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高田延彦 - Wikipedia

高田延彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

本来の表記は「髙田延彦」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。
高田 延彦
基本情報
本名 高田 伸彦
通称 平成の格闘王
青春のエスペランサ
わがままな膝小僧
最強
アイアムプロレスラー
ジャパニーズ・ラスト・出てこいや
国籍 日本
誕生日 1962年4月12日(46歳)
出身地 日本
神奈川県横浜市磯子区
所属 高田道場
身長 183cm
体重 100kg
階級 ヘビー級
スタイル プロレス(Uスタイル)
テーマ曲 Training Montage
(ヴィンス・ディコーラ)
高田 延彦
プロフィール
リングネーム 高田 伸彦
高田 延彦
高田総統
ザ・エスペランサー
高田将軍
身長 183cm
体重 100kg
誕生日 1962年4月12日(46歳)
出身地 神奈川県横浜市磯子区
スポーツ歴 野球
トレーナー アントニオ猪木
藤原喜明
デビュー 1981年5月9日
引退 2002年11月24日
  

高田 延彦(たかだ のぶひこ、1962年4月12日 - )は、日本の男性プロレスラー・元総合格闘家。本名:高田 伸彦神奈川県横浜市磯子区出身。

格闘技ジム高田道場主宰者、格闘技イベントPRIDE統括本部長であり、PRIDEの解説者を務めていた。芸能マネジメントはレプロエンタテインメントが受け持っている。妻はTVタレント向井亜紀

目次

[編集] 来歴

[編集] 新日本プロレス

少年時代は長島茂雄に憧れていたが、長島の引退と共に野球熱が冷め、アントニオ猪木に憧れてプロレス入りを決意。1980年、中学卒業と共に新日本プロレスに入団してアントニオ猪木の付き人を務める。太りにくい体質で本人曰く「毎日喉元まで食べ物を詰め込んだ」が、なかなか体重が増えず苦労した。食事後にプロテインを流し込む姿が週刊プロレスで報じられている。この頃の得意技は跳躍力を活かしたミサイルキック(トップロープからのドロップキック)。

1983年に猪木がカナダ遠征をした際に付き人として同行しており、欠場した初代タイガーマスクの代わりにたまたま試合に出場したところ、ジャーマン・スープレックスで勝ちを収めポスト・タイガーマスクとして一躍注目を集める存在となった。

[編集] 旧UWF〜新日本プロレス〜新UWF

1984年前田日明、山崎一夫らとともに新日本プロレスを離脱し、UWF(旧UWF、第1次UWF、ユニバーサル)に参加。後楽園ホールで、山崎一夫らと名勝負を繰り広げたものの、予定されていたアントニオ猪木の不参加などの要因で地方では不入りだったこと等から同団体は崩壊、その後UWF所属レスラーは新日へ合流した。新日に参戦した期間には、越中詩郎を好敵手とし名勝負を繰り広げ、IWGPジュニアヘビー級王座のベルトを争った。また、当時『ワールドプロレスリング』の実況を担当していた古舘伊知郎から「わがままな膝小僧」「青春のエスペランサ」の異名を付けられた(キックを多用するファイトスタイルから)(「戦うジェームス・ディーン」とも)。1988年、前田日明、山崎一夫らとともに第2次UWFを立ち上げたものの、やがて前田のリングス藤原喜明藤原組、高田のUWFインターナショナルの三団体に分裂した。

[編集] UWFインターナショナル

UWFインターナショナルは高田対北尾光司戦などで人気を博し、高田は一時はフジテレビのスポーツニュース番組「スポーツWAVE」のキャスターを務めるまでになる(試合があった日も生放送に出演していた)。1995年8月には田村潔司から「僕と真剣勝負してください」と挑戦を受けるが高田は拒否した。1995年7月、高田の参議院議員選挙出馬や数々のトラブルと選手離脱によりやがてUインターは経営的に行き詰まり、WARや新日に参戦して交流試合を行う。1996年1月4日、東京ドームで、前年10月9日に「新日本プロレス VS UWFインターナショナル全面戦争」のメインで敗れた当時IWGPヘビー級王者武藤敬司を破ってリベンジに成功。第18代IWGPヘビー級王者となり、IWGPすべての王座を獲得した。3月1日には、UWFインターナショナルのリングで防衛戦が行われ、越中詩郎を破って初防衛に成功したが、4月29日橋本真也に敗れ王座陥落となった。その後、天龍源一郎と2度のシングルマッチや、インディー団体「東京プロレス」に突如参戦し、ブッチャーとシングルマッチを行った。1996年12月にUWFインターナショナルは解散した。

[編集] キングダムのサポート

多くの選手は新たに設立された団体「キングダム」に引き継がれたが、高田は意見の相違のため所属はせず、公開スパーリングと解説者としてかつての仲間をサポートするにとどまった。高田自身はUWFインターナショナルで興行に経営者として携わることに懲りており、自らは興行会社としてのプロレス団体ではなく所属選手を持つ格闘技の道場として「高田道場」を設立した。

[編集] 総合格闘家時代

キングダムの初期、高田道場の選手や海外のバーリ・トゥード系選手を招聘しての総合格闘技興行「PRIDE」の開始に深く関わる。

PRIDE創生期に選手として活動、ヒクソン・グレイシーと2度対戦(PRIDE.1PRIDE.4)するが敗退。アントニオ猪木に、「よりによって一番弱い奴が出て行った」と酷評される。その後もマーク・ケアーPRIDE.6)、ホイス・グレイシーPRIDE GRANDPRIX 2000 開幕戦)、イゴール・ボブチャンチンPRIDE.11)、ミルコ・クロコップPRIDE.17)、マイク・ベルナルドINOKI BOM-BA-YE 2001)などと次々と戦うが、強豪との対戦を受ける積極性とは相反するあまりにも消極的な戦い方で敗退した。一方、マーク・コールマンPRIDE.5)には勝利した。

2002年11月24日PRIDE.23の田村潔司相手に引退試合を行い、2Rに右フックで失神KO負け。

[編集] 総合格闘技引退後

PRIDE統括本部長に就任。大晦日の特別興行「PRIDE男祭り」のオープニングでは、ファンを驚かせたパフォーマンスで開会宣言(「おまえら男だ!」で選手を呼び込む。)をし、話題となる。2003年開催時にはさいたまスーパーアリーナの地上60メートルの屋上に立ち、2004年開催時にはふんどし一丁で暴れ大太鼓を叩いて、「男の中の男たち、出てこいやーっ!」と選手を呼び込んだ。そして、2005年開催時にはタップダンスを披露した後、2006年開催時にはピアノ独奏を披露した後に、ふんどし一丁で暴れ大太鼓を叩いた。

また同時にPRIDE中継の解説も行っていた。一方で、DSE(後にハッスル・エンターテイメント)が主催するプロレスイベント「ハッスル」において悪役レスラー軍団「高田モンスター軍」を統べる、高田の友人というギミックの「高田総統」に扮するなど、精力的に活動中。また2006年6月17日に行われた「ハッスル・エイド2006」では、「ザ・エスペランサー」なるキャラクターでリング復帰(対戦相手はTAJIRI)、入場曲はかつて使用していた『Training Montage』(映画『ロッキー4/炎の友情』サントラ)。11月23日「ハッスル・マニア2006」でHGに勝利。2007年のハッスルマニアで坂田亘(とハッスルの妖精さん)に敗れて「ザ・エスペランサー」を封印。2007年大晦日のハッスル祭りで第2の戦う化身「高田将軍」(「高」の字は正式には旧字体)を登場させた。

また、ディズニーアニメーション映画「Mr.インクレディブル」で声優に挑戦。日本テレビのテレビドラマ「戦国自衛隊 関ヶ原の戦い・第二部 愛する者のために」や、ドリームステージピクチャーズ製作の映画「シムソンズ」、NHK大河ドラマ「功名が辻」「風林火山連続テレビ小説・「瞳 (朝ドラ)」に出演した。

[編集] 経歴

  • 1980年3月、新日本プロレスに入門。翌年デビュー。
  • 1984年、第1次UWFに参加。
  • 1986年、新日本プロレスに復帰。
  • 1988年、第2次UWFに参加。
  • 1991年、UWFインターナショナル旗揚げ。
  • 1994年、女優向井亜紀と結婚。同年4月から翌年3月までフジテレビで「スポーツWAVE」のキャスターを務める。
  • 1995年、6月に「近い将来引退します」と発言。7月にさわやか新党代表として第17回参院選に比例代表区から出馬するも落選。
  • 1996年1月4日、前年10月9日にタイトルマッチで敗れた武藤敬司に勝利して第18代IWGPヘビー級王者となる(防衛1回)。
  • 1996年9月11日、神宮球場で天龍源一郎とのシングルマッチに勝利。この試合は年間最高試合賞となった。
  • 1997年10月11日PRIDE.1でヒクソン・グレイシーとの試合に臨むも、敗戦を喫する。
  • 2002年3月、向井亜紀原作『16週〜あなたといた幸せな時間〜』がフジテレビでドラマ化される。松下由樹が向井役、加勢大周が高田役を熱演。
  • 2002年11月24日田村潔司との試合で引退。
  • 現在は高田道場社長、PRIDE統括本部長、プロレスイベントハッスルの高田総統、ジンギスカン専門店「モンゴリアン・チョップ」オーナーを務める。

[編集] 戦績

総合格闘技 戦績
10 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
2 0 2 0 0 2 0
6 1 4 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 イベント名 開催年月日
× 田村潔司 2R 1:00 KO(右フック) PRIDE.23 2002年11月24日
マイク・ベルナルド 3R終了 ドロー INOKI BOM-BA-YE 2001 2001年12月31日
ミルコ・クロコップ 延長2R終了 ドロー PRIDE.17 2001年11月3日
× イゴール・ボブチャンチン 2R 3:17 タップアウト(パウンド PRIDE.11 2000年10月31日
× ホイス・グレイシー 15分1R終了 判定0-3 PRIDE GRANDPRIX 2000 開幕戦
【1回戦】
2000年1月30日
× マーク・ケアー 1R 3:04 CWアームロック PRIDE.6 1999年7月4日
マーク・コールマン 2R 1:44 ヒールホールド PRIDE.5 1999年4月29日
× ヒクソン・グレイシー 1R 9:30 腕ひしぎ十字固め PRIDE.4 1998年10月11日
カイル・ストゥージョン 1R 2:18 ヒールホールド PRIDE.3 1998年6月24日
× ヒクソン・グレイシー 1R 4:47 腕ひしぎ十字固め PRIDE.1 1997年10月11日

[編集] 性格

  • 非常にプライドが高く、「僕は安売りしない人間」とネット放送で公言したことがある。また、「タモリ倶楽部」に出演したときに、あまりの企画のくだらなさに呆れて途中で収録を放棄し帰ってしまったことがある。しかし年末恒例の「TVタックル超常現象スペシャル」06年版にはゲストとして出演。大槻VS韮澤の際には「戦えや!」の自己パロまでやってみせてゴングを鳴らした。
  • ジャイアント馬場とはリング上や団体所属上の関わりを一切持たなかったが、PRIDE.1における敗戦を馬場に「タレントになりたい人が出ていた」と批判されたことがある。その際高田は、「たくさんタレント活動している人に言われたくない」と公に反論した。また馬場の死に際しても、取りようによっては皮肉とも聞こえるコメントを出している。馬場が高田を批判したのは、UWFインターと全日本が接触した際(神宮球場大会における川田利明の参戦が嚆矢)に摩擦があったこと、或いは高田一人の敗北により世間一般のレスラー評を失墜させたことが遠因とも言われるが、プロレス界において半ばアンタッチャブルな存在になっていた馬場に、真っ向から異を唱えた姿勢は際立っていた(とはいえ、若手時代の高田を馬場は評価しており、第一次UWFが崩壊した際には、「前田日明と高田なら(全日のリングに)上げてもいい」と発言しており、実際オファーを出したといわれている)。
  • 金子達仁「泣き虫」において、真剣勝負だという触れ込みで行っていた試合が全て嘘であったことを告白。新日本プロレスの頃からの高田ファンの顰蹙を買った。真剣勝負として見ていたファンのみならず、プロレスへの背信的言動としての怒りも買う。このことは妻の向井亜紀すら知らなかった事実であったらしく、この本の内容を知ったときは離婚を考えたという。なお、この告白がPRIDEのリアル性を増幅させるという意味もあり、かつてのUWFの頃のリプレイだと評価されたこともまた事実である(既存の存在を貶めて自己の優位性を主張するのは新日本プロレス的だという指摘がターザン山本などによってなされている)。
  • 「朝令暮改男」とターザン山本に揶揄される程、発言内容が短期間に表裏左右する。特にプロレス入りの師匠であるアントニオ猪木に対するコメントは愛憎入り交じって敬愛したり貶したりを繰り返している。
    • 年末イベントに猪木軍として参戦前の週刊プロレスでのインタビュー:「俺は来年には引退するだろう。師匠の猪木さんに対する最後の奉公です」。
    • ベルナルド戦が凡戦ドローに終わり、年明けてからの週刊プロレスでのインタビュー:「なんで俺が猪木軍として出てるのかわからなかった」。
    • 旧UWF所属の頃、週刊ゴングでのインタビューで「猪木さんはUWFの闘いが怖いから来ない」と言い、そのすぐ後ニッポン放送のスペシャル番組「アントニオ猪木とは何か」では、「今度(猪木さんに)会ったら肩を揉んであげたい」とコメントした。
  • 向井亜紀と出会った時、別に婚約者がいたため、向井をあきらめるために「1000回のスクワット」をした。それでもあきらめ切れなかったため、向井と結婚することにしたという。

[編集] 出演

[編集] 映画

[編集] ドラマ

[編集] その他

[編集] 関連書籍

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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