香山リカ (精神科医)
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香山 リカ(かやま りか、1960年7月1日 - )は、日本の精神科医、評論家、立教大学教授。本名非公開。黒縁眼鏡がトレード・マーク。
目次 |
[編集] 人物
北海道札幌市生まれ、小樽市出身。 東京学芸大学附属高等学校から東京医科大学医学部へ進学、北海道大学医学部付属病院で研修を受ける。大学卒業後、小樽市立小樽第二病院への勤務、神戸芸術工科大学助教授、帝塚山学院大学教授を経て、現在は立教大学教授を務めている。
評論家、文筆家としても知られ、エッセイなど数多くの著書を世に送り出している
大学在学中より文筆活動を始め、雑誌等に寄稿した。筆名はその際の編集者が付けたもので、玩具の人形「リカちゃん」に設定された本名に因んでいる。
現在、日本テレビ「ザ・サンデー」、読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」といったテレビ番組に解説者として出演している。
また「九条の会・医療者の会」に参加しており、「マガジン9条」発起人である。また靖国神社に代わる新たな追悼施設に関しては、戦争責任がうやむやにされるため反対と発言するなどの、政治活動を活発に行っている。ワールドカップやWBCなどのスポーツの国際大会日本人拉致問題などを例に採り上げて、最近の(著書では若者の)「『日本人』意識の高揚」を不健全で偏狭な「ぷちナショナリズム」と名付け批判している。
このような精神医学を社会評論に使う精神科医は香山に限ったものではないが、上記のように政治信条が明確な彼女の、政治問題やスポーツを精神医学に当てはめる手法には一部からは批判もある。
[編集] 略歴
- 1986年 東京医科大学医学部医学科卒業
- 1999年 神戸芸術工科大学助教授
- 2004年 帝塚山学院大学人間文化学部人間学科教授
- 2008年 立教大学現代心理学部映像身体学科教授
[編集] 社会的活動等
- 日本シミュレーション&ゲーミング学会理事(1999年 - )
- 東京FM番組審議会委員
- エイボン女性文化センター顧問委員
- コンピュータ・エンターティーメント・ソフトウエア協会倫理委員
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『リカちゃんコンプレックス』(1991年、太田出版)
- 『リカちゃんのサイコのお部屋』(1991年、扶桑社)
- 『ココロのクスリ---リカちゃんのサイコのお部屋(2)』(1992年、扶桑社)
- 『自転車旅行主義---真夜中の精神医学』(1994年、青土社)
- 『乱読パラダイス』(1995年、筑摩書房)
- 『香山リカのゲーム気分で診てみれば』(1996年、アスキー)
- 「精神科医・香山リカのココロの診断室 - 読むだけで元気が出る男の心理学」(雑誌の「Big Tomorrow」連載)
- 『テレビゲームと癒し』(1996年、岩波書店)
- 『テクノスタルジア----死とメディアの精神医学』(1996年、青土社)
- 『サイコな愛に気をつけて----深層心理の恋愛学』(1997年、青春出版社)
- 『眠れぬ森の美女たち』(1997年、河出書房新社)
- 『インターネット・マザー』(1999年、マガジンハウス)
- 『ウエディング・マニア----ダイアナなあなたの心の落とし穴』(1999年、筑摩書房)
- 『もう「いい人」にならなくていい!----ラクな心で生きるための七章』(1999年、海竜社)
- 『「じぶん」を愛するということ----私探しと自己愛』(1999年、講談社現代新書)
- 『香山リカの生きる力をつける処方箋----「そのままの私」で生きていけばいい』(2000年、海竜社)
- 『I miss me.----新しい自分を見つける42章』(2000年、青春出版社)
- 『こんなときどうする?----天使のキモチ 悪魔のココロ』(2000年、フレーベル館)
- 『「こころの時代」解体新書』(2000年、創出版)
- 『本当にやりたいこと!を見つける33の方法』(2001年、青春出版社)
- 『多重化するリアル----心と社会の解離論』(2001年、廣済堂出版)
- 『「好き。」の精神分析----どうして彼女は恋で苦しむのか』(2002年、大和書房)
- 『死の臨床格闘学』(2002年、青土社)
- 『えんじぇる』(2002年、イーストプレス)
- 『世界がどんなになろうとも役立つ心のキーワード』(2002年、晶文社)
- 『若者の法則』(2002年、岩波書店・岩波新書)
- 『切ない…。』(2002年、青春出版社)
- 『いつかまた会える----顕信・人生を駆け抜けた詩人』(2002年、中央公論新社)
- 『心の深呼吸ができる本』(2002年、海竜社)
- 『ぷちナショナリズム症候群----若者たちのニッポン主義』(2002年、中央公論新社・中公新書ラクレ)
- 『「心とおなか」の相談室』(2003年、日本放送出版協会・生活人新書)
- 『夢・挑戦・達成----未来を拓いた10代たち』(2003年、広済堂出版)
- 『サヨナラ、あきらめられない症候群』(2003年、大和書房)
- 『就職がこわい』(2004年、講談社)
- 『〈私〉の愛国心』(2004年、筑摩書房・ちくま新書)
- 『生きづらい〈私〉たち----心に穴があいている』(2004年、講談社・講談社現代新書)
- 『結婚がこわい』(講談社、 2005年)
- 『〈雅子さま〉はあなたと一緒に泣いている』(筑摩書房、2005年)
- 『<いい子>じゃなきゃいけないの?』(筑摩書房[ちくまプリマー新書]、 2005年)
- 『いまどきの「常識」』(岩波書店[岩波新書]、 2005年)
- 『貧乏クジ世代――この時代に生まれて損をした!?』(PHP研究所[PHP新書]、 2005年)
- 『働く女の胸のウチ』(2005年)
- 『テレビの罠―コイズミ現象を読みとく』(ちくま新書、2006年)
- 『老後がこわい』(講談社現代新書、2006年)
- 『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』((幻冬舎新書]]、2006年)
- 『多重化するリアル―心と社会の解離論』(ちくま文庫、2006年)
- 『40歳からの心理学』(2006年)
- 『仕事中だけ「うつ病」になる人たち――30代うつ、甘えと自己愛の心理分析』(こころライブラリー、2007年)
- 『知らずに他人を傷つける人たち』(ベスト新書、2007年)
- 『頭がよくなる立体思考法―RIFの法則―』(2007年)
[編集] 共著
- 『コミックメディア----柔らかい情報装置としてのマンガ』(布施英利・石田佐恵子・赤木かん子・柏木博・四方田犬彦・高山宏・松岡正剛・金子郁容)(NTT出版、 1992年)
- 『香山リカのきょうの不健康』(鈴木慶一・大槻ケンヂ・高橋幸宏)(河出書房新社、 1996年)
- 『香山リカ・正本ノンのおしゃべりな放課後----いい子でなくてもダイジョーブ!』(正本ノン)(ポプラ社、 1997年)
- 『心はどこへ行こうとしているか----クロス・トーク!社会学VS精神医学』(大澤真幸)(マガジンハウス、 1998年)
- 『少年たちはなぜ人を殺すのか』(宮台真司)(創出版、 2001年)
- 『本当はこわいフツウの人たち』(杉本まりこ)(朝日新聞社、 2001年)
- 『87%の日本人がキャラクターを好きな理由----なぜ現代人はキャラクターなしで生きられないのだろう?』(バンダイキャラクター研究所)(学研、 2001年)
- 『「愛国」問答----これは「ぷちナショナリズム」なのか』(福田和也)(中央公論新社[中公新書ラクレ]、 2003年)
- 『ネット王子とケータイ姫----悲劇を防ぐための知恵』(森健)(中央公論新社[中公新書ラクレ]、 2004年)
- 『生きてるだけでなぜ悪い?』 (中島義道) (ビジネス社、2008年)