モーリス・シャール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| モーリス・シャール | |
|---|---|
| 1905年9月5日 - 1979年1月18日 | |
| 生誕地 | ヴォクリューズ県 |
| 所属組織 | フランス空軍 |
| 軍歴 | 1925～1961 |
| 最終階級 | 空軍大将 |
| 指揮 | 第5軍司令官 |
| 戦闘 | 第二次世界大戦 アルジェリア戦争 |
モーリス・シャール（Maurice Challe、1905年9月5日 - 1979年1月18日）は、フランスのヴォクリューズ県生まれの空軍軍人で、将軍達の叛乱の首謀者の一人。
目次 |
[編集] 経歴
1923年、サン‐シール士官学校に入学、1925年に少尉に任官する。卒業後は空軍の入隊、パイロットの訓練を受ける。1932年に、大尉に昇任。1937年に、空軍大学校に入校。1939年7月に空軍司令本部員になる。
[編集] 第二次世界大戦
1940年、フランス北部の空中戦に参加、フランス軍の敗北後、アビニョンでヴィシー・フランス空軍の2/14偵察戦隊の指揮官となる。1944年5月にヴィシー・フランス空軍士官の立場を利用して、ドイツ空軍の重要な秘密文書をロンドンに送った。ノルマンディー上陸作戦後、爆撃戦隊の検査官となる。
[編集] 戦後
1947年、空軍総司令部へ異動。1949年、彼は、少将として、モロッコ保護領にてフランス空軍の指揮とる。1953年には、航空戦学校長に就任。中将に昇任後、1955年に空軍総司令部次長となる。空軍の将軍として1958年10月1日にラウル・サランアルジェリア駐留軍司令官の後任となる。
[編集] スエズ動乱
シャールは、モーリス・ブルジェスモヌーリ、クリスチャン・ピノーと共にフランス代表派遣団として、ナーセルによるスエズ運河の国有化に対する抗議のため、セーヴル（セーヴル条約）三者会談にフランス代表団員として参加。
[編集] アルジェリア戦争
サラン将軍の突然の変心（アルジェ動乱）の後、シャールは1958年12月12日にアルジェに戻る。FLNに対する大規模攻勢を仕掛けるも、戦果は芳しくなく、1961年1月に辞任。NATOの中央連合部隊（AFCENT）司令官となる。事実上の懲罰であった。
1961年4月21日に、将軍達の叛乱を起こすも、失敗し投降。
[編集] その後
逃亡先で逮捕されたアンドレ・ゼレール将軍と共に高等軍事裁判所において禁固15年が言い渡され、パリの軍事刑務所に収監される。
1966年12月に保釈されて、1968年にド・ゴールによって恩赦が行われる。回想録「我々の反乱」を記したのち1979年1月18日に亡くなった。
