三菱東京UFJ-VISA
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三菱東京UFJ-VISA(みつびしとうきょうユーエフジェイ-ビザ)は、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下「三菱東京UFJ」)が発行するクレジットカードである。
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[編集] 概要
三菱東京UFJが三菱UFJニコス株式会社と提携し発行するクレジットカードである。尚、保証は、三菱東京UFJ-VISAゴールドプレミアム及び三菱東京UFJ-VISAゴールドが三菱UFJニコス、三菱東京UFJ-VISAが株式会社DCキャッシュワンが行う(詳細は「#種類」を参照)。
大まかに「ICクレジットカード」と「スーパーICカード」の2つに分ける事が出来る。後者は、三菱東京UFJのキャッシュカードの機能を有するが、2008年3月15日現在、三菱東京UFJのシステムが統合されていないので、申込は旧東京三菱銀行の店舗に口座を開設している者に限られる。
国際ブランドは名称の通りVISAである。利用可能枠の上限は最大300万円(三菱東京UFJの「Quality Life Club」の会員は最大1000万円)。
[編集] 種類
三菱東京UFJ-VISAの種類は、次表の通りである。
種類・タイプ | 名称 | IC乗車券 | 提携会社 | 保証会社 | |
---|---|---|---|---|---|
ICクレジットカード | 三菱東京UFJ-VISA | (なし) | (なし) | DCキャッシュワン | |
三菱東京UFJ-VISAゴールド | 三菱UFJニコス | ||||
ICクレジットカードKIPS | 三菱東京UFJ-VISA | PiTaPa(※1) | 近畿日本鉄道 | DCキャッシュワン | |
三菱東京UFJ-VISAゴールド | 三菱UFJニコス | ||||
スーパーICカード | コンビタイプ | 三菱東京UFJ-VISA | (なし) | (なし) | DCキャッシュワン |
三菱東京UFJ-VISAゴールド | 三菱UFJニコス | ||||
セキュリティタイプ | 三菱東京UFJ-VISA | DCキャッシュワン | |||
三菱東京UFJ-VISAゴールドプレミアム | 三菱UFJニコス | ||||
スーパーICカードSuica | 三菱東京UFJ-VISA | Suica | 東日本旅客鉄道 | DCキャッシュワン | |
三菱東京UFJ-VISAゴールド | 三菱UFJニコス |
- ※1 「KIPS PiTaPaカード」を申し込む事が出来る。
[編集] 年会費
- 三菱東京UFJ-VISAの一般カードの年会費は、三菱東京UFJ-VISAが無料で、三菱東京UFJ-VISAゴールド・ゴールドプレミアムが税込10500円である。
- Quality Life Club の会員は、初年度の年会費は無料である。
- 年会費の支払月から翌年の年会費の支払月の前月までのクレジットカードのショッピングの利用金額が150万円以上である場合、翌年の年会費が無料となる。
- また、平成20年5月以降に次回年会費の支払い月が到達するカード会員はショッピングの利用金額が100万円以上で翌年の年会費が無料となる。
- なお、法人営業で企業の従業員が職域での申込みで発行される三菱東京UFJ-VISAゴールド(プレミアム)の企業提携型では、カード会員(従業員)の年会費負担は無い。
[編集] 特徴
[編集] ICクレジットカード
- 決済普通預金口座紐付けの分離型クレジットカードである。
- ICクレジットカードの引落口座がスーパー普通預金(「メインバンク」総合サービス、オールワン)の場合は、スーパーICカードとほぼ同等の優遇サービスの対象となる。
- ICクレジットカードWebサービスで利用状況の確認やキャンペーンの登録などができ、支払方法の変更やポイント交換もWebサービスでできるようになった。
[編集] ICクレジットカードKIPS
KIPS PiTaPaカードについてはKIPS PiTaPaカードを参照
近畿日本鉄道株式会社(近鉄)と提携し発行する三菱東京UFJ-VISAであり、ICクレジットカードに加え、近鉄のKIPS PiTaPaカードを申し込む事が出来る。
[編集] スーパーICカード
- ICクレジットカードの機能に加えて、三菱東京UFJのキャッシュカード及びビットワレット株式会社のEdyを搭載する。
- ATMでのキャッシングに加えてWebでキャッシング(即時振込サービス)も利用する事が出来る。
- 近年急増している偽造キャッシュカード対策として、ICチップを利用して手掌静脈(身体)認証による本人確認を加えた取引を行っている。さらに、セキュリティタイプは磁気ストライプをつけず、取引ATMも自行のICカード対応ATMに限定していることから、セキュリティの高い預金保護ができるようになった。
- キャッシュカードについて、セキュリティタイプはICキャッシュカードのみでの取引となり、コンビタイプはICキャッシュカードと磁気ストライプによるキャッシュカード取引が可能である。
- また、コンビタイプはICキャッシュカード対応のコンビニATMでもICチップの取引が可能となっているが、セキュリティタイプは身体認証による預金取引を行っている場合は自行の身体認証対応ATMのみ、行っていない場合はICキャッシュカード対応ATM(旧UFJ店のICキャッシュカード対応ATMも可能)のみでの取引に限られる。
- セキュリティタイプには身体認証を行うことによって不正引き出しがあった場合には預金被害を補償してくれる(ゴールドプレミアムは最高1億円、一般カードは最高500万円)。
- また、対象口座がスーパー普通預金(メインバンク総合サービス)の場合は銀行やクレジットカードの取引状況に応じて優遇サービスを行っている。例えば、クレジットカード機能(ショッピング・キャッシング)の利用が月に1回でもあれば、翌1ヶ月間、三菱東京UFJ銀行のATMでの時間外利用手数料の無料、コンビニATM利用手数料の優遇、スーパー普通預金口座維持手数料が無料となり、他の取引状況次第ではショッピングリボルビング手数料率・キャッシング利息が優遇される。
[編集] スーパーICカードSuica
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と提携し発行する三菱東京UFJ-VISAであり、スーパーICカードのEdyをJR東日本のSuicaに変えたものである(代理人カードはSuicaでなくEdyが搭載される)。特徴は次の通り。
- VISAの加盟店に加えてJR東日本のVIEWの加盟店でも利用する事が出来る。
- スーパーICカードSuicaでモバイルSuicaに会員登録した場合、JR東日本のビューカードと同様に、当分の間、年会費無料で利用する事が出来る(他の三菱東京UFJ-VISAの場合は年会費がかかる)。
- 三菱東京UFJのATM及び三菱UFJニコスが提携する金融機関のATMに加えて、JR東日本の VIEW ALTTE でもキャッシングを利用する事が出来る(キャッシュカードとして利用する事も出来る)。
[編集] 経緯
- 2004年10月 - 東京三菱銀行が「スーパーICカード 東京三菱-VISAゴールドプレミアム」(現在の「スーパーICカード 三菱東京UFJ-VISAゴールド<セキュリティタイプ>」)の取り扱いを開始。年会費は10,500円。
- 2005年3月 - 「スーパーICカード 東京三菱-VISA」(現在の「スーパーICカード 三菱東京UFJ-VISA<セキュリティタイプ>」)の取り扱いを開始。こちらは年会費が永年無料である。
- 2006年2月 - 1月に合併した旧UFJ店のオールワンICカード(ICチップに加え、磁気ストライプも搭載されているため、ICカード非対応のATMやコンビニATMでも利用できる)とサービスを合わせるため、磁気ストライプを搭載した「スーパーICカード 三菱東京UFJ-VISAゴールド<コンビタイプ>」、「スーパーICカード 三菱東京UFJ-VISA<コンビタイプ>」の取り扱いを開始。
- 2006年5月 - コンビタイプのICチップによる取引をコンビニATMイーネット(ICキャッシュカード対応ATMのみ)、セブン銀行ATMに拡大。
- 2006年5月 - ICチップによる取引をUFJ店ICキャッシュカード対応ATMに拡大。ただし、セキュリティタイプで身体認証を利用している場合は身体認証装置のついたATMのみでの取引となる。
[編集] 外部リンク
- 三菱東京UFJ-VISA (株式会社三菱東京UFJ銀行)
- ICクレジットカードKIPS (近畿日本鉄道株式会社)