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大江戸捜査網 - Wikipedia

大江戸捜査網

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大江戸捜査網(おおえどそうさもう)は、東京12チャンネル(現テレビ東京)系で放送されたテレビ時代劇番組。初期は「大江戸アンタッチャブル」というサブタイトルが冠せられていた。

1970年から1984年にかけて、(一部休止あり)毎週土曜日21:00~21:54に放映された。主演は、初代が杉良太郎、以降里見浩太朗松方弘樹。引き続いて半年間、『新・大江戸捜査網』が並樹史朗主演で放送。その後1990年から毎週金曜日21:00~21:54に半年ずつ、橋爪淳主演で2シリーズ放送された。

ここでは、『新・大江戸捜査網』も含め1970年から1992年に放送されたTVシリーズ、それに関係した映画版について説明する。

目次

[編集] 概要

秘密捜査員隠密同心たちが探索の末、悪を斬り捨てる痛快時代劇。隠密同心とは松平定信が極秘に作った組織で、彼の命を受けた幕臣たちが隠密支配となって統括している。メンバーは普段は町人として生活、江戸町内の地蔵の合図を元に集結して指令を受ける。

テレビシリーズ本編で定信が直接隠密同心を統率したのは, 橋爪淳版の第1シリーズだけである。それ以前に松平定信が登場した時は,杉良太郎編で堀雄二、里見浩太朗編では、黒川弥太郎、松方弘樹編では永井秀明それぞれが定信役を演じている。なお、劇場版では三船敏郎が演じている。

悪を斬り捨てに行く時、「隠密同心心得之条(おんみつどうしんこころえのじょう)」がナレーションで入る。シリーズによって内容に若干の変更はあるものの、最後は必ず「死して屍拾う者なし」で終わり、隠密同心が各自名前を名乗ってから、悪人たちとの立ち回りが始まる。

隠密同心の活動拠点(アジト)は、杉良太郎編第1・2シリーズ(日活制作編)では、「桜湯」の2階であったが、三船プロダクションに制作が移った杉良太郎編第3シリーズから松方編までは浅草の小料理店「桔梗屋」に変わっている。

オープニング・ナレーションはほとんどは同じような内容だが、並樹史朗編(『新・大江戸捜査網』)と杉良太郎版の初期は違う。

[編集] 劇中のナレーション

隠密同心 心得の条 我が身我が命我が物と思わず 武門の儀、あくまで陰にて 己の器量伏し、ご下命いかにても果すべし なお 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし」が有名。しかし初期には使われておらず、製作が日活から三船プロダクションに移ってからである。

本当に死んだ隠密同心は、くれないお蝶だけである。しかもお蝶を不憫に思った隼人以下の隠密同心たちは「心得の条」に背いてその屍を拾い、弔っている。他にも松方版の最終回で、幻の御前が死亡しているが、役者は最後まで不詳。

[編集] 成敗時

悪を斬り捨てに行く時、「隠密同心心得之条(おんみつどうしんこころえのじょう)」がナレーションで入る。シリーズによって内容に若干の変更はあるものの、最後は必ず「死して屍拾う者なし」で終わり、隠密同心が各自名前を名乗ってから、悪人たちとの立ち回りが始まる。 成敗時における「隠密同心○○」(以下、次々と「同じく○○」と名乗りを上げる。また、隠密同心たちと一緒に、隠密支配も悪代官らの成敗に加わっている時には、最後に隠密支配が「そして隠密支配○○」と名乗る)の前後に決め台詞を言うときもあった。

  1. 杉良太郎(十文字小弥太):第3シリーズの初期で「俺たちが知ったが最後、悪の華は咲かさん!」
  2. 松方弘樹(左文字右京):「三途の川の渡し守」(以降、名乗りへ)「たとえ世間が黙って見逃したとしても、この懐剣が承知できねぇとよ」「てめえたちに明日のお天道様を拝ませるわけにはいかねぇ」(「三途の川」の前の台詞。松方編でも後期で用いられた)
  3. 並樹史朗(飛脚屋新十郎):相手を切り倒す際に、「役儀により冥土への速飛脚、ご案内仕る!」

松方弘樹編の初期(第410話から434話まで)は、成敗時に隠密同心は白装束姿であらわれた。並樹編では、成敗時に隠密支配・日向主水正から流し目のお紺によって、あらかじめ敵に成敗書が投函される。

[編集] 音楽

玉木宏樹作曲によるオープニング・テーマは、軽快かつ緊張感に満ちたもので、テレビ時代劇伴奏の代表作であり、チャンバラシーンでも用いられた。並樹編の全編と橋爪編第1シリーズの初期のオープニングテーマ曲は、お馴染みのテーマ音楽とは別バージョンである。

オープニングテーマをバックに、「隠密同心 それは、旗本寄合席内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者達である。極悪非道の犯罪を憎み(後期作品では「極悪非道の悪に虐げられ」)、過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、またある時は影のように支える男達(同「彼ら」)。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む彼ら(同「隠密同心」)に、明日という日はない。」というナレーションが流れていた。

第1話から第26話までは、エンディングの出演者、スタッフ紹介のテロップが流れる際にもオープニングテーマ曲が利用されていた。それ以外のエンディングは歌が流れており、主演俳優が歌ったものを使うこともあった。

[編集] シリーズ一覧

[編集] 1970年~1984年放映

[編集] 第1期

1970年10月3日~1971年9月25日放送(制作:日活 東京12チャンネル)。

第1~26話までは、エンディングシーンでオープニングテーマ曲が流れていた。第27話から杉良太郎が歌う主題歌「江戸の夜明け」が流れるようになった。第1作では立ち回りでオープニングテーマ曲が流れることはあまりなかった。

スタッフ
キャスト
  • 隠密同心・十文字小弥太(相模無宿珊次郎):杉良太郎
  • 隠密同心・井坂十蔵:瑳川哲朗(通称:井坂の旦那)
  • 隠密同心・小波:梶芽衣子
  • 隠密補佐・山猫お七:岡田可愛
  • 旗本寄合席(隠密支配)・内藤勘解由:中村竹弥(通称:御前)
  • ナレーター:黒沢良(ただし、第14話から16話では糸博。糸博は第1シリーズの後半では予告編の語りを担当することが多かった)

隠密同心が屯する湯屋の女で井坂に岡惚れしているのが悠木千帆(現樹木希林)で、ほぼ毎回登場していた。また行きつけの飲み屋の女将が白木万理で、中盤以降、ほぼ準レギュラー。また、小弥太(珊次郎)の手下(弟分)として野呂圭介三ツ木清隆が準レギュラー出演していた。後半は三ツ木がレギュラー化。

[編集] 第2期

1972年4月3日~1973年3月17日放映(制作:日活 東京12チャンネル)。

スタッフ
  • 脚本:山浦弘靖、蘇武路夫、山崎巖ほか
  • 監督:西山正輝、斎藤光正、磯見忠彦ほか
キャスト
  • 隠密同心・十文字小弥太(珊次郎):杉良太郎
  • 隠密同心・井坂十蔵:瑳川哲朗
  • 隠密同心・小波:梶芽衣子
  • 隠密補佐・山猫お七:岡田可愛
  • 旗本寄合席(隠密支配)・内藤勘解由:中村竹弥
  • ナレーター:黒沢良

[編集] 第3期(杉良太郎版)

1973年9月22日~1974年3月16日放映。制作は当初三船プロ・東京12チャンネルで、1981年10月よりヴァンフィル。テレビ東京(ただし「制作協力」として三船プロのクレジットは終盤まで続けられた)。

2007年1月に発売されたパチンコ「CR大江戸捜査網」のモチーフになっているのはこのシリーズである。

エンディングの主題歌「江戸の夜明け」が流れるシーンの映像は、本シリーズ1話(第105話)「江戸の灯をたやすな!」と5話(第109話)「深川慕情」を編集したものである。

キャスト
  • 隠密同心・十文字小弥太(珊次郎):杉良太郎
  • 隠密同心・井坂十蔵:瑳川哲朗
  • 隠密同心・夕霧:古城都
  • 隠密同心・不知火お吉:江崎英子
  • 隠密同心・くれないお蝶(胡蝶):安田道代 (最終回のみ)
  • 旗本寄合席(隠密支配)・内藤勘解由:中村竹弥
  • ナレーター:黒沢良

[編集] 第3期(里見浩太朗版)

1974年3月23日~1979年9月15日放映。

スタッフ

  • 脚本:中野顕彰、蘇武路夫、武末勝、胡桃哲、小川英、山本英明、津田幸於、服部一久、柴英三郎、佐治乾、山浦弘靖、中野顕彰、加賀美しげ子、横田与志、渡辺豊彦、伊上勝、天野恒幸、大工原正泰、中西隆三、松岡志奈ほか
  • 監督:小沢啓一、宮越澄、手銭弘喜、江崎実生、坪島孝、斎藤光正、松尾昭典、内藤三郎、長谷部安春、松森健、吉川一義、丸輝夫、井上昭、外山徹、高橋勝、内出好吉、原田雄一、鹿島章弘、黒田義之高橋繁男、天野恒幸、池広一夫、山崎大助、松尾正武、原田隆司、居川靖彦ほか
  • プロデューサー:岡哲男、元村武
  • 原案:日活株式会社
  • 脚本協力:ジャック・プロダクション
  • 音楽:玉木宏樹
  • 撮影:村野信明
  • 編集:井上親弥
  • 選曲:鈴木清司、合田豊
  • 殺陣:渡辺高光、高倉英二
  • 効果:宮田音響
  • 整音:星一郎、アオイスタジオ
  • 協力:六本木オフィス

出演者

  • 隠密同心・伝法寺隼人(音次郎):里見浩太朗
  • 隠密同心・井坂十蔵:瑳川哲朗
  • 隠密同心・くれないお蝶(胡蝶):安田道代
  • 隠密同心・いさり火お紺:山口いづみ
  • 隠密同心・不知火お吉:江崎英子(途中から江崎由梨に改名)
  • 隠密同心・稲妻お竜(玉竜):土田早苗
  • 隠密同心・風(お新):志穂美悦子
  • 隠密同心・はやぶさお銀:安西マリア
  • 隠密同心・流れ星おりん:かたせ梨乃
  • 旗本寄合席(隠密支配)・内藤勘解由:中村竹弥
  • ナレーター:黒沢良

[編集] 第3期(松方弘樹版)

  • 1979年9月22日~1984年3月31日

スタッフ

  • 企画:時崎克彦、元村武
  • プロデューサー:石川博、田辺隆史
  • 音楽:玉木宏樹
  • 撮影:緒方博
  • 照明:嶋田宣代士
  • 選曲:合田豊
  • 殺陣:高倉英二
  • レーザーサウンド:横浜シネマ
  • 制作協力:松プロダクション

出演者

  • 隠密同心・左文字右京(清次郎):松方弘樹
  • 隠密同心・井坂十蔵:瑳川哲朗
  • 隠密同心・稲妻お竜(玉竜):土田早苗
  • 隠密同心・火車おもん:高瀬春奈
  • 隠密同心・矢車お菊:中島ゆたか
  • 隠密同心・吹雪(春香):岡江久美子
  • 隠密同心・流れ星おりん:かたせ梨乃
  • 隠密同心・風車のお菊(菊丸):夏樹陽子
  • 隠密同心・疾風のおせん:山田由紀子(プライベートな事情から短期間で降板)
  • 隠密同心・つばくろの茜:清原美華
  • 隠密同心・九条新太郎:南条弘二
  • 旗本寄合席(隠密支配)・内藤勘解由:中村竹弥
  • 大番頭(隠密支配)・藤堂対馬:大山勝巳(現:大山克巳
  • ナレーター/影の支配・幻の御前の声:黒沢良
    • 稲妻お竜役の土田早苗は、2回長期病欠している。その為、芸者隠密同心のピンチヒッターとして、火車おもん(高瀬春奈)と矢車お菊(中島ゆたか)が登場しているが、それぞれ約2か月、3か月しか登場していないため、オープニングには登場せず、エンドクレジットのゲスト扱いである。

[編集] 新・大江戸捜査網

  • 1984年4月7日~1984年9月29日(制作:ヴァンフィル テレビ東京)

スタッフ

  • 企画:時崎克彦、元村武
  • プロデューサー:石川博、田辺隆史
  • 音楽:玉木宏樹
  • 撮影:緒方博
  • 照明:嶋田宣代士
  • 選曲:合田豊
  • 殺陣:高倉英二
  • レーザーサウンド:横浜シネマ
  • 協力:84プロモーション
  • 脚本:山崎巖、小川英、胡桃哲、和久田正明、土橋成男、大工原正泰、下飯坂菊馬、富田富美
  • 監督:長谷部安春、猪崎宣昭、岡康季、小沢啓一、手銭弘喜、宮越澄

出演者

補足

[編集] 1990年~1992年放映

[編集] 第1期

1990年10月12日~1991年3月29日放映(制作:G・カンパニー テレビ東京)。

スタッフ
  • 脚本:小川英、山崎巖、大西信行、石川孝人、武末勝、中野顕彰、いずみ玲、胡桃哲、杉昌英、大平洋ほか
  • 監督:江崎実生、居川靖彦、長谷部安春、関本郁夫、岡康季、白井政一、大久保直実、山城新伍、杉村六郎ほか
キャスト

[編集] 第2期

1991年10月11日~1992年3月27日放映(制作:G・カンパニー テレビ東京)。

キャスト
  • 隠密同心・天竜寺隼人(直次郎):橋爪淳
  • 隠密同心・秋草新十郎:京本政樹
  • 隠密同心・流れ星お蝶(蝶丸):中村あずさ
  • 隠密同心・矢車お仙:荒井乃梨子
  • 旗本寄合席(隠密支配)・小笠原甚内:和崎俊哉
  • 筆頭老中・松平定信:若林豪
  • ナレーター:黒沢良

落語家の古今亭志ん駒は、杉良太郎編第2シリーズから松方編まで「早耳金太」という瓦版屋役で出演していた。話に深く関わることはあまりないコミックキャラクターだったが、軽妙な語りで人気があった。 1975年10月18日放映の「火花散る隠密七変化」で、元隠密同心・葉隠れお雪役で美空ひばりが出演している。

[編集] 劇場映画版

放映していた東京12チャンネルの開局15周年企画として、1979年12月1日に劇場版が公開された。併映は岡本喜八監督『英霊たちの応援歌・最後の早慶戦』。

  • 『隠密同心・大江戸捜査網』
    監督:松尾昭典、出演:松方弘樹・瑳川哲朗・土田早苗・かたせ梨乃・中村竹弥・大和田獏岡田奈々芦田伸介三船敏郎
    物語は将軍の御落胤を巡る、松平定信失脚を図る鳴神鉄山と、松平定信・隠密同心達の暗闘を描いている。

[編集] ネット局

  • 中京テレビでは「ウィークエンダー」のゴールデンでの放送を拒否したため、系列外にもかかわらず(当時出資していた日本経済新聞との関係や、名古屋テレビとの変則クロスネットの名残から、準系列局的な関係があった)土曜22:00に放送していた。その後ウィークエンダーがゴールデンに復活した後23:55に移動したが、それでも系列外にもかかわらず日産のオープニングもろともネットしていた。これはテレビ愛知開局まで続いた。なお、東海地方では名古屋テレビでもネットされていた時期があったと思われる。
  • 北海道文化放送は、水曜(1976年9月まで)と木曜(1982年3月まで)の22:00~23:00の時間帯をローカルセールス枠としていたため、1976年まで木曜22:00~22:54の枠で放送し、水曜日のフジ系列同時枠化に伴い、同じく東京12チャンネル制作の「金曜スペシャル」を水曜から移動させたため(同番組は低俗な内容が多く、昼間の放送に適さないためと考えられる。1982年4月以降は金曜深夜に移動)、土曜午後の放送に移行した。なおスポンサーは北の誉酒造とダイヤグロ紋付だった。この関係で関西テレビ制作の全国ネット番組『凡児の娘をよろしく』が土曜午後に遅れネットとなっていた。
  • RKB毎日放送では、開始時期不明ながら1984年にテレビ東京での土曜21時での放送が終了するまでの長期間にわたって日曜10:00~10:55・土曜13:00~13:55(遅れ期間不明)に、中京テレビ同様に日産をメインスポンサーとして放送されていた(三大都市圏でないにもかかわらず、日産がスポンサーとなった理由として同局のエリアである福岡県京都郡苅田町に同社の九州工場が立地していることが考えられる。なお、テレビ東京系列における後番組の『テレビあっとランダム』も、遅れネットで放送された福岡放送において日産がメインスポンサーとなっていた)。
  • 時代劇専門チャンネルでは、2004年9月7日から2007年7月11日まで第11話を除く715話が再放送された。同チャンネルでは、2007年9月18日から再び杉良太郎編を再放送している(2008年4月1日まで。里見浩太朗編は6月上旬からの放送予定)。なお、第11話はテープ破損のため、現在では放送できない。

[編集] パチンコ

藤商事からパチンコ台『CR大江戸捜査網』がリリースされ2007年1月より全国のパチンコ店に設置されている。

[編集] 制作の事情

スポンサー

  • 放送開始の経緯として、当時日産自動車の宣伝部長であった石原俊(後の日産自動車社長・会長・相談役)が大の時代劇ファンで「土曜日の夜のテレビに時代劇が無いのは寂しい」とスポンサーになり作らせてしまった、という「伝説」がよく知られている。[1]

題名

  • 放映開始時の時代劇ドラマは股旅物や主人公が単独のものが主流であり、複数人の主人公による集団捜査劇は異例であった。その為、初期にはエリオット・ネス率いる捜査チームがアル・カポネを追い詰める、米国の集団捜査テレビドラマのタイトルを借りて、「大江戸アンタッチャブル」というサブタイトルが冠せられていた。当時の日活は現代劇中心の制作体制を取っていたために時代劇の制作ノウハウがなかったため、それを逆手に取り現代劇の手法で時代劇を作ることを狙ったことが背景にあったという。[2]

日活と杉とTV局

  • もともとは、日活での映画出演歴がありながらも他社で時代劇スターとしての知名度が上がりつつあった杉良太郎を、再び自社制作で育てるために企画された日活初のテレビ時代劇。日活はテレビ時代劇の制作では後発だったために、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に放送を依頼せざるを得なかった。

生みの親

  • 「大江戸捜査網」の生みの親は元村武である。日活のプロデューサーとして本作を企画した元村は、日活の事情で製作が打ち切られた後も、東京12チャンネルと日産自動車の意向で放送復活が決まると、三船プロダクションに移籍して「大江戸捜査網」の制作を続けた。その後、三船プロダクション重役にまで登りつめた元村は1981年、伊藤満らとともに自ら制作会社・ヴァンフィルを設立し独立。(この当時のことを最後まで三船の傍に居た夏木陽介は「知ってるつもり」において『裏切られた』と述懐している。)三船プロの実質製作は松方弘樹版で終了し、ヴァンフィルに移行した。半年で終了した新・大江戸捜査網から数年後ヴァンフィルは解散しジーカンパニーとして大江戸捜査網の新作を製作。1992年まで「大江戸捜査網」の制作を継続した。

スタッフ

  • 本作は東京を本拠にした制作であった。日活撮影所東宝ビルト、自社所有の時代劇のオープンセットをもった三船プロ、同様のオープンセットをもった国際放映生田スタジオの各所が使われた。時代劇の量産体制が整っている京都と違い、東京ではロケ地やスタッフが限られている中、黒澤組のスタッフ・東宝・大映のスタッフたちが集結し、良質の時代劇を作り続けたことは評価すべきであろう。事実、東京での時代劇製作が途絶えた1985年以降、メインスタッフの多くは京都に招聘されている。作品の内容についても以降の時代劇に欠かせない演出技法を多数生みだした。三船プロの功績でもあるが、現在映画界で活躍するスタッフを幾多と育てた実績も評価されるべきであろう。

[編集] 脚注

  1. ^ 「東京12チャンネルの挑戦」(金子明雄著、三一書房)p.140
  2. ^ 「東京12チャンネルの挑戦」p.139

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 番組の変遷

[編集] 土曜21時台

東京12チャンネル 土曜21時台
前番組 番組名 次番組
新藤兼人劇場
大江戸捜査網(第1シリーズ)
東京12チャンネル 土曜21時台
前番組 番組名 次番組
絵島生島
大江戸捜査網(第2シリーズ)
旅人異三郎
東京12チャンネル→テレビ東京 土曜21時台
前番組 番組名 次番組
旅人異三郎
大江戸捜査網(第3シリーズ)
新·大江戸捜査網

[編集] 金曜21時台

テレビ東京系 金曜21時台
前番組 番組名 次番組
江戸中町奉行所(第1シリーズ)
大江戸捜査網(平成第1シリーズ)
あばれ八州御用旅(第2シリーズ)
テレビ東京系 金曜21時台
前番組 番組名 次番組
あばれ八州御用旅(第2シリーズ)
大江戸捜査網(平成第2シリーズ)
江戸中町奉行所(第2シリーズ)
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