藤堂平九郎
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藤堂 平九郎(とうどう へいくろう)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の人物。(声:伊武雅刀、ゲーム版は大木民夫)
地球防衛軍司令長官。沖田十三、土方竜の先輩にあたる、歴戦の宇宙戦士。シリーズを通して「沖田の子どもたち」であるヤマトクルーの良き理解者であった。藤堂晶子という美しい孫娘がいる。「藤堂平九郎」の名は、日露戦争・日本海海戦での連合艦隊司令長官・東郷平八郎に由来するものという説もあるが、新選組隊士藤堂平助がモデルであるとも考えられる。
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[編集] 宇宙戦艦ヤマト
防衛軍司令長官とヤマト計画本部長を兼ねて、ガミラスの地球侵略に抵抗するとともに、宇宙戦艦ヤマトを秘密裏に建造し、最初は選ばれた人間を乗せて地球脱出計画を立案策定していた。しかし、イスカンダルから波動エンジンの設計図がもたらされたことにより、計画を変更しヤマトをイスカンダルへ向けて送り出し、放射能除去装置コスモクリーナーDを受け取った。
[編集] さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
引き続いて地球防衛軍司令長官に就任。地球連邦にあって、陸・海・空・宇宙軍を統括することになった。古代の報告を受けて開かれた防衛会議では、大多数の政治家や高級軍人に危機感が無く、それらに押しきられる形でヤマトの廃艦を古代たちに告げる。しかし、ヤマトの乗組員たちが職場を放棄してヤマトで地球から出発する際には、空間騎兵隊の斎藤始らを同乗させる配慮をした。
ヤマトが強行発進した直後、司令部の長官席で、スクリーンに映るヤマトに向け、敬礼しながら呟く「沖田の子供たちがゆく・・・」という台詞は、アニメ史上に残る名台詞である。
[編集] 宇宙戦艦ヤマト2
あくまでヤマト発進を阻止しようとする参謀に対してマグネットミサイルの信管を抜くように命令した。また、降伏文書調印に地球側全権の一人として都市帝国に向かおうとするが、その途上、ヤマトの連絡を受けて首相を説得、船を反転させる。
[編集] 宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち
デスラーからの救援要請を受けたが出撃をためらう古代を説得、ヤマトを派遣した。
[編集] ヤマトよ永遠に
暗黒星団帝国のカザンにヤマトの所在を明らかにせよと要求された際に拒否し、一時処刑されかけたが、古代守の一身を賭した自爆によって救われた。地下に潜伏し、パルチザンを組織し抵抗を繰り広げた。
[編集] 宇宙戦艦ヤマトIII
宇宙移民本部長を兼ねた。なお、「藤堂平九郎」のフルネームが劇中で用いられたのは、この作品からであり、「ヤマトよ永遠に」以前は、氏名不詳のまま単に「(地球防衛軍)司令長官」との役名で登場していた。[1]
[編集] 宇宙戦艦ヤマト完結編
沖田十三を再びヤマトの艦長に任命した。
[編集] 脚注
- ^ 若桜木虔による「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」のノベライズ(集英社文庫コバルトシリーズ、1978年、監修・西崎義展)では、「毛利元輝」と名付けられていた。
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総合 | 宇宙戦艦ヤマトシリーズ |
テレビアニメ | 宇宙戦艦ヤマト - 宇宙戦艦ヤマト2 - 新たなる旅立ち - 宇宙戦艦ヤマトIII |
劇場映画 | 第1作 宇宙戦艦ヤマト - 第2作 さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち -第3作 ヤマトよ永遠に - 第4作 宇宙戦艦ヤマト 完結編 -第5作 宇宙戦艦ヤマト復活編(製作中止) |
他のメディア | YAMATO2520(OVA) - 新宇宙戦艦ヤマト(漫画) |
登場人物 | 登場人物一覧 - 古代進 - 森雪 - 沖田十三 - デスラー |
登場国家・惑星 | 登場勢力一覧 - 地球 - イスカンダル - ガミラス帝国(ガミラス)- 白色彗星帝国 - テレザート星 - 暗黒星団帝国(デザリアム星) - ガルマン・ガミラス帝国 -ボラー連邦(バース星) -シャルバート - 惑星ファンタム - ディンギル帝国 |
登場艦船 | 艦船一覧 - ヤマト - 沖田艦 - デスラー艦 - ガミラス艦 |
登場兵器 | 登場兵器一覧 - 波動砲 - デスラー砲 - 火炎直撃砲 - 重核子爆弾 - 惑星破壊プロトンミサイル - ブラックホール砲 - ハイドロコスモジェン砲 - ハイパー放射ミサイル |
用語 | 宇宙放射線病 - 英雄の丘 - コスモクリーナーD - デスラー戦法 - 波動エンジン |
関連人物・企業 | 西崎義展 - 松本零士 - 豊田有恒 - 舛田利雄 - 阿久悠 - 羽田健太郎 - 宮川泰 - 東北新社 - バンダイビジュアル |