CNHグローバル
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CNHグローバル(CNH global, NYSE: CNH)はフィアット傘下の農業機械・建設機械メーカー。農業機械部門ではジョンディアに次いで世界第2位の規模をもち、建設機械部門においてもキャタピラー、コマツに次いで世界第3位の規模をもつ企業である。創業の地はオランダ・アムステルダムであるが、現在本社はアメリカ・イリノイ州ブルーリッジにおかれており、株式の90%はイタリアのフィアットグループが保持している。
農業機械部門においては、同社の売り上げの約70%を占めるトラクターと、そのアタッチメントやローダー、モアー、収穫機、ヘイベーラー、移植機、シーダー、スプレーヤー、耕起設備などを製造している。
建設機械部門においても、アーティキュレーテッドトラック、バックホウローダー、クローラーローダー、ブルドーザー、油圧ショベル、フォークリフト等、多種多様な機種を生産している。
CNHグローバルのディーラー網は160カ国に12000店以上を数え、アメリカ、中国、インドを含む16カ国に31の工場を現在保有している。また、研究開発施設も12カ国に26施設を保有している。
目次 |
[編集] CNHグローバルが保有するブランド
- 建設機械
[編集] 歴史
- 1917年
- フォードソン・トラクターF型の大量生産開始。
- 1919年
- フィアットが702型トラクターの大量生産を開始。
- 1963年
- ハイドロリック・エンジニアリング・カンパニーがバーサティルと改名。
- 1966年
- バーサティルが200馬力以上の四輪駆動トラクターの生産台数世界一を記録する。
- フィアットが農機・建機部門を創出。
- 1974年
- フィアットの農機・建機部門がアメリカのアリス・チャルマーズと業務提携、フィアット・アリス名義での生産開始。
- フィアット・トラットーリ社の設立。
- 1977年
- フィアット・トラットーリが北米市場重視戦略からへストンを買収。
- フィアット・トラットーリが中・小型トラクターを生産していたアグリフィルを買収。
- バーサティルがバーサティル農機と改名。
- 1984年
- フィアット・トラットーリがフィアットアグリと改名。
- フィアットアグリがラベルダを通じブラウドの株式の75%を買収。
- 1986年
- フォードがスペリー・ニューホランドを買収、フォード・ニューホランドと改名。
- 1991年
- フィアットがフォード・ニューホランドを買収、フィアットジオテックと統合し、NHジオテックと改名。
- バーサティル農機がフォード・ニューホランドの一部門となる。
- 1993年
- NHジオテックがニューホランドと改名。
- FH建機がフィアット日立建機と統合、ニューホランドの建機部門の製造を担当する。
- 1994年
- ニューホランドが新デザインのコーポレート・マークを公表。
- 1997年
- ニューホランドがフォード・モーター・クレジット社を買収、ニューホランド製品のアメリカ・カナダでのファイナンス・リース業務を開始する。
- ニューホランド、マニトーとの業務提携によりテレハンドラーの製造開始。
- 1999年
- ニューホランドNVとケース社との統合によりCNHグローバル創立。
- 2000年
- CNHグローバルが世界のトラクター、コンバイン市場で売上台数1位を記録。建機においても世界第3位となる。
[編集] 日本におけるCNHグローバル
一時期クボタがフィアットブランドのトラクターを輸入販売していた。
現在、日本ニューホランドがニューホランドブランドの農業機械とケースIHブランドのトラクターを、三菱農機がケースIHブランドのトラクターを輸入販売している。
また、CNHグローバルと業務提携しているコベルコ建機・住友建機は日本の企業である。