距離
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一般に距離(きょり、Distance)とは、ある2点間に対して測定した長さの量をいう。
具体的な距離の定義は1つでなく、直線距離を指して距離ということもあれば、高速道路のインターチェンジ間の距離や陸上競技のトラック競技において用いられる距離のように、特定の経路に沿って測った長さを指すこともある。前者について特に距離と呼び、後者については道程(みちのり)と呼ぶこともある。とりうる経路が複数ある時に、その中で距離の最小(あるいは下限)値を最短距離といい、最短距離を実現する経路を最短路という。
[編集] 直線距離
ある2点間を(道路状態や地形、建築物等を一切無視し)直線状に測ったときの長さを直線距離という。このとき直線距離は2点間における最短の長さ、即ち最短距離であり、これ以外の方法を用いて2点間の長さを測定しても、直線距離より短くなることはない。
なお、地球は球形に近いため、少なくとも地表面上の二点については球面(あるいは、さらに精密なモデル)上の距離を採用する。つまり、地球の裏側との距離は地球の直径ではなく、地球の周の半分である。日常的な、たとえば数十キロメートル以下の距離に関しては、ユークリッド距離を近似として採用することが多い。