純ちゃんの応援歌
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純ちゃんの応援歌(じゅんちゃんのおうえんか)はNHK連続テレビ小説で1988年10月3日~1989年4月1日に放映された作品である。主演は本作がデビューとなる山口智子。
平均視聴率38.6%、最高視聴率44.0%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。
また、後に夫婦となる山口と唐沢寿明の初共演作としても知られる。
目次 |
[編集] ストーリー
昭和22年8月。純子たち小野家は和歌山で疎開し、父の復員を待ちわびていた。彼らの住む美山村に、GHQを名乗る男2人 -ジョージ北川と速見秀平- がやってきて、地元の興園寺林業の土地を借りようとしてきた。しかし北川は詐欺師とわかり、純子の説得によって改心し、美山村を去る。残った秀平は、興園寺家で働いた後、母国アメリカへ帰国。
その後、父・陽一郎が満州から帰国。彼は母に捨てられたという少年・雄太も連れていた。紆余曲折を得て雄太は小野家と懇意になり、やがて一家は雄太を養子にしようという考えをあげる。しかし、就職の決まった陽一郎は心臓病を悪化させ、あっけなく息を引き取ってしまった。雄太を養子として迎え入れた一家は、新たなる道を求めて大阪へと渡る…。
一人の女性が、甲子園球場の旅館の一人前の女将になるまでを描いた奮闘記。
[編集] スタッフ
- 大阪言語指導の鳴尾は、ゲスト出演をしたことがある。
- 演出:佐藤幹夫
- 語り:杉浦直樹
[編集] キャスト
- 小野純子:山口智子
- 主人公。きょうだい思いで面倒見が良く、心優しいが、時にはヤキモチ焼きな面も見せる。大阪に渡り食堂を経営、後に旅館の若女将となる。
- 速水秀平:高嶋政宏
- 日系アメリカ人。ミドルネームは『トーマス』。カメラマンを目指している。
- 小野陽一郎:川津祐介
- 純子の父。久助とはバッテリーを組んでいた。
- 小野あき:伊藤榮子
- 純子の母。芯が強く、裁縫が得意。
- 小野恭子:松本友里
- 純子の妹。宝塚を目指している。
- 小野昭:岩芝公治→西川弘志
- 純子の弟。やんちゃな性格で、トラブルを作ることもしばしば。
- 林雄太:高岡俊広→唐沢寿明
- 陽一郎と共に満州から引き上げてきた。後に小野家の養子になる。
- 速水陽子:村上沙織→尾後あすか
- 純子と秀平の娘。
- 雑賀久助:桂枝雀
- 昭たちの通う小学校の校長先生。後に作家になる。
- 興園寺つや:白川由美
- 興園寺林業の主。純子の成長や活躍を暖かく見守る。
- 興園寺正太夫:笑福亭鶴瓶
- つやの長男。気が弱いが、時には男らしいところも。純子に片思いしている。
- 興園寺清彦:生瀬勝久
- つやの次男。気弱な兄・正太夫をあまり快く思っていないよう。
- 興園寺綾:春日みさよ→繁田知里
- つやの長女。正太夫とは対照的で、なかなか気が強い性格。
- ジョージ北川:細川俊之
- 秀平と共に来日。詐欺師だったが、つやとの出会いから改心。
- 寺内ぬひ:西岡慶子
- 純子を『父さん』と呼び、慕う、阿倍野の商人。かかあ天下。
- 静尾:押谷かおり
- 純子の友人。とても行動的な女性。
- 小百合:望月千春→野崎佳積
- 静尾の妹。小学校ではアイドル的存在。
- 清原欽一郎:浜村純
- 美山村に住む法律家。秀平とは遠縁。
- 清原澄:小林泉
- 欽一郎の妻。薬が欠かせない、寝たきりの状態。
- 牛山金太郎:新田勉→高嶋政伸
- 村のガキ大将。昭や雄太とは仲がいい。
- 牛山もも:藤山直美
- 金太郎の母。未亡人。後に純子と共に食堂を営む。
- きん:正司照枝
- 金太郎の祖母。彼女も未亡人。
- うめ:津島道子
- 金太郎の曾祖母。彼女も日露戦争で夫を失った。
- スティーブ西川:北京一
- 小野家の隣に住む。パントマイム芸人だが、あまり売れていない。
- 村山:原哲男
- 阿倍野の商人頭。
- 節子:布施真穂
- 久助が働く『わらべ出版』の秘書。
- 野中キク:紅萬子
- 純子が働きに向かった旅館の前女将。彼女のやり方を気に入らないあまり…
- 古賀昌代:日色ともゑ
- 雄太の実母。満州で息子を見捨てたことを後悔しているが…
- 文:落合智子
- 勝:小谷豪純
- 村の子どもたち。
他
[編集] 特記
- 生瀬はこの時期、槍魔栗三助という芸名で活動していたが、この芸名ではNHK出演者にふさわしくないとして本名で出演した。
- また紅萬子も芸名の読み「くれない・まんこ」の読みでは同上の理由でふさわしくないとして「くれない・まこ」で出演した。
[編集] 放送休止
1989年1月7日は、昭和天皇の崩御により、放送休止となった。なお、休止分として、1月14日に2本分がまとめて放送されている。
[編集] 裏話
唐沢寿明のエッセイの「ふたり」によると、本編の西川弘志演じる昭が亡くなり、出演者が悲しみにくれるシーンで、山口智子が一度、どうしても泣くことができずに撮りなおしを求めたという。このシーンを自分の見せ場にしようとした唐沢は、不満を持っていたとの事。しかし山口に深々と頭を下げられて、「いや、いいんだよ」と言い返したと言う。このことがきっかけで唐沢は山口に好意を持ち始めたという。
[編集] 外部リンク
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純ちゃんの応援歌
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