スーパーワイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

スーパーワイドは、1992年 10月5日～1996年 5月31日までの月～金曜の14:00～15:55（一部地域は15:00～15:55）にTBSテレビ系列で放送されていたワイドショーである。

[編集] 概要

前番組の「3時にあいましょう」から放送時間を1時間拡大して、リニューアルスタートした。但し番組オープニングBGM・番組終了前のステーションブレイク直前の提供バックに使用されるBGM、及びCMアイキャッチBGMは、末期の「3時にあいましょう」から変わること無く、そのまま流用して使われていた。

またメイン司会も、末期の「3時にあいましょう」から続投した蓮舫(その後は宮崎総子と交代)とTBSアナウンサー岡田泰典に加え、新たに作家の亀和田武が加入した。

1990年代前半はテレビ東京を除く民放各局で午後のワイドショーを放送していたが、「スーパーワイド」はそんなし烈極まる激戦の中、1993～1994年頃までは視聴率もトップを維持していた。

[編集] TBSビデオ問題と番組の終焉

しかし一連のオウム真理教が引き起こした数々の凶悪事件報道を契機に、1995年春頃から日本テレビの「ザ・ワイド」に視聴率で抜かれようになる。また番組打ち切りの決定的な出来事として、前番組「3時にあいましょう」の番組制作において、坂本堤弁護士一家殺害事件の発端となる「TBSビデオ問題」が（ライバル局である日本テレビのスクープにより）発覚したことで、国民世論からTBSに対して社会的・倫理的な批判が集中したため、TBSがワイドショー番組から完全撤退を宣言。そして同番組は改編期まで持ち応えられず、急遽1996年 5月31日を以って番組の打ち切り・終了となった。またこれらビデオ問題の発覚は系列局にも波紋が広がり、ネット局によっては同番組放送時間を1時間に縮小（15時台のみ放送）・番組の放送自体を打ち切った局もあった。この不祥事によりTBS・またネット局では約4ヶ月間、同時間帯を再放送などで埋めていたが、準備を経て1996年9月30日から脱ワイドショーを図った生放送の生活情報番組「素敵なあなた」を15:00から再開した。

[編集] 出演者

[編集] 司会者

1992.10～1993.03　蓮舫・亀和田武・岡田泰典（TBSアナウンサー）
1993.04～1994.09　宮崎総子・亀和田武・岡田泰典
1994.10～1996.05　宮崎総子・亀和田武・宮澤祐介（TBSアナウンサー＝当時）

[編集] コメンテーター

（中期最盛期：ピーコ、山崎哲、大澤孝征、塩田丸男を除き隔週で出演）

Ａグループコメンテーター（原則的に向かって左端に着席、ただし金曜日担当のピーコは向かって右端に着席）

月曜日：中山大三郎
火曜日：山崎哲・大澤孝征
水曜日：鴨下信一
木曜日：塩田丸男
金曜日：前田武彦・高橋慶彦・ピーコ

Ｂグループコメンテーター（原則的に向かって左端に着席、ただし金曜日担当のピーコ、渡辺多嘉雄は向かって右端に着席）

月曜日：大島渚
火曜日：大澤孝征・ピーコ（臨時）
水曜日：軍司貞則
木曜日：塩田丸男
金曜日：山崎哲・麻世れいら・渡辺多嘉雄・ピーコ

初期・末期・臨時のコメンテーター

亀山忍（初期毎週木曜日）
佐藤直子（初期毎週金曜日）
小中陽太郎（臨時）
山野愛子（末期Ｂグループ木曜日）
二木啓一（末期Ｂグループ水曜日）
ウ・ショウイン（末期Ａグループ金曜日）

[編集] 夕刊コーナー担当

大木凡人

現在、午後のワイドショーで放送される夕刊コーナーの先駆けともいえるもの。番組での名前テロップにはコーナーの放送時間に因んで、“午後2時半の男”と表示され、コーナーの終わりには必ず「以上です、編集長!」と名物フレーズで締めくくって、司会者に振っていた。3時台は何の日マンと表示される。

また番組打ち切り後も同時間帯に放送された「わいわいティータイム」に再び登場し、中継のクイズコーナーでは、一般主婦に新聞記事の紹介をしながら、問題を出題していた。

[編集] レギュラーコーナー担当

ピーコ（「辛口ピーコのファッションチェック」（金曜日）担当）

「3時にあいましょう」より続いていた、TBSでのファッションチェックはこの番組で一旦終了し、その直後にフジテレビの「ビッグトゥデイ」・「2時のホント」に移行され、これら番組の終了後、再びTBSの「ジャスト」で再び復活した。

林家きく姫（「きく姫の!爆笑突撃ご訪問」担当）

[編集] ニュースコーナー担当

奈良陽（TBS報道記者＝当時）

[編集] 歴代エンディングテーマ曲　

1992.10～1993.03 フェスタ・モード『Season of glass』
1993.04～1993.09 都はるみ『あなたの隣を歩きたい』
1993.10～1994.03 フェスタ・モード『Season of glass』
1994.04～1994.09 高橋則子『想い出が雨に濡れないように･･･』
1994.10～1995.03 又紀仁美『時に振り向いて聴かせて』
1995.04～1995.09 宝ひとみ『南京へ来来（ライライ）』
1995.10～1996.03 椎名恵『がんばれ』
1996.04～1996.05 森山良子『かくれ恋人』

[編集] ネット局

ネット局では1993年 10月から、15:00～15:55放映局⇒14:00～15:55放映局（フルネット）に多くの局で移行した。その理由としてスーパーワイド番組開始当初は、TBS系列の毎日放送（MBS）が14時台にMBS制作のワイドショー（「レインボー」）を放送していた為、系列局によっては14時台はTBSでは無く、MBSをネットしていた局も多かった為である。またそれ以外の局でも自主制作のローカル番組や他系列の番組を放送していた。その後、1993年10月にMBSが午後のワイドショーから撤退した為、ほぼ全国的にスーパーワイドの放送時間が14:00スタートに統一した。また同番組には15時丁度に画面隅に番組タイトルを表示させ、飛び乗り部分が用意されていた。

ただその後、上記にあるようにTBSの一連のビデオ問題が発覚したことを受け、ネット局によっては同番組の放送時間を1時間に縮小（15時台のみ放送）したり、放送自体を自粛する局も出た。

尚、テレビ山口（TYS）は、過去のFNS系列とのクロスネット時代の名残で、スーパーワイドの裏番組に当たる「タイム3」→「タイムアングル」→「となりのパパイヤ」→「3時ヨこい!」→「ビッグトゥデイ」を同時ネットしていた関係で最後までネットされなかった。

全国高等学校野球選手権大会の決勝戦開催日は、大分放送（1993年のみ。同年10月の大分朝日放送開局により翌年からは同局に移行）・岩手放送・山陰放送・宮崎放送・琉球放送の各局は、朝日放送（ABC）から試合をネット（14:00飛び乗り）していた為、同番組は休止となった。また宮崎放送は日本テレビが幹事局の全国高等学校サッカー選手権大会の決勝戦開催日も休止していた。