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スパイダーマン (東映) - Wikipedia

スパイダーマン (東映)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スパイダーマン』は、東京12チャンネル水曜日19:30-20:00枠において、1978年(昭和53年)5月17日から1979年(昭和54年)3月14日にかけて全41話(初回時には、2話分の再放送も追加)が放送された、マーベル・コミック社とキャラクター使用契約を交わした東映製作の特撮テレビドラマシリーズ、およびそれに登場する架空のヒーロー。

スパイダーマンのキャラクターを使用しているが、設定や物語は東映が独自で創作している。戦闘では巨大ロボット・レオパルドンに乗り込んで戦う。このヒーローが巨大ロボットに乗り込む設定はその後のスーパー戦隊シリーズにも引き継がれていった。

目次

[編集] 概要

東映とマーベルコミックが「3年間にわたり、お互いのキャラクターを自由に使用してよい」という契約により生まれたのが本作である。当初は現代にタイムスリップしたヤマトタケルを主人公とし、脇役としてスパイダーマンを登場させる作品を作る予定であった[1]。最終的にはスパイダーマンを主役に置いた作品を制作することになり、設定も独自のものに変更された。ちなみに東映がこの契約で作ったもう一本が『バトルフィーバーJ』であり、マーベルコミック側は1979年から1980年にかけて東映のロボットアニメ『勇者ライディーン』、『惑星ロボ ダンガードA』、『超電磁ロボ コン・バトラーV』の主役ロボットが宇宙で活躍するコミック『Shogun Warriors』(en:Shogun Warriors (toys))を刊行している。

原作者のスタン・リーを始めとするスパイダーマンの実写化を渇望していたマーベルスタッフは、優れた特撮技術とクモ男らしさを出したアクションには高い評価を与えた[2]。とはいうものの、巨大ロボであるレオパルドンや乗り物など、日本で生まれた設定は不評のようで、「世界各国でスパイダーマンが製作されているが、日本のものは特に(特撮技術が)すばらしい。レオパルドンは別として…。」と言われた。当時からレオパルドンはその設定の追加をマーベルスタッフ達が激怒したという逸話が広く信じられていたが、実際には子供向けアクションドラマとして商業的に成功させる為に必要なガジェットとして、理解はされていたという。先に述べた契約が切れたこともあって、近年の全話ソフト化まで原版はほぼ封印状態にあった。

この日本側スタッフの発案によって生まれたレオパルドンはトイフィギュアとして発売され、子供向け特撮作品の玩具としては当時史上空前と言われる大ヒット商品となり、番組の商業的な成功をほぼ一手に引き受ける格好にまでなった。その後のマーベルとの提携で制作された初期の『東映スーパー戦隊シリーズ』における巨大ロボットの成功や1990年代以降のマーベル作品のキャラクター事業展開でも日本ではスパイダーマンが欧米以上に人気を集め重要な役割を果たした事など、その存在は後のマーベルの日本での販売戦略にも多かれ少なかれ正の方向に影響を及ぼしたといえる。

脚本は、全41話中、『キイハンター』、『Gメン'75』等のメインライターで知られる高久進が劇場版を含む16話分、初期円谷作品や東映特撮作品等で著名な上原正三が第1話、最終話を含む15話分をそれぞれ担当。特に、上原作品は、後の宇宙刑事シリーズにも通じる内容であった。敵の怪獣又は怪人に相当するマシーンベムは、ストーリー上その登場に全く必然性を感じないケースも珍しくなく、マシーンベムやそれに代わる存在が全く登場しない回(第12話、第27話)すらある。敵側の主役ともいうべきアマゾネスは、第17話でスパイダーマンに正体を見破られるまでの間は出版社の編集長吉田冴子としての姿も描いており(第16話を除く)、最終話に至っては、アマゾネスが主人公であるかのようなストーリー展開になっている。

音楽を担当したのは特撮音楽の巨匠・渡辺宙明パーカッションを中心にしたBGMは、今もサントラがリマスタリングされ発売されるなど高い評価を受けている。特にオープニングテーマ「駆けろ! スパイダーマン」も渡辺特有のブラスロックにパーカッションの絡んだスリリングな楽曲になっている。

なお、劇中登場の敵「暴君竜」は原作のリザード、「岩石男サムソン」は「ファンタスティック・フォー」のザ・シングがモデルといわれている[要出典]

[編集] ストーリー

スピードレーサーの山城拓也は、高名な科学者の父を研究成果の悪用を目論む異星人のモンスター教授に殺された。故郷を滅ぼされて教授を追って来たが力尽きたスパイダー星人・ガリアから、蜘蛛の能力を与えられて、超人・スパイダーマンとなり、仇である教授が率いる鉄十字団と戦う。

[編集] スパイダーマン

山城拓也が、強化服・スパイダープロテクターを身に着けた姿。彼はスパイダーエキスを注入されたことで体質が変化したため、蜘蛛の能力を持ち、垂直の壁に張り付くことや、昇り降りすることも出来る。スパイダー感覚で敵の動きを察知できるほか、人間離れした体力も有するが、クモの生態に準じた「寒さに弱い」などの弱点(スパイダーエキスによる副作用的なもの)も存在する。

正体は秘密にしているが、存在自体は早い段階で「正義のヒーロー」として認知されていた。第7話では、「スパイダーマンブギ」という歌がレコード化されて、ヒットしているほど有名になっている[3]インターポール秘密情報部には正体を知られており、協力関係にある。

スパイダーマンとマシーンベムの直接対決はほとんど描かれず[4]、マシーンベムを倒すのはレオパルドンの役目になっている。そのため、スパイダーマンは自分の手で直接怪人(に相当する敵役)を倒したことが無いという、日本のヒーローとしては特異な地位を占めている。また、仮面ライダーライダーキックキカイダーのデンジ・エンドに相当する独自の「技」と呼べるものは(必殺技も含めて)一切設定されていない。

敵に立ちはだかる時は、(後のスーパー戦隊シリーズの様な)名乗りを行うが、途中からはその都度アレンジされており、時には珍妙とも取れる口上もあった。移動手段としてGP-7やマーベラーがあるためか、オリジナルの様な形(スパイダーマンが、スパイダースレッドをターザンのロープの様に駆使して摩天楼を移動する)でスパイダーストリングスを使うようなシーンは、ほとんど見られなかった。また、マシンを使わず徒歩で移動する事もある。このシーンの撮影は新宿の繁華街を無許可でゲリラ撮影した為、腰を落としてやや怪しい歩きをするスパイダーマンの姿にエキストラがあっけにとられる顔が見られる。(第23話「家なき子たちに愛の学園を」)

[編集] スパイダーマンの装備、武器

スパイダープロテクター
スパイダーマンとして活動する際に、身に付ける強化服。マーベルの原作とは違い、普段はスパイダーブレスレットに収納されている。装着時には一瞬で射出され、拓也の体を覆う[5]
放映当時のスーツで現存するのは、一着のみだという。DVD特典映像のスタン・リーとの対面収録に当たってこのスーツが使用され、東映版スパイダーマンが二十数年ぶりに復活した。アメリカでの街頭巡礼も行ったが、ファンは見慣れぬブレスレットに違和感があるらしく、「その馬鹿デカイ時計は何?」とブレスレッドについて指摘される事が多かった[6]
スパイダーブレスレット
スパイダープロテクターを収納しているブレスレット。左手首に装着されている。内部で無限に製造されるスパイダー液を元にスパイダーストリングスやスパイダーネットを作り出し、射出することが可能。また、スパイダーマシンGP-7やマーベラーを呼び出す際の誘導装置としても使用される。
東映版スパイダーマンの放送当時はこれを再現した玩具は発売されず[7]、当時の関連商品やコミカライズ作品おいても省略されることが多かった。
スパイダーストリングス
ロープ状の蜘蛛の糸。数百トンの物体をも引っ張ることが可能。
スパイダーネット
状の蜘蛛の糸。複数の敵を一斉に捕らえるために使用することが多い。

[編集] スパイダーマシンGP-7

空陸両用のスーパーマシン。ボンネットの内側にはミサイル発射装置や機関銃が内蔵されている。宇宙戦艦マーベラーの艦橋後方から、内部に収納される。

[編集] マーベラー

ガリアが乗っていた宇宙戦艦。全長48メートル、重量25000トン。普段は地底に隠されており、スパイダーマンに呼ばれると地割れを起こしながら地上に姿を現す。艦橋はライオンの頭のような形で、レオパルドンの頭を収納しており、変形時には左右に割れて頭が出てくる(レオパルドン時は、艦橋は背部に位置している)。明らかに大気圏内での飛行には不向きと思われる形状だが、設定上マッハ15での飛行が可能である。宇宙空間では光速に近い速度で飛行できる。

通常はスパイダーマンが搭乗してすぐにレオパルドンに変形するため、この形態での出番は少ないが、艦首に装備された主力武器のマーベラーカノンは、マシーンベムを倒すほどの威力を誇る。

[編集] レオパルドン

マーベラーが変形した巨大ロボット。全高60メートル、重量25000トン(資料によっては20000トンとも)。

以下のような武器を持ち、状況に応じて使用する。

アームロケット
拳を飛ばす、いわゆるロケットパンチ。厚さ5メートルのコンクリート壁も破壊することが可能。
アークターン
額の飾りをブーメランのように飛ばす。発射されると発光しながら飛んでいく。
レオパルドンストリングス
胸部から発射される、分銅の付いたロープ。
スパイダープロテクター
両すねのエネルギーパネルが展開して出現する盾。蜘蛛の巣の模様が書かれている(劇中未使用)。
ソードビッカー
右足に収納されているだが、立ち回りでは一度も使用せず、マシーンベムに止めを刺すための決め技として投擲する。一撃でマシーンベムを倒すことも可能な最強の武器である。

[編集] レオパルドン最強伝説

番組初期こそマシーンベムとの絡みが多かったレオパルドンだが、回を重ねるごとにドラマ部分の占める割合が大きくなっていったため、必然的に戦闘シーンが短縮されていった。そのため、レオパルドンがマーベラーから変形した直後にソードビッカーを繰り出し、たった一撃でマシーンベムを倒すという展開が非常に多い[8]。東映は、レオパルドンに関して「特撮史上最強秒殺ロボットと謳われている」と公式サイト上で公表している。ラスボス・巨大モンスター教授ですら、彼の「鉄十字団は不滅だ―っ!!」と連呼する叫びも空しく聞こえる程、攻撃はレオパルドンには通用せず、お決まり通りにソードビッカーで瞬殺されてしまった。

これには「玩具としてのデザイン」が最重視され、可動性よりもプロポーションに比重が置かれた設計であったため、レオパルドンの着ぐるみは極めて大柄となった結果スーツアクターにとっては高下駄を履かされた状態になってしまい、撮影の際のアクション動作に大きな制限ができた。そのため、「派手なアクションもせずにあっさりと倒すパターンになってしまった」とも言われている。このスーツは、当時の技術としては非常に美麗なフォルムを誇っているが、この『高下駄』の問題の他にも、材料の一部に一般の足敷マット板(風呂場用の化学樹脂製の物)が使用されている。

[編集] 名乗り口上

上述の通り、本作の通例の一つとして悪事を働く敵の前に敢然と立ちはだかり、原作を忠実に再現したポーズと共に名乗り文句を述べるという部分が存在する。主人公の威圧感ある声と大時代的な登場BGM、そして回を追う毎に複雑化するポーズと名乗り文句で作品の見せ場の1つとなっている。

[編集] 主な登場人物

山城拓也(やましろたくや)(全話)
プロオートレーサー。スパイダーマンの正体。スパイダー感覚で鉄十字団を感知することができる。22歳。
父とガリアの復讐のために鉄十字団と戦うが、周囲の人間を巻き込まないように正体を隠し、普段は三枚目に徹している。そのため、目の前で新子や拓次が危機に晒されても助けることができず、苦悩することもあった。また、スパイダーマンになってからは収入源であるレースへの出場回数が減ってしまったらしく、アルバイトとしてひとみの取材の足代わりになることも多い(本人は乗り気ではないが、新子に収入が少ないことを指摘されてしぶしぶ付き合うケースがほとんど)。
佐久間ひとみ(さくまひとみ)(第1話-第12話、第14話-第15話、第17話-第18話、第20話-最終話)
フリーカメラマン。拓也の恋人。20歳。
山城新子(やましろしんこ)(第1話-第39話、最終話)
拓也の妹。山城家をきりもりする。18歳。
山城拓次(やましろたくじ)(第1話-第16話、第18話-第24話、第26話-第27話、第29話-第33話、第35話-第39話、最終話)
拓也の弟。7歳。
ガリア(第1話-第16話、第18話-第24話、第26話-第27話、第29話-第33話、第35話-第39話、最終話)
スパイダー星人。故郷を滅ぼした鉄十字団に復讐すべく400年前に地球に飛来。拓也にスパイダーエキスを注入する。
間宮重三(まみやじゅうぞう)(劇場版、第11話、第12話、第14話)
インターポール秘密情報部の捜査官。拓也がスパイダーマンであることを調べ上げ、協力を要請した。その後拓也に無線を送っており、これを使って拓也とインターポールは連絡を取り合うようになる。
吉田冴子(よしださえこ)(全話)
「週刊ウーマン」編集長。実はアマゾネスの社会潜伏用の変装。
スパイダーマンにその姿を見られたことから正体を知られ、編集部から姿を消す(程なくして週刊ウーマンは廃刊になった)。正体発覚後は作戦に合わせた変装で登場しているが、第32話で冴子と呼ばれるシーンがあることや、全話にわたって「吉田冴子 アマゾネス」とクレジットされていることから、吉田冴子の名は一貫して使用していたと思われる。
拓也がスパイダーマンではないかと疑い、数回にわたって罠を仕掛けるが、最後まで決定的な証拠をつかめなかった。

[編集] 鉄十字団

銀河系を荒らし回る侵略者集団。

モンスター教授(全話)
首領。400年前にスパイダー星を侵略した後地球に飛来。地球侵略を開始する。
アマゾネス(全話)
女幹部。作戦の執行指揮や諜報活動を行う。変装が得意。吉田冴子の正体。
ベラとリタ(第35話-最終話)
女ゲリラ。アマゾンの秘境で発見されたミイラを教授が改造蘇生。ベラは毒弓矢、リタはマシンガンを扱う。
マシーンベム
鉄十字団の生体兵器。作戦ごとに製造され、作戦の遂行や用心棒的役割を果たす。人間が改造された者も多いが、怪猫獣のように妖怪としか思えないものや、出処がまったく不明の者もいる。また伸縮自在で、巨大化の他、人間の手のひらサイズで活動したものもいる(カブトン他)。
巨大化し巨大ロボと戦うという後のスーパー戦隊シリーズの基礎を築いたといえるものの、巨大化の原理やきっかけについては一切説明されていないため、なぜ巨大化できるのかは不明。
ニンダー(全話)
戦闘工作員。主として集団行動。
人間の姿で暗躍することもあるが、耳の後ろに回路のようなものが露出していたり、手が金属になっていたりするため、正体を見破ることは容易である。

[編集] スタッフ

[編集] 表記の変更について

  • 「石川博」「東京12チャンネル」の表記は、東京12チャンネルでの放送時のみ。DVDでは第2話まで表記されている。
  • 「あんだんて」の表記は第2話まで。
  • 「コロムビアパーカッションアンサンブル」の表記は第9話以降。

[編集] 主題歌

2曲とも作詞者の名義が八手三郎になっているが、渡辺宙明の証言によると、オープニングテーマは平山亨が、エンディングテーマは吉川進が作詞したとのこと。

[編集] オープニングテーマ

  • 「駆けろ! スパイダーマン」
    • 作詞:八手三郎 作曲:渡辺宙明 歌:ヒデ夕樹(コロムビアレコード SCS-421)

劇中音楽では使用されていないシンセドラムを採用、ヒデ夕樹のワイルドな歌唱と共に印象的な響きを残している。コーダはアイキャッチ音楽としても使用されている。また、カラオケ予告編音楽として使用された。

曲間に挿入される台詞は外国人によるもの。渡辺宙明によると、台詞は英語なのに何故かフランス人が来たため、なかなか思い通りの発音にならず、録音が難航したという。

[編集] エンディングテーマ

  • 「誓いのバラード」
    • 作詞:八手三郎 作曲:渡辺宙明 歌:ヒデ夕樹(コロムビアレコード SCS-421)

劇中では第13話で拓也が亡き父を偲ぶシーンに流れた。

[編集] 出演

  • スパイダーマン/山城拓也:香山浩介 ※マーベラー搭乗後のスパイダーマンは彼自身が演じている
  • 佐久間ひとみ:三浦リカ
  • 山城新子:大山いづみ
  • 山城拓次:矢葺義晴
  • スパイダー星人・ガリア:西沢利明
  • 山城博士:村上冬樹
  • インターポール捜査官・間宮重三:仲谷昇
  • 女ゲリラ・ベラ:リエ・ラインハート
  • 女ゲリラ・リタ:ティナ・マーゴ、ワニタ・ソマーボルド
  • モンスター教授:安藤三男
  • アマゾネス/吉田冴子:賀川雪絵
  • ナレーター:大平透
  • スパイダーマン(スーツアクション):古賀弘文(全話)、崎津均(第17、18話) ※役名の表記は第9話以降

[編集] 放送リスト

話数 サブタイトル 放送日 登場マシーンベム 脚本 監督
1 復讐の時は来たれり! 撃て鉄十字団!! 1978/5/17 暴君竜(声:飯塚昭三 上原正三 竹本弘一
2 怪奇の世界! 宿命に生きる男 1978/5/24 双頭鬼(声:飯塚昭三) 高久進
3 怪盗001vsくも男 1978/5/31 幻妖虫(声:飯塚昭三) 田口勝彦
4 恐怖の半魚人! 奇蹟を呼ぶ銀の糸 1978/6/7 半魚人(声:飯塚昭三) 上原正三
5 激突マシンGP-7! 兄弟の誓い 1978/6/14 鳥神獣(声:飯塚昭三) 高久進 竹本弘一
6 戦慄の実験室! 悪魔のモンスター教授 1978/6/21 ロバキラー(声:飯塚昭三) 上原正三
7 恐ろしきヒット曲! 歌って踊る殺人ロック 1978/6/28 サソラー(声:飯塚昭三) 田口勝彦
8 世にも不思議な昔ばなし 呪いの猫塚 1978/7/5 怪猫獣(声:京田尚子 高久進
9 動くアクセサリーは恋のカブト虫スパイ 1978/7/12 カブトン(声:丸山詠二 上原正三 佐伯孚治
10 炎地獄にへび女の涙を見た 1978/7/19 へび女(声および人間体:鹿沼えり
11 モンスター教授のウルトラ毒殺 1978/7/26 深海王(声:依田英助 高久進 竹本弘一
12 華麗なる殺人マシーンへの変身 1978/8/2 (マシーンベム登場せず) 上原正三
13 ドクロ団対悪魔の霊柩車 1978/8/9 暴走獣(声:飯塚昭三/人間体:倉地雄平 高久進 平山公夫
14 父に捧げよ 戦えぬ勇者の歌を 1978/8/16 コウモリ男(声:飯塚昭三/人間体:谷岡弘規 上原正三
15 ぼくたちの命の約束 1978/8/23 キラー一角獣(声:飯塚昭三) 高久進 竹本弘一
16 名犬よ 父のもとへ走れ 1978/8/30 ムカデ鉄人(声:飯塚昭三) 上原正三
17 プロレスラー サムソンの涙 1978/9/6 岩石男サムソン(声:飯塚昭三/人間体:丹古母鬼馬二 高久進 佐伯孚治
18 母の胸に甦る少年 1978/9/13 食虫植物(声:飯塚昭三) 押川国秋
19 まぼろしの少年 地図にない村 1978/9/20 カメンガー(声:飯塚昭三)
*厳密にはマシーンベムではない
上原正三 竹本弘一
20 謎が謎を呼ぶ私の出生の秘密 1978/9/27 原始人(声:飯塚昭三) 曽田博久
21 大空に散る父の愛 1978/10/4 タンクバッファロー(声:飯塚昭三) 高久進
22 暗い運命に泣け 父と子 1978/10/11 ドクロ怪人(声:岡田道郎
白衣怪人(声優無し/人間体:竹内靖)
佐伯孚治
23 家なき子たちに愛の学園を 1978/10/18 魔女猿(声:京田尚子) 曽田博久
24 ゴキブリ少年大戦争 1978/10/25 ゴキブリコンビナート(声:青森伸 高久進 田中秀夫
25 秘宝と犬と複成人間 1978/11/1 ガニ魔(声:青森伸) 松下幹夫
26 絶対ピンチのにせものヒーロー 1978/11/8 噴火獣(声:飯塚昭三) 押川国秋 竹本弘一
27 さらば戦友 愛しのセパード 1978/11/15 (マシーンベム登場せず) 高久進
28 駅前横町の少年探偵団 1978/11/22 マグニナマズ(声:飯塚昭三) 松下幹夫 小林義明
29 急げGP-7 時間よ止まれ 1978/11/29 爆弾オオカミ(声:飯塚昭三) 上原正三
30 ガンバレ美人おまわりさん 1978/12/6 アンコウパト(声:飯塚昭三) 曽田博久 佐伯孚治
31 明日なき子連れ刑事 1978/12/13 キノコンガー(声:飯塚昭三) 上原正三 竹本弘一
32 甘くささやく妖女 1978/12/20 電気ミミズ(声:飯塚昭三) 松下幹夫 佐伯孚治
33 男の子をイビる野性の凄い少女 1978/12/27 火焔ギツネ(声:飯塚昭三) 高久進 竹本弘一
34 びっくりカメラ殺人事件 1979/1/10 スクラップマン(声:飯塚昭三) 曽田博久
35 秘境アマゾンから来たミイラ美女 1979/1/17 タイガーポンプ(声:飯塚昭三) 高久進 小林義明
36 たまねぎ鉄仮面と少年探偵団 1979/1/31 鉄面ミラクル(声:飯塚昭三/人間体:ミッチー・ラブ
*厳密にはマシーンベムではない
上原正三
37 地獄からの密使 えん魔大王 1979/2/7 えん魔大王(声:飯塚昭三)
*厳密にはマシーンベムではない
高久進 佐伯孚治
38 ブリキの一番星と少年探偵団 1979/2/14 ムシバワニ→イレバワニ(声:飯塚昭三) 曽田博久
39 格闘技世界一大会 1979/2/21 大力士ファイター(演:原田力)
大鳥人ファイター(演:小池三四郎)
上原正三 小林義明
40 さらばゼロ戦の謎 1979/3/7 空爆エイ 松下幹夫
41 輝け熱血の勇者 1979/3/14 ビッグモンスター(演:安藤三男) 上原正三
  • 第21-33話は放送時間を2分短縮
  • 1979年1月24日は第15話の再放送
  • 1979年2月28日は第16話の再放送

劇場版「スパイダーマン」(1978年7月22日公開)

  • 登場マシーンベム:海魔王(声:飯塚昭三)
  • 脚本:高久進
  • 監督:竹本弘一

[編集] 契約切れによる制限

先に述べた東映とマーベルの契約の都合上、現在はスパイダーマンのキャラクターを東映が使用できなくなっており、映像はおろか写真やイラストすら公開不可能になってしまった[9]

そのため、映像ソフトの発売はビデオソフトが1巻(第1話・31話・劇場版を収録)のみ発売された以降は長い間不可能であり、サントラ盤も復刻の際にジャケットが差し替えられた。公式の出版物でも、1995年発行の「超人画報」(竹書房)を最後にスパイダーマンの写真は掲載されなくなった。それ以降、「作品としてのスパイダーマン」が紹介されることはあっても、肝心のスパイダーマンの姿を見せることができなくなっている。

2004年にDVD-BOXの発売が発表されオールドファンを喜ばせたが、版権上の都合から一時無期延期状態に。やはりお蔵入りかと思われたが、最終的に2005年12月9日に無事発売され、それに合わせた雑誌の特集記事でもスパイダーマンの写真が使用された。また、2006年7月には超合金魂GX-33「レオパルドン&スパイダーマン」が発売され、ソフビ魂「スパイダーマン」、ポピニカ「スパイダーマシンGP-7」が同梱されている。但し、東映はDVD-BOXの発売を「最初で最後」と公言しており、事実、2007年12月に発売された「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」に本作の劇場版は収録されていない。テレビシリーズについても、今後のソフト化は未定。

[編集] 逸話

吉川進は降旗康男にも参加を要請していたが、実現しなかった。

[編集] 関連項目

上記のように、本作の後にマーベル・コミックとの提携で作られた作品。本作の設定上最大の特徴である「等身大ヒーローが巨大ロボットを操縦する」というコンセプトも継承され、以降のスーパー戦隊シリーズに欠かせない要素となった。
バンダイ所属のデザイナー(当時)でレオパルドン等のデザインを担当

[編集] 脚注

  1. ^ この時点では、スパイダーマンの設定はマーベル版のものをそのまま使用する予定だった。
  2. ^ 後年のインタビューでも、リーは東映版のスパイダーマンのアクションについて、CG技術が発達していない当時においてマーベル側が抱いていたイメージを実現してみせたことを賞賛している。
  3. ^ ただし、その後の「スパイダーマンブギ」の大ヒットは、鉄十字団の暗躍によるものである。
  4. ^ 戦闘員ニンダーを倒されるとすぐにマシーンベムが巨大化するケースが多い。
  5. ^ ただし、変身の最後、背中のファスナーを閉めるのは本人。
  6. ^ オリジナルのスパイダーマンもブレスレットは着用しているのだが、スーツの下に隠れている上、装着の有無が外見からは分からないほど薄いため。
  7. ^ 村上克司によると玩具化の企画はあったのだが、技術面など様々な問題が浮上したため実現しなかったという。その後、テレビランドで付録として付けられた。
  8. ^ 時には変形すらせず、マーベラーのまま砲撃でマシーンベムを倒したこともある。「戦闘開始後15秒以下で殲滅」というケースが7回もある。
  9. ^ 但し、東映版のオリジナル設定であるレオパルドン等は使用可能であり、本作の楽曲を収録したCDではレオパルドンの写真が使われることが多い。

[編集] 外部リンク

[編集] 同時間帯における番組の変遷

東京12チャンネル 水曜日19:30-20:00(1978年5月 - 1979年3月)
前番組 番組名 次番組
まんが ふるさと昔話(再放送)
スパイダーマン



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