ウィリー・ランドルフ
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ウィリー・ランドルフ(Willie Larry Randolph , 1954年7月6日 - )はアメリカ・メジャーリーグ、ニューヨーク・メッツの元監督。 現役時代はニューヨーク・ヤンキース等で活躍した内野手(二塁手)。右投右打。 アメリカ合衆国カリフォルニア州ホーリーヒル出身。
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[編集] 人物・来歴
1972年ドラフト会議でピッツバーグ・パイレーツから7巡目に指名され、入団。マイナーでのプレイを経て1975年7月29日にメジャー初出場。
その年12月にケン・ブレット(殿堂入りしたジョージ・ブレットの兄)ら2選手との交換でニューヨーク・ヤンキースに移籍。 ヤンキースでは移籍後すぐにレギュラーを獲得し、1976年から1988年まで13シーズンを過ごすことになる。 ゴールドグラブ賞の獲得こそなかったが、名手として知られ、ルー・ウィテカー(デトロイト・タイガース)、フランク・ホワイト(カンザスシティ・ロイヤルズ)らとともにア・リーグを代表する二塁手として活躍し、オールスターにも通算6回出場。 1977年・1978年の2年連続ワールドシリーズ制覇にも貢献した。1980年には打率.294、7本塁打のほか、リーグ1位の119四球、同2位の出塁率.427、同8位の30盗塁、同9位の99得点の活躍でシルバースラッガー賞の投票では2位となった。1986年にはロン・ギドリーと共にチームのキャプテンに就任。1987年の1三振あたりの打数18.0はリーグ最少であった。
1988年オフにフリーエージェント(FA)でロサンゼルス・ドジャースに移籍[1]。移籍初年度の1989年にもオールスターに出場。1990年途中にオークランド・アスレチックスに移籍し、ワールドシリーズ出場を果たすが、シンシナティ・レッズに1勝もできずに敗れる。1991年はミルウォーキー・ブルワーズ、1992年はニューヨーク・メッツでプレイし、1992年限りで現役を引退。
ヤンキース時代の背番号「30」は誰も着用しておらず、準永久欠番となっている。 現役引退後はヤンキースで11シーズンにわたってコーチをつとめ、4回のワールドシリーズ制覇にも貢献。 2004年オフに、メッツは当初ウォーリー・バックマンを監督に据えようとしたが、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとの争奪戦に敗れた[2]こともあり、ランドルフが監督就任要請を受け、契約した。メッツの歴代監督のうち、メッツでの選手経験があるのはランドルフが7人目である。[3]
2006年には97勝65敗で18年ぶりの地区優勝を成し遂げる。リーグチャンピオンシップシリーズでセントルイス・カージナルスに敗れ、チーム6年ぶりのワールドシリーズ進出はならなかった。2007年1月24日に3年間の契約延長を結ぶ。2007年は序盤戦から絶好調。5月31日の時点で34勝18敗(勝率.654)の独走ぶりで、2年連続の地区優勝は確実かと思われたが、終盤戦で失速し、地区優勝はフィリーズに、ワイルドカードはロッキーズ[4]に逆転を許し、プレイオフ進出を逃した。特に最後の17試合で11敗を喫し、「残り17試合で7ゲーム差がありながら逆転を許したメジャー史上最初のチーム」という不名誉な記録を残すこととなった。
大型補強をして臨んだ2008年も開幕から不振が続き、6月17日、開幕から34勝35敗、首位フィリーズから6.5ゲーム差という時点で解任され、ベンチコーチのジェリー・マニエルが監督代行となった。
[編集] タイトル・表彰
[編集] 年度別打撃成績
年 | 球団 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 塁打 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1975年 | PIT | 30 | 61 | 9 | 10 | 1 | 0 | 0 | 3 | 11 | 7 | 6 | 1 | .164 |
1976年 | NYY | 125 | 430 | 59 | 115 | 15 | 4 | 1 | 40 | 141 | 58 | 39 | 37 | .267 |
1977年 | NYY | 147 | 551 | 91 | 151 | 28 | 11 | 4 | 40 | 213 | 64 | 53 | 13 | .274 |
1978年 | NYY | 134 | 499 | 87 | 139 | 18 | 6 | 3 | 42 | 178 | 82 | 51 | 36 | .279 |
1979年 | NYY | 153 | 574 | 98 | 155 | 15 | 13 | 5 | 61 | 211 | 95 | 39 | 33 | .270 |
1980年 | NYY | 138 | 513 | 99 | 151 | 23 | 7 | 7 | 46 | 209 | 119 | 45 | 30 | .294 |
1981年 | NYY | 93 | 357 | 59 | 83 | 14 | 3 | 2 | 24 | 109 | 57 | 24 | 14 | .232 |
1982年 | NYY | 144 | 553 | 85 | 155 | 21 | 4 | 3 | 36 | 193 | 75 | 35 | 16 | .280 |
1983年 | NYY | 104 | 420 | 73 | 117 | 21 | 1 | 2 | 38 | 146 | 53 | 32 | 12 | .279 |
1984年 | NYY | 142 | 564 | 86 | 162 | 24 | 2 | 2 | 31 | 196 | 86 | 42 | 10 | .287 |
1985年 | NYY | 143 | 497 | 75 | 137 | 21 | 2 | 5 | 40 | 177 | 85 | 39 | 16 | .276 |
1986年 | NYY | 141 | 492 | 76 | 136 | 15 | 2 | 5 | 50 | 170 | 94 | 49 | 15 | .276 |
1987年 | NYY | 120 | 449 | 96 | 137 | 24 | 2 | 7 | 67 | 186 | 82 | 25 | 11 | .305 |
1988年 | NYY | 110 | 404 | 43 | 93 | 20 | 1 | 2 | 34 | 121 | 55 | 39 | 8 | .230 |
1989年 | LAD | 145 | 549 | 62 | 155 | 18 | 0 | 2 | 36 | 179 | 71 | 51 | 7 | .282 |
1990年 | LAD/OAK | 119 | 388 | 52 | 101 | 13 | 3 | 2 | 30 | 126 | 45 | 34 | 7 | .260 |
1991年 | MIL | 124 | 431 | 60 | 141 | 14 | 3 | 0 | 54 | 161 | 75 | 38 | 4 | .327 |
1992年 | NYM | 90 | 286 | 29 | 72 | 11 | 1 | 2 | 15 | 91 | 40 | 34 | 1 | .252 |
通算 | 18年 | 2202 | 8018 | 1239 | 2210 | 316 | 65 | 54 | 687 | 2818 | 1243 | 675 | 271 | .276 |
※太字はリーグ最高。
[編集] 監督としてのチーム成績
年度 | チーム | 地区 | 年齢 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 勝率 | 順位/チーム数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005年 | NYM | NL EAST | 51 | 162 | 83 | 79 | .512 | 3 / 5 | |
2006年 | NYM | NL EAST | 52 | 162 | 97 | 65 | .599 | 1 / 5 | チャンピオンシップシリーズ敗退 |
2007年 | NYM | NL EAST | 53 | 162 | 88 | 74 | .543 | 2 / 5 | |
2008年 | NYM | NL EAST | 54 | 69 | 34 | 35 | .543 | ※ | 6月17日解任 |
通算 | 4年 | 555 | 302 | 252 | .545 |
※解任の時点で5球団中4位。
[編集] 脚注
- ^ ヤンキースがドジャースの二塁手スティーブ・サックスをFAで獲得したため、入れ替わるような形となった。
- ^ バックマンはダイヤモンドバックス監督就任5日目に破産等の問題で解任された。メッツがこれを読んでバックマンとの契約を回避したという説もある。
- ^ 前の6人はギル・ホッジス、ヨギ・ベラ、ジョー・トーリ、バド・ハーレルソン、ダラス・グリーン、ボビー・バレンタイン。
- ^ ロッキーズと同率でプレイオフの末ロッキーズに敗れたパドレスもメッツより1ゲーム上であった。
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2 ポール・ブレア / 6 ロイ・ホワイト / 9 グレイグ・ネトルズ / 10 クリス・チェンブリス / 11 フレッド・スタンリー / 14 ルー・ピネラ / 15 サーマン・マンソン / 17 ミッキー・リバース / 19 ディック・ティドロ / 20 バッキー・デント / 24 マイク・トッズ / 25 ジョージ・ゼバー / 28 スパーキー・ライル / 29 キャットフィッシュ・ハンター / 30 ウィリー・ランドルフ / 35 ドン・ガレット / 41 クリフ・ジョンソン / 44 レジー・ジャクソン / 49 ロン・ギドリー / 50 ケン・クレイ 監督 1 ビリー・マーチン |