ハックルバック (潜水艦)
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艦歴 | |
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発注: | |
起工: | 1942年8月15日 |
進水: | 1943年5月30日 |
就役: | 1944年11月7日 |
退役: | 1946年3月20日 |
除籍: | 1967年3月1日 |
その後: | 1968年12月4日にスクラップとして売却 |
性能諸元 | |
排水量: | 1,526トン(水上) 2,424トン(水中) |
全長: | 311 ft 8 in (95.0 m) |
全幅: | 27 ft 3 in (8.31 m) |
吃水: | 16 ft 10 in (5.1 m) |
機関: | フェアバンクス=モース 38D 8 1/8ディーゼルエンジン 4基 エリオット・モーター発電機2基 |
最大速: | 水上:20.25 ノット (37 km/h) 水中:8.75 ノット (16 km/h) |
航続距離: | 11,000カイリ(10ノット時) (19 km/h 時に 20,000 km) |
試験深度 | 400ft (120m) |
巡航期間 | 潜航2ノット (3.7 km/h) 時48時間、哨戒活動75日間 |
乗員: | 士官6名、兵員60名 |
兵装: | 4インチ砲1門、21インチ魚雷発射管10門、機銃4基 |
ハックルバック (USS Hackleback, SS-295) は、アメリカ海軍の潜水艦。バラオ級潜水艦の一隻。艦名はチョウザメの一種である淡水魚のハックルバックに因む。
[編集] 艦歴
ハックルバックは1942年8月15日にペンシルバニア州フィラデルフィアのクランプ造船所で起工する。1943年5月30日にW・L・ライト夫人によって進水し、艦長フレデリック・E・ジャニー少佐の指揮下1944年11月7日に就役する。
ニューロンドンでの訓練後、ハックルバックは12月24日にキーウェストの艦隊ソナー学校に到着した。同所で2週間の訓練を行った後、パナマ運河地帯のバルボアで訓練を行い、1945年1月25日に真珠湾に向けて出航する。真珠湾でさらなる訓練を行った後、3月6日に最初の哨戒に出撃する。
太平洋潜水艦隊によって日本の商船の数は10分の1となり、ハックルバックはその哨戒活動においてめぼしい目標に遭遇することはなかった。しかしながら、最初の哨戒活動でハックルバックは戦艦大和の撃沈に対して重要な役割を果たした。
4月6日に夜遅くに豊後水道を偵察中にあったハックルバックは、レーダーによって25,000ヤードの距離に船団を発見する。真珠湾に対して継続して現在位置の報告を送りながら、敵艦隊への接近を試みた。ハックルバックは大和率いる艦隊から13,000ヤードの距離に3度接近した。しかしながら、護衛の駆逐艦によって魚雷発射可能位置に入ることはできなかった。
大和は離脱する様子もなかった。翌4月7日、ミッチャー提督の第58任務部隊から発艦した艦載機部隊は、ハックルバックの報告を元にして大和への攻撃を行った。艦載機部隊の4度の攻撃で大和と軽巡洋艦矢矧、2隻の駆逐艦は沈められ、艦隊は6隻の駆逐艦が離脱したに過ぎなかった。
最初の哨戒を終える間際にハックルバックは小型船に対して2度の攻撃を行ったが、小型船が海岸に近づき誘い込もうとしたため攻撃を中止した。4月26日にミッドウェー島に帰還し、次回の哨戒準備を行った後5月21日に再び出撃した。
ハックルバックの今回の任務は、日本の本土攻撃を行う空母艦載機部隊に対する先島諸島沖での救助任務であった。6月22日に墜落機のパイロット、C・P・スミス少佐を救助する。さらに海岸に対する砲撃も行った。7月7日の航空攻撃後、ハックルバックは沿岸より5インチ砲による73発の砲撃を行う。今回の哨戒では水上での敵艦との接触はなかった。ハックルバック7月12日にグアムに帰還した。
3度目の哨戒は8月14日に始められた。翌日戦争は終了し、8月16日にミッドウェー島に向かう。ハックルバックはミッドウェー島で2週間を過ごした後帰国の途に就き、9月11日にサンフランシスコに到着した。
ハックルバックは1946年3月20日に退役し、メア・アイランドで予備役となる。1962年11月6日に AGSS-295 (実験潜水艦)に艦種変更される。ハックルバックは1967年3月1日に除籍され、1968年12月4日にスクラップとして売却された。
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