小椋佳
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小椋佳 | |
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基本情報 | |
出生名 | 神田紘爾 |
出生日 | 1944年1月18日 |
学歴 | 東京大学法学部卒業 |
出身地 | 日本東京都台東区上野 |
ジャンル | フォークソング |
職業 | 歌手、作曲家、作詞家、元銀行員 |
担当楽器 | 薩摩琵琶 |
公式サイト | http://www.gfe.co.jp/ogla/index.html |
小椋 佳(おぐら けい、本名: 神田 紘爾、1944年1月18日 - )は、シンガーソングライター、作詞家、作曲家。
目次 |
[編集] 人物
東京都台東区上野出身。東京都立上野高等学校、東京大学法学部卒業後、日本勧業銀行(後の第一勧業銀行、現: みずほ銀行)に入行。銀行マンとして1993年に退職するまで、証券部証券企画次長、浜松支店長などを歴任する傍らで音楽活動も行ってきた。1993年、第一勧業銀行を退職し東大文学部哲学科に学士入学。歌手活動と並行して6年間にわたり学業に励む。
小椋佳の名は、大学在学中に法律の勉強で福島に滞在中、周りの住民の姓のほとんどが「小椋」姓であったことにより命名したものである。 情緒豊かな美しい詩と馴染みやすいメロディー、透明感あふれる歌声で語りかけるような口調で歌い上げる彼の作品は、幅広い支持を得ている。
「さらば青春」、「俺たちの旅」など当初はフォークソングの作り手の一人とみられていたが、年を経るに従って分野の枠を越え、美空ひばりの「愛燦燦」、布施明の「シクラメンのかほり」、アニメーション『銀河英雄伝説』のエンディング曲など、他歌手への作品提供も多く、学校の校歌や市歌なども数多く手掛けている。 地方関連で特に目を引くのは、浜松支店勤務の際、地元の要請に応えて「やら舞歌」(「やらまいか」とは遠州弁で「やってみよう」の意味)を作ったことで、浜松まつりなど浜松市のイベントで使われて続けている。また2005年の同支店赴任当時、地元企業(第一勧銀浜松支店の取引先と推定される)の菓子CMソング「うなぎのじゅもん」を作っている。
現在は創作活動の傍ら、オーケストラ規模のコンサートの他、自ら「歌談の会」と名付けたミニコンサートで活躍中。薩摩琵琶や津軽三味線などの伝統楽器とのコラボレーションや、1987年から弟の神田富雄とともに続けてきたアルゴミュージカル、邦楽系の演奏家をも含む総合的歌唱舞台「歌綴り」なども手がけている。
長男・神田知秀は小椋のマネジメント会社である株式会社ゴツド・フイールド・エンタープライズの代表取締役。次男・神田宏司は、国内でも数少ない琵琶製作者である。
[編集] 主な作品
[編集] オリジナル・アルバム
- 青春~砂漠の少年 (1971.1.15)
- 雨 (1971.11.1)
- 彷徨 (1972.3.21) 2位止まりだったが232週間BEST100入り。黒レコード総生産数2位。1位は陽水の「氷の世界」
- 帰っちゃおうかな (1972.12.10)
- ほんの二つで死んでゆく (1973.6.1)
- 少しは私に愛をください(1974.4.21)
- 残された憧憬 (1974.7.21) 最高位は7位だが90週間BEST100入り
- 夢追い人 (1975.9.21) 小椋佳の作品で初の第1位獲得。1975年12月のオリコンチャートは2位「夢追い人」3位「彷徨」で、TOP3に連続11週という最高記録を持つ。
- 道草 (1976.6.10) 2作連続の第1位獲得
- 遠ざかる風景 (1976.11.15) 3作連続の第1位獲得
- 渡良瀬逍遥 (1977.4.1)
- 5・4・3・2・1・0 (1977.9.10) フライング・キティ・バンド に星勝・安田裕美・来生たかお等と参加。
- 心の襞 (1977.12.10)
- 風の鏡 (1978.6.21)
- 長距離電話 (1979.3.10)
- マルコポーロの冒険 (1979.6.1) NHKで放送されたテレビアニメ『アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険』オープニング曲、エンディング曲、挿入歌を収録したアルバム
- 瞬間 (1980.3.10)
- 愛のABCD (1980.12)
- いたずらに (1981.11.1)
- 泣かせて (1984.3.25)
- かなうなら夢のまゝで (1984.12.10)
- コラージュ (1986.4.25)
- 君を歌おうとして (1987.6.10)
- 彩影 (1987.12.1)
- 消すことのできない季節-雨の中の青春II- (1988.6.1)
- 花様 (1988.11.25)
- 旅ひととせ~美空ひばりさんと昭和を見送る~ (1990.10.1)
- RE BEST (1991.9.25)
- 残された憧憬~落書~ (1991.11.1)
- テオリア-観想- (1994.7.25)
- 遠ざかる風景II (1994.11.26)
- 夢のつづき (1995.10.25)
- デリュージョン-夢象に戯れて- (1997.7.16)
- 甘いオムレツ (2000.7.19)
- 未熟の晩鐘 (2006.8.30)
[編集] ベスト・アルバム/コンピレーション
- 小椋佳大全集増補版 (1991.12.5)
- テーマソングス (1992.9.13)
- ベスト・ソングス 小椋佳~旅ひととせ~ (1992.11.21)
- 小椋佳/揺れるまなざし (1993.11.1)
- 小椋佳の世界 (1994.6.25)
- 全曲集 (1994.12.1)
- Sing For You,Sing For Me~'95ファミリーミュージカル (1995.7.21)
- 小椋佳 I (1995.8.25)
- 小椋佳 II (1995.8.25)
- バラードセレクション~ことなり~ (1996.6.26)
- 全曲集「花様」 (1996.9.1)
- スペシャル1800 (1996.11.21)
- 小椋佳/テレサ・テン (1997.1.25)
- オリジナル・ベスト (1997.9.26)
- 歳時記 小椋佳コンサート (1997.11.27)
- オリジナル Best 2 (1998.6.10)
- TREASURE COLLECTION 小椋佳 (1999.6.30)
- 全曲集 (1999.9.1) (1994年発売のものとは異なる)
- Debut(デビュー) (2000.10.25)
- K.GENESIS<小椋 佳1971~1974> (2000.12.20)
- スーパー・バリュー~COLLECTION1/小椋佳 (2001.12.19)
- スーパー・バリュー~COLLECTION2/小椋佳 (2001.12.19)
- 小椋佳 コンプリートBEST~夢に向かって~ (2002.8.21)
- Dejavu ~Mediterranean Meditation(地中海の瞑想) (2003.10.8)
- コンプリート・シングル・コレクション 1971~1976 (2003.11.5)
- コンプリート・シングル・コレクション 1977~1988 (2003.11.5)
- ゴールデン☆ベスト 小椋佳 (2004.6.2)
- 風韻~提供楽曲セルフカヴァー集~ (2005.6.15)
- 夢歌詩 30songs on dream (2005.9.14)
- 小椋佳~自分史ベスト35 35th Anniversary スペシャル・ベスト・アルバム (2006.9.4)
- 少しは私に愛を下さい~雨の中の青春~ (2006.10.4)
- ベリーベスト (2006.12.15)
- 小椋佳大全集 (2007.2.28) (35周年記念作品)
- Black letters (2007.10.24)
[編集] シングル
- しおさいの詩(1971年)B面は「さらば青春」 記念すべきデビューシングル
- 六月の雨(1971年)
- 春の雨はやさしいはずなのに(1971年)
- この汽車は(1972年)
- 大いなる旅路(1972年)
- 帰っちゃおうかな(1972年)
- 明日への合言葉(1972年)
- うす紅色の(1973年)
- 白い一日(1974年)
- 夢は流れて(1974年)
- 少しは私に愛を下さい(1974年)
- 旅仕度(1975年)
- めまい(1975年) 最高位4位、セールス45万枚突破
- 道草(1976年)
- 揺れるまなざし(1976年) 最高位5位、セールス40万枚突破
- 少しは私に愛を下さい(1976年) NHKコンサートライブ録音盤
- 君の肩越しに(1977年)
- 心のひだ(1977年)
- やっぱりおめでとう-お誕生日に-(1977年) サンリオレコード
- 風の鏡(1978年)
- 忍ぶ草(1978年)
- いつの日か旅する者よ(1979年)
- それが夢ならば(1979年)
- 流れるなら(1979年)
- 想い出して下さい(1980年)
- 恋、してしまうもの(1981年)
- 花遊戯(1983年) ライオン奥様劇場『私は許さない』『母の復讐』『静かなる良人』エンディングテーマ曲
- かなうなら夢のまヽで(1984年)
- 萌(1985年)
- 夏ひとかけら(1987年)
- 眠りの前のドラマに見とれて (1988.2.25)
- 愛燦燦 (1990.10.10)
- 逢うたびに君は (1991.6.25)
- やら舞歌 (1992.10.1)
- KNOCK THE DOOR (1993.10.1)
- さらば青春 (1993.12.22)
- 君の声聴けば (1994.4.25)
- 朝焼けのサガポー (1994.6.25)
- 山に抱かれて (1994.7.21)
- 藍色の時 (1994.10.21)
- 歓送の歌 (1995.08.25)
- 孤高の鷹 (1995.12.1)
- 君はそれ以上 (1996.4.1)
- MY BEST IS YET TO COME (1996.7.20)
- 夢芝居 (1996.11.4)
- オーロラのアダージョ (1997.4.19)
- 全ての命が愛しくなる (1999.2.20)
- 僕たちの航跡 (2000.0126)
- 甘いオムレツ (2000.7.19)
- 遅ればせの恋 ( 2000.12.9)
- 遠い夜景に (2002.7.10)
- 子らよ (2002.11.07)
- 夢の世と (2003.5.8)
- うなぎのじゅもん (2005.7.20)
- 再会 (2005.11.16)
[編集] 提供作品
- 俺たちの旅(中村雅俊)
- シクラメンのかほり(布施明)…1975年日本レコード大賞を受賞
- 夢芝居(梅沢富美男)…1983年日本レコード大賞作詞賞を受賞
- 花遊戯(野口五郎)
- 愛燦燦(美空ひばり)
- 歓送の歌(布施明)
- 泣かせて(研ナオコ)
- 愛しき日々(堀内孝雄)…作詞担当。作曲は堀内孝雄。
- 山河(五木ひろし)…2000年NHK紅白歌合戦大トリ
- 毎日が喜び(芝浦工業大学柏高等学校校歌)
- 壱岐洋洋(長崎県壱岐市市歌)
- あびこ市民の歌(千葉県我孫子市市民の歌)
- じーじのえてがみ ~グランドファザーズ・レター~(上野樹里)…NHKみんなのうた(2007年12月~2008年1月)
その他多数の学校の校歌
[編集] ラジオ番組
[編集] 現在
- 小椋佳のこのひと、このうた、このドラマ(ニッポン放送)
- 小椋佳の歌とともに(K-MIX)
[編集] 過去
[編集] その他
- 小椋佳の所属レコード会社がキティレコードだったからか、小椋佳の事務所は一時期アニメ「うる星やつら」「めぞん一刻」などの公式ファンクラブ「キティアニメーションクラブ」(略称KAC)の事務局を兼ねていたことがある。当時の事務所社長は小椋佳の実弟であった。