アフリカスイギュウ
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?アフリカスイギュウ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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アフリカスイギュウ Syncerus caffer |
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種の保全状態評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
LOWER RISK - Conservation Dependent (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Syncerus caffer (Sparrman, 1779) |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
アフリカスイギュウ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
African buffalo |
アフリカスイギュウ(阿弗利加水牛、Syncerus caffer)は、動物界脊索動物門哺乳綱偶蹄目ウシ科アフリカスイギュウ属に分類されるウシ。本種のみでアフリカスイギュウ属を形成する。特定動物。
目次 |
[編集] 分布
アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、ガーナ、ガボン、カメルーン、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ザンビア、シエラレオネ、ジンバブエ、スーダン、セネガル、ソマリア、赤道ギニア、タンザニア、チャド、中央アフリカ共和国、トーゴ、ナイジェリア、ナミビア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、ボツワナ、マラウイ、マリ共和国、南アフリカ共和国、モザンビーク、リベリア、ルワンダ
[編集] 形態
体長200-300cm。肩高140-180cm。体重雄で600-900kg。雌で400-600kg。全身は黒や褐色の粗い毛に覆われている。
オス、メス共に頭頂部を覆う湾曲した角を持つ。角の基部は隆起し、特にオスにおいてはそれが顕著で左右の基部が頭頂部で接することもある。
[編集] 亜種
- Syncerus caffer caffer (Sparrman, 1779) ケープクロスイギュウ
- Syncerus caffer nanus Boddaert, 1875 アカスイギュウ(別種とする説もあり)
[編集] 生態
基亜種はサバンナ、亜種アカスイギュウは森林に生息する。100頭以上の群れを形成して生活し、多いときには1000-2000頭にもなる大きな群れを形成する。老齢個体は群れから離れ単独で生活することもある。昼間は水場で水を飲んだり泥浴びを行う。泥浴びは熱さや乾燥や寄生虫、吸血性の昆虫類等から体を保護するために行うと考えられている。朝や夕方に食事を行う。天敵はほぼライオンのみだが、そのライオンも本種の体躯や性質、群れをなす習性もあってか仕留めるのはなかなか難しく、返り討ちにあい命を落とすこともある。しかし本種の個体数が多い地域ではライオンの主食となる場合もある。天敵ではないがアフリカゾウに襲われ死亡した例もある。
繁殖形態は胎生で、1回に1匹の幼獣を産む。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、97頁。
- 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館、2002年、105頁。
[編集] 外部リンク
- 2007 IUCN Red List of Threatened Species
- Antelope Specialist Group 1996. Syncerus caffer. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.
- 環境省