日本テレビ音楽祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本テレビ音楽祭(にほんてれびおんがくさい)とは日本テレビが1975年から1990年に行っていた音楽賞のタイトルである。
当時、在京キー各局は日本の歌手・音楽家を対象にした音楽賞を毎年年末にかけて開催し、日本テレビも日本テレビ系列各局で放送された音楽番組で顕著な活躍が認められた歌手を毎年8月から10月のいずれかに発表し表彰した。
授賞式の司会は日本歌謡大賞・メガロポリス歌謡祭(テレビ東京系)でも総合司会を務めていた俳優の高島忠夫が長年担当した。
[編集] 表彰内容
- グランプリ
- 優秀賞
- 歌唱賞
- これらの賞は当該年前年の8月1日から当該年7月31日を1年の基点・終点とし、日本テレビ系列の音楽番組での活躍が顕著で優秀な歌手に対して贈賞された。
- 金の鳩賞 デビューして2年目の歌手を対象とした賞で、日本テレビ系列の音楽番組での活躍が顕著でかつ将来性が期待できる歌手に贈賞された。
- 新人賞 その年のデビュー歌手を対象とした賞で、やはり日本テレビ系列の音楽番組での活躍が顕著でかつ将来性が期待できる歌手に贈賞された。
- 日本テレビアイドル賞 日本テレビ系列の音楽番組での活躍が顕著で、なおかつ若年層に人気のある歌手に贈賞された。
- 日本テレビ特別賞 全ての年代を通して日本テレビ系列の音楽番組などで特に功労した歌手に贈賞された。
しかし、音楽の多様化、とりわけ賞取りレースに左右されない音楽活動をしているJ-POPアーティストなどの出演辞退者が増加、並びに視聴率の低下によりコンクールとして成立しないことなどから、「日本歌謡大賞」をはじめとする多くの音楽賞レースが廃止される傾向に呑まれ、この日本テレビ音楽祭も1990年度の第16回の表彰を最後に廃止され、後継番組である1991年~2000年に「日本テレビ音楽の祭典」、2001年から現在の「1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト」と題したコンサート重視のイベントに方向を転換している。なお、日本テレビ系列のこの形式での音楽祭は2003年から実施されている「ベストヒット歌謡祭」(USEN・よみうりテレビ主催)で事実上復活していると言っても過言ではないだろう。また、近年は視聴者のアンケートを基にして「未来に残したい日本の名曲」と題して行われている。
[編集] 放送日
|
|