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川島正次郎 - Wikipedia

川島正次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

川島 正次郎かわしま しょうじろう1890年7月10日 - 1970年11月9日)は、千葉県市川市出身(東京都あるいは長野県出身という説もある)の日本の政治家。

謀略家として知られ、ナポレオン時代のフランスの謀略政治家・ジョゼフ・フーシェに例えられたり、「寝業師」「道中師」「おとぼけ正次郎[1]と渾名されたりもした。自民党幹事長副総裁を歴任。千葉工業大学理事専修大学総長成田山新勝寺総裁を歴任、従二位勲一等旭日桐花大綬章

目次

[編集] 生い立ち

生母とは早くに死に別れ、東京の下町で鼈甲屋を営む母方の叔父のもとで幼少期を過ごす。小さな時から美少年で知られ、正次郎を養子に欲しいという芝居小屋の主人まで現われたという。夜間の正則英語学校を経て、専修大学経済科(現在の経済学部)に学んだ。大学卒業後、内務省警保局に入省する。ここは選挙の際に情報を集める部署であり、川島は選挙の分析から次第に選挙そのものに関心を抱くようになった。

1928年の総選挙で、衆議院議員に初当選し、立憲政友会に属する。苦労して学校を卒業した川島には有力な学閥もコネもなく、政治の表舞台に出る機会に恵まれなかったが、政友会の先輩の前田米蔵から「政界では欲を出さずに、ナンバー2でいるのが大切だ」とアドバイスされたことを契機に、以後ナンバー2の座を目指すようになる。

川島は政界入りした当初は森恪と、森の死後は前田と行動をともにし、1939年の政友会分裂に際しては前田とともに革新派(中島知久平総裁)に属した。1942年の翼賛選挙では非推薦で当選し、1945年には大日本政治会の情報部長を務めた。戦後は院内会派の無所属倶楽部に属したが公職追放。追放解除後の1952年に政界復帰。

1955年、第2次鳩山一郎内閣で自治庁長官行政管理庁長官に任命され、初入閣を果たすが、このとき既に川島は当選9回目であまりにも遅い入閣だった。鳩山内閣では保守合同を推進し、自民党の創設にも大きく関わった。1956年には小選挙区制導入を狙う鳩山の意を受けて、小選挙区法案(ハトマンダー)を提出するが、これは内務省時代以来、選挙制度に関する研究を続けてきた川島だからこそ出来た仕事だった。小選挙区法案は結局、廃案となるが、川島はその仕事振りから自民党内でも一目おかれるようになった。

[編集] ナンバー2への道

鳩山内閣退陣後は岸信介政権の樹立に動き、岸内閣の下で自民党幹事長に抜擢されている。川島は1960年安保闘争を前にして動揺する自民党内の混乱をよくおさえて、とにかく新安保条約の成立まで岸内閣を守り抜いた。当時川島幹事長は小沢佐重喜を安保特別委員会委員長として強行採決の段取りを進めた。

1960年の岸内閣総辞職後、党人派から大野伴睦石井光次郎が自民党総裁選に名乗りを上げ、官僚派からは池田勇人が名乗りをあげていた。その頃、川島は岸派内で一定の勢力を有し、川島系といわれる同調する議員10人ほどを連れて、大野支持に向かう様子をにおわせていた。川島は大野に対して「党人派が二分されると官僚派の池田に勝てないので、党人派は石井一本にまとめたほうがいい」と進言して、大野に総裁選を辞退させた。すると、手のひらを返したように川島は「大野を支援しようと思ったが、大野が辞退したので池田を支持する」と表明して池田支持に乗り換え、その功績で池田政権で自民党副総裁に就任した。さらに池田が退陣するさいには、後継者に佐藤栄作を指名させるのに功績があり、佐藤政権の下でも自民党副総裁に任命された。1962年10月岸派が解散すると、岸が派閥を福田赳夫に譲ることに反発し、翌11月川島派として分派した。その後、死ぬまで川島は自民党副総裁の地位を死守し、常に党内ナンバー2の地位を維持し続けた。東京オリンピック担当大臣として東京へのオリンピック誘致を進め、新幹線、首都高速などのインフラを整備しながら高度経済成長の仕組みを作り上げ池田の「所得倍増論」実現を推進したのもこの仕組みを作った川島の功績によるものであった。羽田空港に変わる新たな国際空港開設においては成田への決定を積極的に推進している。また、近年機密解除されたアメリカ公文書によると1968年にアメリカ政府に沖縄返還を決定させたのが川島である事が公開された。

経済合理性も川島の特徴である。川島は「資金集めが大変だから」という理由で希望者が続出したにもかかわらず、川島派を20名程度までしか増やさなかった。派閥成員17人ぐらいで大臣ポスト1つの割合で閣僚ポストを割り振るのが当時の人事慣行で、20人程度を擁していれば確実に大臣ポストを1つ確保できる上、派内の議員たちに効率よく満遍なく大臣ポストをまわせることを川島は知っていたのである。川島は自派の結束を固め、常にキャスティング・ボートを握る位置を確保することで、ナンバー2の座を維持することが出来た。

1970年、「佐藤栄作は次期首相の座を大蔵官僚出身の福田赳夫に譲ろうとしている」という情報をキャッチすると、川島は「岸・池田・佐藤と官僚出身者による内閣が続き、人心は官僚出身者に飽いている」として福田のライバルだった田中角栄を支持し、田中が勢力を拡大するための時間を稼ぐために、1970年の自民党総裁選では福田への禅譲を考えていた佐藤を総裁選に出馬させ、佐藤政権の延命を図るなど、川島副総裁、田中幹事長という立場で党人としての田中に総理への道を開いた。総裁選から9日後の11月9日、自宅において持病である気管支喘息の発作により死去。武道館にて自民党葬が行われた。

川島は教育界の発展にも貢献している。母校・専修大学の総長となって、専修大学の発展に尽くしたという側面も持っている(専修大学松戸高等学校の創立は地元出身の彼の主導による)。千葉工業大学の理事長も勤めた。中央学院大学設立に当たっては甥の平山善司の要請により我孫子市の土地のとりまとめを行ったのも川島によるものである。また日本プロレスリングコミッショナーを始め日本学生卓球連盟会長、日本ボウリング協議会総裁、日本消防協会会長、江戸消防記念会名誉会長、江戸火消防存会会長、畠山みどりの後援会長など教育、スポーツ、文化、芸能の振興にも尽力し各分野の要職を務めた。 1965年(昭40)勲一等旭日大綬章、1970年(昭45)従ニ位勲一等桐花大綬章を受章している。

また、地元の千葉県では県議会の長老で戦時中に行動をともにした川口爲之助を担いで初代民選県知事に押したてて追放中ながらもその腹心となった。後に参議院議員も務めた川口からその人脈を引き継いで地元の有力議員として千葉県選出の国会議員や地方議員のまとめ役としても辣腕をふるった。松本清県議(マツモトキヨシ創業者)の松戸市長擁立を仕掛けたのは川島であると言われている。

唯一の子供であった正孝(まさたか)を11歳で亡くしているため、派閥および選挙地盤をを親族から継ぐものはいなかった。現在の千葉県における政治的基盤は、姉・千代の孫である平山秀善が受け継いでいる。

[編集] 語録

  • 政界は一寸先は闇
  • 要は勝つこと。負けた後に文句を言っても何の解決策にもなりませんよ(大野下ろしに成功して、池田に寝返った直後のコメント)。

[編集] 脚注

  1. ^ 川島は「おとぼけ正次郎」については「ほとけの間違いでしょう」ととぼけていた。

[編集] 参考文献

  • 石川真澄『人物戦後政治』(岩波書店・1997年)ISBN 4000233149
  • 浅川博忠『自民党・ナンバー2の研究』(講談社文庫・2002年)ISBN 4062734990

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク



先代:
西田隆男
小沢佐重喜
行政管理庁長官
1955
1962
次代:
河野一郎
山村新治郎 (10代目)
先代:
西田隆男
自治庁長官
1955
次代:
太田正孝
先代:
三木武夫
福田赳夫
自由民主党幹事長
1957 - 1959
1959 - 1960
次代:
福田赳夫
益谷秀次
先代:
小沢佐重喜
北海道開発庁長官
1962
次代:
佐藤栄作
先代:
大野伴睦
自由民主党副総裁
第3代:1964 - 1966
第4代:1967 - 1970
次代:
椎名悦三郎


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