瞳 (朝ドラ)
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瞳 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
放送時間 | 7:30 - 7:45(BShi) 7:45 - 8:00, 19:30 - 19:45(BS2) 8:15 - 8:30, 12:45 - 13:00(NHK総合) 土曜 9:30 - 11:00(1週間分、 BS2) |
放送期間 | 2008年3月31日 - 同9月27日(予定) |
放送国 | 日本 |
制作局 | NHK |
製作総指揮 | 尾崎充信 |
演出 | 尾崎充信 |
脚本 | 鈴木聡 |
出演者 | 榮倉奈々 飯島直子 前田吟 菅井きん 篠井英介 小倉久寛 安田顕 木の実ナナ 近藤正臣 西田敏行 |
ドラマ | |
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ドラマ一覧 日本のドラマ |
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カテゴリ | |
テレビドラマ | |
プロジェクト | |
テレビドラマ | |
『瞳』(ひとみ)は、2008年年度上半期のNHK連続テレビ小説。シリーズ通算第78作目にあたり、3月31日から現在放送中。ヒロインは榮倉奈々。脚本は『あすか』以来、2度目の連続テレビ小説執筆となる鈴木聡。音楽は山下康介。
目次 |
[編集] 概要
舞台は東京都。ダンサーを目指す主人公が、「里親養育」をしている祖父の家で、3人の里子達と向き合い、心を通わせる中で、家族のありかたについて気づいてゆく姿を描く。東京都の里親制度である養育家庭制度が扱われ、もんじゃ焼きや住吉神社例祭(本祭り)などの下町の文化も取り上げられる。2007年秋に撮影を開始した。2007年12月28日に関東地方とNHKワールド(プレミアムは同時放送。ワールドTVは31日未明に時差放送)で放送された「2007首都圏ハイライト」で収録現場スタジオからの中継を行っていた。
NHKニュースおはよう日本の編成変更に伴い、本作品よりBS2とBShiの本放送の放送時間が入れ替わった。
[編集] あらすじ
東京都の下町である佃·月島界隈を舞台に、ダンサーをめざす札幌市出身の20歳のヒロイン·瞳(ひとみ)が里親となり、3人の里子たちと向き合い、心を通わせる。
[編集] 登場人物
[編集] 一本木家
- 一本木瞳:榮倉奈々
- 1986年生まれと推測される。札幌市でヒップホップダンサーを目指していた。しかし、祖母の死去をきっかけに祖父の勝太郎(後述)が養育家庭を続けられなくなるのを避けるため勝太郎と同居することを決める。葬儀で訪れた月島の勝太郎の家にそのまま住み込み、里親を務めながら東京でダンサーを目指すことにした。それからは午前中は築地の食堂でアルバイトをし、午後はダンスの練習をするという日々が始まった。その後、2007年4月になってダンス学校に入学。ストレートに感情を出すことが多い。
- 一本木勝太郎:西田敏行
- 瞳の祖父で百子の父。元々は彼が妻節子(瞳の祖母)とともに養育家庭をつとめていたが、節子の死去により条例上困難になったため、最初は百子、ついで瞳に同居を依頼、結局瞳が同居することで養育家庭を続けられることとなった。嘘をつくことや留守番電話が大嫌い。また祭り好きのため、神輿をかつげない男は好きではない。ちなみに演じる西田は「ジイジ~孫といた夏」でも榮倉の祖父を演じている。
- 一本木百子:飯島直子
- 瞳の母。化粧品会社勤務。前夫の長瀬とは離婚している。後述の理由で父の勝太郎とは仲が悪い。恵子が婚約した頃札幌から東京に転勤。はじめのうちは里子たちから敬遠されていたが、将太が風邪をひいたとき節子から作り方を教わった生姜湯を飲ませたところ風邪が治ったので子供たちからも信頼されるようになる。公式ホームページによると長瀬とは再会するということだが、いつどのような形で再会するのかは不明。
- 一本木節子:泉晶子
- 勝太郎の亡き妻。札幌に行くことがなかった勝太郎とは対照的に頻繁に札幌に出向いていた。
- 長瀬渡:(現時点では配役不明)
- 瞳の父で百子の元夫。神輿を担ぐことができなかったことから百子との結婚に反対され駆け落ちをする。瞳が3歳の時、自身が経営する会社の資金繰りに困って多額の借金をしてしまい、その返済のために勝太郎に家を売るように迫った。このとき、本当は百子は勝太郎との和解を考えていたのだが、長瀬の借金申し出により失敗。瞳が小学校3年生の時に百子と離婚。後に札幌から転勤してきた百子と再会する。
[編集] 一本木家の里子たち
- 佐野明:吉武怜朗
- 瞳と出会った当時は中学2年生。4月に3年生に進級。印刷工場の経営が行き詰まった父親に遊園地(ロケ地はあらかわ遊園)におきざりにされて保護され、一本木家へやってきた。
- 岡友梨亜:森迫永依
- 瞳と出会った当時は小学5年生。4月に6年生に進級。かつて、母親とその内縁関係にあった男に虐待を受けこころに傷を負っていた。
- 斉藤将太:中村咲哉
- 瞳と出会った当時は小学2年生。4月に3年生に進級。母親の育児放棄のために保護され、一本木家にやってきた。
[編集] 月島・佃・築地の人々
- 石田勇次郎:前田吟
- 勝太郎の親友。築地で鰹節仲卸業を営む。マリに惚れているが、奥手のため、なかなかデートにも誘えなかった。
- 石田勇蔵:安田顕
- 勇次郎のひとり息子。少年時代は典型的な不良少年だったが、いまでは父親の右腕として店を切り盛りしている。根っからの兄貴体質。瞳に惚れている。その一方、昔から恵子を妹の様に可愛がっており恵子への思い入れが深い。
- 横山ウメ:菅井きん
- 一本木家裏の長屋に長く住む。今は息子夫婦とも離れひとり暮らし。
- 高木マリ:木の実ナナ
- 小料理屋「まつり」のおかみ。向島の元芸者。
- 中根誠:小倉久寛
- 月島でもんじゃ焼き店「あにおとうと」を経営。兄。独身。百子の幼馴染。
- 中根博:小林正寛
- 中根誠の弟。独身。兄よりも背が高い。イラストが得意。
- ローズママ:篠井英介
- 倉庫を改造した酒場「ROSE」を営む。実は男性。ダンスを趣味とするが、ヒップホップに関する知識はなく、そのために瞳を困らせることがあった。しかし、瞳に困ったことがあったとき熱心に相談に応じると言う側面も併せ持つ。なお「ROSE」には自身の練習用にスタジオが併設されており、瞳にも貸している。
- 森本正介:高田延彦
- 瞳のバイト先、築地場外の食堂「森本食堂」で厨房を担当。
- 森本大介:おかやまはじめ
- 「森本食堂」の店主。正介の兄。
- マスミ:あじゃ
- ゴン:土平ドンペイ
- ピン:山崎豆僧
- 「森本食堂」の常連客。
- 遠藤恵子:宇野実彩子(AAA)
- 一本木家の元里子。今は独立して看護師をしている。初恋を邪魔されたため、勇蔵とは犬猿の仲。一度婚約したが、破談に終わった。一本木家にも頻繁に顔を出しており、勝太郎や瞳を手伝っている。
[編集] 月島の人々(ゲスト)
- 米島京子:松金よね子
- 友梨亜と将太の通う小学校の校長。
- 村岡順平:林和義
- 将太の担任の先生。
- 松川朋子:小野香織
- 友梨亜と将太の通う小学校の養護教員。
- 望月君子:河合美智子
- 娘の明菜が将太に乱暴されたことを学校に抗議した。いわゆるモンスターペアレントで将太だけではなく里親の勝太郎に対しても一方的に文句を並べた。
- 望月明菜:高瀬岬
- 将太の同級生。
- 岡本信夫:笹野高史
- 岡本電器店の主人。小学校の頃月島に来た。50歳の頃に一人息子鉄平を授かるが妻と死別し、その後は一人で鉄平を育ててきた。町の人からは慕われていたが、経営難から3月をもって電器店を閉店。田舎へ去って行った。
- 岡本鉄平:須賀健太
- 信夫の息子。友梨亜がいじめられたときにかばったことがある。
- 友永医師:梅野泰靖
- 一本木家の主治医。
- 島田奈緒子:大後寿々花
- 明の同級生。明に好意を持っているらしい。そのため明の気持ちを理解したいと考え、明が実の父に置き去りにされた遊園地へ一人で行ってしまい、自身のトラウマを刺激された形になった明の怒りを買ってしまった。後に明が手紙で謝罪したことが語られているが、その後どうなったのかは不明。
[編集] ダンスの先生と仲間たち
- 橋本純子:満島ひかり
- 瞳と同じダンススクールの生徒。宇都宮市出身。由香と一、二を争う実力の持ち主。実家は餃子屋で、いつも大量の餃子が送られてくる。
- 北川由香:田野アサミ
- 瞳と同じダンススクールの生徒。純子のライバルで実力は折り紙つきだが、お嬢様育ちでプライドが高く、やや協調性に欠け、時々純子と喧嘩している。その暮らしに疑問を抱き、後に家出してなぜか純子の部屋に転がり込み、純子とルームシェアを始める。
- 田中萌:鈴木聖奈
- 瞳と同じダンススクールの生徒。瞳の最初の友達。ダイエット初級クラスに所属。
- Ray(レイ)(星崎玲子):香子
- 瞳のダンススクールの人気講師。札幌にいた頃から瞳は彼女に憧れていた。
- KEN(ケン):眞木大輔(MAKIDAI・EXILE)
- 伝説のダンサー。突然、表舞台から姿を消した。Rayとは因縁があるらしい。瞳に目をかけ、折に触れて助言している。
- モボ:Q-TARO(電撃チョモランマ隊)
- ダンススクールの講師でMCとしても活動している。普段はジャージに眼鏡と帽子というスタイルである。尚、演じるQ-TAROは本作においてダンスの振り付けを担当している。
[編集] 児童相談センターの人たち
[編集] すずらん化粧品の人たち
- 杉本敏彦:藤田宗久
- 百子の上司で東京支社長。札幌の本社と東京支社の間を頻繁に行き来しているため、実務の大半を百子に任せている。本社の意向を受けて百子に厳しく接することが多いため、部下の受けはよくない。胃の調子が悪いのか、胃のあたりをよく押さえている。
- 則岡春善:大柴隼人
- 東京支社での百子の部下。
- 藤田舞:白石みき
- 東京支社での百子の部下。
- 高崎昌代:芝井美香
- 百子が札幌にいた時からの部下。百子について東京支社に転勤した。演じる芝井は「北海道ことば指導」も担当している。
[編集] その他ゲスト
- オレンジ:ティ・カトウ(加藤貴博)
- 赤:チャド・マレーン
- ブルー:日下部そう
- 水色:松浦祐也
- オーディションに落ちて酒で鬱憤を晴らしていた由香にからんだ。
- 勝俣征二:田中幸太朗
- 六本木にある企業に勤めているWebデザイナー。一時、恵子と婚約していた。気弱な性格で神輿は担げない軟弱な男。元彼女の清水和歌子のことを忘れきれず、再接近してきた和歌子の求めに応じてしまい、それが原因で恵子と別れた。和歌子と別れていた時は恵子に1日20通(1時間に2通)という、尋常では考えられない量のメールを出していたが、和歌子とのよりが戻った頃から恵子へのメールを出さなくなっていた。
- 清水和歌子:出村美苗
- 勝俣の元彼女。勝俣が勝太郎のところに結婚の挨拶に来た時は勝俣とは別れていた。その直後に、よりを戻すために勝俣に再接近した。恵子のことを知っていたかどうかは不明。
- 石井忠司:俵木藤汰
- ICプロモーション社長。まゆげねこショーの興行元。青山に事務所を構えるが従業員は妻の菊枝一人。
- 石井菊枝:円城寺あや
- 石井忠司の妻。まゆげねこショーの司会も担当。
- 窪田職員:苅谷俊介
- 恵子が以前世話になっていた施設の職員。見学にきた瞳達里親に「里子とは普通に接してほしい。」と言い、また恵子の婚約を喜んでいた。強面である。
- 横山哲夫:ラサール石井
- 横山ウメの息子。誠の同級生。不動産会社の部長を務めている。後述する理由から妻に頭があがらず、ウメとの仲は悪くなっている。
- 横山枝里子:三原じゅん子
- 哲夫の妻。哲夫の勤める会社の元重役の娘。世間体のためウメとの同居を考えているが、価値観の違いから、肝心のウメとは折り合いが悪い。哲夫の話によるとセレブであったためか家ではフランス料理とイタリア料理などしか作らないらしい。また息子を甘やかし気味である。
- 横山武志:神谷涼太
- 哲夫の息子。ウメの手料理を食べようとはしなかった。また食事中にゲームをしたり、植木鉢を割ってその場に居合わせた将太に罪をかぶせたりするなど、セレブにしてはあまり育ちが良いとは言い難い。
[編集] スタッフ
[編集] サブタイトル
- 第1週 (3月31日〜4月5日) 月島へ
- 第2週 (4月7日〜4月12日) 二十歳の母親?
- 第3週 (4月14日〜4月19日) オトナへの一歩
- 第4週 (4月21日〜4月26日) 勇気を出して
- 第5週 (4月28日〜5月3日) ダンスと花見
- 第6週 (5月5日〜5月10日) がんばりすぎました。
- 第7週 (5月12日〜5月17日) 仲間になろうよ
- 第8週 (5月19日〜5月24日) ふたつの愛
- 第9週 (5月26日〜5月31日) 結婚します
- 第10週 (6月2日〜6月7日) 急ぎすぎた幸せ
- 第11週 (6月9日〜6月14日) じいちゃんのいない夏
- 第12週 (6月16日〜6月21日) 祭りにいけない
- 第13週 (6月23日〜6月28日) ローズマリー誕生
[編集] エンディング5秒
[編集] エイベックスとの関わり
本作の制作にはエイベックスが協力している。EXILEのパフォーマー・MAKIDAIこと眞木大輔がKEN役で、AAAのメンバーである宇野実彩子が遠藤恵子役でそれぞれ出演している。
[編集] 評判
視聴率は前作と比べてさらに低くなり、6月9日(遠藤恵子の婚約者勝俣征二が瞳やローズママに紹介された回)は関東では13.8%を記録しており、最高視聴率も初回に記録した16.5%と今一歩の結果になっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
NHK 連続テレビ小説 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ちりとてちん
(2007年10月1日 - 2008年3月29日) |
瞳
(2008年3月31日 - ) |
だんだん
(2008年9月29日 - ) |
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1960年代 | 娘と私 - あしたの風 - あかつき - うず潮 - たまゆら - おはなはん - 旅路 - あしたこそ - 信子とおばあちゃん |
1970年代 | 虹 - 繭子ひとり - 藍より青く - 北の家族 - 鳩子の海 - 水色の時 - おはようさん - 雲のじゅうたん - 火の国に - いちばん星 - 風見鶏 - おていちゃん - わたしは海 - マー姉ちゃん - 鮎のうた |
1980年代 | なっちゃんの写真館 - 虹を織る - まんさくの花 - 本日も晴天なり - ハイカラさん - よーいドン - おしん - ロマンス - 心はいつもラムネ色 - 澪つくし - いちばん太鼓 - はね駒 - 都の風 - チョッちゃん - はっさい先生 - ノンちゃんの夢 - 純ちゃんの応援歌 - 青春家族 - 和っこの金メダル |
1990年代 | 凛凛と - 京、ふたり - 君の名は - おんなは度胸 - ひらり - ええにょぼ - かりん - ぴあの - 春よ、来い - 走らんか! - ひまわり - ふたりっ子 - あぐり - 甘辛しゃん - 天うらら - やんちゃくれ - すずらん - あすか |
2000年代 | 私の青空 - オードリー - ちゅらさん - ほんまもん - さくら - まんてん - こころ - てるてる家族 - 天花 - わかば - ファイト - 風のハルカ - 純情きらり - 芋たこなんきん - どんど晴れ - ちりとてちん - 瞳 - だんだん - つばさ |