ロシアの声
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ロシアの声(ロシア語:Голос России ゴーラス・ラッスィーイ :英語:VOICE OF RUSSIA:略称:VOR)はロシア連邦にあるBГТРК(全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社)系列の国外放送(国際放送)。1991年のソビエト連邦崩壊以前はモスクワ放送と呼ばれていた。
当初は、ソビエト社会主義共和国連邦テレビラジオ放送委員会の海外向け放送として、ドイツ語放送を開始したのが始まりである。ソビエト社会主義共和国連邦共産党機関紙「プラウダ」からの報道を中心に放送していた。 その後、大出力の送信設備が各地に建設され、英語とロシア語による「ワールドサービス」は短波の周波数帯を問わず聴取ができた。
ソ連崩壊後、ソ連テレビラジオ放送委員会(通称:ゴステレ)の解体から一時公社化。 現在は完全国営企業体であるが「公社」ではなく株式を発行する「国営会社」であり、32ヶ国語による放送を行う。 24時間旧ソ連諸国向けのロシア語放送を実施。
目次 |
[編集] 歴史
- 1929年10月29日 - 放送開始、ドイツ語放送開始
- 1929年11月 - フランス語放送開始
- 1929年12月 - 英語放送開始
- 1942年4月14日 - 日本語放送開始
- 1946年12月3日 - ハバロフスク支局開局
- 1961年 - アムハラ語放送、スワヒリ語放送、ハウサ語放送開始
- 1978年10月3日 - モスクワ放送ワールドサービス」が開始された。(理由はBBCワールドサービスに対抗するため)
- 1994年10月29日 - ロシアの声(Voice of Russia)に改称。
- 2004年10月29日 - 「ロシアの声日本語放送リスナーズクラブ日露友の会 ペーチカ」が発足。
- 2006年3月26日 - 中波(630kHz・720kHz)による日本語放送を中止。
- 2007年1月1日 - 中波による日本語放送を再開。(630kHzと720kHz)
[編集] 日本語番組
[編集] 放送時間
- 2008年3月30日現在
放送時間(JST) | 周波数 |
21:00-22:00 | 630/720kHz 7175/7265kHz |
22:00-23:00 | 630/720kHz 7175/7265/9640kHz |
[編集] 日本語放送
日本語放送は1942年4月14日に開始。ドイツ語放送と同様、戦時中の対日宣伝が目的であった。 番組は当初、モスクワで制作・放送されていた。
やがてハバロフスクにもスタジオを設置。モスクワからの放送と併せ2箇所で番組制作・発信が行われていた。
日本語放送でも夜間6時間以上の長時間放送を実施。ハバロフスク・ウラジオストク・ユジノサハリンスク等の極東ロシアからの中波放送は日本全国に良好に届いていた。
中波1251kHzによる放送は、隣接しているニッポン放送(1242kHz)のエリア内である関東地方でも混信を起こしていた。
2003年10月から再び、モスクワ制作の番組が主になっているがハバロフスクにもスタッフが残っており、月に40分程度の番組を制作し、モスクワ経由で放送している。
1938年1月3日に南樺太からソ連に越境した日本の女優、岡田嘉子が戦後にアナウンサーを務めていた。
2007年4月14日と15日の両日、日本語放送放送開始65周年記念番組を放送。
放送のスタンスとしては、ロシアの国営放送であるため、政治・外交に属する問題に関しては、当然だがロシアのスポークスマン的な伝え方となる。 例えば、北方領土付近で時折発生する、拿捕事件などは、殆どの場合ロシア側の公式コメントしか伝えない。 なお番組製作スタッフは、リスナーからの番組のスタンスに関する質問への返答として、ロシアの声日本語版は、基本的にロシア寄りの意見に立って放送していることを番組内でも折に触れコメントしている。 尤も、ロシア政府の宣伝的なニュースよりも、概ねロシアの生活文化の紹介が中心であり、冷戦時代のような、露骨なプロパガンダは陰を潜めている。
[編集] プロブラム
ニュースとその解説番組「ラジオジャーナル『今日の話題』」(日曜のみ「週間ラジオ展望」)を毎時間放送する。その後の番組は日替わりである。
[編集] 21時台
- 月曜:モスクワ・ミュージックマガジン(MMM)「クラシック」
- 火曜:ビジネス情報
- 水曜:文化の世界(再)
- 木曜:お答えします
- 金曜:各地の話題
- 土曜:シベリア極東ジャーナル(最終週はシベリア銀河ステーション)
- 日曜:お答えします(再)
※(再)は再放送
[編集] 22時台
- 月曜:科学と技術(最終週はドゥルージバ)
- 火曜:文化の世界
- 水曜:スポーツの時間
- 木曜:ヤングウェーブ
- 金曜:モスクワ・ミュージックマガジン(MMM)「ロック&ポップス」
- 土曜:お便りスパシーバ
- 日曜:お便りスパシーバ
[編集] 現在の番組
- 週刊ラジオ展望
- お便りスパシーバ
- ラジオジャーナル「今日の話題」
- MMMモスクワミュージックマガジン
- ビジネス情報
- 文化の世界
- お答えします
- 各地の話題
- スポーツの時間
- ヤングウェーブ
- 科学と技術
- 百科事典ロシアのすべて
- ドゥルージバ(毎月最終月曜日)
[編集] 過去の番組
[編集] モスクワ放送
- 子供の時間
- ソビエト婦人の生活
- ソビエト農業の時間
- ソ連便り
- お返事の時間
- 聴取者の手紙から
- 今週の世界
- 時事解説
- 友好と善隣
- 今日の話題
- ロシア語講座
- ソ連文化
- ソビエトのパノラマ
- ラジオ懇談会
- リクエスト音楽
[編集] ロシアの声
- 旧ソ連発現地記者レポート
[編集] 現在のアナウンサー一覧
[編集] ハバロフスク支局
ソ連時代は住所は秘密であったが、後にハバロフスク市レーニン通り4番地と明らかになった。日本語,中国語,朝鮮語で極東地域の情報を含めた番組制作を行っていた。2003年10月に日本語課,中国語課,朝鮮語課が通信員課に縮小される。
[編集] 現在の番組
- シベリア極東ジャーナル(最終週を除く土曜日)
- シベリア銀河ステーション(最終土曜日・月曜日)
[編集] 過去の番組
- シベリア極東案内
- 論説室
- みちくさ音楽会
- ロシア民族音楽
- ロシアのポップ&ロック
[編集] 外部参照リンク
日曜放送分 月曜放送分 火曜放送分 水曜放送分 木曜放送分 金曜放送分 土曜放送分
- World Radio Network(ロシアの声) (日本語放送も含む複数語オンデマンド・インターネット放送)
- ロシアの声日本語放送を聴く(週間番組表、ネット放送受信手順解説付き)
- ついに潜入、モスクワ日本語ラジオ放送局”ロシアの声”
- ベリカード・コレクション モスクワ放送
- モスクワ放送(日本語)時代のオープニング音声(1975年2月23日放送分)
- 日露友の会「ペーチカ」(「ロシアの声」日本語放送リスナーズクラブ)
[編集] 関連記事
- 平和と進歩放送
- 日ソ友の会
- オウム真理教放送(ロシアの声の送信機使用)