召喚教師リアルバウトハイスクール
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召喚教師リアルバウトハイスクール(しょうかんきょうし -)は『月刊ドラゴンマガジン』に連載されていた、その後書き下ろしとして富士見ファンタジア文庫から発表されている雑賀礼史による小説、またそれを原作とするいのうえ空による漫画作品。更に小説、漫画を原作としてアニメ作品 『SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール』(サムライガール-)が製作された。
小説では普段は高校教師をしていて時折異次元に召喚される格闘家南雲慶一郎が主人公であるが、漫画及びアニメの主人公は剣術使いの御剣涼子であることが異なる。小説には本編以外に番外編(通称、EX編)と本編の半年前の出来事を書いたアーリー・デイズ編(通称、ED編)がある。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 小説版
[編集] 登場人物
[編集] 大門高校関係者
- 南雲慶一郎(なぐも けいいちろう)
- 小説版の主人公。「幻の格闘家」「地上最強の格闘家」「伝説の番長」等の異名を持つ。大門高校2年B組担任・英語教諭。29歳、身長204cm/体重104Kgの巨漢。仙術気功闘法「神威の拳」の使い手であり、天の属性を持つ神気「龍気」を操る。
- 作品開始以前は世界中を旅していた。その際の様々な職歴から多彩な特技を持ち、銃器の扱いや料理の腕前はプロ級。語学にも長ける(最終学歴が外語大卒でもある)。
- 旧知の仲である藤堂鷹王の依頼を受け、大門高校の英語教諭として赴任する事になる。英語教諭としての仕事とは別に、格闘家として「草彅静馬」を育てると言う建て前で招かれたが、育成者としての役割は静馬の性格で受け容れてないが、神威の拳の先輩として道標としての役割は果たしている。
- V-1エクストリーム後、しばらく行方不明になるが、その間は香港の飛鈴の家で療養していた。
- その後、ソルバニアでピンチに陥っていたレイハを助け出し、大門高校に帰還。そしてソルバニアの秘密がばれたため、それを理由に英語教師の役目を飛鈴に譲り、自分は用務員となった。
- (とある要因で)現在の記憶を失った話では、精神状態・記憶が高校生頃のものになってしまい大暴れする。その際「K-17号」と呼称される。
- 今までほとんどの問題を「力」で解決してきたことから、暴力ではどうにも出来ない問題(美雪の不登校など)への対処に苦慮する事も多い。また、そういった性質から、『VTN』(バイオレンス・ティーチャー・ナグモ)と呼ばれたこともある。(「GTO」のパロディ)
- 草彅静馬(くさなぎ しずま)
- 大門高校2年B組の生徒。赤銅色の肌と中性的で整った容姿を持つ少年。17歳、身長184cm/体重72Kg。
- 慶一郎と同じく「神威の拳」の使い手で、炎の神気を操る。性格は短気で粗暴、関西弁口調と相俟ってお気楽な面が強調される。大門高校内でKファイトシステムを提唱し、またもっとも同システムを利用している生徒。またバイパーズの一人でもあり、バイパース・レイヴでは爆発的な人気を誇る最強のヒーロー。
- 天性のエンターテイナーで、自分より実力の劣る相手との戦いでもその相手の実力を余すところなく引き出し、戦いを演出する事に長ける。バイパーズ・レイヴにおけるテーマ曲は意外にもクラシック曲。
- V-1エクストリーム後、東方流幻の「慶一郎に勝てるようにしてやる」という話に誘われて暫く姿を消すが、後に帰還。
- 音楽家である父の影響もあって、ピアノの演奏が出来る。涼子の前でその腕前を披露した事もある。本人曰く「絶対音感」の持ち主。
- 作者によれば、キャラクター造形のモデルとなったのは、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』の草薙京ではなく『ファイターズヒストリー』の溝口誠。
- 御剣涼子(みつるぎ りょうこ)
- 大門高校2年B組の生徒。170cmを越す長身に、ポニーテールを結った凛々しいという言葉がぴったりと当てはまる女子。小説版の現実世界の物語は彼女と慶一郎の出会いから始まる。漫画版及びTVアニメでは主人公。父親は海外へ行っていて家を空けており、母親は病死しているので、叔母の家に住んでいる。
- 侍に憧れ、剣道部に所属しているが、作中で親友であるひとみを人質にした不良バイパーズに襲われた際、多対一の戦いで遅れを取った事から「剣道」ではなく「剣術」を本格的に学ぶ事を志す。剣道部の顧問教師の紹介を受けて飛天流剣術道場の門を叩き、鬼塚鉄斎に師事する。
- 草彅静馬とは互いを「天敵」と認識し、顔をつき合せると怒鳴りあう仲。しかし偶に色事めいたシーンが描かれる事もあり、お互い憎からず想っている様にも見える。
- 料理の腕はとても悪い。見た目はきれいだが味が悪い。かつてバレンタインでチョコレート作りに挑戦し、地球に存在しない物質を作り出したらしい。(漫画版にはそれを食べて倒れるひとみが描かれている)
- 後天的に「覚醒者」の目となる月の眼(グラム・サイト)を得る。
- 「殺戮機械モード」になった慶一郎に銃弾で撃たれて粗相をした。
- 慶一郎が戦闘不能になっている時に、慶一郎の代わりにレイハに使役された事がある。
- 結城ひとみ(ゆうき -)
- 涼子の親友。クセの強い登場人物が多い本作中で、能力的にも性格的にも最も常識的な人間の一人。
- 周りに非常識な人間が多い為か、はたまた涼子と最も親しい間柄である為か、巻き込まれなくても良い厄介事に度々巻き込まれる不運な少女。悪質バイパースとの騒動に巻き込まれた事から氷室那智と知り合う。
- 以後、那智とは親密な関係となり、2人きりでデートする場面が幾度か描かれている。また、那智が刹羅に敗れ入院した際、リンゴを食べさせてあげている場面を涼子達に目撃されている。
- 神矢大作(かみや だいさく)
- 静馬の親友にして、相棒。御剣涼子の追っかけ。女の子に間違えられかねない童顔と中学生の様な小柄で華奢な体つきの少年。しかし顔に似合わず神経は図太い。主に情報収集を得手とし、常にハンディカムを持ち歩いている。
- 涼子には「普段はキレるのに静馬とそろうと知能指数が下がる」とまで言われるが、実際には静馬のレベルに大作が合わせているのが事実。
- しかし本人はそれを楽しんでいる節があり、「金がない」と身も蓋も無い理由で小学生の様な格好で夏休みを堪能する静馬とペアルックで付き合ったり、静馬が厄介ごとに巻き込まれた時もなんだかんだとぼやきつつ常に傍にいる。
- 過去に何かあったらしく、鬼塚美雪の家庭教師兼カウンセラーを引き受けた時、美雪にわずかに自分の過去を話していた。
- 巨乳が物凄く好きである事を公言した。
- 烈飛鈴(りー・ふぇいりん)
- 慶一郎の妻。EX編第1巻に登場。
- 香港の暗殺ギルド烈一族の一員で慶一郎を一族に取り込む際にあてがわれた。文武両道家事万能、スタイルも良く容姿端麗だが、これは全て彼女が慶一郎にふさわしい妻となるための努力した結果である。性格は極めて情が深く美雪に嫉妬して拉致したことすらある。慶一郎もまんざらではないのだが彼の生い立ちから来る事情から彼女の思いに完全に答えることができないでいる。かつて結婚式までも(半ば周りの人間によって強引にではあるが)挙げた慶一郎に妻として尽くすが、事情により慶一郎は彼女を香港に置き去りにする。その後、慶一郎に自分を見直させる為に必死に努力し、日本に彼がいる事を突き止めて十真と共に来日、大門高校に教育実習生の名目で潜入し、事件を引き起こす。紆余曲折の末、慶一郎をあきらめて国へ帰ろうとするのを慶一郎が呼びとめ、改めて彼女に告白すると言う別れがあった。(その後、諸事情により夫婦喧嘩、慶一郎はソルバニア経由で日本へ帰還している)
- その後も本編に登場、負傷により戦闘どころか立つこともままならない慶一郎を保護・治療し、また彼の頼みを聞いて動く等、やはり慶一郎の事を想っている様である。
- 慶一郎の療養中、英語教師及び担任の代わりを務めるため再び来日。そして慶一郎が無事大門高校に帰還したのち、正式に英語教師及び担任として雇われた。
- 暗殺術の一端か、薬物と針を使った洗脳で大作や涼子を操ったり(大作本人は洗脳の際、胸の感触を味わえた事をおっぱいフェチとして喜んでいた)、誘拐した涼子に変装して鬼塚家を襲撃したり、部下を使って暴行されたように自作自演したりとえげつない所も見せる。
- 藤堂鷹王(とうどう たかお)
- 大門高校校長。公立校である大門高校を半ば私物化し、意図して普段から怪しげな言動を取っている為、生徒から「あのオヤジは絶対に何かをたくらんでいるに違いない」と言われている。(そしてそれを喜んでいる)
- ただの変態オヤジと思われがちだが、「覚醒者」拝暁人を一時的にとはいえ食い止める事すら出来る隠れた実力者。もっとも、涼子をはじめ生徒達からは全く信用されていない。
- 自己申告によれば、8ヶ国語を操れるほど語学堪能。英語の授業を受け持つ事も出来る。但し、南雲の不在にヒマ潰しに受け持った授業では「藤堂式催眠言波」によってクラスのほぼ全員が睡眠に陥った。
- 菱沼奈々子(ひしぬま ななこ)
- 大門高校の看護教諭。藤堂鷹王の姪でもある。過去のトラウマから筋肉フェチとなり、鍛えられた肉体を見ると筋肉を撫で回したくなる性癖を持つ。
- 古関遼二(こせき りょうじ)
- 大門高校の古文教師。あだ名は「ジージャン」。ルパン三世のような細く長い手足が特徴で言動は無責任かつ大人気ない。姫川雷蔵門下の柔道の達人であり、静馬や不動秋嵩に連勝した経歴がある。草彅巴の恋人であり、彼女の父親とはトランペットvsギターの演奏対決を行った。
- 弥永源太郎(やなが げんたろう)
- 大門高校の剣道部顧問。元飛天流剣術道場の門下生で目録程度の腕前。剣道は5段。その容姿から「ヒゲダルマ」、「ビア樽」とあだ名される。涼子に頼まれ鉄斎への紹介状を書いた。高校で何かが起こるたびに古関と刑事コントを繰り広げ、事態をややこしくする。
- 金田(かねだ)
- 大門高校の空手部顧問。部活の時以外は黒いジャージを着ているので、古関に「ジャージ」というあだ名を付けられた。静馬によって空手部がつぶされそうになったとき、慶一郎に助けてもらったことがある。Kファイトのレフェリーによく借り出されている。
- 獅子倉達哉(ししくら たつや)
- 元大門高校の生徒で剣道部前部長。3年生になる直前に転校した。ED編の重要人物。後に本編にも登場。
- 涼子に「可愛い女よりもカッコイイ女になればいい」とアドバイスを与えた人物。このアドバイスは涼子の人生において最も重要なものとなる。
- 転校直前に幼馴染の後藤史織に告白し恋人同士になる。現在も交際は順調なようである。
- 後藤史織(ごとう しおり)
- 大門高校3年生。演劇部現部長。ED編の登場人物。後に本編にも登場。
- 早乙女巌(さおとめ いわお)
- ED編の登場人物。半年前は学年主任。空手家。
- 当時、静馬によって作られたKファイトシステムをやめさせるために静馬と対決し敗れる。
- それにより名誉は地に落ちるが、素行不良の生徒をKファイトで五人抜きして何とか名誉を回復した。
- 青木美紗緒(あおき みさお)
- ED編の登場人物。半年前は静馬と大作の担任だった。音楽教師。本編には名字のみ登場。
- 生徒にはミサティー、菱沼奈々子にはミサっちと呼ばれる。
- 体が小さく、見た目は中学生くらいなので、スクーターに乗っていて警察に止められたことが何度もある。
- 本編においては結婚により寿退職し、その代わりとして慶一郎がやって来た。
[編集] 飛天神社関係者
- 鬼塚鉄斉(おにづか てっさい)
- 飛天神社の神主であり、同敷地に居を構える飛天流剣術道場の師範。御剣涼子を弟子に迎え、一度は閉ざした道場の門を再び開く。
- 慶一郎の神威の拳を木刀でかき消す、日本刀による居合いで宙に浮く相手を両断するなど、剣士としての腕前は超一流。
- 姫川雷蔵、毒島天堂らとは旧知の仲で、3者は慶一郎の祖母と親しかった。
- 鬼塚美咲(おにづか みさき)
- 鉄斎の娘で美雪の実母。作中では既に故人。
- 家族のいなかった慶一郎にとっては姉代わりの存在で、初恋の女性。素行不良だった慶一郎にも実の弟のように優しく接していた事もあり、慶一郎から心底敬愛されていた。慶一郎の人格形成に最も大きな影響を与えた人物。
- 写真を見た大作によれば、美人だった。
- 鬼塚美雪(おにづか みゆき)
- 鉄斎の孫。姫川沙羅とは幼馴染で親友。四葉中学校2年C組の生徒。
- 10歳の頃に航空機事故で両親を亡くし、自身も大怪我を負う。それ以来、無口で引きこもりがちな性格になってしまうが、慶一郎に依頼を受けた大作の家庭教師兼カウンセリングの甲斐もあり、再び学校へ通うようになる。「月影の巫女」という守護精霊の様なものを持つが、本人は気づいていない。
[編集] ソルバニア関係者
- レイハ
- ソルバニアの巫女。ソルバニアの住人で唯一地球人と同様の外見を持ち、かつ日本語も扱える。
- 慶一郎を現実世界からソルバニアへ召還する形で彼の命を救い、その対価として以後は彼を「イェネンの鬼神」として使役している。基本的に感情を表情に出さない、必要な事しか口にしない寡黙な性格。慶一郎は本来魔法で召還された際に事情を魔法で伝達される筈だったのが、何かの手違いで伝わっておらず、全く何も知らされていない状態で彼女に使役されていた。しかし慶一郎の方もソルバニアの社会情勢に関わるつもりもなかったため、何も知らないことをまったく問題としていなかった。後に「詳しい事情を教えてくれ」と言った慶一郎に対し、「巨大ハンマーでぶん殴る」と言う『魔法』をもって記憶を伝達しようとした。また、慶一郎に預けられた携帯電話も「使いにくい」という理由で同じく巨大ハンマーで叩き潰し、ソルバニアの技術にあわせて改造している。ソルバニアの「神官」とは立場的に敵対している。
[編集] 京極家関係者
- 京極幻弥(きょうごく げんや)
- 「神威の拳」を伝承する京極一族の本家の末裔で、分家の当主。現在、京極本家は経済的に没落しており、本家の長老たちは幻弥から多額の融資を受けている。そのため一族内の実質的な権限は本家の当主よりも上である。
- 若い頃に当時学生の南雲慶一郎と戦い勝利したものの、まだ「神威の拳」を習得すらしていない慶一郎に苦戦させられた事にプライドを傷つけられる。その後、慶一郎を仲間に誘うもすげなく断られている。
- 10数年ぶりに慶一郎と再会した折、ウィラード・ゲイツと同盟関係にあり、V-1エクストリームの表向きの主催者として興行を取り仕切った。
- V-1エクストリームの大会の裏で、鬼塚美雪を拉致し、因縁の相手南雲慶一郎に再戦を挑む。闇神威の使い手であり、神威の拳の使い手としての実力は慶一郎を上回り、慶一郎を瀕死の状態にまで追い込んだ。覚醒者(アートマン)となった慶一郎に重傷を負わされた後、行方不明に。
- 京極刹羅(きょうごく せつら)
- 新参バイパースチーム「Knights.Of.Gold」のリーダーにして闇神威の使い手。「凶ッ風の刹羅」の異名を持ち、風の神気を操る。
- 「神威の拳」を伝承する京極一族の本家の末裔。
- 久遠七瀬(くおん ななせ)
- 刹羅のチームメイト。刹羅とは血縁に当たる。涼子以上に大柄な女性。慶一郎の襲撃の際、不動秋嵩とともに慶一郎を迎え撃つも、慶一郎の圧倒的な力の前に敗北。生死不明となる。
- 不動秋嵩(ふどう あきたか)
- 刹羅のチームメイト。その髪型から静馬によって「ウリ坊」なる不名誉なあだ名を命名されてしまう。
- 慶一郎の襲撃に切羽詰った幻弥の頼みで慶一郎に挑むも、返り討ちにされる。現時点では生死不明。
- 京極真琴(きょうごく まこと)
- 京極本家の現当主。盲目の麗人だが反響定位を用いることにより周囲の状況を把握できる。神威の拳の使い手でもあり治療や探査などの術に優れている。京極幻弥とは相思相愛の関係。当主としての実質的権限はないが京極の神威の使い手たちには敬意を払われている。
- 京極美月(きょうごく みつき)
- 刹羅の妹で中学生。優しい性格だが慶一郎と幻弥の対決に巻き込まれるうちに怪物に襲われ重症を負う。静馬の助力により回復し京極本家に帰還した。
- 柴崎勲(しばざき いさお)
- 硬体術を得意とする京極の神威の拳の使い手。美月の護衛として派遣されるが慶一郎と戦い、致命傷を与えられさらに止めとして頭部に銃弾を叩き込まれるも何故か復活。その後、涼子や大作をゾンビから守ったのが縁で彼らに保護されていた美月を受け取る役目を与えられる。
- 佐倉百枝(さくら ももえ)
- 柴崎の同僚で京極の神威の拳の使い手。真琴の護衛であり彼女に忠節を尽くす。
[編集] 四葉中学校関係者
- 草彅巴(くさなぎ ともえ)
- 静馬の実姉。四葉中学校2年C組の担任。姫川流柔術門下生。
- 恋人が大門高校教師の小関遼二で、切れると怖い。
- 姫川沙羅(ひめかわ さら)
- 四葉中学校2年C組の生徒。姫川雷蔵の孫娘。アメリカ人とのハーフ。
- 鬼塚美雪の幼馴染だが、両親の都合でロサンゼルスへ引越した為、音信が途絶えていた。
- 美雪と再会した直後は彼女の存在を全く忘れていたが、思い出してからは無二の親友となる。
- 容姿や口調から学校では「不良」のレッテルを貼られており、周囲からは少し敬遠されている。一部の教師には露骨に嫌われている。
- バイパーズ・レイブには必ず顔を出し、静馬の追っかけをしている。
- 泉谷万騎(いずみや かずき)
- 四葉中学校2年C組の風紀委員。恐るべき弁舌の達人であり、校内外のトラブルに干渉しては得意の弁舌で解決している。ブランド・シティ・ガーディアンに所属しており、トラブル解決に彼らの力を借りることもある。弁舌だけではなく古武術の使い手でもあるが実力行使にでることはめったにない。神崎唯とは幼馴染で九条鳴海とは悪友関係。冷静沈着な人物なのだが人類規格外の慶一郎と相対すると地を覗かせることもある。
- 神崎唯(かんざき ゆい)
- 四葉中学校2年C組の学級委員長で泉谷万騎の幼馴染。
- 九条鳴海(くじょう なるみ)
- 四葉中学校2年C組所属で泉谷万騎の悪友。肉体派で万騎とは毒舌を応酬しあう仲。
- 斉藤肇(さいとう はじめ)
- 慶一郎の四葉中学校在校時の姿を知っており、当時唯一彼に殴られなかった教師である。
- 早乙女(さおとめ)
- 慶一郎の四葉中学校在校時の後輩の教師。慶一郎にあこがれていたが現在は平凡な性格になってしまった。
- 霧島(きりしま)
- 四葉中学校教師。教師としては最悪の人物で自分に甘く、他人に厳しい、責任転嫁、パワハラ、セクハラ、援助交際なんでもありの俗物だが実在のモデルがいるらしい。慶一郎の粛清の最優先ターゲットとなる。
[編集] バイパーズ
チーム名、およびその関係者を記載
- 草彅静馬(くさなぎ しずま)
- 静馬1人で構成されている。チーム名は不明だが、おそらく無いものと思われる。草彅静馬についての詳細は、前述の大門高校関係者を参照。
- ペインキラーズ
- 氷室那智1人で構成されるチーム。
-
- 氷室那智(ひむろ なち)
- 静馬の友人であり、古参バイパーズチーム「ペインキラーズ」のリーダー。バイパーズの中では静馬に次ぐ実力を誇る。骨法の使い手。初登場時はひょろりとした175cm近い体型、肩まで届く長髪にバンダナと静馬とも似通ったイメージだったが、作中の書き分けの為か、ふち無し眼鏡に整った髪形の優等生的イメージのキャラクターに変わる。
- 神威の拳に関しては全くの無知でありながら、京極刹羅との対戦では刹羅と引き分ける等、人外魔境な本作中にあって健闘している一般人。後に自らが習う骨法の奥義とも言える技「神威」を身に付ける。決め手となる技を得たことで格闘家として一段上の実力を身につけ、V-1エクストリームでは静馬を追い詰めるまでにいたった。V-1エクストリーム予選を無敗で勝ち抜き、本選において静馬と戦い善戦するも敗れている。大会後、出会った東方流玄に神威の欠点(実は神威は神威の拳と原理的には同じであるが神気の蓄積が不十分な未完成の技であった)を指摘され、静馬と互角に戦えるようにしてやるという言葉に乗り、彼に弟子入りしている。神威の技名を「ワンショット・アット・グローリー」と命名したが、静馬には「ワングロ」または「ナチグロ」と略された。
- 常識度ではひとみと並んで悲しい程に一般人だが、こと格闘となればバイパーズNo2の名は伊達ではない。
- 尚バイパーズ・レイヴにおいて流すテーマ曲は、こちらも静馬と同じように本人の人柄に似合わないヘヴィメタル&ハードロック系。
- Knights.Of.Gold
- 京極刹羅、久遠七瀬、不動秋嵩の3人で構成されるチーム。それぞれについての詳細は、前述の京極家関係者を参照。
- 真聖紀魔界絶技団(しんせいきまかいぜつぎだん)
- デルモンテ=嘉門をリーダーとするチーム。人数は少なくとも20人以上。満月の夜にしか現れない。
-
- デルモンテ=嘉門(- かもん)
- バイパーズ。その風貌から色物系を思われがちだが意外と強い。作中ソルバニアの魔王と馬が合い、その力を借りて涼子たちに協力する。その際の名前は「ヘルマスカーD」。魔界から「魔力」と称する現時点では謎のパワーを引き出して戦う。ただし、その場合も元々のバイパースとしてのキャラクター(あるいは地?)のままの為、傍から見ると奇怪さに拍車がかかっている。「魔力」は枯渇したり、或いはパチンコの様に確変突入してでたらめにパワーアップしたりと節操が無い。
- アースシェイカーズ
- ハルこと仁志雅春をリーダーとする古参のチーム。
- ワイルドアンセム
- ザキこと坂崎英造をリーダーとする古参のチーム。
- ブラック・チェンバー
- バイパーズの不良チーム。リーダーは黒木。慶一郎によって壊滅。裏で暴力団とつながっていた。
- メガ・ノヴァ
- バイパーズの不良チーム。リーダーは野庭。お面男によって壊滅。裏で暴力団とつながっていた。
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- 野庭(のば)
- 「メガ・ノヴァ」のリーダー。暴力団組長の息子。
- ある日沙羅を捕まえようとして攻撃を受け、さらに涼子とひとみにちょっかいを出したため静馬と那智にさらに攻撃を受けた。そしてその後野庭の家において、野庭の事務所を潰していたお面男に遭遇し、メンバーもろとも半殺しにされた。
- その後ソルバニアの魔素を受け、ブラック・ノヴァ2号として復活。しかしV-1エクストリーム最終戦において共に復活した黒木と共に静馬と刹羅のコンビに倒された。
- ガスタンク
- 人数は5人。全員が肥満体形。静馬から角界かお笑い界へ行けと言われている。
- フライング・シーマンズ
- イロモノチーム。人数は7人。コスチュームは常に海パン、水泳帽そしてゴーグル。
- 真鶴においてソルバニアからの魔素に憑かれ魔獣化するが、慶一郎と涼子によって倒され、元に戻った。
[編集] その他
- お面男
- 池袋周辺に出没する謎の大男。ヤクザや暴力団の事務所を潰してまわっている。
- その正体は南雲慶一郎に間違いないのだが、本人がいつもとぼけるためその正体を探ることはタブー視されている。
- 一度だけバイパーズとしてバイパーズ・レイヴに参加。その時のお面はアンパンマン、テーマ曲は「アンパンマンのマーチ」だった。
- 他のバイパーズたちを圧倒するも、最後に静馬と戦い、静馬の攻撃でお面が壊れたため、アンパンマンのセリフを言って逃げた。
- ちなみにお面はアンパンマンだけではなくたくさんある。
- 著作権の関係上、本編においてお面の扱いは、文章中では伏字や抽象的な言い方にしたり、挿し絵では目に線が入っていたり、お面の部分が暗くなっていたりする。
- 姫川雷蔵(ひめかわ らいぞう)
- 姫川流古流柔術道場の師範。姫川沙羅の祖父。
- 息子がアメリカ人の女性と結婚した為に半ば絶縁同然の仲になるが、道場の跡継ぎとして沙羅を呼び戻す。
- しかし沙羅には嫌われ(というよりどう接して良いか互いに判らなかった様子)、紆余曲折の末、「下宿人」として扱う事で和解する。
- 毒島天堂、鬼塚鉄斎らとは、同じ古流武術から派生した流れを汲むこともあり、色々と因縁がある模様。
- 毒島天堂(ぶすじま てんどう)
- 氷室那智の骨法の先生で、自らの道場を経営している。
- 普段は物静かな老紳士だが、武闘家としてのスイッチが入った途端、人間凶器と化す。
- 鬼塚鉄斎、姫川雷蔵らとならんで、「人間凶器トリオ」と呼ばれ、その名の通り若い頃に暴力団に殴り込んだり、
- 怪しげな宗教団体を壊滅させたり、その行きがけついでにホームレス狩りを狩った経歴がある。(番外編4巻を参照)
- 若かりし頃、3人の中では最もプレイボーイだったが、現在まで独身で通している。
- 東方流玄(ひがしかた りゅうげん)
- 「神威の拳」の使い手であり、南雲慶一郎、草彅静馬の師。作中では後にウィラード・ゲイツにも神威の拳を教え、氷室那智にも「神威の拳」を伝授する。
- なにを考えているか最初から最後まで全く判らない謎の人物でありながら、本作品の根幹に深く関わっている。
- ミアン・キューピー
- 自称南雲のマネージャー。大門高校に訪れる際に必ず挑戦者を連れて来校する謎の女性。ウィラード・ゲイツの意を受けて行動している。
- ウィラード・ゲイツ
- ニューヨーク暗黒街の帝王と呼ばれるマフィアのボス。その身長は3mに達し、10頭身という非常に整った体躯を持つ。バリツを修得しており、その巨躯を完璧に操る高い戦闘能力を誇る。単純な肉弾戦においては、南雲慶一郎、草彅静馬を圧倒する。
- 2年前に南雲慶一郎に敗北し、長い間こん睡状態にあったがソルバニアの4神官によって復活し、東方流玄より神威の拳を伝授される。特殊な体質を持つようで、通常一個人に一種類しか持たない神威の神気を、「天」と「月」の2種類持つ。
- ケイン・バーネット
- 自称忍者の外人。習い方がおかしいのかわざとなのかとてもうさんくさい日本語を話す。さすが忍者というべきか、相手を煙に巻くことに非常に秀でており、それは慶一郎をして「奴に勝つのは俺でも難しい」「勝ったのに負けた気になる」とまで言わせるほど。自分の起こした厄介ごとの後始末を全て慶一郎に押し付けるのを楽しんでいる節がある。しかし慶一郎はなんだかんだと言っても結局、彼の事を友人として好きだと自分で認めていた。ただし、彼の「厄介ごと」で慶一郎が死に掛けた事も一度や二度ではないらしい。ICPOに天敵がいる。
- 飛島十真(とびしま とうま)
- 初めて飛鈴が来日した際、姉弟として同伴した飛鈴の従兄弟に当たる人物。留学生として来日。飛鈴の指示に従うと言う条件で同行を許されたが、彼は彼なりの私情を持っていた為、飛鈴の指示を破って慶一郎と闘おうとする。後に静馬とも闘う。
- 榊原烈然(さかきばら れつぜん)
- 京極幻弥が慶一郎との対決に備えて雇った剣術使い。居合いを得意とし涼子と死闘を繰り広げる。涼子が流派を名乗ったのを見てわざわざ即興の流派名を考えるなど、以外にノリは良いのかも知れない。
- 澁澤右京(しぶさわ うきょう)
- 占い師。「星詠み」と呼ばれる力ですべてを見通すが、どんなことでもいづれ自分に利益が出る場合にしか動かない。その性格は自堕落、我侭、享楽的で人間としては信用できないと大作に言われている。大作を舎弟として世の中に干渉している。勇者を導く賢者を自称しており、慶一郎や涼子に的確な助言を与えている。
- 雑誌にビター・マーシュという名で占いコーナーをしている。当然的中率は100%。女性に人気が高い。
- ドクター・マックス=村雨(- むらさめ)
- 世界の平和を維持する秘密結社「オリオン」所属の科学者。神威の拳に関しても詳しく、「覚醒者」の事を涼子に教えた。
- タマーラ・アルカージェヴナ・バラキレワ
- 「オリオン」所属潜水艦アトラゴンの女性艦長。
- 番場保範(ばんば やすのり)
- 拝暁人(おかみ あきと)
- チベットの奥地で「覚醒者」となるべく育てられた神威の拳の使い手。電撃の速さで移動し、人間を塩の柱に変えてしまう拳を使う。
- 水守真名(みずもり まな)
- 拝暁人の姉で「オリオン」に所属して彼を探していた。
- 霧林あずみ(きりばやし-)
- ED編の登場人物。後に本編にも登場。小説と漫画、アニメでは設定が全く違う。
- 小説での設定は白鳳女学院2年生となっており、形式だけの武術となってしまった霧林流薙刀術を再興するために試行錯誤しているとなっていた。
- その再興の一環として、本物の武術とは一体どんなものなのか知るために、我流で剣術をやっていた涼子(当時はまだ飛天流に入門していない)に目をつけ勝負を挑む。
- その後本編に登場した時には、榊原烈膳との戦いによる精神的ショックにより剣が握れなくなった涼子にアドバイスを与えた。
[編集] 漫画版
月刊コミックドラゴンに1998年12月号から2003年4月号まで連載された。御剣涼子を主人公におき、小説本編の半年前が描かれている。題名は「リアルバウトハイスクール」。 原作者雑賀礼史は、漫画版作成に際していくつかのキーワードを提示しただけであり、内容はいのうえ空のオリジナル作品となっている。後に雑賀礼史によって「ED編」として小説化されるが、こちらは原作者の解釈に基づいて再構成されており、漫画版とは内容に差異が見受けられる。
[編集] 登場人物
(※)印のある人物は小説版に解説があることを示しており、その人物については小説版で解説されていることの補足や相違点を記述する。
[編集] 大門高校関係者
- 御剣涼子(みつるぎ りょうこ)(※)
- 新撰組の隊長を務め、モーゼルとのKファイトではGと闘うが途中で葵に譲り、導かれるように静馬と出会い決着をつける。静馬の連撃の前に一度は倒れるが、神威の拳「炎の虎」を両断し、勝利を収める。
- 草彅静馬(くさなぎ しずま)(※)
- モーゼルの一員としてKファイトに参加するが離反、第3勢力「草彅静馬同好会」として再参加する。羽柴大芳、マイナと闘った後、涼子と決着をつける。ヌンチャクを用いた変則的な体術で一度は涼子をダウンに追い込むが、切り札として放った「炎の虎」を両断され、敗北した。
- 神谷大作(かみや だいさく)(※)
- 結城ひとみ(ゆうき-)(※)
- 獅子倉達哉(ししくら たつや)(※)
- 剣道部主将にして、涼子と対等に試合のできる唯一の部員。
- 後藤史織(ごとう しおり)(※)
- 古賀大地(こが だいち)
- 昔チョキの使い手。空手部員で、静馬の練習相手を務める程の腕前を持つ。
- 霧林あずみ(きりばやし-)(※)
- 大門高校3年生で、花道部所属。通称「仏のあずみ」。獅子倉に積極的にアプローチをかけており、同じく獅子倉を好きな涼子にいやがらせをすることもある。
- 霧林流薙刀術免許皆伝の腕前、精神面を鍛えるだけになってしまっている流派を独学で再興させることを目指している。恋敵ではあるが、涼子の剣術の腕前は認めており、獅子倉の転校により戦う理由を見失いかけている涼子の「壁」となって立ちはだかった。
- 藤堂鷹王(とうどう たかお)(※)
- 菱沼奈々子(ひしぬま ななこ)(※)
- 藤島夏美(ふじしま なつみ)
- 放送部所属の2年生。Kファイト実行委員を自称し、多くのKファイトで実況を担当している。
- 中村環(なかむら たまき)
- 放送部所属の1年生。
- 磯崎(いそざき)
- 大門高校生徒会長。三兄弟の二男で、三兄弟で代々生徒会長をしている。
- 高校および町の安全を守る名目のもと「新撰組」を立ち上げ、バイパーズの代表チーム「モーゼル」とKファイトで戦わせた。秘密裏に行われたはずであったが全て校長にばれており、校外で無断でKファイトをしたために停学処分となった。
- 早乙女巌(さおとめ いわお)(※)
- 体罰教師であり、それにより生徒からは恐れられ、嫌われている。自らに従わない静馬にKファイトを挑むが、圧倒的な力の差を見せ付けられる。
- 金田克将(かねだ かつまさ)(※)
- 弥永源太郎(やなが げんたろう)(※)
[編集] 新撰組
- 朝比奈葵(あさひな あおい)
- 大門高校生徒。昔世話になった教会を時々手伝い、神父が子供達に教えたスポーツチャンバラの相手もしている。かつてはGと同じ孤児院にいたが、互いに異なる新しい家族に引き取られた。後にGと再会し、彼が暴走した時に身を守ることが出来るように剣術を教えられるが、その数年後Gは姿を消した。左目の視力を失ったGを理解するため、自ら左目を眼帯で塞いでいた。眼帯を外した左目の近くには古傷がある。
- モーゼルとのKファイトでは、涼子から譲り受ける形でGと対戦。互いの時間を動かすためにと、眼帯を外して決戦に挑んだ。劣勢を強いられていたようだが、最終的に重傷を負いながらも勝利を収める。
- 桃井めぐみ(ももい-)
- 北高生徒のレスラー。小さい頃は体が弱く、強くなるためにレスリングを始めたのがきっかけである。ちなみに、実家は中華料理屋。
- モーゼルとのKファイトでは羽柴大芳と対戦。苦戦を強いられるも辛くも勝利を収め、互いに実力を認め合った。
- 黄少星(ほう しゃおしん)
- 中国からの留学生(江南省出身)の孤児。少林寺拳法の達人で、蛇節鎖(鎖の先に球が付いたもの)という武器をよく使う。経緯は不明だが、師匠からは悪人を200人捕まえて中国へ帰れば免許皆伝であると伝えられたらしい。
- モーゼルとのKファイトでは明日香とともに椚京一と対戦。
- 黒成明日香(くろなり あすか)
- 北高生徒の自称・忍者(実質は忍者オタク)。テレビを見て忍者に憧れを抱き、少しでも本物に近づこうと11年間修行を積んだの結果、火薬の扱いと変わり身のみ修得している。しかし、火薬の量を間違え大きな爆発を起こすことも多く、忍術ではなくテロと呼ばれることも多い。忍術はともかく、諜報に長けている。
- モーゼルとのKファイトでは少星とともに椚京一と対戦。新撰組解散後は椚を師匠と仰ぎ、半ばストーカー気味に追い回している。
- 美里緑(みさと みどり)
- 烽火女学園生徒。非戦闘員で、生徒会長たちへの報告書作成などが主。磯崎財団に勤めていた父親が、会社の不祥事を背負わされ警察に捕まっており、財団の不正を世に出すためにハッキングの能力を身につけている。
- モーゼルとのKファイトでも戦闘には参加せず、磯崎財団のコンピュータにハッキングを仕掛けた。単身で乗り込んだため、財団関係者に見つかりピンチとなるが椚に救われる。その結果もあって、父親はすぐに釈放されることになる。
[編集] モーゼル
- G(じー)
- 葵と同じ孤児院の出身。ヤクザの組長に引き取られ、組長の近衛部隊(暗殺部隊)に所属していた過去があり、その時に剣術を修得している。組長の死亡後、部隊内で殺し合いが勃発、その中で唯一生き残る。そういった過去から血を見なければ生きられないほどであり、葵とのリハビリである程度克服したようだが、再度葵の前から姿を消し、磯崎財団の下でモーゼルを結成する。新撰組との対決も違法賭博に利用したり、その他の行動もビジネスと割り切っている。
- Kファイトでは涼子、葵と対戦し、葵相手に圧倒的に闘いを進めるが、最終的に敗北している。
- マイナ
- かつては殺し屋であり、Gに負けた後につき従うようになる。仕込んだ鉄心を音叉ように用いて超振動波を発生する棒を武器とし、その振動により相手の肉をえぐるという特殊な攻撃を仕掛ける。
- Kファイトでは静馬と対戦し、その特殊な武器で苦しめるが、静馬に武器の性質を逆に利用され敗れ去る。
- 羽柴大芳(はしば たいほう)
- ボクサー一族で育ち、自身もボクサーを目指していたが、自分の人生に疑問を持つようになり、バイパーズ・レイブに明け暮れるようになる。Gに誘われモーゼルに入るが、Gのしていることには否定的。
- Kファイトではめぐみ、静馬と闘い、ともに敗れている。戦いの後めぐみと付き合うようになり、プロ試験も受ける予定である。
- 椚京一(くぬぎ きょういち)
- 代々忍者の家系で、自身も現役の忍者。父親は磯崎財団に仕える忍者で、自らも財団の指示に従わざるをえない状況を不満に思っている。
- Kファイトでは明日香、少黄と闘い、圧倒するが勝ちを譲り、自らは抜け忍となる覚悟で磯崎財団を裏切った。戦いの最中に親に家督を譲られ忍者から足を洗うが、明日香に忍者の師匠としてまとわりつかれ困り果てている。
[編集] その他
- 御剣まどか(みつるぎ-)
- 涼子の手加減無用の攻撃により、大門高校から運ばれてくる患者に日々頭を悩ませている(ちなみに病院内で涼子は「木刀番長」とあだ名されている)。
- 永瀬友也(ながせ ともや)
- 北高校生徒会長。
- 飯田純(いいだ じゅん)
- 烽火女学園生徒会長。
- 磯崎社長(いそざきしゃちょう)
- 磯崎財団社長。磯崎三兄弟の父。Kファイトの対決を利用し違法賭博を行っていた。一連の不祥事の責任をGに押し付ける算段であったようだが、逆にGによって部下の岩田が逮捕されるよう仕向けられる(もっとも、磯崎社長に仕向けることも出来たはずで、脅しとしての意味合いが強い)。その後、対決の模様を記録したビデオを回収しに来た何者か(恐らく南雲慶一郎)に襲われ入院する。
- 鋼鉄の鎖団(こうてつ-くさりだん)
- バイパーズ。涼子にやられた復讐に涼子とひとみを肉奴隷にしようとするが、逆に返り討ちにあう。ED編にも登場したが、その時の名前は「聖鉄鎖十字軍(セント・バインド・クルセイダーズ)」だった。
- 南雲慶一郎(なぐも けいいちろう)(※)
- 名前も出ず、4コマのみの登場。
- 鬼塚美雪(おにづか みゆき)(※)
- 名前は出たが、4コマのみの登場。
[編集] TVアニメ
2001年7月から同年10月まで放送されたキッズステーション製作アニメ第一弾。また、2001年9月から11月まで独立UHF局5局で放送された。
エンディングは実写で木村郁絵が御剣涼子に扮し制服で、野川さくらが鬼塚美雪に扮し巫女服で登場する。
また、本編終了後に「スペシャルエンドコーナー」と題するトークコーナーがあり、木村郁絵と野川さくら、およびゲストが登場する。後藤圭二をゲストに迎えて2人がイラストを描く回もあった。
[編集] 声の出演
- 御剣涼子:木村郁絵
- 草彅静馬:関智一
- 結城ひとみ:那須めぐみ
- 霧林あずみ:雪野五月
- 南雲慶一郎:小杉十郎太
- 藤堂鷹王:石塚運昇
- 神矢大作:宮田幸季
- 獅子倉達哉:千葉進歩
- 中村環:吉田小百合
- 鬼塚鉄斉:藤本譲
- 鬼塚美雪:野川さくら
- レイハ:柚木涼香
- 京極刹羅:三木眞一郎
- 久遠七瀬:茂呂田かおる
- 不動秋嵩:石川ひろあき
- 草彅巴:井上喜久子
- 菱沼奈々子:住友優子
- 青木美紗緒:羽原羽音
- 姫川沙羅:小島めぐみ
- 神宮寺亜弥:横田和美
- 神宮寺真弥:輦止亮子
- 御剣まどか:鶴ひろみ
- ミアン・キューピー:織田一穂
- ウィラード・ゲイツ:乃村健次
[編集] スタッフ
- 原作:雑賀礼史
- 漫画:いのうえ空(『月刊ドラゴンマガジン』連載、『月刊コミックドラゴンJr.連載、富士見ファンタジア文庫刊)
- 企画プロデューサー: 安田猛(角川書店)・小川洋(富士見書房)・村濱章司(GONZO)・塚本裕二(ポニーキャニオン)
- シリーズ構成:松井亜弥
- キャラクターデザイン:後藤圭二
- モンスターデザイン: 増尾昭一
- 総作画監督: 神戸洋行
- 3D監督: 吉岡智和
- 美術監督: 太田大
- 色彩設計: 鈴木寿枝
- テクニカルディレクター: 堀内隆
- 撮影監督: 久保博志(東京キッズ)
- 編集: 瀬山武司、水田経子、内田恵、武宮むつみ(瀬山編集室)
- オンライン編集: 重村建吾
- 音楽:安田毅
- 音響プロデューサー: 山田稔
- 音響監督:井上和彦
- 音響効果: 伊藤道廣(サウンドリング)
- 録音制作:楽音舎
- 音楽プロデュース: 須賀正人(オニオンピーマンカンパニー)
- 音楽制作:ポニーキャニオン
- ラインプロデューサー: 伊藤敦(角川書店)
- アニメーションプロデューサー: 月野正志(GONZO)
- プロデューサー: 渡辺隆(ポニーキャニオン)・添田弘幸(キッズステーション)・小鷹正敏(ステップ映像)
- 監督:東海林真一
- アニメーション制作プロダクション:GONZO
- 製作:Kファイト実行委員会(角川書店、ポニーキャニオン、キッズステーション、GONZO、ステップ映像)
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『青い週末』
- 作詞:亮野雅勇、作曲:筒美京平、編曲:船山基紀、歌:木村郁絵
- エンディングテーマ『負けないで…片思い』
- 作詞:森雪之丞、作曲:林哲司、編曲:船山基紀、歌:野川さくら
[編集] サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | サムライガール見参! | 松井亜弥 | 加瀬充子 | いちかわけいぞう | |
2 | 史上最強の男 参戦! | 海苔層 | 佐藤英一 | 関口雅浩 | |
3 | 剣の道、入門! | 三科ユキヲ | 佐藤英一 | 持丸孝行 | 飯飼一幸・寺沢伸介 窪敏 |
4 | 深淵なる少女の瞳 | 松井亜弥 | 加瀬充子 | 岡崎幸男 | 青野厚司 |
5 | 強襲!凶ッ風 | 三井秀樹 | ワタナベシンイチ | 西山明樹彦 | 陳梅花 |
6 | 異世界よりの脅威 | 松井亜弥 | 上條修 | 江島泰男 | 柳瀬雄之 |
7 | 再戦!お昼の決闘 | 三科ユキヲ | ワタナベシンイチ | 北之原考将 | 三好一郎 |
8 | 海と水着と幽霊島 | 松井亜弥 | 江口摩史介 | 藤本義孝 | 青野厚司・斉藤良成 江口摩史介 |
9 | 大変身!魔女っ娘七人衆! | 三井秀樹 | ワタナベシンイチ | 池端隆史 | 飯飼一幸 |
10 | こいごころ | 三科ユキヲ | 佐山聖子 | 西山明樹彦 | 佐野英敏 桜井木ノ実 |
11 | 乙女の道 | 東海林真一 | 神戸洋行 | ||
12 | 決戦は檜舞台 | 松井亜弥 | 難波日登志 | 藤本義孝 | 飯飼一幸 |
13 | 運命とのバトル | 佐藤英一 江島泰男 |
佐藤英一 東海林真一 |
関根シゲル |
[編集] 放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|
日本全国 | KIDS STATION (制作局) |
2001年7月30日 - 10月22日 | 月曜 20時30分 - 21時00分 (リピート有り) |
埼玉県 | テレビ埼玉 | 2001年9月1日 - 11月24日 | 土曜 24時00分 - 24時30分 |
東京都 | MXテレビ | 土曜 24時30分 - 25時00分 | |
千葉県 | 千葉テレビ | 2001年9月2日 - 11月25日 | 日曜 24時00分 - 24時30分 |
神奈川県 | TVK | 日曜 25時00分 - 25時30分 | |
兵庫県 | サンテレビ | 2001年10月5日 - 12月28日 | 金曜 24時40分 - 25時10分 |
- 備考
- キッズステーションでは本放送開始前の2001年7月21日に『密着!SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクールの魅力』というタイトルで特別番組を放送した。
- キッズステーションの第1話放映分では主音声と副音声の位相を間違って放映するトラブルが起きた。
[編集] 用語
- Kファイトシステム
- 草彅静馬によって提唱された、大門高校内での生徒間の揉め事を、双方合意の上でルールに則って勝敗を決定するシステム。
- 有志で組織された「Kファイト実行委員会」が運営・管理を行う。挑戦を受ける側に勝負の内容を指定する権利があり、対戦内容は格闘からオセロや将棋といったボードゲームの類まで様々。ちなみにイニシャルであるKは「ケンカ」の頭文字。
- 仙術気功闘法・神威の拳
- 有史以前より伝わるとされる古武術の一種とされている。特殊な呼吸法によって体内の気を操り、浮遊・自由落下速度の軽減、神速での移動、離れた相手を攻撃する等々、通常の人間には不可能な様々な体術や行動を可能とする。しかし、神威の拳には決まった技や奥義などは無く、鍛錬方法や技などはすべて自己流である。
- 体得した個々人によって違う性質を持つ。中華思想の八卦になぞらえて天・月・雷・山・風・火・水・地に大別されると言われているらしい(慶一郎の言)。ちなみに京極の教えでは『七つの流法』に分類されるとのこと(刹羅の言)。単純に言うなら静馬が炎で刹羅が風である。しかし個々の違いがあるため、あくまでおおよその分類にすぎない。月の属性は他と多少毛色が違い、まさに月が太陽の光を受けて輝くが如く他の属性の神威に対して効果を発揮する性質を持つ模様。
- 使い手同士ではそのイメージを目視できるが、通常の人間には見ることができない。しかし、ソルバニアが関わるなど一定の条件下では常人にもそのイメージが目に見えるようになる。
- 当初は前述したように仙術や魔法ともいえるような人間に特殊な力を与える手段と捉えられていたが、話が進むうちにきな臭い目的が伝承の裏に隠されていることがわかり、神威の拳が武術ですらない可能性さえ出てきた。その信憑性を裏付けるのが、神威の拳を極めた者がなってしまう通称"覚醒者(アートマン)"である。研究者によると覚醒者は人間の体内にある免疫の地球バージョンのようだとのこと。チベットにはその覚醒者の育成機関が存在しているらしい(拝暁人の家族からの証言)。
- バイパーズ
- 池袋の公園を中心にして繰り広げられるストリート・ファイト「バイパーズ・レイヴ」に参加する少年達の総称。通常は複数名からなるチームを組む。
- 中には静馬の様にチームを組まず一人で戦う者や、デルモンテ=嘉門を始めとするエンターテイナー的なチームまで存在する。
- 「ペインキラーズ」「ワイルドアンセム」「アースシェイカーズ」等の古参チームが作り上げたルールを基礎にして、カセットデッキで流す音楽で各々の陣地を誇示しあい、勝負に敗れた場合は音楽を止めさせられる事で敗北の証明とする。
- ちなみにバイパーズのヒーロー、静馬のテーマはベートーヴェンの「交響曲第9番」。
- 本来、バイパースの基本理念としては「互いの格闘の実力を試し合い、高めあう」純粋な異種格闘技戦。しかしその人気の広まりと共に、ただのアウトローを気取った不良やチンピラ崩れが「バイパーズ」を名乗り、彼らが起こす恐喝や暴行といった素行の悪さから、古参を初めとしたバイパーズの悩みの種にもなっている。
- もっとも氷室那智曰く「そういった偽者は本物のバイパーズに叩きのめされてさっさと消えていく」との事。
- 闇神威
- 京極分家に伝わる神威の拳。普通の神威の拳と違うのは練った神気が負の性質を帯びているということ。強力ではあるのだが、負の性質を持つため使用者の精神、肉体を蝕む危険性がある。この闇神威を克服するために京極分家がつくられたという経緯がある。
- ソルバニア
- ディラックの海の底にある異世界。空が緑色、重力が地球に比べ小さい、地球では視認できない神気が見えるなどの特徴がある。この世界には魔王と呼ばれる存在が何らかの祭器に封印されているというが、詳しいことは不明。
- V-1エクストリーム
- ウィラード・ゲイツが京極幻弥に開かせたバイパーズの大会。予選、最終戦、決勝戦から成る。
- 予選は各個人の自由戦で、最終戦開始までに3敗しなければ勝ち残れるシステム。
- 最終戦はタッグマッチのトーナメントだったが、静馬の提案で静馬・刹羅ペアの他ペアとの三連戦になった。
- 決勝戦は勝ち残ったペア2人の対決。
- そしてその後、優勝者にはウィラード・ゲイツとのスペシャルマッチがあった。
[編集] 単行本
- 本編
- 第1巻 ISBN 4829127279
- 第2巻 ISBN 4829127546
- 第3巻 ISBN 4829127805
- 第4巻 ISBN 4829128186
- 第5巻 ISBN 4829128461
- 第6巻 ISBN 4829129085
- 第7巻 ISBN 4829129840
- 第8巻 ISBN 4829113316
- 第9巻 ISBN 4829114231
- 第10巻 ISBN 4829115734
- 第11巻 ISBN 4829116374
- 第12巻 ISBN 4829117443
- 第13巻 ISBN 4829118067
- 第14巻 ISBN 4829118520
- 第15巻 ISBN 9784829119327
- 第16巻 ISBN 9784829132630
- EX編
- カオルーンの花嫁 ISBN 4829128313
- バカが忍者(シノビ)でやってくる! ISBN 4829129220
- サムライガール[明鏡止水篇] ISBN 4829113022
- 彼女が猫になる日 ISBN 4829113413
- ですぱれーと☆サマー ISBN 9784829119549
- ED編
- ボーイ・ミーツ・サムライガール ISBN 4829114878
- ナデシコガールの挑戦 ISBN 482911701X
- 漫画版
- 第1巻 ISBN 4047122033
- 第2巻 ISBN 4047122262
- 第3巻 ISBN 4047122580
- 第4巻 ISBN 4047122831
- 第5巻 ISBN 4047123102
- 第6巻 ISBN 4047123420