黄河
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黄河 | |
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延長 | 5,464 km |
水源の標高 | 4,800 m |
平均流量 | - m³/s |
流域面積 | 980,000 km² |
水源 | 青海省 |
河口 | 渤海 |
流域 | 中国 |
黄河(こうが)とは、中国の北部を流れる川。全長約5,464kmで中国では長江(揚子江)に次いで2番目に長い。なお、河という漢字は本来固有名詞であり、中国で「河」と書いたときは黄河を指す。これに対し、「江」と書いたときは長江を指す。
[編集] 概要
黄河の下流域は中原と呼ばれる。この地は黄河文明発祥の地であり、過去に歴代王朝の都が置かれた。
黄河は上流・中流で黄土高原を通り、多くの支流が流入するため、大量の黄土を含む。黄河が流送する土砂は年間16億tと言われ、その土砂により、河口の渤海湾には広大なデルタ地帯を形成している。
下流部は天井川となる。そのため古来よりたびたび氾濫し、大きく流路を変えてきた[1]。第二次世界大戦後、三門峡ダムなど大規模なダムが建設され、大水害は減少した。しかし、1970年代以降、工・農業用水の需要増大に伴って、下流部で流量不足になり、河口付近では長期にわたって断流するなどの問題が起きている(1999年以降、断流は発生していない)。