1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト
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1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト(いちおくさんぜんまんにんがえらぶ-)とは2001年より始まった日本テレビの音楽の特別番組である。
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[編集] 概要
元は『日本テレビ音楽祭』というコンクールだったが、特に1990年代に入ってからの音楽の多様性でポップス歌手の出演辞退が相次ぎ、さらに視聴率の低下によりコンクールとして成立しないことから1990年でコンクール形式を廃止し、1991年から2000年に『日本テレビ音楽の祭典』と銘打ったコンサート形式のイベントに変更したものである。それを2001年から更にリニューアルして行っているのがこれである。視聴率は『FNS歌謡祭』、『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)、『うたばん』(TBS系)、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)とはライバルであるものの仲良く視聴率を分け合っており、安泰である。
2004年までは東京ベイNKホールから生放送。2005年は同ホールが閉鎖したため横浜アリーナに会場を移した。『速報!歌の大辞テン』や『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』など日本テレビ系列の音楽番組で10月頃から観覧募集が行われ、抽選の上で観客を無料招待する。出演アーティストのファンクラブ等にも観覧枠が設けられているものと思われる。
2001年の初回放送の正式タイトルは『1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト30』であった。ただしモーニング娘。の関連ユニットなども数に含まれていたため、実際登場したアーティストは30組より少なかった。翌年から人数はタイトルに含まれなくなった。
この番組で取り上げられるベストアーティストとは、街頭でのアンケートなどを基に日本テレビ音楽番組制作委員会が各アーティストのファン層を性別・世代別に分類しているものである。アーティストの登場と共に赤坂泰彦が性別・世代ごとの支持率をグラフで発表する。
アンケートは全ての世代を対象にしているものの、出演するアーティストはほとんどJ-POPに限られる。しかも『NHK紅白歌合戦』(NHK)等と同様、テレビ出演を嫌うアーティストは出演しないため、本当の意味でのベストアーティストとは言い難い。2007年まで7年連続で浜崎あゆみがトリを務めている。
これらのアンケートや出演アーティストを発表する際、2006年までは司会者席後ろのモニターやワイプを用いて表示されていたが、2007年より3次元コンピュータグラフィックスを採用しステージ上などに表示(ステージ上方のモニターなどにも表示)。また歌唱時の演出にもこれが用いられている。
2004年までは12月中旬の水曜日に放送されていた。2005年から12月上旬にFIFAクラブワールドカップの中継が組まれることに伴い、2005年は11月30日、2006年は11月29日の放送と、2004年と比べてだいぶ早まっていたが、火曜日の2時間ドラマ枠が撤廃された2007年からは火曜日の放送に移り、2007年は12月11日に放送された。また、放送時間は初期は2時間(19:00~20:54)から2時間半(19:00~21:24)だったが、最近は3時間(19:00~21:48または19:00~21:54)で落ち着いている。
ネット局は水曜日に放送が行われていた2006年まではNNS29局同時ネット。2007年は火曜日にゴールデンタイムをFNSのネットに定めているテレビ大分を除くNNS28局同時ネット。
2005年3月にはこの母体番組であった『速報!歌の大辞テン』が視聴率低迷により終了したものの、9月には同系統の番組『1億3000万人が選ぶ真夏の音楽の祭典2005』を放送(司会は徳光和夫・中山エミリ・アンガールズ)。
2005年の放送では、司会の徳光和夫と今田耕司は裏番組の『知ったかぶりクイズ!あなた説明できますか』(MBS製作、TBS系列)が放送時間と重複してしまった。
会場に現れず別の場所から生中継で登場するアーティストもいる。過去にはSMAP・J-FRIENDS・矢井田瞳・kiroro・秋川雅史などが該当する。またB'z・宇多田ヒカル・桑田佳祐が登場した時は別途収録したVTRだった。
2004年には人気お笑い芸人のスペシャルユニットとして青木さやか・波田陽区・はなわがメドレーを行った。はなわが客席から登場した際、大勢の観客に押し倒されてステージに上がれず、結局ほとんど歌えなくなるハプニングがあった。これにより、視聴者の間からは「NO PLAN(現在は解散)を出して欲しかった」という声もあった。
2005年、視聴率は14.3%。
2006年には山下智久、KAT-TUN、タッキー&翼、また、30秒間のみ修二と彰の前座でお笑い芸人の桜塚やっくん、小梅太夫、犬井ヒロシがネタを披露。やっくんはネタの後、持ち歌「1000%SOざくね?」を披露した。視聴率は13.9%。
2007年には当年の5月に不慮の死を遂げたZARDの坂井泉水の「負けないで」のPVが流され、お笑い芸人は藤崎マーケットとムーディ勝山がネタを披露。ルー大柴が仁井山と共に持ち歌「MOTTAINAI 〜もったいない〜」を披露した。しかし、ルー大柴と仁井山が披露中、徳光や今田らがいる所に2人が歌唱中、今田、藤崎マーケット、ムーディ勝山が台本を読んでいる所が写っていた(目撃されていた)。ただEXILEが「I Believe」を歌唱した際、ヴォーカルのATSUSHIの声が入らない音声トラブルが発生して抗議が殺到、司会の徳光らが番組内で何度もお詫びをする事態となった。開始以来初めて番組タイトルロゴ、名前テロップが変更された。また、飯島直子が2年ぶりに司会に復帰(2006年は11月から水曜21時から放送中の『明石家さんちゃんねる』(TBS系)のレギュラーになり、放送時間が重なったため出演を見合わせた)。視聴率は14.0%。
[編集] 放送日
回数 | 放送日 |
---|---|
第1回 | 2001年12月19日 |
第2回 | 2002年12月18日 |
第3回 | 2003年12月17日 |
第4回 | 2004年12月15日 |
第5回 | 2005年11月30日 |
第6回 | 2006年11月29日 |
第7回 | 2007年12月11日 |
[編集] 司会者
[編集] おもな番組スタッフ
[編集] 過去のスタッフ
- 総合演出/尾高賢哉(2003年まで)
- プロデューサー/中西健(2004年まで)
- チーフプロデューサー/吉田真(2003年まで)
[編集] 関連項目
[編集] 日本テレビの音楽番組
- 現在放送中
- 以下、終了
[編集] 年末の音楽特番
- ベストヒット歌謡祭(讀賣テレビ放送(ytv')が制作、日本テレビ系列で11月後半に放送)
- FNS歌謡祭(フジテレビ系列で12月前半に放送)
- 日本有線大賞(TBS系列で12月中旬に放送)
- ミュージックステーションスーパーライブ(テレビ朝日系列で12月後半に放送)
- 日本レコード大賞(TBS系列で12月30日に放送)
- NHK紅白歌合戦(NHKで大晦日に放送)