うなぎパイ
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うなぎパイは、うなぎパウダー(うなぎの中骨を粉末にしたもの)をパイ生地に練りこんで焼いた洋菓子。静岡県浜松市の名産品として全国で広く知られている。
gooランキング「好きな全国の名物土産ランキング」[1]によると、白い恋人、長崎カステラにつづき3位の人気となっている。
なお、イギリス南部のウナギのゼリーも「うなぎパイ」と呼ばれる。
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[編集] 販売の経緯
うなぎパイは1961年(昭和36年)に有限会社春華堂によって開発された。販売開始後、同時期に東海道新幹線や東名高速道路の開通など東海地方で交通インフラの整備が進んだことが追い風となって急速に売り上げを伸ばし、1962年に60万本だった年間売り上げ本数が、3年後の1965年には700万本に達するなど、「うなぎのぼり」の売り上げ増を記録した。その後、1966年にうなぎパイの年間売り上げ本数が1,000万本の大台を突破したのを契機に、同社はそれまでのパイ製造部門を別会社として独立させ、「株式会社うなぎパイ本舗」を設立。以来、同本舗がうなぎパイの製造を行っている。2005年4月6日には、浜松技術工業団地内に、うなぎパイの製造工程を見学(予約制のツアーガイドあり)できる新工場、「うなぎパイファクトリー」を開設した。
[編集] キャッチフレーズの由来
うなぎパイは「夜のお菓子」という有名なキャッチフレーズでも知られているが、このキャッチフレーズ自体はもともと、出張や旅行のお土産として家庭に買って帰ったその夜(晩)に「一家だんらんのひとときを『うなぎパイ』で過ごしてほしい。」との願いを込めて当時の社長が考案したものである。現在、巷間で広く流布しているような、精力増強といったニュアンスは全くなかった。後にこのようなイメージの方が広まった理由として、同社は、うなぎパイの発売開始当時、浜松は高度経済成長期下で夜の繁華街がとても賑わっており、そのような繁華街を歩いているときに「このキャッチフレーズを目にしたお客様で、精力増強のうなぎと結びつけてあらぬ解釈をしてしまった人も多かった」のではないかと推測している。もっとも、結果的に当初の意図とは全く違った形で定着したうなぎパイのイメージを同社があえて否定するつもりもなかったようであり、製品のパッケージデザインを変更する際に「いっそのこと『夜のお菓子』というフレーズにふさわしく、マムシドリンクの赤と黒と黄色に切り替えようと」考えるなど、むしろ、そのイメージを積極的に活用した販売戦略に出ようとした形跡も窺えるところである(ちなみに、現在のうなぎパイのパッケージは赤を基調としたデザインとなっている)。
なお、パイの原材料にはニンニクも入っている。
[編集] CMソング
2005年、「およげ!たいやきくん」から30年経ったこの年、「およげ!たいやきくん」「だんご3兄弟」「おさかな天国」に次ぐ歌をということで制作された。作詞・作曲は第一勧業銀行浜松支店長を務めた経験を持つ小椋佳に依頼され、老若男女に楽しめる歌に仕上げられた。2006年5月31日発売のアルバム『まんぷくトランス』で関塚裕二がカバーした。
[編集] うなぎパイの姉妹品
なお、うなぎパイには「朝のお菓子『すっぽんの郷』」「昼のお菓子『えび汐パイ』」「真夜中のお菓子『うなぎパイVSOP』」といった姉妹品があり、これら製品の詰め合わせが『うなぎパイ詰め合わせ フルタイム』という名称で販売されている。なお、うなぎパイVSOPは単独でも販売されており、値段はうなぎパイよりも高い。うなぎパイとの違いは「VSOP」からもわかるようにブランデーが入っていることである。 なお、『うなパイ』は他社が販売している類似商品であり、うなぎパイと直接の関連はない。
(※)本文中の「」括弧内は全て春華堂のホームページから引用したものである。