2時間ドラマ
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2時間ドラマ(にじかんドラマ)とは、日本におけるテレビドラマ放送の一形態である。一般にはプライムタイムである午後9時から午後11時ごろの2時間程度にわたって放送される、中高年層向けの単発ドラマを指す。内容はサスペンスドラマやミステリードラマが多く、基本的にはレギュラーの番組枠で放送される。
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[編集] 概要
テレビ朝日系列の『土曜ワイド劇場』が先駈けとなり、1980年代以降、各局が競って制作を開始した。基本的に1回の放送でストーリーは完結するが、同じ登場人物と設定による人気シリーズとなった作品は多い。中高年の主婦層を中心とした固定ファンと視聴習慣を獲得しており、船越英一郎、片平なぎさ、山村紅葉ら2時間ドラマを中心に活躍する俳優を生み出した。
1990年代半ばまでは、週に8本の枠がある活況を示していたが、近年では、大幅なリニューアルや2時間ドラマ枠の廃止などが進んでいる。理由としてはマンネリ化による視聴率低迷やテレビ局の若者向け番組への編成転換といったこともあるが、2時間ドラマを見て犯罪を思いついたという人間が増え、PTAや一部マスコミから批判を受けた事もこうしたリニューアルや枠廃止に拍車をかけていることもある。
主な視聴者層が主婦であることから、昼間に再放送されることも多い。ただし、劇中で現在好ましくない差別用語が使用されていたり、過激な性描写・暴力表現がある1970 - 1980年代に制作された作品の再放送は一部の地方局を除き敬遠される傾向にある(現在では1990 - 2000年代に放送された人気シリーズの作品か、2000年代以降に放送された単発の作品が主流である。まれに80年代後半の作品を放送することもある)。だが、再放送も児童生徒が見ていることも配慮し、目に触れやすい昼・夕方から深夜にシフトしたり、情報ワイド番組の強化により廃止している。また、1時間物の連続ドラマ(2話連続)に切り替えたり、バラエティ番組の再放送やテレビアニメの放送に切り替える局も出てきている。
なお、日曜日のプライムタイムに2時間ドラマのレギュラー放送枠が設けられた例はない。日曜日のプライムタイムには『東芝日曜劇場』や『花王名人劇場』など1時間の単発ドラマ枠が主流であった。(但し東芝日曜劇場については、当時低迷していた月曜ドラマスペシャルとの枠交換として2時間ドラマ枠化の計画はあったが、結局実現しなかった。)
[編集] 現在放送中の2時間ドラマ枠とその変遷
- 金曜ファミリーワイド→金曜女のドラマスペシャル→ザ・ドラマチックナイト→男と女のミステリー→金曜ドラマシアター→金曜エンタテイメント→金曜プレステージ(フジテレビ)
- 「金曜エンタテイメント」以降、サスペンスものに限らず、ドキュメンタリーやノンフィクションドラマも放送している。
[編集] 過去に存在した二時間(単発)ドラマ枠
- 月曜ドラマランド(フジテレビ)
- ゴールデンワイド劇場(テレビ朝日)
- 月曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 火曜サスペンス劇場→DRAMA COMPLEX→火曜ドラマゴールド(日本テレビ)
- 火曜スーパーワイド→火曜ミステリー劇場(テレビ朝日・朝日放送)
- 木曜ゴールデンドラマ→ドラマシティ(読売テレビ)
- 水曜グランドロマン(日本テレビ)
- 木曜ファミリーワイド(フジテレビ)
- 木曜ドラマストリート(同上)
- プレミアムステージ(同上)
- 月曜ドラマスペシャル(TBS)
- 恋はミステリー劇場(TBS)
- 水曜ドラマスペシャル(TBS)
- ドラマチック22→土曜ドラマスペシャル(TBS)
- ザ・サスペンス(TBS)
- 水曜プレミア(TBS)