惑星ロボ ダンガードA
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『惑星ロボ ダンガードA』(わくせいロボ ダンガードエース)は、東映動画製作のロボットアニメ。1977年(昭和52年)3月6日から1978年(昭和53年)3月26日までフジテレビ系で毎週日曜日19:00 - 19:30に全56話が放送された。
惑星ロボ ダンガードA | |
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ジャンル | ロボットアニメ |
テレビアニメ | |
原作 | 松本零士 |
監督 | 勝間田具治ほか |
キャラクターデザイン | 荒木伸吾 アニメーションキャラクター: 姫野美智 |
メカニックデザイン | 小林檀 |
製作 | 旭通信社、東映動画 |
放送局 | フジテレビ系 |
放送期間 | 1977年3月6日 - 1978年3月26日 |
話数 | 全56話 |
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目次 |
[編集] 概要
- 1972年の『マジンガーZ』以来、『グレートマジンガー』・『UFOロボ グレンダイザー』とロボットアニメブームを牽引し続けてきた永井豪とダイナミック・プロに代わり、新たに松本零士をイメージクリエイターとして迎えた作品。
- 松本零士のアニメ作品としては唯一の巨大ロボットアニメである。松本自身は巨大な変形合体ロボットものがあまり好きではなく、『宇宙海賊キャプテンハーロック』作中でも、ヤッタラン副長に当時のロボットアニメを揶揄・批判するかのような台詞を言わせている。
- テレビアニメの放映と並行して月刊漫画誌『冒険王』(秋田書店)で松本によって描かれたコミカライズ連載では、主役ロボット・ダンガードAの描写は(アニメ本編と形状が著しく異なる)サテライザーが若干描かれた程度で、ロボット形態に至っては最終回のラスト見開きに直立でワンカットのみ。また、物語も大江戸とドップラーを中心に描かれ、アニメ版の主役タクマがほとんど脇役扱いとなっている。
- アニメ本編ではダンガードAに変形するサテライザーは第4話から登場。巷間言われる「第12話までロボット形態が全く登場しない」という記述は厳密には誤りであり、タクマが正パイロットに任命される第12話まで、組立工程や合体訓練という形でしばしば劇中に姿を見せている。しかし、ロボット形態が第12話まで一切合切活躍しないのは確たる事実である。登場頻度の少なさからスポンサーよりクレームが入り急遽活躍させたという逸話が残っているように、主役ロボの扱いが非常に特異な作品だったと言える。
- また主人公タクマへ「訓練」の名の下に鬼のようなスパルタ教育を施す教官キャプテン・ダンとの関係がしばしばロボットアニメ版『巨人の星』とも評された。中盤以降はダンの死によりスポ根的な要素が払拭され、前後に登場していた美形のライバルであるトニー・ハーケンとタクマの対決を軸として、荒木伸吾と姫野美智による美麗なキャラクター人気がロボットバトルより先行するようになっていく。なおこの交代劇は、幼児視聴者からの「キャプテン・ダンの仮面が怖い」との抗議が殺到したことに端を発し、結果、商業的には成功に至ったターニングポイントであった。
- 強烈なインパクトを誇るOP主題歌の歌詞から窺える本来のメインターゲットたる幼児よりも、寧ろ一部の若い女性ファンから熱烈に支持された。この奇妙な逆転現象は本作に限らず、前作『UFOロボ グレンダイザー』後半部や俗に言う長浜ロマンロボシリーズなど当時のロボットアニメを象徴する風潮だった。
[編集] ストーリー
- 緑と資源に溢れた人類希望の星・プロメテ。だが悪の天才・ドップラー総統はこれを我が物とするためドップラー軍団を率いて、大江戸博士率いる人類のプロメテ移住計画=通称プロメテ計画の妨害を開始する。ドップラーの卑劣な罠によって宇宙パイロット・一文字断鉄らによる最初のミッションは失敗に終わり、その全ての責任は断鉄へ濡れ衣が着せられる形で幕を閉じた。
- それから10年。16歳となった断鉄の息子タクマは「裏切り者」と罵られ続ける父の汚名を雪ぎプロメテ計画を成功させるべく、大江戸の元で宇宙パイロットとしての訓練を受けていた。一方プロメテ計画の進行を知ったドップラーは、戦闘ロボット・メカサタンで計画の中枢となるジャスダム基地があるスペース島へ攻撃を仕掛けてきた。時を同じくして、鉄仮面を被ったドップラー軍からの脱走者がスペース島に現れる。大江戸は類稀なる操縦技術を持つその男にキャプテン・ダンの名を与え、タクマたちパイロットの育成を任せた。
- 熾烈を極めるドップラー軍団の攻撃の中、キャプテン・ダンの厳しい訓練が続く。過酷な試練を乗り越え日々成長していくタクマは、変形メカ・ダンガードAで巨大戦闘空母ジャスダムと共にドップラー軍団と戦っていく。
[編集] スタッフ
- 企画:春日東(旭通信社)、別所孝治(フジテレビ)、勝田稔男(東映)
- 原作:松本零士 ※厳密にはストーリーとメインキャラクターの原案のみ
- 企画協力・メカニックデザイン:小林檀
- 連載誌:テレビマガジン・たのしい幼稚園(講談社)、テレビランド(徳間書店)、冒険王(秋田書店)
- チーフディレクター:勝間田具治
- 演出:勝間田具治、生瀬昭憲、西沢信孝、森下孝三、明比正行、芹川有吾、冨田義治、佐々木勝利、蕪木登喜司、大谷恒清、川田武範、小湊洋市、福島和美、松浦錠平
- 脚本:田村多津夫、馬嶋満、山崎晴哉、吉川惣司
- キャラクターデザイン:荒木伸吾、姫野美智 ※メインキャストのラフ案は松本零士による
- 作画監督:荒木伸吾、野田卓雄、白土武、菊池城二、兼森義則、青鉢芳信、西城明、永樹凡人、谷口守泰、白鳥剣、衣政吉、村中博美
- チーフデザイナー:伊藤岩光
- 制作担当:吉岡修、佐々木章
- 製作進行:竹沢裕美子、高山秀樹、箕ノ口克己、鈴木紀男、貞光紳也
- 特殊効果:佐藤章二、平尾千秋、岡田良明
- 撮影:菅谷信行、寺尾三千代、佐野偵史、佐藤隆郎
- 編集:井関保雄
- 記録:黒石陽子
- 現像:東映化学
- 美術:内川文広、山口俊和、伊藤岩光
- 効果:高松孝宣
- 録音:小久保正雄
- 選曲:宮下滋
- 音楽:菊池俊輔
- 制作:東映、旭通信社
[編集] 主題歌
- OP『すきだッダンガードA』
- 作詞:伊藤俊也、作・編曲:菊池俊輔、歌:ささきいさお、ヤング・フレッシュ
- ED『その名もタクマ宇宙パイロット』
- 作詞:伊藤俊也、作・編曲:菊池俊輔、歌:ささきいさお
- OP・ED共に第29話から映像が新パターンに変更された(歌は変更なし)。
注意:以降の記述で物語の結末に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 登場キャラクター
[編集] ジャスダム
- 一文字タクマ:神谷明(幼少時の声は菊池紘子)
- 本作の主人公。敬愛してやまない父・断鉄が裏切り者の汚名を着せられ、自身も「裏切り者の息子」として世間から冷たい仕打ちを受けるが、父の親友だった大江戸博士の温かい庇護を受けて健やかに成長した(松本零士のコミカライズ版タクマは、アニメ版と対照的に幼少時の辛い生い立ちにより完全に鬱屈した暗い性格となっている)。
- 第3話よりダンガードAのテストパイロットの一人に選ばれ、鬼教官キャプテン・ダンの限界を超えた凄まじく過酷な訓練でしごき抜かれる。その後ダンガードAの正パイロットとなる。共に特訓を受けるパートナーには幾度かの出入りがあったものの、コ・パイロットには秀人が務めるようになる。
- 第33話で重傷を負いマスクの外れたダンが父・断鉄だったと知るが、親子の絆を確かめる間もなく第35話で死別してしまう。ドップラー軍団との戦いの中で手強いライバルとしてトニー・ハーケンが現れ、互いに闘志を燃やす関係に。プロメテを目前にした終盤に於いてドップラー側との共存を唱え、ハーケンの要請に応えて航行不能となったプラネスター乗員を救出。父の遺志を継ぐべくプロメテに降り立つ。
- キャプテン・ダン(一文字断鉄):柴田秀勝
- ドップラーの基地から脱走してジャスダムへ辿り着いたマスクマン。卓越した操縦技術を持ち、大江戸博士からプロメテ計画の要となるであろう巨大ロボ・ダンガードAのパイロット養成を託されてタクマらをしごきまくる鬼教官に就任。第3話以降、延々と繰り返される訓練は主役ロボ・ダンガードAの活躍を大幅に先送りすることとなる。
- ドップラー軍団に受けた洗脳による頭痛に悩まされ、第26話で自分に代わるパートナー候補として新たに2人の候補生をスカウトし競い合わせようとする。間もなくジェット・ジョーが死亡したため、タクマと秀人の両名に絞ってメインパイロットの座を巡るライバル意識を激しく煽り立てた。
- 着任当初は記憶を失っていたが、第11話で記憶が甦り自分が一文字断鉄であることを知る。しかし、その後もタクマの前ではマスクを被り、あくまでダンとして厳しく接し続けた。第33話で重傷を負いマスクが外れてタクマに正体を知られるが、親子としての愛情を交わす間もなく第35話で敢え無く死亡した。なお、スタッフによる当初の予定ではダンはそのままタクマと秀人を鍛えながらプロメテまで同行するはずだった。しかし、タクマへ鬼のような訓練を課す教官ぶりが一部の熱狂的な女性ファンたちから不興を買ったことに加え、メインターゲットの幼児層からは「仮面が怖い」とクレームの投書が相次いだため、急遽死なせる事になったという。
- 大江戸博士:富田耕生
- プロメテ計画を推進するジャスダムの総指揮官。下の名は不明。長く伸ばした頭髪と鼻ヒゲとあごヒゲが完全に繋がっている。一文字断鉄とは親友の間柄だったので、孤児となったタクマを引き取って育てた。性格は冷静にして沈着、ドップラーの度重なる脅迫にも決して屈しない強靭な意志を併せ持つ。
- 第二次世界大戦では凄腕のゼロ戦パイロットとして鳴らしており、ジャスダムが宇宙へ出てからも戦時中の死線をくぐり抜けた経験に基づく戦士のカンが敵の謀略からジャスダムを救うこともしばしばだった。
- 霧野リサ:吉田理保子
- ジャスダムの紅一点(ミヨ子を除く)として通信オペレーターやコンピューター解析を担当する本作のヒロイン。ジャスダムが宇宙へ出てからはスペースレディやスペースアローで主に調査・偵察の任務もこなした。コスチュームのバリエーションが豊富な点では全キャラ中随一を誇る。
- 主人公タクマへほのかな好意を抱いていたが、結局二人の仲は最後まで特に進展を見せることもなく煮え切らないまま終わった。中盤で秀人がメンバーに加わってからは、タクマと秀人のライバル関係が恋の三角関係へも発展しそうな雰囲気が一瞬あったものの、これもいつの間にか立ち消えになる。第45話でスペースアローで漂流しているところをハーケンに拿捕され、ドップラー軍団の捕虜となったものの、彼女の姿に亡き母の面影を見たハーケンにより逃がされる。
- 佐渡酒造:八奈見乗児
- 「さどさけぞう」と読む。ジャスダムの医療班チーフ。名前だけでなくビジュアルデザインも、酒好きで日本酒の一升瓶をこよなく愛する性格も、『宇宙戦艦ヤマト』のキャラ「佐渡酒造」そのまま。ジャスダム内に激しくミスマッチな四畳半の自室を構える。
- のんべえながらも腕利きの医者という設定だったが、唯一の見せ場となるダンの治療では回復もままならず死なせてしまう。
- 荒井伴太:大竹宏
- ジャスダムのメカニック班をまとめるチーフ。基地内のメカ整備を一手に引き受けている豪快な巨漢。戦闘時には機銃砲座で応戦もしている。
- タクマの親友で、折にふれ悩み苦しむタクマを元気づけていた。それだけにタクマを鬼のようにしごくキャプテン・ダンには反感を隠そうとせず、後に秀人が加わりガードランチャーへの搭乗を希望した際にも「ガードランチャーはタクマ」と待ったをかけた。
- 第50話では命綱1本でダンガードAへ宇宙遊泳し、エネルギータンクをメインエンジンに直結させてタクマのピンチを救う活躍を見せている。
- 荒井ミヨ子:菊池紘子
- 荒井伴太のやんちゃな妹で自称「タクマの恋人」。タマガーに思いを寄せられるが全く相手にしていなかった。ジャスダムのマスコットとして惑星プロメテへの旅にも同行。タマガーや太郎と共に専らコメディリリーフを演じていた。
- 足立太:緒方賢一
- 「あだちふとし」と読む。ジャスダムのメカニック班に所属する小柄な男で伴太の部下。名前とビジュアルデザインは松本零士の漫画『元祖大四畳半大物語』の主人公である「足立太」そのまま。
- ギャグメーカー的なポジションとなるべく登場したと思しきキャラクターだが、特にこれといった活躍も見せ場もないまま最後まで影の薄いキャラに終わった。
- 馬井喰吉:山田俊司
- 「うまいたべきち」と読む。ジャスダムの厨房を取り仕切る名コック。ビジュアルデザインは松本零士の漫画『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』のキャラ「ヤッタラン副長」そのまま。ヤッタランと同じく怪しげな関西弁で喋る。
- 田貫教授:大竹宏
- 「たぬき」と読む。下の名は不明。ジャスダム内のメカ開発を担当している初老の小柄な博士。通称「ドクター・タヌキ」。しょっちゅう葉巻を咥えている。大江戸博士の師匠に当たり、タマガーの発明者でもある。ギャグメーカー的な役回りを演じることが多いが、真面目にタクマやミヨ子を諭す場面も稀に見られた。
- タマガー:富田耕生
- 映画『禁断の惑星』(1956年・米)に登場したロボット「ロビー」に似たタマゴ型のロボット。田貫教授の自信作で、自称「世界一の解析ロボット」。
- 太郎やミヨ子とワンセットで専らコメディリリーフ役を演じている。ミヨ子に惚れており健気に彼女へ尽くすが、タクマにぞっこんなミヨ子からは全く相手にされなかった。
- 第21話や第23話では人間キャラを差し置いてメインを張る大活躍を見せており、さらに「タンタンタマガー」というキャラクターソングまで用意されていた。
- ポケットモンキー太郎:大竹宏
- タクマによって宇宙実験用カプセルから助け出された子猿で、以後ジャスダム内のマスコットとなる。ただひたすら「ウキー!」と叫んでは他愛ない悪戯を繰り返していた。ジャスダムが宇宙へ飛び立った第35話以降は専用の小さな宇宙服が用意された。主にミヨ子やタマガーと行動を共にしてギャグメーカーの役割を果たす。
- 東助手:井上和彦
- 「あずま」と読む。ジャスダムで大江戸の助手を務める真面目で気の弱そうな眼鏡の青年補佐官。特にこれといった活躍も見せ場も無かったものの、絶えずメインブリッジで大江戸の付近に座ってサポート業務をしているため画面に登場する頻度は他のキャラに比べ圧倒的に高い。時々ジャスダムの操鑑をしている描写も見られる。タクマたちより年上らしく、「東さん」と呼ばれている。
- 金谷:水島裕
- 「かなや」と読む。第3話でタクマ、久保と共にダンガードAのテストパイロットとして選ばれたソバカス顔の青年。下の名は不明。他の二人と違ってメカに詳しい。
- 第8話で訓練中に不可解な接触事故を起こして脊椎を損う重傷を負う。事故の原因がサテライザーの設計ミスにあることを発見し、病室を脱け出し秘かにサテライザーの点検整備をしていたところ、メカサタンの襲撃でサテライザーが発進してしまう。果たしてサテライザーに欠陥が見つかり金谷の機転で危機は脱したものの、この時、重傷の身で戦闘参加したことにより車椅子の生活を余儀なくされることになり、テストパイロットを断念してジャスダム基地を去っていった。
- 久保:井上和彦
- 第3話でタクマ、金谷と共にダンガードAのテストパイロットとして選ばれた青年。下の名は不明。金谷ともども非常に性格が好く、タクマに対しても屈託なく接していた。
- 誕生日を迎え父親からトランペットを贈られた第9話で、メカサタンに捕獲されたダンガードAの窮地を救うために練習機で体当たりをかけ、父の名を叫びながら墜落死。遺品となったトランペットは以後タクマが愛用した。
- 城哲治(ジェット・ジョー):富山敬
- 曲芸飛行で「ジェット・ジョー」として名を馳せた天才的なパイロット。ダンからプロメテ計画について聞かされ大星秀人と共にダンガードAのパイロット候補生へスカウトされる。
- タクマが散々苦労してきた合体訓練も易々とやってのける天才ぶりだったが、遭遇したメカサタンとの戦闘ではたちまち経験不足を露呈し、滅多打ちにされてしまう。秀人を残しダンガードAを見捨ててあっさり自分だけ脱出。しかし間もなくドップラー軍団の捕虜となり、優秀な操縦技術を買われて有無を言わさずハーケン特別攻撃隊へと編入されてしまう。その後、隙を見て戦闘機を奪い脱走したが、グドンの駆るメカサタンに追いつかれタクマと秀人の目前で敢え無く撃墜される。駆けつけ抱き起こしたタクマに「トニー・ハーケンこそ最大のライバル」と言い残し目を見開いたまま絶命。
- 大星秀人:古川登志夫
- 第26話でジョーと共にダンガードAのパイロットとしてキャプテン・ダンにスカウトされてきた好青年。曲乗りのテクニックではジョーに一歩譲るものの、操縦センスは充分であり責任感が強い性格が幸いし、ジョーの死後はタクマとダンガードAの正パイロットの座をめぐる良きライバルとなる。ダンガードAのコ・パイロットを務めるが、重要な役割にもかかわらず、シリーズ後半にOP・ED画面がリニューアルされた際にそのどちらにも登場しない。
[編集] ドップラー軍団
- ドップラー総統:田中崇
- 選ばれたエリートのみが惑星プロメテへ移住できると唱える悪の天才科学者。2m近い長身でスキンヘッド。そのカリスマで熱狂的な支持者を糾合しドップラー軍団を作り上げる。趣味は荒ぶる感情のままに掻き鳴らすパイプオルガン。また、軍団メンバーを前にして何度も演説を披露していた。
- ヒマラヤ山中に秘密基地を構え、自らの計画に邪魔な大江戸のジャスダム基地へメカサタンを送り込んで執拗に妨害した。第33話でジャスダムに先駆けプラネスターで宇宙へ発進する。
- プロメテを目指すプラネスターとジャスダムの熾烈なデッドヒートの中、ルガー、プラグ、ヘチと次々に部下を失う結果となる。プロメテを目前にした終盤、軍団内にも厭戦ムードが漂う中、乗員を見捨てて自分だけプロメテへ向かおうとする。
- ヘチ副総統:八奈見乗児
- ドップラーの忠実な腹心として軍団を束ねる副総統。剃り込みを入れたような独特の髪型に片眼鏡をかけマントを羽織って異様に蒼ざめた顔色をしている。
- 第51話で磁気嵐のため双方とも一切の通信が不能になったことで娘フリーゼとテレパシーによる交信が可能な点を利用してジャスダム撃滅作戦を思いつく。ジャスダムへわざと捕虜となるよう仕向けて潜入させ、正確な位置を割り出して自らメカサタンを操縦してジャスダムを攻撃する。しかしフリーゼは敵であるタクマに好意を抱いたため脳波強化改造による副作用で死亡。出動してきたダンガードAの反撃に怯気づいた部下のメルセは撤退しようとした際、娘の復讐に燃えるヘチは逃げるメルセを背後から攻撃するが、メルセと相討ちとなってメカサタンごと爆死した。冷徹なドップラーも、流石にヘチの死に対しては憂いと動揺を隠せなかった。
- プラグ技術長官:山田俊司(~第26話)、西川幾雄(第27話~第49話)
- メカサタンの設計から製造までを全て手掛ける科学班の総責任者。普段は作業用の帽子を被っているが実はドップラーと同じようなスキンヘッド。第24話でグドンのメカサタンへ同乗した以外はひたすら基地でメカサタン開発に明け暮れた根っからの技術屋。
- 終盤に至り惑星プロメテを目にするやジャスダムとの戦闘などどうでもよくなり、一刻も早くプロメテへ辿り着きたい思いに駆られ始める。第49話で自分だけプロメテへ抜け駆けしようと計画したことがドップラーに露見し、自らメカサタンに乗り込んでの出撃を余儀なくされる。ドップラーは予めキルマンに命じて秘かにメカサタンへ自爆用陽子爆弾をセットさせており、キルマンが自爆スイッチを押してジャスダムへの特攻を図るや、プラグは激しく動揺しメカサタンを分離して逃亡しようとするが果たせず、プロメテへ思いを馳せながら絶命。彼の死はドップラー軍団内部に暗い影を落とし、最終回でプラネスターが航行不能に陥る重要な伏線となる。
- グドン戦闘隊長:緒方賢一
- ドップラー軍団のメカサタン部隊を指揮する戦闘隊長。片目にアイパッチを付けており、ヒゲとモミアゲが繋がっている個性的な風貌だったが、第21話でドップラーに失敗続きの不甲斐無さをなじられ自慢のヒゲを切られてしまった。
- 前線指揮官でありながら自ら何度となくメカサタンを操縦してダンガードAに挑み、敗れては脱出を繰り返した根っからの武闘派。
- 第27話で脱走したジェット・ジョーを追いかけて撃墜した後、ダンガードAにメカサタンを破壊されていつものように捨て台詞を吐きながら間一髪で脱出したが、ジョーを眼前で殺され怒りに燃えるタクマの執拗な追撃を受け、彼の放ったアイブレスターライフルが脱出艇を直撃して絶叫と共に死亡。同士討ちが相次いだドップラー軍団レギュラー陣の中でまともにダンガードAとの戦いで命を落とした唯一のキャラ。
- トニー・ハーケン:山田俊司
- 第27話で初登場した、ドップラーが子飼い中の子飼いとして手塩にかけてきた青年将校。ドップラーの親衛隊ともいうべき「ハーケン特別攻撃隊」を率いる。不敵な自信家で性格は冷酷非情にして尊大。ヘチ副総統に対してさえタメ口を利いていた。手に持つ鞭で相手を次々と叩き回す。
- 主にハーケン特別攻撃隊専用戦闘機を操縦して作戦を指揮したが、第47話や第50話では自らメカサタンを操縦して出撃している。
- 本作が一部女性ファンから熱狂的な支持を集める原動力となった美形悪役キャラ。
- 第41話辺りまでは普通のキザな美形悪役の範疇を出なかったが、第45話で霧野リサを捕虜にし、わざと逃がした頃から亡き母の回想がフラッシュバックするようになる。非情な性格は徐々に影を潜め、第47話ではジャスダムと一時休戦して共同作戦を取った。プロメテを目前にした第55話で副隊長のハンスを失うと、もうこれ以上部下を死なせたくないという思いからドップラーへジャスダムとの共存を訴える。しかし、ドップラーは彼の説得にも耳を貸さず、ハーケンの部下全員を未完成のビーターVに乗せてジャスダムへの自爆特攻を命じ、部下全員を失うに至り叛意を決意する。
- ルガー突撃隊長:緒方賢一
- 戦死したグドンの後任として第31話からメカサタン突撃隊の指揮を任されたマッチョな体格の男。ハーケンに対して強烈なライバル心を燃やし事ある毎に張り合おうとする。好戦的な言動であったが、専ら基地内や母艦のマザーサタンから指揮を執るだけで、前任のグドンと違って一度もメカサタンで出撃することはなかった。
- 第41話でハーケンを差し置いてドップラー軍団最高参謀に任命され得意の絶頂にあったが、これはハーケンが仕組んだ陰謀だった。出撃中に乗っていたマザーサタンをハーケンから遠隔操作されてジャスダムへ特攻させられてしまい、マザーサタンの爆発により部下と共に戦死した。
[編集] 各話ゲストキャラ
- ヘンリー・ダグラス:野田圭一(第10話)
- かつて断鉄と腕を競い合ったほどの凄腕パイロット。当初タクマはダンの正体が彼なのではないかと疑っていた。
- RX-2所員・黒木:山田俊司(第13話・第32話)
- 月軌道上に浮かぶ宇宙ステーションRX-2の所員。
- 第13話で救援に来たダンガードAのパイロットがマスクマンのダンと裏切り者・一文字断鉄の息子タクマと知って露骨な嫌悪感を示す。第32話に再登場した時にはすっかりわだかまりが消え旧知を温めるほどの仲になっていた。
- RX-2司令:緒方賢一(第13話)、八奈見乗児(第32話)
- 月軌道上に浮かぶ宇宙ステーションRX-2の司令官。名は不明。帽子を目深に被ったヒゲ面。
- 伴太の親父:加藤修(第14話)
- 荒井伴太とミヨ子の父親で、漁船の船長を務める豪快な海の男。タクマは彼ら親子を見ながらいつしか父・断鉄のことを思い浮かべる。
- 月島ツトム:つかせのりこ(第18話)
- 太陽熱をエネルギーに転換する新技術を開発したが、世間から相手にされない父・月島博士を不憫に重い、ジャスダムで実験させて欲しいと頼み込んだ少年。
- 城戸幸一:井上真樹夫(第20話)
- 霧野リサの幼馴染。新進の青年画家として注目を集めていたが、個展の記念パーティ席上で急病に倒れタクマとリサによってジャスダム内へ運び込まれる。
- ロブ・ワイド:古川登志夫(第23話)
- 「ワイド合金」の発明者・ワイド博士の一人息子。父の遺志を継ぎ南極で合金の基となるワイド鉱石の採掘をしていたが事故で遭難。タクマたちに救出される。
- ワイド博士:緒方賢一(第23話)
- ロブの父親で、あらゆる金属の強度を100倍に高める「ワイド合金」の発明者。
- ジョン・グレイ:八奈見乗児(第24話)
- 第二次大戦中、南方の戦地で大江戸と死力を尽くして凄まじい空中戦を繰り広げたライバル。ヒゲと典型的な外人訛りの怪しげな日本語が特徴。戦死者の英霊を弔うべく大江戸と共にかつての戦地を訪れた際、ドップラー軍団の攻撃を受け大江戸と共闘する。
- ワープ博士:矢田耕司(第25話)
- ドップラーの捕虜となり、ノバ博士と共にプラネスター建造に酷使されていた博士。ドップラーの逆鱗に触れ残酷な処罰を受けるノバ博士を見て怖れをなし、戦闘機を盗んで基地を脱走する。
- ノバ博士:緒方賢一(第25話)
- ドップラーの捕虜となり、ワープと共にプラネスター建造に酷使されていた博士。独断でプラネスターの武装を変更したため、ドップラーの逆鱗に触れマスクマンにされてしまう。あまりの過酷な仕打ちを目の当たりにしたワープが脱走を決意する原因となった。
- ランドルフ博士:緒方賢一(第29話)
- オーストラリアの優秀な電子工学の権威で、濃いヒゲと眼鏡が特徴。前回で秘密基地の爆発に巻き込まれた秀人を発見・保護していた。
- 大星竜太郎博士(回想):八奈見乗児(第29話)
- 「おおぼしりゅうたろう」と読む。大星秀人の父親だが既に故人。
- フランク:緒方賢一(第30話)
- ハーケン特別隊員。訓練中に機体がトラブルを起こし、隊長のハーケンに救助を要請するが「自力で帰れ」と却下される。
- パウル・シュトラウス:野田圭一(第30話)
- メカサタン突撃隊の副隊長。ハーケンが隊員のフランクを見捨てて帰還したことやメカサタン突撃隊へ救助を依頼もせずに無視する態度に怒って彼を非難するが、逆に公衆の面前で無能呼ばわりされた上に鞭打たれてしまう。ハーケンに挑発を受けメカサタンで出撃し、不慣れな秀人がメインパイロットのダンガードAを苦戦させるものの、秀人の「肉を切らせて骨を断つ」捨て身の戦法により戦死。
- エバンス:井上和彦(第36話)
- 遭難した国際宇宙局ロケットの乗組員になりすましてタクマと秀人に救助され、ジャスダムに潜入したドップラーのスパイ。
- ピーター・ウェルズ:水島裕(第38話)
- ハーケン特別隊員。タクマたちが謎の第13衛星上で出会ったハーケン特別攻撃隊に所属する少年。父の遺志を継いで衛星を学術的見地から保護するためにドップラー軍団に所属していた。
- ノエル:杉山佳寿子(第42話)
- マザーサタンの特攻によって大破したジャスダムが不時着した謎の惑星Xを調査中にタクマが出逢った謎の美少女。ブロンドのロングヘアで青白い肌。実は母が異星人の父と結ばれた罪で魔王星から惑星Xへ幽閉されており、その罪を許されるには異星人の心臓を持ち帰らなければならなかった。しかし、タクマの吹くトランペットの音色に魅了された彼女はどうしても彼を殺すことができず、メカサタンとの戦闘で窮地に陥ったダンガードAを我が身を犠牲にして救い消えていった。本エピソードは徳間書店のロマンアルバム誌上にストーリーが完全再録されている。
- アルファート:山田俊司(第42話)
- ノエルの兄。水晶玉を通してテレパシーでノエルと会話し、異星人のタクマを殺すように唆す。
- キルマン:野田圭一(第49話)
- ハーケン特別隊員。メカサタンでの出撃を命じられて「戦闘は自信がない」と渋るプラグを見たハーケンが、サポートとして(その実、監視のために)送り込んだ三白眼のハーケン隊員。出撃前にプラグの目を盗み、ドップラーの命令で自爆用陽子爆弾をメカサタンに取り付けた彼は、自分用の操縦桿以外を銃で破壊し不退転の決意をプラグに見せ付ける。しかし、戦闘の衝撃で破壊した操縦桿が胸に突き刺さり瀕死の重傷を負い、自爆装置のスイッチを押して絶命。
- バルノフ緒方賢一(第49話)
- 科学班に所属するプラグ技術長官の片腕的存在。戦死したルガーの親友だった彼は、メカサタンでの出撃を命じられたプラグへ直訴して同乗を志願した。キルマンが秘かに仕掛けておいた陽子爆弾のスイッチを押したことで動揺し、戦いを忌み嫌ってプロメテへ逃亡しようとする上司プラグを無情にも銃で撃ち、メカサタンでジャスダムへ特攻しようと試みる。が、瀕死のプラグに操縦系統を破壊され機体は迷走したまま自爆。
- メルセ:緒方賢一(第51話)
- 副総統ヘチと共に出撃し、メカサタンから分離したマンボウロケットを操縦してジャスダムに猛攻を加えた部下。ダンガードAの反撃を受けて敗色が濃くなったため撤退しようとするが、娘の復讐に燃え徹底抗戦を叫ぶヘチに攻撃されて機体に被弾。報復のため180度回頭しメカサタンへ特攻して相討ちとなり、ヘチを道連れにして爆死。
- フリーゼ:川島千代子(第51話・第53話)
- 副総統ヘチの娘。剃り込みの入った個性的な髪型こそ父親譲りだが、髪の色は父と違いブロンド。
- 第51話で父のジャスダム撃滅作戦に協力するため、親子間のテレパシーによる交信能力を更に強化すべく脳改造を受ける。メカサタンから分離したマンボウロケットでわざとジャスダムに捕らえられ潜入に成功、父へジャスダムの正確な位置を伝えつつ自らは動力室の破壊を試みる。その際に危ういところでタクマに命を救われた彼女は、タクマに好意を抱いて激しく感情が乱れ脳改造の副作用で頭脳が破壊されてタクマの腕の中で息を引き取る。第53話では荒木の新規作画で改造手術を受ける前に親友であるジュディとミラーへ別れを告げる場面や遺影、タクマとの想い出といった回想シーンに登場。
- ジュディ:菊池紘子、ミラー:小山まみ(第53話)
- 二人ともハーケン特別隊の女子部隊に所属する女性兵士でフリーゼとは固い友情で結ばれた親友だった。黒髪ショートヘアがジュディで、金髪ロングがミラー。フリーゼがジャスダム内で虐殺されたものと思い込み、復讐を果たすべく二人してドップラーへ仇討ちを志願するが却下され、強引にメカサタンに乗り込んで無断出撃する。一旦リサを捕らえて人質にとった後正々堂々と決着をつけようとしたものの、戦闘中にドップラーが「命令違反の罪はダンガードAと刺し違えて償え」とメカサタンの自爆装置を押したため炎に包まれながら爆死。
- ゲルス:緒方賢一(第54話)
- 僅かに生き残ったメカサタン突撃隊の一人。ハーケンの命令でメカサタン・ジェロンガを操縦してダンガードAをおびき出すことに成功したが、パルサーカノンの直撃を受けて敢え無く戦死した。
- ハンス副隊長:西川幾雄(第55話)
- ハーケン特別攻撃隊の副隊長。ハーケンと共にジャスダムへ苛烈な波状攻撃をかける。しぶとく抵抗するジャスダムの頑強さに業を煮やし、ハーケンの制止を振り切ってジャスダムへ接近戦を仕掛けたが厚い弾幕の前に被弾。そのままジャスダムへ特攻して機体ごと爆死した。
- ハーケンの母(回想):菊池紘子(第55話・第56話)
- ハーケンが唯一愛した女性。彼が幼少時に夭逝していた。「死なないでトニー」という言葉と共に何度も何度もハーケンの脳裏にフラッシュバックした。ハーケンは捕虜にした霧野リサに亡き母の面影を見る。
以上で物語の結末に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 登場メカ
- ダンガードA
- 大江戸博士によって開発されたロボット。本来は地球に接近する第十番惑星プロメテへの移住計画のために開発されており、ロボット形態で全高200mという超巨大ロボット。ただし、本編中での戦闘描写ではその巨大さを効果的に活かした場面は特に無かった。かなりリアルな造形の唇部分が特徴で、演出によってその唇が開いて表情がつけられていた。
- 頭部に被さるヘルメット状に変形する小型航空機ガードランチャーと、上半身、下半身の3つのパーツから構成される。「オープン・サテライザー!」~「チェンジ・ダンガード・セット・オン!」と叫ぶことで分離して各部が変形後、上半身が下半身の下へ回り込んでドッキングし、「オープン・ダンガード!」~「チェンジ・サテライザー・セット・オン!」と叫ぶことで頭部はダンガードA形態で腰部に位置する下半身前部に再合体し飛行形態サテライザーとなる。この状態でも全長160mと設定されている。
- 搭乗員は2名。メインパイロットがガードランチャーに、コ・パイロットが下半身前部のコクピットに乗り込む。なお、下半身側コクピットには予備でもう1名搭乗でき、また(原則として)セッティングを事前に行う事で、操縦系統をコ・パイ側に集中させる事も可能である。本編では主にメインが一文字タクマで、コ・パイは当初キャプテン・ダンだったが後にダンがスカウトしてきた大星秀人が務める。
- 当初は武装しておらず全くの丸腰だったが、ドップラー軍団の巨大メカ=メカサタンと戦うために武装が追加された。メインパイロットは必ず各武装名を大声で叫んでから繰り出している。
- 武装
-
- パルサーカノン
- 胸部装甲が左右に観音開きとなり球状のエネルギー弾が発射される。実質上の最強武器だが、メカサタンに素早く回避されて無駄撃ちとなる場面も多かった。
- コズモアロー
- 両すねに装着されている赤い三角形の装甲板を手裏剣のように飛ばし、敵を攻撃する。
- ダブルシャフト
- 両すねに装着されている赤い三角形の装甲板を2つ繋ぎ合わせ、双槍状の手持ち武器とする。OPでも敵を切り裂いていたり、本編中でも決め技として多用されていた。
- テレポーションパンチ
- パンチの形をしたエネルギー体を手首から発射する。
- ハードパンチ
- 直接前腕を発射する。
- テレポーションミサイル
- 両肩から発射する。同名のパンチと違い普通のミサイル。サテライザー時も使用可能。
- アイブレスターライフル
- 目から放つ光線。ビーム状に伸びるのではなく、眼鏡の形をしたエネルギー弾が手裏剣のように回転しつつ飛んで着弾する。
- レーザーバルカン
- 腰に装備する光線砲。なぜかサテライザー形態のみ使用。
- ジャスダム
- 惑星プロメテ移住計画のために作られた超巨大母艦。が、プロメテ発見から建造されたためダンガードAともども未完成。スペース島に置かれたプロメテ計画本部としても機能し、大江戸博士らが乗り込み完成を急いだ。プラネスターの宇宙発進を聞き急いで、第35話、宇宙へと飛び立つ。パルサーコズモエンジンで推進するため燃料補給の必要が無く、先行したプラネスターに猛追をかけた。宇宙機雷や無数の砲座で武装してるが、最大の武器は艦首から放つゴッドバースト砲で、初使用は第46話。第45話ではその巨体を活かした体当たりでプラネスターを大破させている。デザインは小林檀。
- スカイアロー
- ダンガードAの搭乗員養成に使用された航空機。主目的はダンガードAの特徴である合体/分離の訓練用で、機首部分の1号機が分離すると2号機のコクピットブロックがまるごと1号機のあった場所に移動する。分離状態でも個々に飛行が可能である。武装も一応施されている。
- スペースアロー
- ジャスダムが宇宙へと発進した第35話以降から登場した宇宙戦闘機。武装はミサイル。主に霧野リサが偵察や調査に使用、第44話で小惑星ミサイルを爆破したり、第54話でメカサタンを相手に戦闘をこなしたりもしている。タクマもたまに搭乗した。
- プラネスター
- 惑星プロメテ移住計画のために作られたドップラー軍団側の超巨大母艦。書籍などでは全長915mとされている。ジャスダムよりも早く宇宙へ出た。しかし、当初はスーパーウランを燃料としていたため再三に亘って補給せねばならず、徐々にジャスダムに追い上げられてしまう。その後、捕虜にした霧野リサから自白装置による拷問でパルサーコズモエネルギーの秘密を聞き出し、パルサーコズモエンジンを建造して無補給で推進できるようになった。武装は宇宙魚雷と先端の砲塔から放つビーム(劇中未呼称)。ドップラーが未完成のビーターVを無理に発進させたため、最終回で艦内にビーターVから漏れ出した放射能が充満し、機関部は機能を停止してしまった。乗員はハーケンの要請で全員ジャスダムに救助される。元デザインは松本零士の漫画『ミライザーバン』に登場した宇宙船。
[編集] 放送リスト
※各話サブタイトルのコールは第53話のみ吉田理保子、それ以外は山田俊司が担当。次回予告とナレーションも同じく山田俊司。
話数 | サブタイトル | 登場メカサタン |
---|---|---|
1 | 飛びたて!父の星を越えて | ジェットラー |
2 | 仮面の男、キャプテン・ダン | ロボトラス |
3 | 赤い夕陽の誓い | ヘルスパロー |
4 | 明日なき命に燃えて… | デスタンカー |
5 | 緊急発進!サテライザー | グレネーダー |
6 | 明日に向かって飛べ! | ザ・ギル |
7 | 星に輝く操縦悍 | プラネター |
8 | タクマの涙を花束に | ガラガス |
9 | 夕焼空に散った友 | サウンダー |
10 | キャプテン・ダンの正体!? | グランドラー |
11 | 宇宙に消えた父の面影 | デスヒドラ |
12 | 輝け!ダンガードA | スカルボン |
13 | 闘え!父を超えて | ガスガン |
14 | 泣くなタクマ!その日まで… | シンバルガー |
15 | SOS!火星に飛べ! | バキューダー |
16 | 空を雲を父と呼べ | ギルドーザー |
17 | 白い二本の飛行機雲 | キングダイブ、ミザイラス |
18 | 大空の虹に叫べ! | ヘルナバロン |
19 | 危うしキャプテン・ダン | マゾーン |
20 | 夕陽の中のリサ | ブーメラス |
21 | タマガーの一番手柄! | ヘルバスター |
22 | ミヨちゃんのためなら! | シャドー |
23 | 大氷原に咲いた友情 | ガントー |
24 | 太陽と星のかけ橋 | インセクタス |
25 | 危機一髪!海底脱出 | ガメガラン |
26 | 三匹のヤング・ライオン! | ヤジラー |
27 | 宇宙をめざす若者たち! | ヤジラー |
28 | 恐るべき好敵手ハーケン | バクロイド |
29 | 素晴らしきライバル | デスカルダー |
30 | 火花を散らす闘魂 | ダイタンガー |
31 | 命知らずのメカサタン野郎! | ダッガー |
32 | RX-2絶体絶命! | デーロス |
33 | ドップラー軍団・発進! | パルボット |
34 | 絶唱!タクマの涙 | ハリモーゲン |
35 | 永遠に輝け!父の星 | ブーラン |
36 | 火星に進路をとれ! | スカイテンタクル |
37 | さらばイカルスの星 | マンボルト |
38 | 謎の第13衛星に誓う! | ソドム |
39 | 脱出!暗黒星雲 | ビーマーI号 |
40 | 果てしなき銀河の海へ | シャドーII |
41 | プラネスターの急襲 | ゲジラム |
42 | 異星人ノエルの微笑み | スパイダス |
43 | 対決!タクマ対ハーケン | (メカサタン登場せず) |
44 | 希望の星!プロメテを見た | (メカサタン登場せず) |
45 | ジャスダム全開直進 | ギドラー |
46 | 彗星大爆破作戦 | ヘルクレーン |
47 | 攻撃!恐怖の地獄花 | ギガントス |
48 | 宇宙母艦ジャスダムの反乱! | パニッカー |
49 | ドップラー軍団の黒い影 | ガンドッグ |
50 | 男・伴太ここにあり | ガスホッグ |
51 | 娘よ!ヘチ副総統の最後 | ピラギアン |
52 | この手で守ったジャスダム | (メカサタン登場せず) |
53 | 愛!それは哀しく美しく | デスコブラー |
54 | 戦え!愛の星のために | ジェロンガ |
55 | プロメテへの叫び! | ビーターV |
56 | 美しく輝く希望の星 | ビーターV |
[編集] 劇場版
[編集] 『惑星ロボ ダンガードA対昆虫ロボット軍団』
[編集] 概要
- 1977年7月17日、東映まんがまつりにて公開。上映時間は25分。
- 本作にとって唯一の劇場用オリジナル作品。特筆すべきは共同演出として石井輝男がクレジットされている点で、内容もTV版からするとかなり異色。昆虫人間によって月面基地の隊員が全身の血を吸い取られて死屍累々と横たわる場面の猟奇趣味や、妙な拳法を駆使して昆虫人間と格闘するタクマなどが隠れた見どころ。
- 時系列としては主役ロボ・ダンガードAがようやく本格的に活躍し始めるTV版・第13話前後の頃なのでコ・パイロットの秀人は登場せず、タクマが単独で操縦。
- 月面基地から一斉に発進して地球を攻撃せんとする昆虫人間の円盤群を迎え撃つべく、ジャスダムがスペース島から飛び立ち宇宙空間で激しい戦闘を繰り広げる辺りはTV版を大幅に前倒しした展開となっている。
[編集] ストーリー
- 突如として現れた異星人によって月面基地が襲撃され全滅する。彼らの正体はあらゆる生物の血液をエネルギー源とする恐るべき昆虫人間だった!
- 地球侵略を狙う彼らを迎撃すべく大江戸博士はジャスダムをスペース島から発進させて月へと向かう。果たしてジャスダムとダンガードAは強敵・昆虫ロボットを倒せるのだろうか?
[編集] 主な声の出演
- ※一文字タクマ、キャプテン・ダン、霧野リサ、大江戸博士、荒井伴太、タマガー、太郎の声優については登場キャラクターの項を参照。
- ※ドップラー軍団のキャラは全て未登場。ジャスダム側も上記のキャラ以外は未登場。
[編集] 登場ロボット
- 昆虫ロボット
- 昆虫人間の乗る無数の円盤が一斉に合体して出来たロボット。ダンガードAよりも更に一回り大きく、凄まじく巨大。タイトルは「昆虫ロボット軍団」となっているが、登場するのは1体のみ。
- 武装は肩から伸ばす触手、吹き出す溶解液、両手を変形させた巨大ドリル、掃除機のように凄い勢いで何でも吸い込む胸の大穴。多彩な攻撃と頑丈なボディでダンガードAを大いに苦しめた。
[編集] 製作・スタッフ
- 製作:今田智憲
- 製作担当:白根徳重
- 企画:有賀健、勝田稔男
- 原作:松本零士
- 演出:石井輝男、明比正行
- 脚本:吉野安雄
- 作画:南条文平
- 美術:秦秀信
- 音楽:菊池俊輔
- 主題歌:OP・ED共にTVと同じ。※ただし映像は新規作画
- 挿入曲:「宇宙母艦ジャスダム」(作詞:早乙女達人、作・編曲:菊池俊輔、歌:ささきいさお、こおろぎ'73)
[編集] 『惑星ロボ ダンガードA 宇宙大海戦』
[編集] 概要
- 1978年3月18日、東映まんがまつりにて公開。上映時間は26分。
- 劇場版の第2作だがオリジナルではなく、TV版の第44話と第45話を再編集してつなぎ劇場用にブローアップした物。
- スタッフは脚本:田村多津夫、作画:兼森義則、演出:明比正行とTV版・第44話と同じ。
[編集] 関連事項
フジテレビ系 日曜19:00枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
惑星ロボ ダンガードA
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