ビリーバンバン
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ビリーバンバンは、菅原孝(1944年8月7日-)と菅原進(1946年9月21日-)の二人による兄弟デュオである。ハブ・マーシー所属。
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[編集] 「白いブランコ」でのデビューから解散まで
ビリーバンバンは、1966年に当時青山学院大学の学生であった、進が友人達と結成した四人組のバンドであり、この時は、孝はメンバーではなかった。翌年、メンバーチェンジが行われ、三人組のバンドとなった。このとき孝が参加。もう一人のメンバーは中野光雄(せんだみつお)であった。 その頃から、アマチュアバンドに物凄い腕前の持ち主がいるとの噂が音楽業界関係者の間に広まった。この物凄い腕前の持ち主こそがビリーバンバンであった。かくして、多少の紆余曲折を経てビリーバンバンは孝と進による兄弟デュオとして、「白いブランコ」でメジャーデビューし、一躍人気歌手として、フォークシンガーの代表的存在としての地位を得た。 しかしその後人気は低迷してしまう。そんな中の1972年、彼らに一つの新曲の話が舞い込む。テレビドラマ『三丁目4番地』(日本テレビ)の主題歌である「さよならをするために」を歌ってくれないかというのである。作詞は石坂浩二、作曲は坂田晃一である。しかし、二人はこの依頼に躊躇したという。この当時のフォークシンガーは、自分の手で作詞、作曲をし、それを歌ってナンボという風潮が強く、他人の手に成るものを歌うのは、恥とするような気風があったのである。現に、進がこの曲のレコーディングを当日にすっぽかしたという逸話が残っている。 だが、この曲は二人の思いが杞憂であったことを示すかのように、大ヒットし、この年、二人は紅白歌合戦に出場した。しかし、この頃から、お互いの考え方に違いが生じ始め、1976年にビリーバンバンは解散し、孝は司会者として、進は歌手として、作曲家として己の道を行くこととなった。
[編集] ビリーバンバンの復活
進がソロで「琥珀色の日々」をヒットさせるなど、2人はそれぞれの道を歩んでいたが、ビリーバンバンの復活を求めるファンの声は根強く、1984年ビリーバンバンは復活する。以降は、個人個人で活動することもあるが、歌手・ビリーバンバンとして、全国各地を飛び回ったり、歌の親善大使として世界各国を飛び回っている。 現在では、十年以上にわたり手がけている麦焼酎・いいちこのCMソングでも有名(進のソロ曲が使われたこともある)で、CMでビリーバンバンを初めて知った若いファンも少なくない。「さよならをするために」もCMで使われており、今では何の躊躇もなく歌っている。
[編集] 主な代表曲
- ビリーバンバン
- 白いブランコ
- さよならをするために(1972年)
- 遅すぎた季節
- 砂漠の薔薇 Rose de sable
- 今は、このまま
- 君の詩
- また君に恋してる
- めぐり逢い
- 愛につつまれて
- ミドリーヌ
- れんげ草(1972年)
- 誓います
- よかったね笑えて
- ハマクラさんの唄
- 千年の約束
- 菅原進のソロ曲
- 琥珀色の日々
- 時は今、君の中
- 夢を紡ぐ季節~時は今、君の中~
- IT'S NICE TO BE WITH YOU
- 菅原進作曲
[編集] 「いいちこ」CM曲
「いいちこ」のCMそのものについては、三和酒類の項を参照。
- Susumu Sugawara
- 『時は今、君の中』 OA 1987年~1990年
- 『夢を紡ぐ季節~時は今、君の中~』 OA 1991年~1992年
- 『IT'S NICE TO BE WITH YOU』 OA 1992年
- CM撮影場所:ウェールズ
- Billy Banban
- 『さよならをするために』OA 1993年~1994年
- CM撮影場所:エーゲ海
- 『遅すぎた季節』OA 1994年~1998年
- 『砂漠の薔薇 Rose de sable』OA 1998年~2001年
- CM撮影場所:サハラ砂漠、オアシス/南アフリカ、ナマクアランド
- 『今は、このまま』OA 2001年~2005年
- 『君の詩』OA 2005年~2007年
- 『また君に恋してる』OA 2007年~
- CM撮影場所:クロアチア、コパチキリット