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羽越本線 - Wikipedia

羽越本線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

羽越本線(うえつほんせん)は、新潟県新潟市秋葉区新津駅から秋田県秋田市秋田駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線幹線)。この他、酒田駅から酒田港駅までの貨物支線を持つ。

目次

[編集] 路線データ

  • 管轄・路線距離(営業キロ):全長274.4km(支線含む)
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:
    • 旅客駅:60駅(起終点駅含む)
    • 貨物駅:1駅(旅客併設駅を除く)
  • 複線区間:#駅一覧も参照。
    • 新発田~金塚間
    • 中条~平林間
    • 村上~間島間
    • 越後早川~桑川間
    • 越後寒川~勝木間
    • 府屋~小岩川間
    • あつみ温泉~羽前大山間
    • 藤島~本楯間
    • 遊佐~吹浦間
    • 金浦~仁賀保間
    • 西目~折渡間
    • 道川~下浜間
  • 電化区間:
    • 新津~村上間 直流1,500V
    • 村上~秋田間 交流20,000V・50Hz
    • 酒田~酒田港間 非電化
  • 閉塞方式:複線自動閉塞式(複線区間)、単線自動閉塞式(単線区間)
  • 運転指令所
    • 新津~酒田間 新潟輸送指令室
    • 酒田~秋田間 秋田輸送指令室
  • 最高速度
    • 新津~村上間 120km/h
    • 村上~今川間 100km/h
    • 今川~三瀬間 95km/h
    • 三瀬~酒田間 120km/h
    • 酒田~秋田間 95km/h

[編集] 特徴

新潟県と東北地方日本海側の大動脈路線。日本海縦貫線の一部を形成し、貨物列車や「日本海」、「あけぼの」や「いなほ」などの長距離特急列車が走る。

村上から北では、線路は日本海に沿って進み、車窓の美しさは特筆に価するが、その反面、日本海側特有の自然災害に弱く、長期にわたる運休を強いられる事故がしばしば起きている。また、新発田駅以南は、特急列車を始め羽越本線よりも白新線に乗り入れて新潟駅と直通する列車の方が多く、実質的には白新線のほうが羽越本線の一部のように機能しており、新津駅~新発田駅間は主に区間列車が運行される独立した区間のようになっている。なお、新津駅~新発田駅間は新潟近郊区間に含まれ、Suicaが利用可能である。

[編集] 運行形態

[編集] 広域輸送

上越新幹線に接続する特急「いなほ」が新潟~酒田・秋田・青森間に運転されているほか、夜行寝台特急として関西と東北(北海道)を結ぶ「日本海」・「トワイライトエクスプレス」、東京と東北を結ぶ「あけぼの」が運転されている。 また、過去には大阪と青森を結ぶ特急「白鳥」も運転されていたが、短・中距離利用者が主体となり、長距離を乗り通す利用者が激減したため廃止され、「サンダーバード」「北越」「いなほ」の3系統に分割された。

[編集] 過去に羽越本線を通った優等列車

  • 特急「白鳥」:大阪~青森
  • 急行「天の川」:上野~秋田(新潟経由)
  • 急行「鳥海」:上野~秋田
  • 急行「羽越」:新潟~秋田
  • 急行「きたぐに」:大阪~青森(現在は新潟止まり)
  • 急行「しらゆき」:金沢~青森
  • 急行「出羽」:上野~酒田(東北・奥羽・陸羽西線経由)
  • 急行「月山」:鼠ヶ関・酒田~山形・仙台

[編集] 地域輸送

現在は、全線を通しで運転される列車はなく、酒田を境に新潟支社秋田支社が担当する区間に概ね区分される。さらに新潟・山形、山形・秋田の両県境区間の輸送量の段差や、他線区との直通運転の関係でさらに運転区間は細分化されている。

[編集] 新津~酒田間

新津~新発田間については、一部の列車が1991年10月1日から新津運輸区のキハ110系気動車によりワンマン運転されている。このほか115系電車が使用される列車もあり、1~2時間に1本程度の運行。また、村上以北で使用する車両の出入庫を兼ねた、気動車による新津~酒田間の列車が1日2往復設定されている。2004年に大都市近郊区間として新潟近郊区間に設定され、2008年3月15日からSuicaの利用を開始したが、運行本数は少なくさながらローカル線といった感がある。

新発田~村上間は、新潟からの白新線と一体の運転系統として運行されており、この区間の普通列車の大半が新潟発着となっていて、毎時1本程度の運行になっている。新潟車両センター(旧上沼垂運転所)の115系電車、E127系電車が使用され、E127系使用列車については一部の列車において、1995年5月8日からワンマン運転が行われている(現行ダイヤでは、新潟~村上間の昼間1往復のみ)。車両の向きの関係上、新津~村上間を直通する電車列車は設定されていない。

村上~酒田間については、村上~間島間にデッドセクション(電化方式の切替え区間)が存在し、またJR東日本新潟支社が通勤・近郊型の交直流電車を保有していないなどの事情から、秋田車両センター701系電車で運転される鶴岡~酒田間の1往復を除き普通列車はすべてが気動車によって運行されており、3時間ほど運行のない時間帯がある。うちキハ110系気動車については、鼠ヶ関~酒田間の一部の区間列車でワンマン運転が実施されている。このほか、余目~酒田間に陸羽西線からの乗入れ列車が設定されている。

  • 快速「べにばな」:新潟~米沢(白新線経由・米坂線直通)
  • 快速「きらきらうえつ」:新潟~酒田・象潟(白新線経由、土曜・休日を中心に運行)
  • 快速「最上川」:新庄~酒田(陸羽西線直通)

[編集] 酒田~秋田間

1993年から南秋田運転所(現秋田車両センター)の701系電車を使用しており、一部列車ではワンマン運転が実施されている。全区間を直通する列車のほか、酒田~吹浦間、羽後本荘・新屋~秋田間の区間列車の設定があり、1~2時間に1本は運行されている。酒田を境に管轄支社が変わるため、酒田以南と酒田以北の列車接続(「いなほ」との接続を含む)が悪く、改善が望まれている。

なお、1988年~2002年まで酒田・羽後本荘~秋田間を運行する快速列車に「こよし」の名称が与えられていた。


[編集] 貨物輸送

日本海縦貫線の一部である本路線は、貨物輸送が盛んである。県境区間等では旅客列車の本数の少なさゆえ、貨物列車の方が本数が多いのではないかと思うほどの盛況振りである。EF81形電気機関車牽引のコンテナ列車が大半を占める。沿線のコンテナ取り扱い駅は新潟貨物ターミナル駅(白新線東新潟駅)、中条オフレールステーション(ORS)酒田港駅羽後本荘オフレールステーション秋田貨物駅。コンテナ・車扱貨物の取り扱い駅として羽前水沢駅がある。また臨時車扱貨物の取扱駅として新津駅新発田駅がある。

また、秋田貨物~酒田間に臨時貨物列車「8880・8881列車」の設定がありその際にはED75形電気機関車が牽引にあたっていた。羽越線内でED75牽引列車を見ることができるほぼ唯一の機会であり、ファンの間では有名であったが、2007年3月18日のダイヤ改正で運転を終了した。

[編集] 使用車両

[編集] 観光誘致の臨時列車

[編集] きらきらうえつ

「きらきらうえつ」(2005年5月4日 山形県鶴岡市)
「きらきらうえつ」(2005年5月4日 山形県鶴岡市
D51 498「SL村上ひな街道号」(2007年3月18日 新発田駅)
D51 498「SL村上ひな街道号」(2007年3月18日 新発田駅)

JR東日本では沿線活性化を図るために、485系を改造した「きらきらうえつ」が2001年11月から白新線:新潟~新発田間を通じて、酒田まで運行を始めている。また、2003年からは要望により時折、象潟まで延長運転が行われている。

[編集] SL列車の運行

2002年3月上旬に、村上市で開催された「村上町屋の人形様巡り」のオープニングイベントとして、高崎車両センターより借り受けた蒸気機関車D51形498号機および「ばんえつ物語」の客車を使用して、「SL村上ひな街道号」を新潟から白新線経由で、村上まで運行した。当初、坂町の転車台の整備が整っていなかったことから、片道での運行であったが、好評のため翌年以降にも運行。以後、本来の牽引機となるC57形180号機とともに毎年運行されている(ただし、2006年は団体臨時列車として運行、2007年はC57形180号機が全検中かつ12系ばんえつ物語編成もリニューアル工事中のため、D51形498号機と12系一般車6連で運転された)。また、2003年7月6日も同じく「村上大祭」に合わせて、「SL村上大祭号」をC57形180号機牽引で運転。2004年も団体臨時列車として運行されたが、これ以降の運転は無かった。2004年9月には、「おいしい山形デスティネーションキャンペーン」の締めを飾るため、村上~酒田間を2日1往復で「SL出羽街道号」を運転。これは同区間でSL運転が現役を退いてから34年ぶりのことになる。

[編集] 歴史

羽越本線の建設は、概ね県ごとの3区間に分かれて行われた。

新潟県内は、信越線の新津~新発田間を村上線に編入して北へ延長する形で、山形県内は、新庄から酒田に向かって延長されてきた酒田線(1917年に陸羽西線(りくうさいせん)に改称)を南北にそれぞれ延長する形で、秋田県内は秋田から羽越北線(うえつほくせん)を南に延長する形で建設が進められ、1924年に各県境区間が接続して全通、羽越線と改称し、1925年に支線(赤谷線)の開業に伴って羽越本線と改称された。

羽後岩谷・折渡間には石油層という軟弱な地盤を掘削するため1917年に日本初のシールド工法を利用して建設された折渡トンネルがある(現在の上り線に採用されたが思うような結果が出ず、途中で採用は断念されたようである)。

太平洋戦争中は、日本海岸を縦貫する幹線ルートの一部として輸送力増強の要請から信号場が数多く追設され、戦後も部分的にではあるが複線化が行われている。海岸線を走るという特徴の為、従来線(単線)に増設して複線にしただけでなく、内陸に複線の新線を建設し従来線を廃止するといった手段も取られた。このため村上・三瀬間には旧線の遺構が数多く見られる。また、一部には建設途中で中止されたと思われる未成線もある。1972年には全線が電化されている。

[編集] 年表

[編集] 新津~鼠ヶ関間(信越線→村上線)

  • 1912年(大正元年)9月2日 - 【開業】信越線新津~新発田(26.0km) 【駅新設】水原、天王新田、新発田
  • 1914年(大正3年)6月2日 - 【延伸開業】村上線新発田~中条(13.1km) 【区間編入】村上線新津~中条(信越線新津~新発田間を編入) 【駅新設】加治、金塚、中条
  • 1914年(大正3年)11月1日 - 【延伸開業】中条~村上(20.3km) 【駅新設】平木田、坂町、岩船町、村上

[編集] 鼠ヶ関~余目間(陸羽西線)

  • 1918年(大正7年)9月21日 - 【延伸開業】陸羽西線余目~鶴岡(仮)(13.3km) 【駅新設】藤島、鶴岡
  • 1919年(大正8年)7月6日 - 【延伸開業】鶴岡(仮)~鶴岡(1.8km)
  • 1919年(大正8年)12月5日 - 【延伸開業】鶴岡~羽前大山(6.0km) 【駅新設】羽前大山
  • 1922年(大正11年)5月22日 - 【延伸開業】羽前大山~三瀬(10.2km) 【駅新設】三瀬
  • 1923年(大正12年)3月18日 - 【延伸開業】三瀬~温海(13.4km) 【駅新設】五十川、温海
  • 1923年(大正12年)11月23日 - 【延伸開業】温海~鼠ヶ関(8.8km) 【駅新設】鼠ヶ関

[編集] 余目~羽後岩谷間(酒田線→陸羽西線)

  • 1914年(大正3年)12月24日 - 【延伸開業】酒田線余目~酒田(12.2km) 【駅新設】砂越、酒田
  • 1915年(大正4年)4月25日 - 【貨物支線開業】酒田~最上川(2.7km) 【駅新設】(荷貨)最上川
  • 1917年(大正6年)11月1日 - 【線名改称】陸羽西線(新庄~酒田・酒田~最上川(貨物支線))
  • 1919年(大正8年)12月5日 - 【延伸開業】酒田~遊佐(12.2km) 【駅新設】本楯、遊佐
  • 1920年(大正9年)1月12日 - 【信号所新設】高屋
  • 1920年(大正9年)7月20日 - 【延伸開業】遊佐~吹浦(7.0km) 【駅新設】吹浦
  • 1921年(大正10年)11月15日 - 【延伸開業】吹浦~象潟(17.3km) 【駅新設】小砂川、象潟
  • 1922年(大正11年)6月30日 - 【延伸開業】象潟~羽後本荘(25.5km) 【駅新設】金浦、羽後平沢、西目、羽後本荘
  • 1922年(大正11年)10月16日 - 【延伸開業】羽後本荘~羽後岩谷(7.1km) 【駅新設】羽後岩谷

[編集] 羽後岩谷~秋田間(羽越北線)

  • 1920年(大正9年)2月22日 - 【開業】羽越北線秋田~道川(19.9km) 【駅新設】新屋、下浜、道川
  • 1920年(大正9年)7月30日 - 【延伸開業】道川~羽後亀田(8.1km) 【駅新設】羽後亀田
  • 1921年(大正10年)7月31日 - 【駅新設】羽後牛島
  • 1924年(大正13年)4月20日 - 【延伸開業】羽後亀田~羽後岩谷(7.7km) 【線名改称】羽越線秋田~鼠ヶ関(陸羽西線鼠ヶ関~羽後岩谷間を編入)

[編集] 全通以後

  • 1924年(大正13年)7月31日 - 【延伸開業】村上~鼠ヶ関(41.6km) 【全通】羽越線新津~秋田、酒田~最上川(村上線を羽越線に編入) 【駅新設】間島、越後早川、桑川、越後寒川、勝木、府屋
  • 1925年(大正14年)11月20日 - 【線名改称】羽越本線 支線である赤谷線の開業に伴う線名改称
  • 1926年(大正15年)9月5日 - 【駅新設】羽前水沢
  • 1934年(昭和9年)4月6日 - 【仮乗降場新設】加治川
  • 1941年(昭和16年)2月1日 - 【駅名改称】最上川→酒田港
  • 1943年(昭和18年)9月30日 - 【信号場新設】京ヶ瀬
  • 1944年(昭和19年)3月31日 - 【信号場新設】東酒田
  • 1944年(昭和19年)5月1日 - 【信号場新設】中浦
  • 1944年(昭和19年)6月1日 - 【信号場新設】南余目
  • 1944年(昭和19年)7月1日 - 【信号場新設】今川
  • 1944年(昭和19年)9月28日 - 【信号場新設】神山
  • 1944年(昭和19年)10月1日 - 【信号場新設】小波渡、北余目(初代)
  • 1944年(昭和19年)12月11日 - 【信号場新設】小岩川
  • 1949年(昭和24年)7月11日 - 【信号場廃止】北余目(初代)
  • 1950年(昭和25年)?月?日 - 【仮乗降場新設】平林
  • 1950年(昭和25年)2月1日 - 【信号場→駅】小岩川、小波渡
  • 1950年(昭和25年)3月15日 - 【信号場→駅・改称】南余目→西袋
  • 1950年(昭和25年)9月1日 - 【駅名改称】天王新田→月岡
  • 1951年(昭和26年)4月1日? - 【仮乗降場新設】鳥海、上浜
  • 1952年(昭和27年)1月16日 - 【仮乗降場→駅・改称】鳥海→南鳥海
  • 1952年(昭和27年)5月15日 - 【仮乗降場→駅】平林
  • 1953年(昭和28年)7月1日 - 【信号場→駅】中浦
  • 1955年(昭和30年)1月20日 - 【信号場→駅】神山
  • 1957年(昭和32年)4月27日 - 五十川~小波渡間119.3キロポスト付近にて下り旅客列車(C51型蒸気機関車牽引)が崩れた岩石に衝突して転覆。26日後の5月23日に運転再開。
  • 1957年(昭和32年)9月28日 - 【信号場新設】折渡
  • 1957年(昭和32年)9月29日 - 【信号場新設】北余目(2代) 【複線化】余目~北余目信号場
  • 1958年(昭和33年)12月25日 - 【信号場→駅】東酒田
  • 1960年(昭和35年)10月1日 - 【信号場廃止】北余目(2代) 【複線化】北余目信号場~砂越
  • 1961年(昭和36年)2月9日 - 村上~間島間63.1キロポスト付近で急行「日本海」が崩れた土砂に乗り上げ脱線転覆。C57-1蒸気機関車が大破。
  • 1961年(昭和36年)8月29日 - 新津~京ヶ瀬間において下り旅客列車が踏切で衝突したトレーラーとともに阿賀野川鉄橋に激突し機関車と客車2両が脱線。C57-106蒸気機関車が川に転落し大破。2人死亡、12人負傷。
  • 1961年(昭和36年)10月1日 - 大阪と青森を北陸・信越・羽越・奥羽線経由で結ぶ気動車特急「白鳥」が運転開始。羽越線を通る初めての特急列車であった。
  • 1962年(昭和37年)4月1日 - 【信号場→駅】京ヶ瀬
  • 1962年(昭和37年)7月20日 - 【複線化】砂越~東酒田
  • 1962年(昭和37年)8月1日 - 【仮乗降場廃止】加治川
  • 1962年(昭和37年)9月27日 - 【信号場新設】二古
  • 1962年(昭和37年)9月29日 - 【信号場新設】出戸
  • 1962年(昭和37年)9月30日 - 【信号場新設】桂根
  • 1962年(昭和37年)10月30日 - 【信号場新設】女鹿
  • 1962年(昭和37年)11月29日 - 羽後本荘~羽後岩谷間で下り単行機関車(D51形蒸気機関車)と上り貨物列車(DF50-548ディーゼル機関車牽引)が正面衝突、貨物列車の乗務員2名が殉職した。羽越本線列車衝突事故を参照のこと。
  • 1962年(昭和37年)11月30日 - 【複線化】東酒田~酒田
  • 1964年(昭和39年)2月1日 - 【駅新設】北余目
  • 1964年(昭和39年)9月30日 - 【信号場開設】幕ノ内
  • 1965年(昭和40年)9月1日 - 【信号場新設】新川 【複線化】新川信号場~平木田
  • 1965年(昭和40年)9月26日 - 【信号場新設】西鶴岡
  • 1966年(昭和41年)8月9日 - 【複線化】中条~新川信号場
  • 1966年(昭和41年)9月20日 - 【信号場廃止】新川
  • 1966年(昭和41年)9月22日 - 【信号場新設】矢引 【複線化】矢引信号場~羽前水沢
  • 1967年(昭和42年)8月28日 - 羽越水害。羽越線も被害にあい運休を余儀なくされた。
  • 1967年(昭和42年)9月21日 - 【複線化】道川~下浜
  • 1967年(昭和42年)10月14日 - 【複線化】村上~間島
  • 1967年(昭和42年)10月17日 - 【信号所廃止】矢引 【複線化】三瀬~矢引信号場
  • 1967年(昭和42年)12月1日 - 【複線化】加治~金塚
  • 1968年(昭和43年)4月1日 - 【駅名改称】羽後平沢→仁賀保
  • 1968年(昭和43年)8月30日 - 【複線化】越後早川~桑川
  • 1968年(昭和43年)9月5日 - 【複線化】羽後本荘~羽後岩谷
  • 1968年(昭和43年)9月13日 - 【複線化】酒田~本楯
  • 1968年(昭和43年)9月17日 - 【複線化】新発田~加治
  • 1968年(昭和43年)9月20日 - 【複線化】越後寒川~勝木
  • 1968年(昭和43年)10月1日 - 大阪と青森を北陸・信越・羽越・奥羽線経由で結ぶ寝台特急「日本海」が運転開始。羽越線を通る初めてのブルートレインであった。
  • 1969年(昭和44年)9月17日 - 【複線化】遊佐~吹浦
  • 1969年(昭和44年)9月19日 - 【複線化】鼠ヶ関~小岩川
  • 1969年(昭和44年)10月1日 - 東京と秋田を上越・羽越線経由で結ぶ気動車特急「いなほ」が運転開始。東京とを結ぶ初めての特急列車であった。
  • 1970年(昭和45年)9月29日 - 【複線化】温海~五十川
  • 1972年(昭和47年)6月22日 - 【複線化】西目~羽後本荘
  • 1972年(昭和47年)7月11日 - 【複線化】西袋~余目
  • 1972年(昭和47年)7月20日 - 【複線化】平木田~坂町
  • 1972年(昭和47年)8月5日 - 【電化】新津~村上(直流1500V)、村上~秋田(交流50Hz・20kV)
  • 1972年(昭和47年)9月1日 - 新津~酒田(旧新潟鉄道管理局内)営業近代化実施(主要駅以外での貨物・荷物取扱廃止や駅員無配置化等)
  • 1972年(昭和47年)9月19日 - 【複線化】羽後岩谷~折渡
  • 1972年(昭和47年)9月22日 - 【複線化】金浦~仁賀保
  • 1972年(昭和47年)10月2日 - 電化完了に伴い気動車で運行していた特急「白鳥」「いなほ」を電車化。同時に蒸気機関車での定期運用を終了。羽越線の無煙化。
  • 1974年(昭和49年)6月7日 - 酒田~本楯間で青森発富山操車場行き貨物列車(34両編成)の4両目から24両目までの21両が脱線し16両が転覆。競合脱線と考えられている。
  • 1974年(昭和49年)7月10日 - 西目~羽後本荘間の船岡トンネル入口で八戸発百済行きの上り貨物列車(ED75電気機関車牽引)が崩れた土砂に乗り上げ機関車2両、貨車4両が脱線。機関士が機関車とトンネルに挟まれ殉職。ED75-736は廃車となる。
  • 1974年(昭和49年)9月3日 - 【複線化】藤島~西袋
  • 1974年(昭和49年)9月25日 - 【複線化】羽前水沢~羽前大山
  • 1976年(昭和51年)7月16日 - 【複線化】坂町~平林
  • 1976年(昭和51年)9月8日 - 【複線化】府屋~鼠ヶ関
  • 1977年(昭和52年)10月1日 - 【駅名改称】温海→あつみ温泉
  • 1977年(昭和52年)10月18日 - 【複線化】五十川~小波渡
  • 1978年(昭和53年)9月26日 - 【複線化】小波渡~三瀬
  • 1980年(昭和55年)5月8日 - 三瀬~小波渡駅間の八ツ森トンネルを走行中の貨物列車の8,9両目間の連結器が外れ、後部30両を置き去りに。連結器ピンの脱落が原因。
  • 1980年(昭和55年)7月24日 - 西目駅を通過中の特急「いなほ2号」が安全側線に突っ込み3両が脱線。夕方には復旧。
  • 1980年(昭和55年)11月11日 - 金浦駅を発車した貨物列車が後部8両を置き去りにする。原因は酔っ払いのイタズラ。
  • 1982年(昭和57年)9月23日 - 【新線切換】勝木~府屋 複線化のために新たに建設されたトンネルを使用(複線化はのちに凍結)
  • 1982年(昭和57年)11月15日 - 上越新幹線が大宮~新潟で開業。羽越線内の輸送形態にも大きな変更(新潟での新幹線接続がその主たる任務となる)があった。
  • 1983年(昭和58年)8月 - 国鉄の財務状況悪化のため、複線化を凍結。小岩川~あつみ温泉のトンネル等が未使用のまま放置されることとなる。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 上越新幹線が上野まで延伸。羽越線内から東京まで直通する昼行優等列車が消滅。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 【承継】東日本旅客鉄道(第1種:新津~秋田)・日本貨物鉄道(第1種:酒田~酒田港・第2種:新津~秋田) - 【臨時駅→駅】今川【信号場→駅】女鹿、上浜、折渡、桂根
  • 2000年(平成12年)12月19日 - 村上~間島間で海沿いを通る下り線が高波の影響を受け路盤消失、この区間で2001年(平成13年)2月5日の復旧までの間上り線を用いて単線運転を行う。
  • 2001年(平成13年)3月3日 - 大阪と青森を結ぶ日本最長昼行特急「白鳥」廃止。羽越線内は新潟~青森の「いなほ」になる。
  • 2001年(平成13年)12月1日 - 【駅新設】岩城みなと
  • 2004年(平成16年)11月27日 - 新潟圏在来線への自動改札機投入に伴い新潟近郊区間が設定され、羽越線では新津~新発田間が新潟近郊区間となった(羽越線内の自動改札は12月2日新津駅、12月16日新発田駅に設置)。
  • 2005年(平成17年)12月25日 - 砂越~北余目間で新潟行き特急「いなほ14号」が脱線。死者5人、負傷者33人。この事故により酒田~鶴岡間が不通となった。詳細はJR羽越本線脱線事故を参照。不通区間は2006年(平成18年)1月19日に復旧し、全線で運転が再開されたが、当分の間事故現場付近は45km/hの徐行運転。
  • 2006年(平成18年)7月13日 - 午後8時10分頃、大雨の影響で小岩川~あつみ温泉間で土砂崩れ。鼠ヶ関~あつみ温泉間が不通。村上~酒田間と鼠ヶ関~あつみ温泉間でバス代行輸送。「あけぼの」については、13~15日のみ奥羽本線・北上線・東北本線経由迂回。
  • 2006年(平成18年)8月9日 - 応急復旧工事により同区間の運転再開、現場付近は完全復旧(2006年内を予定)まで45km/h規制。
  • 2006年(平成18年)12月1日 - 1月19日の運転再開より事故現場周辺で行っていた速度規制(45km/h)を、防風柵設置に伴い解除。
  • 2006年(平成18年)12月5日 - あつみ温泉~小波渡間に「強風警報システム」導入。
  • 2006年(平成18年)12月27日 - 砂越~北余目間に「強風警報システム」導入。
  • 2007年(平成19年)1月29日 - 余目駅構内にドップラー・レーダーを設置。3月から研究に向けたデータ収集を開始。
  • 2007年(平成19年)12月17日 - 藤島~西袋間に「強風警報システム」導入。
  • 2008年(平成20年)1月 - 新津~酒田間及び白新線新潟~新発田間で、気象情報を活用した新運転規制の試験を3月まで行う予定。これは気象情報から突風が発生する恐れがあると予測された際、列車を事前に運転中止にするというものである。
  • 2008年(平成20年)3月15日 - 京ヶ瀬~中浦間の全駅でSuicaが利用可能になった。(新津・新発田の両駅では2006年1月21日から利用可能だった)


[編集] 優等列車の沿革

[編集] 駅一覧

  • 普通列車は各駅に停車。ただし一部列車は、女鹿駅、折渡駅、桂根駅を通過する。
  • 電化方式:直流:1500V、交流:20,000V・50Hz
電化方式 駅名 営業キロ 接続路線 単/複線 所在地
直流 新津駅 0.0 東日本旅客鉄道:信越本線長岡駅直江津駅方面へ特急・貨物列車直通)・磐越西線 新潟県 新潟市秋葉区
京ヶ瀬駅 6.1   阿賀野市
水原駅 10.2  
神山駅 13.9  
月岡駅 17.8   新発田市
中浦駅 21.5  
新発田駅 26.0 東日本旅客鉄道:白新線(村上駅・酒田駅方面と直通あり)
加治駅 30.3  
金塚駅 35.3  
中条駅 39.1   胎内市
平木田駅 44.7  
坂町駅 48.0 東日本旅客鉄道:米坂線 村上市
平林駅 51.6  
岩船町駅 55.2  
村上駅 59.4  
交流 間島駅 66.5  
越後早川駅 71.4  
桑川駅 78.3  
今川駅 82.6  
越後寒川駅 87.5  
勝木駅 92.8  
府屋駅 95.9  
鼠ヶ関駅 101.0   山形県 鶴岡市
小岩川駅 105.4  
あつみ温泉駅 109.8  
五十川駅 115.7  
小波渡駅 120.1  
三瀬駅 123.2  
羽前水沢駅 128.9  
羽前大山駅 133.4  
西鶴岡信号場 (136.6)  
鶴岡駅 139.4  
幕ノ内信号場 (142.6)  
藤島駅 146.0  
西袋駅 151.1   東田川郡庄内町
余目駅 154.7 東日本旅客鉄道:陸羽西線(酒田駅まで直通)
北余目駅 157.4  
砂越駅 160.4   酒田市
東酒田駅 163.7  
酒田駅 166.9  
本楯駅 173.3  
南鳥海駅 175.9  
遊佐駅 179.1   飽海郡遊佐町
吹浦駅 186.1  
女鹿駅 189.7  
小砂川駅 194.8   秋田県 にかほ市
上浜駅 198.5  
象潟駅 203.4  
金浦駅 209.2  
仁賀保駅 214.7  
出戸信号場 (217.8)   由利本荘市
西目駅 223.1  
羽後本荘駅 228.9 由利高原鉄道:鳥海山ろく線
羽後岩谷駅 236.0  
折渡駅 240.7  
羽後亀田駅 243.7  
二古信号場 (248.3)  
岩城みなと駅 250.2  
道川駅 251.8  
下浜駅 258.4   秋田市
桂根駅 261.7  
新屋駅 265.7  
羽後牛島駅 269.0  
秋田駅 271.7 東日本旅客鉄道:奥羽本線秋田新幹線)(大館駅青森駅方面へ直通あり)
凡例
単/複線表示 |:単線区間 ∧:これより下は複線 ∥:複線区間 ∨:これより下は単線 

[編集] 過去の接続路線

[編集] 関連記事


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