GOSICK -ゴシック-
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GOSICK -ゴシック- | |||
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小説 | |||
著者 | 桜庭一樹 | ||
イラスト | 武田日向 | ||
出版社 | 富士見書房 | ||
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掲載誌 | ファンタジアバトルロイヤル | ||
レーベル | 富士見ミステリー文庫 | ||
漫画 | |||
原作・原案など | 桜庭一樹 | ||
作画 | 天乃咲哉 | ||
出版社 | 富士見書房 | ||
掲載誌 | 月刊ドラゴンエイジ | ||
発表期間 | 2008年1月号 - 連載中 | ||
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『GOSICK -ゴシック-』とは富士見ミステリー文庫から刊行されている桜庭一樹のライトノベル作品である。イラストは武田日向。2006年4月にドラマCDが発売された。また、「月刊ドラゴンエイジ」2008年1月号より天乃咲哉による漫画版が連載されている。
目次 |
[編集] 主な内容
時は1924年、第一次世界大戦後のヨーロッパ。ソヴュール王国の貴族の子弟の為の寄宿学校・聖マルグリット学園に在籍する日本からの留学生・久城一弥は天才的な頭脳を持つ同級生の少女ヴィクトリカ・ド・ブロワと共に様々な事件に遭遇する。
[編集] 物語の舞台
ソヴュール王国はヨーロッパにある架空の王国。フランス、イタリア、スイスと接しており、公用語はフランス語である。首都はソヴレム。国土は小さいが豊かな国で、第一次世界大戦でも連合国の一つとして勝利を収め、「西欧の小さな巨人」と謳われるほど。アルプス山脈のふもとにある聖マルグリット学園は、王国ほどではないが長く荘厳な歴史を誇る名門。故に「ヨーロッパの秘密の武器庫」と言われる。元々はソヴュールの貴族の子弟達のみが入学を許されていたが、大戦の後は同盟国からも優秀な留学生を受け入れている。
[編集] 登場人物
※括弧内はドラマCDのキャスト。
- 久城 一弥(くじょう かずや)(声:入野自由)
- 主人公。1909年生まれ。日本からソヴュールに留学してきた帝国軍人一家の三男。非常に真面目な性格で、立派な軍人となるために日々勉強に励んでいる。家族は父と母、兄2人と姉1人。立派な兄達にコンプレックスを抱いており、国を離れられる留学という選択をした。留学直後はその容姿と学園に伝わる怪談から「春に来る死神」と噂される。学園のある村で起きた殺人事件に巻き込まれた事がきっかけでヴィクトリカと知り合い、以来、彼女の友人となる。グレヴィールのアホウドリのような髪型を怖がっている。
- ヴィクトリカ・ド・ブロワ(声:斎藤千和)
- 金の髪と碧の瞳、そして人形か妖精と見紛うほどの美しい容姿をした少女。一弥と同級生だが見た目は幼く、背も低い。反面老婆のようなしわがれた声で話す。書物、お菓子とフリル、綺麗なモノ、それからお風呂が大好き。痛がりであり、自分が痛みを感じることや硬い食べ物を嫌う。普段は授業に出ず、図書館塔の頂上にある植物園で本を読んで一日を過ごしている。一弥が集めた情報から事件の全貌を推理する安楽椅子探偵。彼女の言葉を借りるなら、「混沌(カオス)の欠片」を彼女の溢れる「知恵の泉」が再構成するのだという。
- グレヴィール・ド・ブロワ(声:子安武人)
- ヴィクトリカの腹違いの兄でソヴュール警察の警部。容姿、服装、立ち居振る舞いなど、どれをとっても見事な好青年なのだが、唯一その前髪だけがドリルのように鋭く尖っているという奇抜なヘアスタイルをしている。これは、ヴィクトリカの仕業。現在はドリルの数は2つに増えている。ヴィクトリカ曰く「アホウドリのような髪型」。ソヴュールの有力貴族・ブロワ公爵の嫡男。警察の仕事は貴族の道楽でやっている。いつも手を繋いでいる二人組の部下を引き連れている。ビスク・ドールが趣味で、警察署の彼の部屋にはビスク・ドールがいくつも並べられている。幼馴染であるジャクリーヌのことが好きで、ドリルのような髪型になったのは、ヴィクトリカの力を借りて、殺人の罪をきせられたジャクリーヌを救うためだった。ヴィクトリカの力を借りて難事件を解決し、手柄を独り占めにしている。
- アブリル・ブラッドリー(声:川上とも子)
- 一弥の同級生でイギリスからの留学生。ショートカットの金髪とすらりとした手足が特徴。美人。一弥に好意を抱いている。怪談が大好きで、怪談を聞いた一弥が悲鳴を上げるとからかう。入学してすぐの頃に事件に巻き込まれている。
- セシル・ラフィット(声:堀江由衣)
- 一弥やヴィクトリカの担任。童顔で小柄、大きな丸眼鏡とふわふわのブルネットが特徴。聖マルグリット学園の卒業生。生徒思いで優しいが、やや頼りない。怖いことがあると眼鏡を置いたまま走って逃げ出してしまうが、眼鏡がないと基本的に何も出来ない。
- ゾフィ(声:たかはし智秋)
- 一弥のいる男子寮の赤毛の色っぽい寮母さん。一弥にお使いを頼んだり、読み終わった新聞を提供したりする。セシルとは女子寮のメイドをしていた時に知り合った。オリエンタルなものを好み、一弥の部屋から度々服や小物を失敬している。(一弥曰く「強奪に近い」。)
- クィアラン(声:雪野五月)
- ヨーロッパを縦横無尽に荒らした有名な大泥棒クィアランの二代目。小さい頃に一代目クィアランに拾われて、泥棒として仕込まれる。
- コルデリア・ギャロ
- 「名もなき村」出身の“灰色狼”でヴィクトリカの母。ヴィクトリカによく似た外見だがヴィクトリカに比べて声は高く、どこか怪しく妖艶な感じの女性。幼い頃はメイドをしていたが、無実の罪で村を追放された。追放された後は踊り子として各地を転々とし大変な人気を集めていたが、“灰色狼”の血を望むブロワ公爵と結婚してヴィクトリカを生んだ。身軽さを生かし、塔の上で幽閉されていたヴィクトリカに金貨のペンダントを渡した。世界大戦で活躍。ヴィクトリカを常に見守っている。
- ブライアン・ロスコー
- 名もなき村を出た者の子孫で奇術師。村に現れて資金を出し、電気を引いた人物。もう一人の“灰色狼”。赤毛。コルデリア・ギャロと行動を共にする。
- リヴァイアサン
- 錬金術師。500年前、女王と国王を騙し、植民地計画に携わり、祖国アフリカを救おうとしたが、王立騎士団に毒矢を放たれ行方不明に。ヴィクトリカに謎を暴かれる。
- 久城 瑠璃(くじょう るり)
- 日本にいる一弥の姉。
[編集] 既刊一覧
GOSICKは長編、GOSICKsは短編。
発売順。
- GOSICK -ゴシック- ISBN 4829162295
- GOSICK II -ゴシック・その罪は名もなき- ISBN 4829162546
- GOSICK III -ゴシック・青い薔薇の下で- ISBN 4829162732
- GOSICK IV -ゴシック・愚者を代弁せよ- ISBN 4829162880
- GOSICKs -ゴシックエス・春来たる死神- ISBN 4829163100
- GOSICK V -ゴシック・ベルゼブブの頭蓋- ISBN 4829163283
- GOSICKs II -ゴシックエス・夏から遠ざかる列車- ISBN 4829163526
- GOSICK VI -ゴシック・仮面舞踏会の夜- ISBN 4829163755
- GOSICKs III -ゴシックエス・秋の花の思い出- ISBN 9784829163870
物語の時間軸順。発売順に読んでも楽しめるように書かれている。
- GOSICKs -ゴシックエス・春来たる死神-
- GOSICK -ゴシック-
- GOSICK II -ゴシック・その罪は名もなき-
- GOSICK III -ゴシック・青い薔薇の下で-
- GOSICK IV -ゴシック・愚者を代弁せよ-
- GOSICKs II -ゴシックエス・夏から遠ざかる列車-
- GOSICK V -ゴシック・ベルゼブブの頭蓋-
- GOSICK VI -ゴシック・仮面舞踏会の夜-
- GOSICKs III -ゴシックエス・秋の花の思い出-