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[編集] 登場人物
[編集] その他の北高関係者
- 朝倉涼子 (あさくら りょうこ) (声:桑谷夏子)
- 1年5組の委員長。一見美人で人当たりのいい優等生であり、男女を問わず生徒からの人気も高かったが、その正体は長門と同じく情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェースであり、急進派に属する長門有希のバックアップという存在。
- 第1巻『憂鬱』において、「涼宮ハルヒに選ばれた人間」であるキョンを殺害する事で涼宮ハルヒのアクション(=情報統合思念体の求める「進化の可能性」)を得ようとしたが失敗し、長門有希に存在を消滅させられた。
- 第4巻『消失』の「改変後の世界」では、キョンへの殺害未遂と長門有希による彼女の消滅自体も改ざんされて「無かったこと」になったため、一時的に復活した
- 谷口 (たにぐち) (声:白石稔)
- 1年5組所属。キョンの友人で、ハルヒの中学からの同級生。ハルヒと付き合ったが5分で振られたらしい。ハルヒやキョン曰く、「アホ」。キョンとの赤のボーダーの戦友。ナンパ癖があり、趣味は女子の分析。年末辺りに彼女が出来たが、すぐに破局したようだ。ハルヒのことが苦手で、滅多なことでは関わり合いになりたがらない。
- 国木田 (くにきだ) (声:松元恵)
- 1年5組所属。キョンの中学からの友人。マイペースでどこかずれており、存在感が薄い。至って平凡な人物だが、何かあると谷口とセットで駆り出される。
- 阪中 (さかなか)
- 1年5組所属。キョンたちのクラスメイトで、SOS団との関わり合いはない。コーラス部所属。家族構成は両親と医大生の兄と犬。犬好きのおっとりとしたお嬢様。語尾に「~のね」とつけるのが口癖。球技大会の女子バレーではハルヒと息の合ったプレイを見せていたが、いつの間にかハルヒと携帯の番号を交換し合う仲になっていてキョンを驚かせた。
- 鶴屋さん (つるやさん) (声:松岡由貴)
- 朝比奈みくるの同級生で友人。テンションは常に高めでノリがよく、面白いことが大好きという意味でもハルヒとは気が合う。変な語尾やあだ名等、独自の言い回しが多い。キョン曰く「笑い袋のような人」であり、なおかつハルヒ並みのポテンシャルを持つ希有な人物。あっけらかんとして脳天気なように見えるがとても思慮深く、常に危なっかしいみくるを様々な驚異(キョン含む)から守っている。実家は大金持ちの名家で、実は古泉の所属する「機関」のスポンサーのひとつでもある。
- みくるとは対照的に運動神経はよく、また文芸部会誌に発表した自作の短編ドタバタ・スラップスティック小説は読んだ人間を残らず(長門は除く)爆笑させたほどの文才の持ち主でもあり、キョンは「ひょっとしたら天才なんじゃないか?」と評している。
- ハルヒ達が普通の人間でない事に気付いているが、意図的に深入りはしようとせず、あくまで友人・第三者としてのポーズを貫き、彼らを見守っている。SOS団のイベントにもしばしば顔を出しており、冬合宿における別荘提供の功績を理由にハルヒによりSOS団の名誉顧問に任命される。
- 喜緑江美里 (きみどり えみり) (声:白鳥由里)
- 学期期末試験明けに初登場。北高2年生で生徒会に所属する女生徒。長門有希や朝倉涼子と同じく情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェースの一人(長門有希とは別の派閥で、おそらく穏健派)。長門有希ほどではないが、感情表現の変化があまりなく、辿々しい口調。生徒会所属の2年生だが、実年齢はおそらく長門と同じと思われる。
- 生徒会長
- 北高生徒会長。絵に描いたような冷徹・陰湿な生徒会長でSOS団を疎ましく思っており、文芸部活動停止騒動の発端となった人物。
- しかしその実態は「機関」の外部協力者で、「ハルヒと真っ向から対峙出来る人物像を持つ」として白羽の矢を立てられ、古泉の指示によって動いていた。その仮面の下はかなり含むところがあり、悪徳政治家並の裏側を隠している不良ではあるが、本来の性格はある意味で「非常に正直」でもあり、キョンも奇妙な求心力を感じる程。
[編集] その他
- キョンの妹 (声:あおきさやか)
- キョンの妹で小学5年生。本名は不明。小五のわりには舌っ足らずで幼い印象を受け、身体が小さいこともあり(アニメではボストンバッグにすっぽり入ってしまっていた)、とても小五には見えない。
- 兄のことを「キョンくん」と呼び、そのあだ名を定着させる一因となった(ちなみに最初に言い出したのは親戚のおばちゃんらしい)。「キョン」の例をはじめとして、耳についた愛称を片っ端から使う癖がある。
- SOS団団員(中でも特に朝比奈みくる)へなつく傾向がある。何も考えていないように見えて、荷物に紛れて旅行について来ようとするなど、意外と行動派。
- シャミセン (声:緒方賢一)
- SOS団の映画制作に欲しいとハルヒが適当に選んだ、オスの三毛猫(かなり珍しい)。不吉な名前はハルヒがつけた。ハルヒの能力によって人語を話した時は、妙に隔世的な口調だった。
- 能力を失った後はただの猫として現在はキョンに飼われている。
- 「ワンダリング・シャドウ」(第8巻『憤慨』収録)にて凍結された情報生命素子を体内に住まわせることになった。
-
- シャミセン2号
- 通称「シャミツー」。SOS団冬合宿の推理ゲームでトリックの種として古泉が用意、しばらくシャミセンと入れ替わってSOS団合宿メンバーの近くにいた。模様は似ているがシャミセンとは違いメス猫で、部分的に毛染めが行われていた。その後の消息は不明。
- 未来人 (本名不明)
- 朝比奈みくるとは別の組織に所属する詳細不明の未来人。第7巻『陰謀』で初登場。
- 彼らの組織は長門や古泉の属する組織(情報統合思念体および機関)と対立する組織と直接的ではないにしろ協力し合っているらしいが、みくるの立場と大きくは離れていないらしい。みくるの誘拐にも関与していたが、「失敗するのは既定」であったという。
- 彼自身は「既定を維持する」という自分の立場に関してやや不本意なようで、みくるには明確な敵意を向け、キョンには「未来の操り人形でいいのか?」と問いかけたりした。また、ハルヒの持つ力を恐れていないような素振りも見せる。キョン達とはこれ以降もまた顔をつきあわせなければならないらしい。
- 悪意が剥き出しで、キョンは「気に食わない野郎」という印象を抱いているが、みくるは彼の事を「悪い人ではないと思う」と評していた。
- 誘拐少女 (本名不明)
- 朝比奈みくるを誘拐した犯人のうちの一人。機関の敵対組織の一員と思われる。結末を予期していた様子で、企みが失敗しても全く動じず、場違いなほど普通の反応をみせた。
- 別の形で対面する予定があったと語っており、のちのエピソードで再登場する可能性がある。
- 中河 (なかがわ)
- キョンの中学時代の同級生。キョンとは別の私立高に進学し、アメフト部に所属。キョンによる人物評は「気は優しくて力持ち」。
- 長門有希という端末を通して情報統合思念体にアクセスする超感覚能力を自覚なしに持っていた(長門に限るかははっきりしない)。端末越しに垣間見た情報統合思念体の持つ膨大な情報の奔流を「光り輝くオーラのようなものをまとっていた」と感じ、それを見た際の衝撃を長門への一目惚れと勘違いし、壮大な人生計画まで語ってキョンを参らせた。
- その後、長門による能力消去によりその感情はかなり薄れたようだが、彼の長門への一目惚れが勘違いだったことに、長門は少しだけ残念だったらしい。
- 吉村美代子 (よしむら みよこ)
- 通称ミヨキチ。小学5年生。キョンの妹の一番の親友だが、その同級生とは思えないほど大人びた姿形をしている(キョン談)。小4の春休み、PG-12指定のホラー映画を観るために潜入を画策し、キョンに頼んで同行してもらった。たまにキョンの家に遊びに来て夕飯を食べたりしているらしい。
- 文芸部会誌作成の際、キョンが担当した「恋愛小説」でその存在が明らかになったが、SOS団メンバーとの面識はまだ無い。
- ハカセくん(本名不明)
- ハルヒの家の近所に住んでおり、たまにハルヒに家庭教師をしてもらっているらしい。礼儀正しい少年で、絵も上手い。
- 作中でみくるやキョンには名を名乗っているが、読者には本名が明かされていない。「ハカセくん」はキョンが命名したあだ名。
- 朝比奈みくるの未来にとって必要な人物らしいが、「彼女達の未来」を望まない人間によって命を狙われた事もある。
- ねこマン (声:平野綾)※声はCMのみ
- 平野綾が落書きしていたのをCMとCMの間に使ったキャラが「ねこマン」である。「ねこマン」にはたくさんの種類があり、CMとCMの間だけではなく、雑誌などの他方面でも活躍中である。涼宮ハルヒの詰合やCMでユニークな声を出しているのが「ねこマン」でこれはSOS団ラジオ支部 において平野綾本人が語っている。SOS団オフィシャルサイトでは「隠れねこマン」がいるらしい。
[編集] 用語集
- SOS団(エスオーエスだん)
- 正式名称は「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」。ハルヒが結成した同好会以下の集団で、学校側には認められていない。文芸部室を根城にしている。
- 活動方針として「宇宙人、未来人、超能力者、もしくはそれに準じる何かを見つけ出して楽しく遊ぶこと」を掲げており、ハルヒの行動理念そのものを表した団体である。団長である涼宮ハルヒを筆頭に、副団長の古泉一樹、副々団長の朝比奈みくる、団員の長門有希、雑用のキョンの5名で構成される。名誉顧問は鶴屋さん。
- なお、SOS団には涼宮ハルヒ自身のデザインによるシンボルマークがある(これは本作のマルチメディア展開でも良く使用されている)。しかしこのマークについても非日常的な騒動が持ち上がったため、密かに長門が描き直している。この事件については短編「ミステリックサイン」で語られている。
- ちなみにSOS団の部室も異空間化されているが、何種類もの様々な要素や力場がせめぎ合い、打ち消し合って飽和状態にあるので、はた目には通常空間と何ら変わりはない。
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- コンピ研
- 文芸部室の二つ隣にある、コンピュータ研究会。部長以下、数名が在籍。ハルヒが強奪した最新型パソコン返還を賭けてPCゲーム対戦をしたが、長門有希にコンピ研のイカサマを見抜かれ、対決でも大惨敗したため、SOS団第二支部と化している。
- 情報統合思念体(じょうほうとうごうしねんたい)
- 全宇宙に広がる情報系の海から発生した、肉体を持たない超高度な知性を持つ情報生命体。実体を持たず、ただ情報としてだけ存在するために、いかなる光学的手段を用いても観測する事は不可能である。基本的には時空を超越した万能的存在であるが、ハルヒの持つ世界改変の力にだけは敵わないらしい。
- 三年前涼宮ハルヒが起こした情報フレアがきっかけで、彼女に自立進化の可能性を見出しているが、「彼等」は言語を持たず、有機生命体と直接的にコミュニケート出来ないため、長門有希や朝倉涼子のような対人間用インターフェースを作った。
- 「統合」思念体といってもその意志は一つではなく、「主流派」「急進派」「穏健派」「革新派」「折衷派」といった派閥に別れ、様々な思惑が交差しているらしい。現在の主流派の方針は「静観」であり、涼宮ハルヒの行動に積極的に関与しようと言う動きはない。また、長門有希らが帰属する統合思念体とは別系統の情報生命体も存在するらしく、不穏な動きを見せている。
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- TFEI端末
- 長門や朝倉のような情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェースを指して古泉達「機関」が付けた略称。端的に言えば、「宇宙人が作ったアンドロイド」のこと。
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- 今のところ、長門有希、朝倉涼子、喜緑江美里などの存在が判明しているが、そのほかにもそれなりの人数が人に気づかれないよう人に紛れて存在しているらしい。
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- 同期
- 長門有希が使用していた能力で、自らの異時間同位体にアクセスしてメモリ(記憶)を引き出すなどが可能。これにより、異なる時代の情報を得ることができる。現在は長門有希自らの手によって封印されている。
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- 呪文
- 長門有希が使用していた情報操作能力(だと思われる)。対朝倉や、野球大会の際に使用している。自らの「ターミネートモード」や、バットに使用した「ホーミングモード」等、その効果は千差万別(というより万能)。その実態は情報操作プログラムコードだが、高速言語なために常人では聞き取れない。
- 「呪文」という呼び名も、朝比奈みくるがそう呼んでいただけであり、正式名称であるかは不明。
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- 広域帯宇宙存在
- 情報統合思念体とは起源を異にする存在。思考プロセスが完全に違うため、通常手段での相互理解は不可能であり、その為、長門達と同等の機能を持つTFEIを生み出して接触を図ってくる確率が高いらしい。
- 未来人
- 「未来」から来た調査員(みくる達に代表される)で、彼らが望む未来へ向かうよう歴史を調整することを目的としている。
- 自分たちに有益な歴史を作ることが「既定」であり、未来に繋がる過去が変わってしまうと自分たちの存在自体が危ぶまれてしまうため、それ以外に発生したイレギュラーに対応し、過去のつじつまを合わせることが最優先。未来人にも様々な派閥があり、自分たちに有利となるよう歴史を改竄するために活動している一派もあるらしい。
- 長門によると「思想上の違いから『機関』と『未来人』は決して相容れる事はない」といい、現代人勢力である「機関」とは目的のベクトルがどこかで根本的に違うらしい。
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- 時間震動
- 時空震とも呼ばれる現象。みくる達「未来人」はこれの原因を調べる為に現代へとやってきた。発生の原因はハルヒであると目されているが、一人の人間が時間平面に干渉できる仕組みは未だ解明されておらず、謎に包まれている。
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- 時間平面理論
- 時間は連続性のあるものではなく、その時間毎に区切られたもの(1つのアニメーションを構成する静止画の集まりのようなニュアンス)であるとする未来の理論。
- 大元の基礎概念(「時間平面概念の基礎中の基礎」)は、ハルヒが気まぐれに書いた理論に基づくらしい。
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- TPDD
- 「タイムプレーンデストロイドデバイス」の略称。航時機とも呼ばれる、みくる達「未来人」と呼ばれる存在が時間移動の際使用するデバイス。平たく言えばタイムマシンに該当するが、デバイスと言っても物理的な装置ではなく、概念的な存在であるという。
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- 異時間同位体
- 異なる複数の時系列において、同一のものとして存在する個体。例としては朝比奈みくる(小)(大)が挙げられる。
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- 上書き
- 過去の完全消去は不可能な為、修正された新しい歴史はそれまで存在した元の歴史をも上書きするとされる。
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- つまり、分岐することで他の選択肢を潰し、該当者の記憶を消す事でその歴史(過去)を無かった事にできることになる。結果として歴史を望むように一本化できるという意味であり、当然それを単独で行えるのは過去(キョン達の時代から後の未来へと続く歴史)を把握している未来人だけである(情報統合思念体やTFEIはハルヒの力を借り受けなければ大規模改変は不可能)。
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- 分岐点の存在と共に明らかにされ、それを聞いたキョンは寒気を覚えたという。
- 「機関」
- 閉鎖空間に現われる神人を倒し、またハルヒの活動を監視するために結成された組織。古泉一樹らが所属する。行動方針は「現状維持」であり、涼宮ハルヒの力の発現が沈静化してくれるのを見守り、時には秘密裏に彼女に迫る危機を防いでいる。
- 古泉一樹のように実質的な超能力を持つメンバーもいるが、それは極少数であるらしい。詳しい組織の規模は不明だが、かなり大がかりな組織であるようだ。古泉一樹の他には多丸圭一、多丸裕、新川、森園生などが所属、その他に名もなきエージェントも北高に多数いる上、現生徒会長のような外部協力者もいる。その一方で敵対勢力もあり、裏では血みどろの抗争が行われているらしい。また、古泉によると、当初は纏まっていた「機関」も現在では意思統一とは程遠い有様だという。ちなみに鶴屋家は「機関」のバックボーンの一端にある。
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- 閉鎖空間(へいさくうかん)
- ハルヒの精神状態が不安定になると神人とともに出現する空間。現実空間をコピーした形で発生するが、そこには生命はまったく存在しない。通常、物理的な手段での侵入は不可能で、一部の特殊な能力を持つもの、もしくは特定の条件にあるもののみがそこに存在することができる。半径はおよそ五キロメートルで灰色のドーム状になっているが、放っておくとどんどん拡大し、最終的には現実世界と入れ替わってしまうらしい。なお、古泉一樹ら「機関」の超能力者たちはこの空間内部でしか力を発揮できない。
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- 神人(しんじん)
- 閉鎖空間内に出現する青い巨人。涼宮ハルヒのイライラが具現化したものと考えられ、彼女の心のわだかまりが限界に達すると出現するらしい。神人を使って閉鎖空間内で大規模な破壊活動を行う事でストレスを発散させているものと思われる。しかし、暴れさせっぱなしにしておく訳にも行かないそうで、その対策として古泉達「機関」に属する超能力者なる存在があるらしい。なお、神人が消滅すると、同時に閉鎖空間も消滅する。
- 時空改変能力
- 涼宮ハルヒの持つ能力で、過去にさかのぼって歴史を書き換えたり、望むもの現出させる能力のこと。
- 長門有希は「涼宮ハルヒの消失」の中でハルヒのこの能力を利用して歴史を書き換えた。このことにより、各人の記憶や置かれた環境も変化する。但し、このときはその人の個性(キャラクター)については概ね変化は見られない。
- 同様のことは未来人の行う「上書き」によっても一定の範囲で可能である
[編集] ハルヒを取り巻くもの
[編集] 各勢力の捉え方
- 「ハルヒ=神」説
- 古泉の所属する「機関」の掲げる説であり、現在の「機関」内の大多数(主流派)が支持している。
- しかし、この説だと説明がつかない事が幾つかあり、古泉自身はこの説に懐疑的。また、未来人であるみくるもこの説を否定している。
- 「ハルヒ=救世主」説
- 「機関」の主張に懐疑的な古泉が自論としてキョンに説明した説。
- 要するに、ハルヒは神ではなく神の如き存在から力を与えられた人物だという説であり、一神教における神と神の啓示を受けた者(=救世主)との関係等を指しているのだと思われる。
- しかし、この説だと「ではその神の如き存在とは何なのか?」という疑問が生じることになり、古泉の推測もそこで頓挫している模様。
- 尚、実際に作中で「救世主」と言ったわけでなく、このWikiでの便宜上の呼称である。
- (SOS団からみて)味方とされる勢力「情報統合思念体」「みくる派未来人」「機関」間の関係は、第8巻までに出てきた全ての記述を組み合わせると、実はかなりおかしな事になる。というのも、ハルヒに対する「静観」や「現状維持」という3者共通の姿勢のままだと、損をする勢力と得をする勢力に分かれるからである。
[編集] 各勢力の立場
- みくる派未来人の立場
- みくる(小)の言では、彼女達は「ハルヒの起こした時空震」の原因を調査しにきたとされているが、今では「既定事項」を遵守する事に奔走している。つまり、みくる(小)とみくる(大)では目的が違う事になる。みくる(大)はみくる(小)の未来の姿であるから、(小)から(大)までの間に何か決定的な発見(転換)があったことになる。
- みくる派未来人は、ハルヒが不思議現象を発見する=ハルヒの力が発揮されるのが不都合であるという。それは、みくる達の未来に続く歴史ではハルヒは不思議現象に遭遇していなかったことになり、それがみくる派未来人にとっての「既定事項」ということである。
- つまり、みくる派未来人達は朝比奈(大)の時代の意向で動いている以上、ハルヒに対して「静観」「現状維持」といった姿勢を通すことで得をする勢力である。そして、方針がそれ一択なだけに、ハルヒの力の発揮を望む他の勢力とぶつかることになる。
- 情報統合思念体の立場
- 彼らの目的はただ1つ、「自律進化」の可能性を探ることであり、その為にハルヒに注目している。彼らはハルヒを「もう二度と宇宙には生まれないであろう貴重な存在」とかなり重要視しており、第1巻『憂鬱』ではハルヒ(とキョン)の一時的消失に失望したほど。
- ただ、ハルヒの力は下手をすると自分達の存在が消されてしまう程強力な為、迂闊に手出しできず、またその力を恣意的に使用されても困るので、現在は「静観」という姿勢である。この姿勢は徹底していて、文化祭の映画撮影にて、ハルヒの周囲が改変され、機関と未来人が対応に四苦八苦していた際も一切干渉せず、観察を続けていた。
- しかし、ハルヒが「人間」である以上、その寿命は約100年前後で、宇宙開闢以来存在し、また時間を超越する存在でもある彼らからすれば、100年などほんの一瞬のことであり、加えて時間の経過と共にハルヒの力が沈静化していることを考えると、本来ならば「静観」というわけにはいかないはず。つまり、情報統合思念体の目的が「ハルヒを介しての自律進化の解明」である以上、彼らは「静観」「現状維持」することで損をする勢力である。事実、朝倉涼子が属する急進派のように、ハルヒのリアクションを求め、独自に行動しようとする派閥も存在する。
- そして、首領派閥が入れ替わるなどで方針が変わった場合、ハルヒの力の発揮を望まない「静観」「現状維持」派の勢力とぶつかることになる可能性は非常に高い。
- 「機関」の立場
- 機関は、基本的に「ハルヒ=神」説と「現状維持」姿勢を採っている。しかし、この説は「ハルヒの死=世界の終わりなのでは?」という一番重要な疑念が拭いきれないでいる。
- 「現状維持」という基本方針は、「ハルヒの死=世界の終わりではない」という事実が前提になければならず、そんな事実は未だ判明していない事から、これはある種の賭けに近い。
- しかし、「機関」は他の2者とは違い「現代に生きる地球人の勢力」なのであり、「ハルヒ=神」説を本気で信じているなら、ハルヒが天寿を全うするまでには事の真偽を明らかにしなければならず、本来ならば「その時が来るまでわかりません」などと言って賭けにでている場合ではない。つまり、「現状維持=ハルヒの力の発揮の防止」という意味であるならば、機関もまた「静観」「現状維持」することで損をする勢力である。
- ただし、それらはあくまで「ハルヒ=神」説を採っている場合であり、その説から脱すれば、選択肢が途端に増加することになる。機関は現代人勢力なので、極端な話「既定事項を辿る未来」や「自律進化の可能性」がどうなろうがかまわない。今の時代さえおかしな事にならなければそれでいいのである。そういう意味では、機関は最も身軽な勢力であるが、他の2者からすれば厄介な存在であろう。つまり、「ハルヒ=神」説さえ採らなければ、機関は「静観」「現状維持」してもしなくても損はしない勢力である。
- そういう立場であるから、他の勢力がアプローチがあった際には条件のよい方につけば良い。
- 3勢力に共通する点
- 3勢力が困るのは、ハルヒによる「世界の再構築」「不思議現象の固定」である。極端な話、それ以外の力の発揮ならば、適度のスケール内で起きてくれた方が「時空震の原因」「自律進化」「神の真偽&超能力発生」の解明に役立つので、どの勢力にとっても好都合なはずである。
- つまり、現状で「静観」「現状維持」を保っている3勢力は、本来なら最も適している「目的」と「手段」が噛み合わないというジレンマに陥っていることになる。
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