東京大学史料編纂所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京大学史料編纂所(とうきょうだいがくしりょうへんさんじょ、英称:Historiographical Institute, the University of Tokyo)は、東京大学の附置研究所の一つであり、日本史に関する史料の編纂と刊行を行っている。
目次 |
[編集] 沿革
史料編纂所の起源は、1793年(寛政5年)に開設された塙保己一の和学講談所とされる。明治維新後、史料編輯国史校正局、大学校国史編輯局、太政官歴史課、臨時修史局などと変遷している。
1888年(明治21年)、帝国大学(現・東京大学)に修史事業が移管されるが、のちに編年史の編纂は中止と決まり、代わって蒐集した史料自体を編纂、刊行することになり、1895年(明治28年)文科大学(現・文学部)に史料編纂掛が設置される。1901年(明治34年)に「大日本史料」「大日本古文書」の刊行を開始、現在まで事業が続けられている。1929年(昭和4年)に史料編纂所と改称。
戦後は、1950年4月に文学部から独立し、1954年より教授・助教授(現在は准教授)・助手(現在は助教)の教官制となった。
[編集] 組織
現在の編纂所は研究部、図書部、史料保存技術室、事務室から構成されており、研究部は古代史料部門、中世史料部門、近世史料部門、古文書・古記録部門、特殊史料部門の5部門がある。
また、附属施設として画像史料解析センターをもつ。
[編集] 所在地
[編集] 刊行史料
- 「大日本史料」1901~刊行
- 「大日本古文書」1901~刊行
- (正倉院文書、東大寺文書、高野山文書、浅野家文書など)
- 「幕末外国関係文書」1910~刊行
- 大日本古文書の一つ
- 「大日本維新史料」1938~刊行
- 「大日本古記録」1952~刊行
- 「大日本近世史料』1953~刊行
- 「日本関係海外史料」(欧文)1974~刊行