ビワ
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?ビワ | ||||||||||||||||||||||||
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ビワ |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl. |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
ビワ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
(Japanese) Loquat |
ビワ(枇杷、学名: Eriobotrya japonica)は、バラ科の常緑高木およびその果実。中国南西部原産。英語の「loquat」は広東語「蘆橘」(ロウクワッ)に由来する。日本には古代に持ち込まれたと考えられている。またインドなどにも広がり、ビワを用いた様々な療法が生まれた。中国系移民がハワイに持ち込んだ他、日本からイスラエルやブラジルに広まった。トルコ、レバノン、ギリシャ、イタリア南部、スペイン、フランス南部、アフリカ北部などでも栽培される。
目次 |
[編集] 植物学的特徴
葉は互生し、葉柄は短い。葉の形は20cm前後の長楕円形で厚くて堅く、表面が葉脈ごとに波打つ。縁には波状の鋸歯がある。花期は11~12月、白い地味な花をつける。花弁は5枚。葯には毛が密に生えている。自家受粉が可能で、初夏に卵形をした黄橙色の実をつける。果実は花たくが肥厚した偽果で、全体が薄い産毛に覆われている。長崎県、千葉県、鹿児島県などの温暖な地域での栽培が多いものの若干の耐寒性を持ち、寒冷地でも冬期の最低気温-10℃程度であれば生育・結実可能である。
[編集] 栽培
- 栽培
- 種を蒔くと簡単に発芽するので、観葉植物として楽しむことが出来る。生長が速いので剪定で小型に育てると良い。実生苗の結実には7~8年の歳月を要する。自家結実性のため、他品種を混植する必要はない。殖やし方は実生、接木であるが挿し木も可能。剪定は9月。露地栽培の場合、摘房・摘蕾を10月、開花は11月~2月、摘果を3月下旬~4月上旬、袋かけを摘果と同時に行う。
- 品種
- 江戸時代末期に日本に導入され、明治時代から、茂木(もぎ)や田中などの果樹としての品種がいくつかある。現在ではその他に大房、瑞穂、クイーン長崎(福原)、白茂木、麗月、陽玉、涼風、長生早生、室戸早生、森尾早生、長崎早生、楠など多くの品種がある。中国びわとして冠玉や大五星などがある。2006年種なしびわである希房が品種登録された。
- 古代に渡来し野生化した物と考えられる自生木もあるが、種が大きく果肉が薄いため果樹としての価値はほとんど無い。
- 産地
- 日本では全国でビワの実が6730トン(2004年産、農林水産省統計)収穫され、長崎県、千葉県(南房総市)、鹿児島県など太平洋側の温暖な気候の土地で栽培されている。特に長崎県は、全国の3分の1近くを産する日本一の産地となっている。ただ、近年は食の多様化や種子を取り出すなど食べにくさに加え、農家の高齢化等もあり、収穫量は減り気味である。近年ではビニールハウスによる促成栽培も行われている。
[編集] 利用
- 食用
- 果肉は甘く、生食されるほかに缶詰などに加工されるが、種子が大きく廃棄率が30%以上である。生食する場合の可食率は65~70%でバナナとほぼ同等である。
- ゼリーなどの菓子、ジャム等にも加工される。
- 薬用
- 「大薬王樹」と呼ばれ、民間療薬として親しまれてもいる。
- 葉はアミグダリンやクエン酸などを多く含み、乾燥させてビワ茶とされる他、直接患部に貼るなど生薬(枇杷葉(びわよう))として用いられる。葉の上にお灸を乗せる(温圧療法)とアミグダリンの鎮痛作用により神経痛に効果があるとされる。
- ただし、アミグダリンは胃腸で分解されると猛毒である青酸を発生する。そのため、葉などアミグダリンが多く含まれる部位を経口摂取する際は、取り扱いを間違えると健康を害し、最悪の場合は命を落とす危険性がある。
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詳細はアミグダリンを参照
- 果実酒
- 氷砂糖とホワイトリカーだけでも作れるが、ビワは酸味が非常に少ないので、皮むきレモンの輪切りを加えて漬け込むとよい。
- また、果肉を用いずにビワの種子のみを使ったビワ種酒は、杏仁に共通する芳香を持ち、通の間で好まれる。
- 木材
- 乾燥させると非常に硬く、昔から杖の材料として利用されていた。現在でも上記の薬用効果にあやかり、乾燥させて磨いた物を縁起物の『長寿杖』と称して利用されている。また硬くて折れにくい性質を利用して、剣道・剣術の木刀として加工される事も多い。
[編集] ビワにまつわる言葉等
- 桃栗三年柿八年枇杷(は早くて)十三年