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とき (列車) - Wikipedia

とき (列車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ときは、東京駅(臨時に上野駅)と新潟駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)上越新幹線の列車名。越後湯沢駅長岡駅新潟駅間で運転される列車も「とき」となっている。

181系特急「とき」当時のヘッドマーク(新潟市新津鉄道資料館にて)。161系時代の1962年から1978年まで使用。「朱鷺」の漢字表記入り(因みに183系のヘッドマークには「朱鷺」の漢字表記はされなかった)。
181系特急「とき」当時のヘッドマーク(新潟市新津鉄道資料館にて)。161系時代の1962年から1978年まで使用。「朱鷺」の漢字表記入り(因みに183系のヘッドマークには「朱鷺」の漢字表記はされなかった)。

目次

[編集] 運行概況

[編集] 停車駅

列車によって停車駅設定がまちまちなため、所要時間にもばらつきが出ている。

  • 最も多い停車パターンは下記の、東京~越後湯沢間を速達パターンで運行し、新潟県内各駅に停車するもの。
  • 東京~新潟間各駅停車タイプ(ただし、一部本庄早稲田駅通過)(所要時間は2時間26~32分)

この他、越後湯沢~新潟間、長岡~新潟間の区間列車が上下3本設定されており、「Maxとき」でも「Maxとき481・480号」として越後湯沢~新潟間で運行されている。新潟県内の通勤・通学の足として運行されているもので、481号(新潟行)は越後湯沢発7時台、480号(越後湯沢行)は新潟発22時台となっている。また臨時設定として「Maxとき491号」が長岡→新潟間(長岡発7時台、土曜・休日運休)に運行されている。

開業以来、基本的に「後発列車には追い越されない」ダイヤ編成が行われてきたが、運転区間の変更や停車パターンの複雑化、更には長野新幹線開業に伴い、例外も増えている。時には「とき」に追い越される「とき」や、高崎もしくは越後湯沢で「Maxたにがわ」と分割・併合する「Maxとき」もあり、利用者は注意が必要である。

また、「Maxとき313・314号」として東京~新潟間ノンストップの列車が1往復設定されている。所要時間は新潟行が1時間37分、東京行が1時間40分。

[編集] 所要時間

  • 東京~高崎:最速50分(301号ほか)
  • 東京~越後湯沢:最速1時間6分(310号・この列車は東京~越後湯沢間ノンストップ)
  • 東京~新潟:最速1時間37分(313号・ノンストップ)

[編集] 使用車両

200系
200系
E1系
E1系
E4系
E4系
とき
Maxとき

下記の2階建車両「Max」により運行される列車については、列車名に「Max」を冠する。

JR東日本は新幹線の線区別に使用車両を統一する方針であり、上越新幹線は200系10両編成、E1系、E4系に統一されている。

[編集] 列車編成

  • 全車両禁煙席である。

10両編成(200系)

東京← →新潟
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10

8両編成(E4系)

東京← →新潟
1
2
3
4
5
6
7
8

12両編成(E1系)

東京← →新潟
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12

16両編成(E4系+E4系)

東京← →高崎・越後湯沢・新潟
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16

※8号車から9号車への車両内の移動はできない。(運転台があるため)

枠=グリーン車  白枠=普通車  指=指定席  自由席

※上記よりも自由席、または指定席が増える列車・曜日がある。

[編集] 上越新幹線「とき」

  • 1962年(昭和37年)6月10日 この時から上越新幹線開業まで、在来線の上野駅~新潟駅間に当時既に佐渡島に数羽が残るのみとなっていた絶滅危惧種の鳥トキにちなんだ、特急列車「とき」が運行されていた。(上越線優等列車沿革を参照。なお、列車名を巡って当時の国鉄本社と新潟支社との間で激しい攻防戦が繰り広げられた。詳しくは後述する。)
  • 1982年(昭和57年)11月15日 上越新幹線が開業。これに先立ち、列車愛称を制定。速達タイプを「あさひ」、各駅停車タイプを「とき」とした(選考に当たっては紀行作家の宮脇俊三なども関与)。前者は明るいイメージが速達タイプにふさわしいとされ、また後者は新潟県内で親しまれていた列車名であったことから、地域に密着した列車となることを目指して、それぞれ命名されたものである(詳しくは下の列車名の由来を参照)。なおそれまで「あさひ」の名は新潟駅~仙台駅間の急行列車の名前に使われていたが、これに先立って7月に「べにばな」と名を改めている。(詳しくは、べにばな (列車)を参照。)なお、戦前に初めて特急列車の愛称を決めたときの公募結果の上位には「旭」の名が挙げられていた(4位・列車愛称の項を参照)。
  • 1997年(平成9年)10月1日 新幹線の列車名を運行区間別とする愛称の再編が行われ、東京~新潟間の列車がすべて「あさひ」、東京~高崎・越後湯沢間の列車をすべて「たにがわ」とし、「とき」の愛称は一旦消滅した。
    • しかし「あさひ」は、「とき」の消滅とともに登場した長野新幹線あさまと非常に紛らわしいという欠点を抱えていた。東京口の利用客の中には、駅のホームの発車案内で列車名だけを見て乗車して、高崎を過ぎたところで乗り間違いに気づく…等、誤乗するケースが多発した。特に「あさま」と同じE2系を使用する列車では車両で判断して乗ってしまうケースもあったようである。またJRみどりの窓口にある発券機には、社員の発券ミスを防ぐために漢字で「朝日」・「浅間」という表示がなされていたほどである。
    • 運転形態見直しにあたって、各駅停車のイメージが強い「とき」ではなく「あさひ」の名を採用したのは妥当な判断と考えられる。しかし「とき」は、新幹線開業前日まで上野~新潟間を運行していた特急列車の愛称でもあり、さらには「佐渡のトキ」という観光資源とも関係の深い名であったことなどから思い入れが強い新潟県内を中心に「復活」を求める声が廃止直後から強く、新潟県などの関係機関もJR東日本に対し列車名を「とき」に変更するよう要請が行われた。
  • 2002年(平成14年)5月 サッカーワールドカップグループリーグの試合が新潟スタジアムで開催されたため、午前2時台まで延長運転を実施。
  • 2002年(平成14年)12月1日 この時のダイヤ改正で、東京~新潟間、越後湯沢~新潟間を運行する列車の愛称を「あさひ」から「とき」に変更。5年ぶりに「とき」の名が復活することとなった。
  • 2004年(平成16年)10月23日 この日発生した新潟県中越地震により、東京から新潟に向かっていた、とき325号(200系K25編成)が浦佐~長岡間の滝谷トンネル付近(長岡より東京方約5km)で脱線(国内の新幹線車両の営業運転中の脱線は史上初。詳細は上越新幹線脱線事故を参照)。地震により越後湯沢~長岡間の施設が各所で損壊し、同区間は運休となった。この時、新潟新幹線運輸区の乗務員は東京-越後湯沢の乗務のために、郡山まで出た上で東京入りし乗務列車に乗り込む方法と丸の内車掌区等への一時転属などの臨時措置を行った。
  • 2004年(平成16年)12月28日 臨時ダイヤで復旧。当分の間、被災区間では徐行運転を行い、安全が確認された後に通常ダイヤに復帰した。
  • 2007年3月18日 健康増進法第25条により、上越新幹線の全車両禁煙となる。

[編集] 上越線優等列車沿革

上野駅高崎駅水上駅石打駅間の「水上」・「新雪」などは、水上を参照。)

[編集] 上越線開業から戦争まで

  • 1931年(昭和6年)9月 上越線の高崎駅~宮内駅間が全通。上野駅~新潟駅・秋田駅間(新津駅で解結)に1往復の昼行急行列車が設定され、同区間を7時間10分で結ぶ。
  • 1940年(昭和15年)10月 急行列車は同区間の所要時間を、6時間35分に短縮。
  • 1943年(昭和18年)2月 戦争激化により、上越線の急行列車を廃止。

[編集] 戦後の復興期

  • 1945年(昭和20年)11月 上野駅~新潟駅間に1往復の昼行急行列車を設定。同区間を7時間48分で結ぶ。
  • 1945年(昭和20年)12月 石炭不足により、急行列車を廃止。
  • 1946年(昭和21年)11月 上野駅~金沢駅間を上越線経由で結ぶ準急列車を1往復設定。
  • 1947年(昭和22年)1月 石炭事情の悪化により、全国で急行列車・準急列車・二等車(後のグリーン車)が全廃。
  • 1947年(昭和22年)6月 上野駅~新潟駅・金沢駅間(長岡駅で解結)に、1往復の夜行急行列車が設定される。上野駅~新潟駅間の所要時間は8時間35分。
  • 1947年(昭和22年)10月 上越線の全線電化が完成。これは、全国的にみてもかなり早いものであった。(まだ高崎線信越本線などは非電化)
  • 1948年(昭和23年)7月 上野駅~新潟駅・金沢駅間の夜行急行列車を分割し、上越線の急行列車は上野駅~新潟駅・秋田駅間の列車と、上野駅~金沢駅間の列車の2本となる。
  • 1949年(昭和24年)9月 上野駅~新潟駅間に1往復の昼行急行列車を設定。その一方で、夜行の上野駅~新潟駅・秋田駅間の急行列車は準急に格下げ。
  • 1949年(昭和24年)10月 上野駅~金沢駅間の急行列車は、運行区間を大阪駅まで延長。
  • 1950年(昭和25年)10月 昼行の不定期急行列車は定期列車に格上げられ、上野駅~新潟駅間の所要時間は6時間50分に。また、上野駅~新潟駅・直江津駅間に夜行準急の運行区間を改める。
  • 1950年(昭和25年)11月 上野駅~金沢駅~大阪駅間の急行列車に、北陸と命名。上越線初の列車愛称に。

[編集] 上越線の発展

  • 1952年(昭和27年)10月 この年4月の高崎線の電化完成を受け、ダイヤ改正。上野駅~新潟駅間の昼行急行列車に「越路」と命名。上野駅~新潟駅間の所要時間も6時間に短縮される。また、上野駅~新潟駅・直江津駅間の夜行準急列車は直江津行きが信越本線(長野駅)経由となり独立。
  • 1954年(昭和29年)10月 上野駅~青森駅間にも上越線・羽越本線奥羽本線経由の急行列車津軽が設定。
  • 1956年(昭和31年)11月 上野駅~新潟駅間に昼行急行として「佐渡」が運行を開始。同区間の昼行急行は「越路」との二本立てに。「佐渡」は上野駅~新潟駅間を5時間45分で運行。また「津軽」が定期列車になるとともに運転区間を上野駅~秋田駅間に短縮、羽黒と改名。「北陸」は、運行区間を上野駅~福井駅間に短縮。
  • 1958年(昭和33年)4月 上野駅~新潟駅間の夜行準急列車に「越後」と命名。また、上野駅~越後湯沢駅間(下りの水上駅~越後湯沢駅間は普通列車)に奥利根が設定される。湘南電車と呼ばれた80系電車を使用し、上越線初の電車による優等列車に。
  • 1959年(昭和34年)4月 上野駅~長岡駅間に、前述した80系電車を使用した準急「ゆきぐに」が設定される。
  • 1959年(昭和34年)9月 「北陸」は、運行区間を金沢駅までに短縮。

[編集] 特急の誕生と急行の黄金時代

  • 1962年(昭和37年)6月10日 信越本線の長岡駅~新潟駅間の電化が完成し、上野駅~新潟駅を高崎線・上越線・信越本線経由で運行する上越線初の特急列車として「とき」が誕生。これにより上野~新潟間は4時間40分に短縮。また「ゆきぐに」2往復の内1往復を新潟駅まで延長するとともに急行に格上げ、「弥彦」に改名。
    • 「とき」を運行するにあたり、山岳区間に対応した161系電車(こだま型電車・1965年に出力増強改造により181系電車となる)を新造。
  • 1963年(昭和38年)1月 いわゆるサンパチ豪雪といわれた北越地域の大雪により、この地域の鉄道が不通となる。この豪雪により、上り急行「越路」は遅延106時間31分(所要時間112時間24分)という空前絶後の雪害遅延時間を記録している。
  • 1963年(昭和38年)3月 下り「弥彦」と上り「佐渡」は165系電車による運行を開始。同車両を使用した最初の列車に。
  • 1963年(昭和38年)6月 1往復残っていた「ゆきぐに」を急行に格上げし、新潟駅まで延長。同時に電車夜行急行の「越後」を新設。それまで座席・寝台両方を連結していた客車夜行急行であった「越後」は、寝台車中心の編成となり急行「天の川」と改名。また「弥彦」・「佐渡」・「越路」・「ゆきぐに」・「越後」の使用車両を165系電車に統一。
    これら5列車に使用する165系電車は、ビュッフェ車グリーン車をそれぞれ2両ずつ組み込んだ13両編成で運行し、「伝統の急行編成」と呼ばれた(夜行の「越後」では、ビュッフェは営業休止)。
  • 1964年(昭和39年)6月 この月16日新潟地震が発生し、その影響で同月26日まで「とき」などは運休となる。
  • 1965年(昭和40年)3月 「とき」は2往復となる。
  • 1965年(昭和40年)10月 越後湯沢駅~新潟駅間に電車準急「ゆざわ」が、上野駅~秋田駅間に気動車急行「鳥海」がそれぞれ新設。また電車急行でも「弥彦」・「越路」・「ゆきぐに」を「佐渡」に統合し、それまでの「越後」を「越路」に改名する列車名の整理が行われ、ビュッフェ車1両が座席車に置換。
  • 1966年(昭和41年)3月 「ゆざわ」、急行に格上げ。
  • 1966年(昭和41年)10月 「とき」、3往復に増発。
  • 1967年(昭和42年)10月 これに先立つ9月28日に、新清水トンネルの開通によって上越線の全線複線化が完成。この月1日にそれに伴ったダイヤ改正が行われ、各列車のスピードアップが図られた。また、「とき」の内1往復が東京駅へ乗り入れ。
  • 1968年(昭和43年)10月 年月を取ってヨン・サン・トオと呼ばれる大規模なダイヤ改正が行われ、「とき」は季節列車2往復が新設。「佐渡」は夜行の「越路」を統合した上で2往復増発され、8往復となった。「ゆざわ」は、越後湯沢駅~小出駅間が普通列車扱いとなる。「北陸」は上野駅~福井駅間の季節列車1往復が増発され、2往復となる。「鳥海」はそれまでの夜行急行「羽黒」なども統合して、昼行1往復・夜行2往復となる。
183系による特急「とき」(写真はリバイバル運転時のもの)
183系による特急「とき」(写真はリバイバル運転時のもの)

[編集] 急行から特急の時代へ

  • 1969年(昭和44年)10月 「とき」の季節列車が定期列車となり、5往復となる。「佐渡」は1往復が廃止されて7往復となる。上野駅~秋田駅間に羽越本線経由の気動車特急いなほが新設され、「鳥海」の昼行1往復は季節列車に。また上野駅~金沢駅間の特急はくたかが、それまでの気動車から電車化された上で信越本線から上越線に経路を改める。
  • 1970年(昭和45年)10月 「佐渡」1往復を特急「とき」に格上げ、「とき」・「佐渡」ともに6往復となる。
  • 1972年(昭和47年)3月 「とき」は1往復増発され、7往復となる。この時上野駅~新潟駅間の所要時間は3時間51分に。「ゆざわ」、廃止。「天の川」は秋田駅行きとなる。
  • 1972年(昭和47年)10月 「とき」は3往復増発されて10往復化、自由席を新設しエル特急に。「佐渡」はこのとき上野駅~長岡駅~直江津駅間に「よねやま」が設定されたため1往復廃止され、5往復となる。また「いなほ」は電車化され2往復に増発、うち1往復が青森駅発着となった。「鳥海」は夜行1往復を廃止、1往復となる。
  • 1973年(昭和48年)4月 東北・上越新幹線開業工事に伴い「とき」の東京駅乗り入れを廃止。
  • 1973年(昭和48年)10月 「とき」は3往復増発されて13往復となり、上野・新潟両駅の始発時刻は6時から18時台までほぼ1時間ヘッドとなった。「佐渡」は1往復廃止されて、昼行3往復・夜行1往復の4往復となる。また、「佐渡」・「よねやま」のビュッフェ営業を休止。
  • 1974年(昭和49年)12月 「とき」の181系電車の一部を、新製された食堂車のない183系電車に置き換える。
  • 1975年(昭和50年)3月 「北陸」1往復が特急に格上げられ、もう1往復は能登と改称。
  • 1975年(昭和50年)4月 この月14日に上越線上り線の土合駅湯檜曽駅間で落盤事故が起こり、急遽下り線を使うこととなるものの、線路容量が不足するため「とき」・「佐渡」の半分が5月26日まで運休となる。
  • 1977年(昭和52年)3月10日 急行「佐渡」が津久田駅岩本駅間を走行中に落石に衝突し先頭車が下の道路に転落し乗客1人が死亡。
  • 1978年(昭和53年)6月 「とき」、食堂車営業を休止。
  • 1978年(昭和53年)10月 「とき」1往復増発、14往復に。
  • 1979年(昭和54年)4月 「はくたか」は1往復増発され2往復に。
  • 1979年(昭和54年)7月 「いなほ」も1往復増発され3往復に
    • 「いなほ」「はくたか」とも1978年10月増発予定の物を、車両不足に伴いそれまで運休扱いとし、新造を待って増発。 
  • 1981年(昭和56年)10月 試みとして在来線特急としては初めて自由席1両が禁煙車となる。

[編集] 上越新幹線の開業後

  • 1982年(昭和57年)11月 「とき」・「はくたか」は上越新幹線大宮駅~新潟駅間開業によって廃止。「佐渡」は新幹線開通とともに夜行便の削減など行って、3往復と減便されたが存続。「いなほ」は、2往復が新潟駅~秋田駅・青森駅間の新幹線連絡特急となり、残った上野駅~青森駅間の1往復は「鳥海」と改名。それまでの夜行急行「鳥海」は、特急に格上げられて出羽となる。
  • 1985年(昭和60年)3月 「佐渡」・「鳥海」・「よねやま」は、新幹線上野駅延伸開業を機に廃止。また、急行「天の川」を臨時列車に格下げ。
  • 1987年(昭和62年) 夜行快速列車「ムーンライト」(現:「ムーンライトえちご」)が新設。
  • 1990年(平成2年)9月 上野駅~青森駅間に上越線経由の寝台特急が新設され、「鳥海」と命名。
  • 1993年(平成5年)12月 寝台特急「出羽」廃止。
  • 1994年(平成6年) 臨時急行「天の川」廃止。
  • 1996年(平成8年) 上野駅~秋田駅間に上越線経由で臨時急行うえつが運行。
  • 1997年(平成9年)3月 「鳥海」は、あけぼのに改称。
  • 1997年(平成9年)10月 「能登」は、信越本線経由から再び上越線周りとなる。
  • 2004年(平成16年)10月 この月23日に発生した新潟県中越地震の影響により、「あけぼの」・「能登」・「ムーンライトえちご」は翌2005年(平成17年)3月25日まで運休。

(「鳥海」・「天の川」に関しては、あけぼの (列車)も参照。)

[編集] 列車名の由来

五十音順

  • 「あけぼの」 明け方を表す「」にちなむ。
  • 「あさひ」 「朝昇る太陽」の明るいイメージから。初の列島横断新幹線である上越新幹線が日本海側に明るい光をもたらすことを期待して名付けられた。なお「べにばな」に改称した方の在来線の「あさひ」は、山形県の「朝日岳」にちなむ。
  • 「天の川」(あまのがわ) 夜行列車の愛称は天体にちなむ慣例から、銀河の異称である天の川から。但し、後述する「佐渡」と合わせて、松尾芭蕉俳句である「荒海や 佐渡に横たふ 天の河」となるという洒落がある。
  • 「いなほ」 庄内平野で盛んな稲作の「稲穂」にちなむ。
  • 「越後」(えちご) 新潟県の旧国名の、「越後」にちなむ。
  • 「越路」(こしじ) 「越の国への路」の意味。越後へ向かう列車という意味を込めて。
  • 「佐渡」(さど) 新潟県沖の日本海上に浮かぶ、「佐渡島」にちなむ。
  • 「鳥海」(ちょうかい) 山形県・秋田県の県境にある「鳥海山」から。
  • 「津軽」(つがる) 青森県西部の地域名の「津軽」より命名。
  • 「出羽」(でわ) 山形県・秋田県の旧国名「出羽」から。
  • 「とき」 絶滅危惧種の鳥、「トキ」にちなむ。「「とき」に関するエピソード」も参照のこと。
  • 「能登」(のと) 石川県の「能登半島」より。
  • 「羽黒」(はぐろ) 出羽三山の一つである、「羽黒山」 から。
  • 「北陸」(ほくりく) 北陸地方への列車であることからの命名。
  • 「弥彦」(やひこ) 新潟県の「弥彦山」にちなむ。
  • 「ゆきぐに」 川端康成の小説、「雪国」にちなむ。
  • 「ゆざわ」 新潟県南魚沼郡の「湯沢町」にちなむ。
  • 「よねやま」 新潟県柏崎市にある「米山」にちなむ。

[編集] 「とき」名称決定に関する逸話

1962年上野~新潟間の特急愛称に当時の国鉄新潟支社では、鳥の名前をつけようということには決定していた。それは上野駅発着の特急列車が、「はつかり」「つばさ」「ひばり」「白鳥」などの鳥の名称だったことが少なくとも影響している。[要出典]

そこで新潟支社では「はくたか」と「はくつる」が候補に上がったが、どちらも「日本酒の銘柄みたいで、シックリこない」と意見があったものの最終的には「はくたか」を候補にあげた。[要出典]

ところが、本社営業局が出した案は「とき(朱鷺)」で新潟支社は、当時の知名度の低さや滅び行く鳥でイメージの悪さを理由に猛反対した。しかし、本社営業局は半ば強引に次のことを理由に「とき」を採用する。[要出典]

  1. 当時、列車愛称の決定権は本社営業局にあった。[要出典]
  2. ゅうの「とき」。
  3. 運転開始の6月10日は「時(とき)の記念日」
  4. 電車特急では10番目の運転開始。[要出典]

以上のような新潟支社が納得しがたい理由でゴリ押してしまった。しかも、161系電車のヘッドマークには「朱鷺」と漢字まで入れられる意気込みであったために本社営業局と新潟支社の関係もさらに悪化したという。[要出典]

結局「はくたか」の愛称も信越「白鳥」が分離独立して上野~金沢間の運転になる際に採用されることになる。

1997年、上越新幹線の列車愛称から一時的に「とき」が消え「あさひ」に統一された際には、一部では「35年前の怨恨」とも言われた。しかし、長野新幹線の「あさま」と混同しやすいこと・「佐渡のトキ」という観光資源とも関係の深い名であったことなどから、新潟県内を中心に復活を求める声が廃止直後から強く、新潟県などの関係機関もJR東日本に対し列車名を「とき」に変更するよう要請が行われ2002年に復活をした。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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