が(旧三和・東海共に)日立製作所と構築ベンダーが分かれていたが、IBMと日立を同格の「キーベンダー」として扱う事と、UFJ銀行のシステムが持つ機能を順次東京三菱銀行のシステムに追加しつつ、東京三菱銀行側に統合することに決定している。UFJ銀行のシステムは先進的な機能を備えるなど優れたものであったとされる(例えば、合併に先立って重複店番号の整理が行われた後、東京三菱銀行の対象店舗の顧客が新店番号の通帳への切替えを強いられたのに対し、UFJ銀行の対象店舗の顧客は旧店番号の通帳も引き続き使用出来た)が、合併の主導権が三菱東京フィナンシャルグループ(MTFG)側にあったことと、東京三菱銀行のシステムは地方銀行にもパッケージとして提供され、UFJ銀行側に統合すると地銀側の影響も大きいという事情もあり、MTFGに譲った形である。ちなみに、存続行のシステムに消滅行の先進的機能を追加する形のシステム統合は両行とも経験している(東京三菱銀行の統合時には三菱銀行側に東京銀行の国際業務系システムを追加、UFJ銀行の統合時には三和銀行側に東海銀行インターネットバンキングシステムを追加)。

同行の新システム移行は2008年5月12日の旧東京三菱店一斉移行を皮切りに、以降2009年1月の完了までの間、段階的に予定されている。新システム移行後の同行サービスには赤いマークが表示される。

旧UFJ店の各支店のシステム統合日は、2008年4月7日に発表され、近畿を除く西日本については、9月16日に全店移行する。近畿・東海、は11月10日まで(なお、競馬電話投票利用者専用支店である、公共第一支店・公共第二支店も11月10日実施)、東京営業部を含む首都圏の大半の支店や仙台支店・札幌中央支店は12月15日まで、インターネット支店ブラデスコ支店などの仮想店舗は12月15日に一斉統合される(入金照合用に用いられる、振込専用支店については公開されていない)。なお、UFJ店として最も早い7月7日に新システム移行をする予定の店舗は9店舗と少ない。

2008年6月・10月と2009年1月のオンライン停止は、店舗の新システム切替と別途の、機能追加に伴うものとなる。

[編集] 現行システム(旧二行並存)での取り扱い

[編集] 付利日

普通預金は、2月・8月の第3土曜日の翌営業日に支払われる(付利最低残高1,000円、付利単位1円)。

貯蓄預金は一ヶ月複利で、旧東京三菱店では「スーパー貯蓄」の名称で、旧UFJ店では「貯蓄預金」として、毎月第3土曜日の翌営業日に支払われる(付利最低残高1,000円、付利単位1円)。

付利方式はシステム統合に先立つ形で、2007年8月以降統一されている。

[編集] 通帳・キャッシュカードと合併

現在、同行が2008年5月から2009年1月に掛けての実施を発表している両銀行の勘定系の統合までは、合併前・合併後の発行に拘わらず通帳・キャッシュカードとも、取引店の属する旧銀行が区別される。そして合併後についても各々の勘定系を承継した識別マーク入りのものが並存して発行される(註)。

(註)旧東京三菱銀行が発売してきたディズニーキャラクター通帳・キャッシュカードは合併後も引き続き発売されているが、取り扱いは旧東京三菱店に開設された口座に限り行われる。

[編集] 窓口取引

合併後、旧相手銀行の窓口において即時に取引できるのは

  • 普通預金
  • 当座預金の取引に限られる(註)。

旧相手銀行におけるその他の窓口取引は、現金および証券類の受払いを取り扱わず、

  1. 普通・当座以外の科目の通帳記入
  2. 新通帳への繰越
  3. 普通預金への振替による払戻(貯蓄・定期など)
  4. その他諸届けの受付
に限定され、その際に通帳は預かりとなり、後日郵便返送される扱いとなる。これには
  • 定期預金の払戻(預入は取扱わない)や通帳記入
  • 定期預金口座が開設されている(明細無しを含む)総合口座通帳の繰越
  • キャッシュカードの再発行申込み
などが含まれる。
(註)旧東海銀行名の通帳による取引、旧東京三菱店の身体認証利用口座の払戻を除く。
旧東海通帳 旧東海銀行名の通帳による取引は、即時記帳でなく通帳が預かりとなり、後日郵便返送される扱いとなる。なお、システム統合時点以降、同行は旧東海通帳を使用中止(新通帳切替)とする方針を示している。
身体認証利用口座 身体認証利用口座の窓口における払戻は、旧東京三菱店のみの取り扱いとなる。旧UFJ店については、新システム移行済み店舗から順次対応する。

[編集] ATM取引

また、旧相手銀行のATM自動窓口機で取引可能なのは

  • 普通預金
  • 貯蓄預金
  • 当座預金
  • カードローンカード
の口座(いずれも旧東海銀行名の通帳による取引を除く)であり、このうち普通・貯蓄預金のキャッシュカード、カードローンカードによる払戻・照会については、終日(最大24時間)の時間帯において旧相手銀行の稼働ATMにおいても取引できる(註)。
(註)「メインバンク」および「オールワン(オールワンe)」の同行ATM時間外手数料無料の特典は、旧相手銀行ATMの利用についても終日の時間帯適用となる。
  • 新システムの機能 現在は旧UFJ店()ATMのみの機能である通帳繰越機能は新システムに採用され、旧東京三菱店()ATMは2008年5月12日の新システム一斉移行後、6月23日を目処に通帳繰越機能(7月のシステム更新日以降は、旧UFJ店通帳を含む)の稼動を開始する。一方旧UFJ店()ATMは追って段階的に行われる新システム移行により、既に移行済みの店舗(すなわち全ての旧東京三菱店を含む)の通帳繰越機能が追加され、移行後の同行ATMは全ての総合口座通帳(但し、スーパーパック通帳から総合口座通帳への繰越は、窓口・自動繰越機の取扱となる)の繰越に対応。これにより、新システム移行完了後は、一部を除き全てのATMで最大24時間、入出金および通帳による取引が取扱われる。但し、ATMでのディズニーキャラクター通帳への繰越は全店舗の移行完了後の取扱となり、ATMでは2009年1月(予定)まで行われない。

[編集] ICキャッシュカード取引

合併以降、旧両行を承継したICキャッシュカードのICチップによる取引は旧相手銀行において利用できなかったが、2006年6月12日より相互利用を開始した。

これにより

  • 旧東京三菱店のスーパーICカードやICキャッシュカードによる旧UFJ店の対応ATMにおいてのICチップ取引(註)
  • 旧UFJ店のオールワンICカードによる旧東京三菱店の対応(および専用)ATMにおいてのICチップ取引

双方が利用できる。

加えて旧UFJ店全店に手掌静脈認証装置つきATMを順次設置する事も発表され、当該ATMにおいては旧東京三菱店の口座による身体認証(生体認証)取引も可能となる。旧UFJ店への設置は6月12日の東京営業部(既設のHT-2809型に認証装置を増設。種別は従来通り「旧UFJ店ATM」)を皮切りに開始され、現在全店舗に設置を完了している。

旧UFJ店発行のオールワンICカードについては、2007年5月21日以降に発行されたものについては仕様が変更されている。従来は自行対応機種(旧両銀行店舗とも)、コンビニATMセブン銀行およびイーネット)でのみIC取引が可能であったが(他行ATMは全て磁気取引)、新たに他の銀行等IC対応ATMでもIC取引が可能な使用となっており、希望者は無償で交換できる。また、今後の更新に伴う差替カード(システム統合以前に期限が来る場合のみ。システム統合後は、後述のように、ICキャッシュカードとなる)も新仕様となる。

(註)ただし、旧東京三菱店の「セキュリティタイプ」のカード(スーパーICカードおよびICキャッシュカード)で身体情報を登録している場合は、同行の手掌静脈認証装置付きATM(旧東京三菱店・旧UFJ店とも)のみの利用となる。

[編集] 明細票不発行選択機能

明細票が不要な利用者に対応し、あわせて明細票の散逸による情報漏洩を防ぐため、同行ATMにおいてカードにより払戻を行った場合、明細票の印字を行う前に取引額・取引後残高が画面表示され、明細票の印字省略を選択できる。当初は旧UFJ店ATMのみの機能であったが、2007年1月からは旧東京三菱店のATMも対応している。

なお、預入・振込・振替の取引では必ず明細票が印字される。このとき預入時は預入額を印字しないが、預入額印字希望者は事前の窓口申し込みで、印字する取り扱いもできる。

[編集] 振込カード(振込券)・振込登録
  • 旧東京三菱店ATMで振込時に発行する振込カード()は、旧東京三菱店ATMでのみ使用できる(2009年1月19日以降は、旧行にかかわらず利用可能になる)。
  • 合併前に旧東海銀行ATMで発行された振込券は、2007年3月16日(金)より取扱が中止された。
  • 旧UFJ店ATMで振込時に登録した振込先は、旧東京三菱店のATM利用時には表示されない。なお、この振込登録機能は旧UFJ店、旧東京三菱店のどちらのキャッシュカードでも利用できる。

システムの統合後は両方式を並存させ、振込カードの新規発行は2008年5月9日のATM稼働終了時をもって停止した。

[編集] カード振込明細票の口座情報等非表示機能

同行ATMでは、振込にキャッシュカードを利用した場合、明細票に振込先口座情報非表示(この場合、振込受付番号を印字する)および振込人口座残高非表示をそれぞれ選択できる。これは当該情報の表示を望まない振込人に対応し、また明細票の記載を提示する用途等において、不必要な情報表示を略する効果がある。こちらも当初は旧UFJ店のみの機能であったが、2006年12月からは旧東京三菱店のATMでも開始された。

ただし、2008年5月の初頭時点で、口座番号自体はマスキングされない。

[編集] デビットカード

2008年5月の旧東京三菱店の新システム一斉移行後は、同行のキャッシュカードは旧両銀行ともジェイデビットのサービスを利用できる。対象は普通預金の磁気ストライプ付きカードとなる。

  • 新たに対象となった旧東京三菱店口座は希望者申込制となり、窓口または郵送式申込書での申込みとなる。また、同様に利用の停止も申し込みできる。このほか、預金用磁気ストライプのない「セキュリティタイプ」のカードは対象外となる。
  • 新システム移行前の旧UFJ店での新規口座開設では、特に不使用を指定しない場合、利用可能としてカードが発行される取り扱いとなる。また、利用停止の申込みは新システム移行後の店舗と同様の方法で手続きできる。

[編集] データ・様式

[編集] 総合口座

旧東京三菱の通帳(通帳にマーク)は「スーパーパック」の商品名で、一冊に普通預金・貯蓄預金・定期預金・積立の4科目がまとめて利用できる。

  • 新システム移行後、スーパーパック通帳を繰越する場合には、総合口座通帳(普通預金・定期預金)、自動つみたて定期預金通帳、貯蓄預金通帳の3冊に分けて発行される。ただし、それまでに発行された「スーパーパック」通帳は利用口座の通帳部分が満行となるまで引き続き利用できる。

旧UFJ店の通帳(通帳にマーク)は、「総合口座通帳」として、普通預金・定期預金の2科目が利用できる。

  • また、旧東海銀行が発行した通帳は「スーパートリオ」の商品名で、普通預金・貯蓄預金・定期預金の3科目がまとめられ、取引店の新システム移行前日まで、移行前の旧UFJ店ATMに限り利用できる(繰越時は、上述のように分離される)。なお、普通・貯蓄一体形のキャッシュカード「スーパートリオカード」は現在発行しておらず、再発行があった場合カードは科目ごとに分離となる。

[編集] 通帳の表示について

旧東京三菱店()の通帳については、ATMでの通帳による入金の場合、「摘要(お客様メモ)」欄に「ヨキンキ」(正確には、半角文字)と表示され、「記号・店番号」の欄には、記号の後に記帳店の支店コードが記入される。ただし、前回の記帳から同一日に複数の未記帳取引がある場合には、貸方または借方の連続する途中の差引残高と記帳店の支店コードが空欄となり、このほか後日記入分については“XT”のように、後日記帳を表すTの文字が記入される。ATMにおける記帳体裁は、旧東京三菱店・旧UFJ店どちらで行われても同様であるが、旧UFJ店ATMの通帳繰越機能は通帳に対応していない(対応は、各店舗のシステム統合後となる)。

なお、2008年5月12日からの新システム稼働に伴い、「ヨキンキ」の表示が「預金機」と漢字表記に改められた。

一方、旧UFJ店()の通帳については、取引の記事は全角漢字による表記が行われる。口座新規開設時の預入は「おはじめ」の語で表示されるほか、キャッシュカードを利用して入出金を行った場合には摘要欄に「カード」、三菱東京UFJダイレクトによるパソコン取引の場合は「パソコン」などが表示され、その尾部には、現金入出金はA、振替取引はFと表示される。備考欄には記帳店の支店コードが記入され、端末機識別のためのアルファベット一文字が後に付く。但し旧東京三菱店で記帳した場合は備考欄のアルファベットはなく、また旧東京三菱店ATMにおける記帳分については、記事はカタカナ表記となる。なお、旧東京三菱店の通帳記帳繰越機は、現在のところ通帳に対応していない(記帳・繰越とも)。

見開きページについても表示が異なり、通帳については、カタカナでの名義人、支店コード・口座番号(口座番号は、必ず7桁であり、頭に0が付く場合もある)、支店名・電話番号が表示されるのに対し、通帳については、ひらがなでの名義人、口座番号(下から3桁ごとにカンマが振られており、頭に0の付かない6桁以下の口座番号もある)、支店名・電話番号、CIF番号(「302-X,XXX,XXX」X,XXX,XXXは、口座店の代表口座番号と同一)が印字される。

[編集] 通帳の磁気ストライプ方式

旧東京三菱店()の通帳については、左端に縦型の磁気ストライプが付加(右端となっているSMBC、りそなと同じサイズ)されており、スーパーパック通帳では、表面にも付加されている。

旧UFJ店()の通帳については、日立製作所の窓口端末を使っているため、裏面の下側に横に細いストライプを採用している(みずほ信託銀行などと同様)。なお、総合口座通帳であっても、表面に磁気ストライプの搭載はない。

[編集] キャッシュカード

キャッシュカードに磁気記入される銀行番号は、旧UFJ店については合併後も"0008"であり、券面への浮出し文字打刻も旧銀行の様式による。例えば旧東京三菱店については、金融機関番号、支店番号、口座番号が小さな文字で氏名(通常はカタカナだが、インターナショナルカードはローマ字で打刻される)の下に打刻されるのに対して、旧UFJ店については金融機関番号の打刻はなく、支店番号、科目番号、口座番号が大きな文字で、続いて発行年月が小さな文字(ただし、旧UFJ店窓口即時発行のカードの一部は口座番号と同じ大きさになる)で、氏名(オールワンカードなどを含むインターナショナルカードでもカタカナで打刻)の上に打刻される。オールワンICカードについてはさらに、裏面にカードの有効期限が印刷される。

そして、旧UFJ銀行のキャッシュカードについては、システム統合前後にかかわらず引き続き利用できるほか、新銀行のカードに無料で交換できる。オールワンICカードは次回更新時にICキャッシュカード「コンビタイプ」に変更される。また、その際に身体認証も利用可能になる。

[編集] 印紙税の申告地

現在、オンライン作成により申告納税される同行の印紙税課税文書(通帳・受取書等)については、文書作成地を旧銀行の勘定系システム毎に別々に(東京と大阪)定める異例の取り扱いとなっており、旧東京三菱店に係る文書については東京国税局麹町税務署、旧UFJ店に係る文書については大阪国税局東税務署に申告納税が行われている。なお、旧UFJ銀行においては登記上本店が旧東海銀行本店(名古屋市中区)であったが、課税文書作成地を旧三和銀行本店(大阪市中央区)とする取り扱いであった。

[編集] 明細票規格

旧東京三菱店のATMは、みずほ銀行みずほMMKを除く)や三井住友銀行同様小型の明細が発行される(ただし、エイティエム統括支店管轄のATMはみずほMMKや沖電気工業のIC対応改修機を含むIC非対応型のコンビニATMなどと同様、縦長の大きな明細となる)。

旧UFJ店のATMは横長大型の明細となる。

[編集] メインバンクとオールワン

ATMによる時間外預金入出金手数料を無料にすることを特典の核に据えた2つの預金商品、「メインバンク総合サービス」(旧東京三菱店。以下メインバンク)と「オールワン」(旧UFJ店)は、旧両銀行から承継した、同行の主力商品である。

月末における預入残高などが一定条件に満たない場合に月毎の手数料を定め、あわせて総預金残高の積上、カードローンや系列クレジットカードの利用、住宅融資や外貨による積立預金の契約などにより階層的に優遇特典を与える両商品は、普通預金に随伴した消費生活の諸取引を同行に集約させることによる、小口取引の非金利収益商品化を狙ったものである。
両商品における時間外手数料無料化は、顧客が同行を選んで取引するメリットのあり方を、イメージ商品や店舗網などにより平凡な商品(普通預金)を修飾する「景品的価値」から、差別化された商品により預金者の負担自体を還元する「実質的価値」へと転換した画期的な商品企画として、メインバンクが「2001年日経優秀製品・サービス賞優秀賞―日経金融新聞賞」を受賞したほか、消費者からも一定の支持を得ている。

現在は合併により、旧両銀行の「差別化された」商品が併売されるが、それぞれ階層による特典の内容は大きく異なり、同行のウェブサイトにおいて比較できるページが設けられている。

  • 両商品に共通の特典適用条件のひとつが「クレジットカードの利用実績」である。
  • 合併当初、メインバンクにおいては同行ATM(および所定のコンビニATM)手数料無料適用が「スーパーICカード」による月額3万円以上のショッピング利用実績(註1)、一方オールワンにおいては同行ATM手数料無料適用がUFJカード(註2)による月額1円以上のショッピング利用決済(引落し)実績と大きく分かれていた。
  • しかし2006年4月16日にメインバンク側の制度が「月額1円以上のショッピング利用または引落(当月度の請求が零である場合を含む)」に緩和され、これにより両商品とも「クレジットカードの利用実績」については同一の金額基準で、同行ATM無料の特典が利用できるようになった。なお、同日以降の取引で実際に特典適用が開始されるのは同年7月1日であるほか、メインバンクが「利用実績」、オールワンが「引落実績」を対象とする点は変更がない。
  • この「クレジットカードの利用実績」以外の特典付与と対象取引は、口座手数料無料の特典(10万円以上の預り高)を除き、両商品で異なる。
(註1)クレジット取引の判定基準は、請求明細書の発行日(すなわち引落日の前月)の属する月であり、ボーナス一括払いの利用等、当月請求額が零円となる請求明細書の発行された月も対象となる。また現在は、同年7月より発売の「ICクレジットカード三菱東京UFJ-VISA」を含む。
(註2)クレジット取引の判定基準は、引落日の属する月であり、現在は、ニコスカードおよび「ICクレジットカード三菱東京UFJ-VISA」を含む。2008年7月以降は、DCカードも対象となる予定。参照:同行告知

2008年7月以降、オールワンをメインバンクに統合する形で新システム移行が行われる(参照:同行告知)。

また、メインバンクの「ステージ」による優遇内容も変更される。特にATM利用手数料については利用者にとって旧両商品のうち有利な方が採用されている。

2008年12月に予定されるインターネット支店のシステム統合後は、同支店扱いのオールワンeは、メインバンクe(ステージについては、一般の支店に準ずる)となる。インターネット支店扱いではないオールワンeは、システム統合後は通帳を発行しない(通帳発行タイプにすることも可能)ことのほか、一般の支店のメインバンクに準ずる扱いに変更となる。この際、優遇内容が一部異なる。

[編集] スーパーICカード

  • 旧東京三菱店において取扱う「スーパーICカード」はクレジットカード(ディーシーVISAカード)一体型のICキャッシュカードである。また電子マネー「エディ」(コンビタイプのみSuicaになっているものもある)の機能も利用できる。
  • 発売当初は普通預金の取引をICチップのみによって行うものであったが、生体認証を組み合わせ高度な偽造・なりすまし防止精度が得られる反面、取引は旧東京三菱店の店舗やATMに限られ、それまでメインバンクの特典であったコンビニエンスストアのATM無料利用はできなくなった。
  • スーパーICカードを利用しつつコンビニATMや旧UFJ店ATMの無料利用を望む顧客に応え、また従来から磁気ストライプを備えた旧UFJ店の「オールワンICカード」にあわせる形で、2006年2月1日から磁気ストライプを備え、コンビニATM無料利用に対応した「スーパーICカード(コンビタイプ)」が追加発売された。
  • なお、従来の方式の「スーパーICカード」は「スーパーICカード(セキュリティタイプ)」と改称され、引き続き発売されている。
  • 「スーパーICカード三菱東京UFJ-VISA」(旧東京三菱)は年会費やカードの発行に係る手数料が永年無料であるが、キャッシュカード機能単独の「ICキャッシュカード」(旧東京三菱)、「オールワンICカード」(旧UFJ)はカード発行手数料として2,100円[消費税込]が必要で、さらに、「ICキャッシュカード」(旧東京三菱)はカード期限更改手数料(5年ごと:2,100円[消費税込])が必要になる。「オールワンICカード」(旧UFJ)のカード期限更改手数料は2007年1月4日より無料となった。
  • 「オールワンICカード」は、2008年7月以降順次新規発行を停止する(参照:同行告知) 。差しかえカードは、ICキャッシュカード(コンビタイプ)となり、他のカードを希望する場合は、取引店の新システム移行後に切替の申込が必要。
    • インターネット支店扱いの「スーパーICカード」・「ICキャッシュカード」については、「メインバンクe」に変更後はコンビタイプのみの取扱となり、生体認証の登録はできないとされている。

[編集] 外貨預金

[編集] 外貨普通預金

同行で取り扱う幅広い幣種の外国通貨について、外貨普通預金を発売している。ただし、外貨現金・TCの入出金については取扱店に制限がある。なお、三菱東京UFJダイレクト(旧行にかかわらず)および、外貨預金取扱店であればどこであってもで開設可能なのは、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルの4通貨となる。

取扱幣種(貨幣名称、発行国。別々の効力を持ち、複数の国・地域が発行主体である貨幣が同一の名称である場合、貨幣名称で括り、当該国・地域を順不同に掲げた)

また、旧銀行毎に次のような取り扱いとなる。

  • 旧東京三菱店に開設された外貨普通預金口座は、預入・払い戻しを国内本支店で取り扱うほか、旧東京三菱店の自動記帳繰越機で通帳記入・繰越を行える。口座開設時には、1通貨単位以上の預入が必要。また、三菱東京UFJダイレクトの本人口座に登録すれば、ダイレクトでの円・外貨間の資金移動も可能。
  • 旧UFJ店に開設された外貨普通預金口座は、旧UFJ店国内ATMでの通帳記入が可能。また、普通預金キャッシュカードによる米ドル(米ドル口座に限る)のATMでの購入・売却(振替)、および旧UFJ店の外貨自動両替機(一部店舗に設置)による米ドル現金の引き出しが利用できる(いずれも、口座開設店窓口での申し込みが別途必要)。口座開設時には、0.01通貨単位以上の預入(ただし、三菱東京UFJダイレクトでの開設の場合は1通貨単位以上)が必要。

[編集] USドルカード(旧UFJ店)

旧UFJ店の米ドル普通預金口座および米ドル当座預金口座は、三菱UFJニコス発行のドル建て決済クレジットカード、「USドルカード」の決済口座として利用可能である。カードブランドはJCB(すなわち、UFJJCBであることを意味する)のみとなっている。現在、旧東京三菱店の米ドル普通預金では取扱がない。

[編集] 三菱東京UFJダイレクト

通信端末による銀行取引サービス「三菱東京UFJダイレクト」については、契約者番号8桁の「三菱東京UFJダイレクト(旧東京三菱)」、契約者番号10桁(5桁-5桁)の「三菱東京UFJダイレクト(旧UFJ)」が並存し、本人認証(ログイン)ページも異なる。

2008年5月12日以降は、新システム移行済み店舗()と、システム統合前の旧UFJ店()の二つにログインページが分かれる。

マーク付きのダイレクトカードは、契約者番号が10桁(ただし、5桁-5桁に分かれていない)で、乱数表は旧UFJ方式となるが、旧東京三菱方式のダイレクトカードも従来通り利用出来る。ただし、初回登録・メールアドレス登録が必須となり、旧UFJ同様、モバイルバンキング利用時に2契約以上利用出来ない方式になるので、注意が必要。

また、テレホンバンキングの電話番号については旧両行とも、移行(旧東京三菱は5月12日、旧UFJは各支店のシステム統合日以降)の時点で変更されるので注意。

特に、大きな変更が伴う旧東京三菱側は、変更に関するパンフレットが店頭ないしはネットからの請求により見ることが可能なため、参照されたい。

[編集] 家族口座

合併後も旧相手銀行の店舗にある本人の口座は利用口座に追加登録できないが、旧銀行の本支店にある家族の口座のほか、旧相手銀行の店舗にある本人や家族の口座も「家族口座」に登録することができ、登録後に「振込」を行うことによって無手数料で資金移動することができる。

なお、同行では2006年5月22日から、個人預金者が行う同行および三菱UFJ信託銀行本支店宛振込の手数料を無料化しており、三菱東京UFJダイレクトによるインターネット振込(パソコン・携帯端末・携帯端末アプリケーション)および同行のキャッシュカードを用いた同行自動窓口機による振込により無料で資金移動できるが、「家族口座」登録先については三菱東京UFJダイレクトの「係員との通話による振込」についても無手数料となる。

この「家族口座」の取扱いは旧UFJ銀行のサービスに合わせ、「旧東京三菱」の契約においても2006年1月4日に追加された。

[編集] Edyチャージ(旧東京三菱)

非接触ICチップ搭載の携帯電話で登録利用するソニーファイナンスの電子マネー「Edy」の残高に、三菱東京UFJダイレクト(旧東京三菱)では普通預金からオンライン入金操作できる。入金は1回につき5,000円~25,000円の範囲で1円単位で指定でき、手数料は無料。

[編集] 無人対面窓口

同行では、旧UFJ銀行がサービス「ACM」(開設していたテレビ電話画面を介して、大幅に取り扱い時間帯を拡張して係員による口座開設や諸取引受付を受け付ける。合併前に、愛称を公募し、サービス名称を「テレビ窓口」と改称)を発展承継し、旧両行ごとに次の名称でサービスを行っている。

MUFGテレビバンク
(旧東京三菱店)2008年5月以降、新システム移行済み全店(すなわち旧東京三菱店全店)から取引店1店を指定する。
テレビ窓口
(旧UFJ店)口座開設は、全国の旧UFJ店から取引店を1店指定できる(インターネット支店ブラデスコ支店を含む。ただし、大幅に遠隔の店舗の口座開設を申込む場合は、事前に電話相談等の必要な場合がある)。
  • 現在は、預金者の取引店、または取引希望店が属する旧銀行によって、対応するいずれかの無人窓口の利用となる。
ブラデスコ支店
テレビ窓口(旧UFJ店)では、ブラジルのブラデスコ銀行(バンコ・ブラデスコ)と提携して設置しているブラデスコ支店を通して、ブラジル向けの送金、同支店の口座開設を取り扱っている。
  • 新システム移行後は、旧UFJ店の「テレビ窓口」の名称に統一し、旧UFJ店で取り扱いのサービスのうち一部を終了させた統一サービスとなる。
  • 新システム移行の済んだ店舗のテレビ窓口は、新システム移行済み全店(すなわち旧東京三菱店全店を含む)から取引店1店を指定する口座開設が可能となり、移行前の旧UFJ店テレビ窓口では、設置店舗を含むシステム移行前の旧UFJ店1店(インターネット支店・ブラデスコ支店を含む)からの指定となる。

[編集] 店舗の統廃合

[編集] 店舗統合

旧銀行同士の店舗統合として旧千歳船橋出張所(旧UFJ店→成城学園前支店)、旧イトーヨーカドー木場店出張所(旧UFJ店→門前仲町支店)、旧モザイクモール港北出張所(旧UFJ店→鷺沼支店)、旧川西出張所(旧UFJ店→池田支店)がある。

このケースの場合、近隣に旧東京三菱店の店舗外ATMのあった旧千歳船橋出張所を除き、旧所在地・跡地にATMを設置している。
ただし、旧川西出張所は2008年1月12日の稼働を持って撤去されている。

また、2007年12月10日12月17日に旧UFJ店のプラス店舗の再編が行われ、それぞれ口座店が母店に統合され、プラス店での窓口受付はほぼすべて取次扱いとなる(ただし、元々プラス店の母店は同一の建物ないしは目と鼻の先くらいのうちに存在する)。

[編集] 店舗内店舗

システム一本化後の支店統廃合を前提とした店舗集約の一環として、一店の建物内にもう一店を同居させる店舗内店舗化(ブランチインブランチ)を行っている。合併後初めて、大阪中央支店(旧東京三菱銀行大阪支店)が大阪営業部(旧UFJ銀行大阪営業部)内に、そして名古屋中央支店(旧東京三菱銀行名古屋支店)が名古屋営業部(旧UFJ銀行名古屋営業部)内に移転しているが、他の支店・営業部・有人出張所についても、システム統合が行われるまでに7~80店舗程度、このような店舗集約をすすめる方向である(2007年9月10日時点の実施例は75拠点150店である。なお旧東京三菱店同士となる1拠点2店、旧UFJ同士となる1拠点2店を含む)。旧両銀行同士の店舗内店舗化拠点には、旧両銀行のATM・窓口が隣接して設置されている(これは合併時のりそな銀行と同様)。識別マークはの両方が店頭に掲出されるが、受付窓口や並び順なども店内で旧銀行ごとに別々に分離している。

なお、旧銀行同士の店舗内店舗化として新宿西支店(旧東京三菱店→新宿中央支店)、三好ヶ丘出張所(旧UFJ店→三好支店)の実施例がある。

一方、旧東京三菱銀行時代から、丸の内支店が本店内に移転している。これは、丸の内地区の再開発で以前の丸の内支店の所在地もこの区域に入ったからである。また、現在のMUFGの本社は三菱東京UFJ銀行本店内にあるが、その関係で、MTFG時代は「丸ビル」内にあった。

なお、新丸の内支店(2007年8月6日付で、同年11月12日付のブランチインブランチが発表された。入居先は、東京営業部となる。しかし、ATMは当面存続となった)のように入居ビルの再開発で、近く移転を余儀なくされている拠点(新丸の内支店のある東銀ビルと隣接していた三菱UFJ信託銀行東京営業部も同様の理由で、同社本店ビル3Fに空中店舗として移転を余儀なくされている)が、他にもいくつか存在しているが、未だに移転やブランチインブランチの発表がなされていない拠点も存在し、今後もさらに数は増えると予想される。

[編集] 外部リンク


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