富山ライトレール
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場
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本社所在地 | 931-8325 富山県富山市城川原三丁目3番45号 |
電話番号 | 076-426-1770 |
設立 | 2004年4月21日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業、一般乗合旅客自動車運送事業 |
代表者 | 代表取締役社長 根塚俊彦 |
資本金 | 4億9,800万円 |
主要株主 | 富山市 33.1% 富山県 16.1% 北陸電力 10.0% インテック 10.0% 富山地方鉄道 6.0% |
外部リンク | www.t-lr.co.jp/ |
富山ライトレール株式会社(とやまライトレール、Toyama Light Rail Co., Ltd.)は路面電車化された西日本旅客鉄道(JR西日本)富山港線の経営を引き継いだ第三セクターの会社である。本社所在地は富山県富山市城川原三丁目3番45号(城川原駅に隣接)。
会社名は、路面電車化に際し、ライトレールを導入したことから決定した。
目次 |
[編集] 会社の発起人
[編集] 歴史
- 2004年(平成16年)3月24日 富山国際会議場で設立発起人会が開催される。
- 2004年(平成16年)4月17日 創立総会が開かれる。
- 2004年(平成16年)10月18日 富山市都市計画審議会が、併用軌道を敷設する綾田北代線と富山駅北線の都市計画を変更し、同区間の都市計画上の名称を富山ライトレール線とすることを決定。
- 2004年(平成16年)11月9日 国土交通省より第一種鉄道事業の許可及び軌道事業の特許[1]。
- 2006年(平成18年)4月29日 開業。
- 2006年(平成18年)10月2日 2006年(平成18年)グッドデザイン賞金賞(建築・環境デザイン部門)受賞[2]。
- 2007年(平成19年)4月1日 フィーダーバスの運行主体が富山市から富山ライトレールに移管。
[編集] 鉄軌道事業
[編集] 路線
以下の路線を運営している。詳細は以下の項目を参照のこと。
軌道区間の都市計画上の名称は「富山ライトレール線」だが、軌道法や鉄道事業法に基づく手続きでは軌道区間、鉄道事業区間ともに「富山港線」の名称がそのまま使われている。開業後も全区間で「富山港線」または「富山ライトレール富山港線」名称で案内がされている。
富山駅北から奥田中学校前の直前までは道路上の新設併用軌道を走り、奥田中学校前駅から岩瀬浜までが在来の専用軌道となる。JR富山駅高架化後は既存の富山地方鉄道富山市内軌道線と相互に乗り入れる構想がある。また、併用軌道区間内のレールはドイツから輸入された。
[編集] 車両
- TLR0600形
- 新潟トランシスで製造された2車体連節低床式路面電車 (LRV) で、開業に合わせて7編成が導入された。
- 一般公募で決まった「ポートラム」という愛称が付けられている。ポートラムとは「港」(=port)と「路面電車」(=tram)を組み合わせた造語である。
外装は立山の新雪にちなみ白を基調とし、フロントガラスの下縁部と乗降口の周囲は、編成ごとに計7色(赤、橙、黄、黄緑、緑、青、紫)に塗り分けられている。
[編集] 開業後の状況
開業初年度(2006年度)は、予想以上の利用があったこと、開業初年度に限り固定資産税を納める必要がない等の理由で、会社としての収支は268万円の黒字になった。富山港線に係る施設の施工・維持・修繕・改良などの費用は、富山市などの公的機関が行ない、会社は運営のみに責任を持つ「公設民営」と呼ばれる事業形態であり、会社が負担する費用は限られている。それでも開業当初は、年間2千万円程度の赤字は避けられないと見込まれていた。
[編集] バス事業
富山港線の蓮町駅・岩瀬浜駅に接続するフィーダーバス2路線を運行している。2006年4月の富山港線の移管開業に合わせて富山市が試験的に運行を開始した。2007年4月から本格運行となり運行主体が富山ライトレールに移管された。なお、実際の運行は一貫して富山地方鉄道に委託されている。
主要経由地
[編集] その他
- 富山ライトレールは、富山市のまちづくりを取り上げる番組などでよく取材され、放送されている。(最近では2007年12月9日のテレビ朝日系『サンデープロジェクト』など)
- 近未来の富山県を舞台にしたテレビアニメ『ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜』に登場するLRTのモデルである。ポートラムをモデルにした車両が主人公らの綾凪(現在の射水市付近)市民の足となっている。空港にも乗り入れている。
- ライトレールには富山県立富山北部高等学校の情報デザイン科生徒によりデザインされた、ネコと電車をモチーフとするマスコットキャラクター「とれねこ」が用意されている。車両の保有台数に合わせ7匹おり、それぞれ特徴と性格がある。
- 車両は7編成あり、それぞれ色が異なるが、地元の女子高生の間で「赤い編成に乗ると恋愛がかなう」という都市伝説が広がり、各マスコミで取り上げられるようになった。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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公営 | 札幌市 - 函館市 - 東京都 - 熊本市 - 鹿児島市 |
第3セクター | 富山ライトレール - 万葉線 |
民営 | 東京急行電鉄 - 豊橋鉄道 - 富山地方鉄道 - 福井鉄道 - 京阪電気鉄道 - 京福電気鉄道 - 阪堺電気軌道 - 岡山電気軌道 - 広島電鉄 - 土佐電気鉄道 - 伊予鉄道 - 長崎電気軌道 |