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スバル・レックス - Wikipedia

スバル・レックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

レックス (Rex) は、富士重工業で生産されていたスバル360R-2に続く軽自動車である。

目次

[編集] 概要

[編集] 外観は凡庸

レックスは、その前任者であるスバル360やR-2、あるいは後継のヴィヴィオに比べて、よく言えば落ち着いた、悪く言えば凡庸なデザインのクルマであった。初代こそ若干のアクがあり、スバルらしさを残していたと言えるが、2代目、3代目はアルトやミラといった強力なライバルと対抗するため、基本コンポーネントの部分で大きな冒険は出来なくなっていた。この2代目、3代目は、スズキダイハツには及ばなかったものの、オーソドックスな構成が商品としての競争力を向上させ、一定のシェアを確保し続けるなど、スバルの経営に貢献した、優等生的存在であった。


[編集] タフネス・スバル

デザイン面では個性の少なくなった2代目レックスだったが、機能面でのマーケットの評価は低くはない。レックスでは、サスペンションにコイルスプリングが採用され、トーションバースプリングは補助的な役割に後退したものの、なお四輪独立懸架を貫き、依然ロードホールディングに優れていた。エンジンは他社が3気筒へと移行する中、2気筒を堅持し、騒音と振動では不利であったが、トランスミッションとともに十分な耐久性を持ち、扱い易いものであった(ただし初期のECVTは電磁クラッチの動作不良が多発した)。

[編集] 4気筒は災い転じて福となる

レックスの打ちたてたエポックの中に、550ccへの規格変更以降では初となる、直列4気筒、SOHC、4ストロークエンジンの採用(EN05型)がある(360cc時代には、マツダ・キャロルアルミ製4気筒エンジンの採用例がある)。当初このエンジンは2気筒のEK23をベースに4気筒化したもので、ボディの設計を大幅に変更することなくエンジンルームに納められるようになっていた。ところが、直後に運輸省(現・国土交通省)から軽新規格(660cc旧)が発表された。スバルの技術陣には寝耳に水の事態であった。車体も多少大きくなるものの、他社の直列3気筒エンジンとは異なり、ボア(シリンダー径)アップのみではエンジンルームの容積を超えてしまう。苦肉の策として、上下方向への拡大、すなわちストローク(ピストンの最上時と最下時の位置差)アップでこれに対応した。

ところが、これは結果的に吉とでた。通常、マルチシリンダー化(気筒数を増やすこと)を行うと、トルク特性は広い回転域で均一化され、扱いやすくなる反面、低回転時のスロットルレスポンスが悪くなり、回転の上昇も鈍くなる。一方、ロングストローク化すると、トルクの最大値が増加し、低速域の回転上昇が速くなる傾向にある。その為、スバルの660cc4気筒エンジン「EN07」は、4気筒の静粛性と、他社3気筒並みのトルクを兼ね備えたエンジンへと成長する事が出来た。

後に、他社も軽4気筒を開発するが、3気筒を凌ぐ出力を発揮できても、いずれもフリクションの増大から燃費が悪化する傾向にあった。また、各社とも3気筒と変わらない、スバルの2/3程度のショートストロークを採用した為、トルク不足が深刻になった。これらの理由で、主力商品となることなく、消えていった。スズキはいわゆる「660cc新」の規格に移行した際、オールアルミの3気筒エンジンに統一し、4気筒を廃止した。ダイハツは乗用車ではしばらく3気筒との併売であったが、トルク不足からターボチャージャー[1]のみの設定へと移行して行った。三菱WRCでのスバルとのライバル関係もあり、地道に改良を続け2007年12月現在では唯一、パジェロミニに搭載している[2]。三菱製は4気筒ながら、静粛性では他社に劣る。また、「エンジン屋」ともいえるホンダにいたっては、ユーザーにメリットなしとして、端から4気筒エンジンの商品化には無関心であった。

[編集] 歴史

[編集] 初代(1972年~1981年)

初代レックス(英国向け)
初代レックス(英国向け)
  • 1972年7月 - 初代登場。1971年に追加された水冷R-2をベースとした。駆動方式はRRを採用し、当初は2ドアセダンのみの展開。このため、R-2は空冷セダンとバンを残して併売された。エンジンは2サイクルで、キャブレターの仕様により3種が設定されていた。デザインはR-2の反省を踏まえ、前年発売のレオーネに似た、ウェッジシェイプを強調したもので、当時の若者層に受け入れられるデザインにしたようなのであったが、好き嫌いの分かれるものとなっていた。後発のバン・ワゴンを含む2ドアモデルのアウタードアハンドルは独特のグリップ形状をしている。グレード展開は、シングルキャブ32馬力仕様が上からカスタムL、スーパーL、ラグジュアリー、デラックス、スタンダード。シングルキャブ35馬力仕様がTS、ツインキャブ37馬力仕様がGSRであった。カスタムLとスーパーLには、アイドリング時のパラパラ音を減少させるスバルISVを装着。
  • 1973年3月 - 4ドアセダンを追加。ディビジョンバーのないリヤドアウインドウが特徴であった。グレード展開はカスタムL、スーパーL、ラグジュアリーの3種。同時に、シングルキャブ32馬力仕様全車にスバルISVを拡大設定。
  • 1973年10月 - マイナーチェンジ。公害対策のため、エンジンを2ストロークから4ストロークに変更。このときスポーティーグレードはカタログ落ち。最上級グレードであるカスタムLにフロントディスクブレーキと4輪ディスクホイールを採用。
  • 1974年2月 - カスタムLに5速MTを装着したカスタム5と、2人乗りバンを追加。カスタム5は、5速化による静粛性と低燃費を謳っていたものの、クロースなギアレシオ設定で、4速車に比べキビキビした走りが可能であった。バンは乗用車のシルエットそのままのモデルで、2ドアセダンを大改造せざるを得ない富士重工の苦しい台所事情が伺える。また、RRというエンジン搭載方法はそのままだったため、荷室高が足りないという欠点を補うべく、フロントのトランクが残された。荷室高の小ささは、後にハイルーフとすることでやや改善されたが、他車と比べれば不足気味であった。
  • 1974年9月 - マイナーチェンジでワゴンを追加。ベースモデルはバンスーパーL。バン発売時から4人乗り仕様の要望が高かったが、後席のヘッドクリアランスを稼ぐため背もたれを寝かせた結果、荷室長が減少、乗用登録のワゴンとなった。同時にナンバープレートの大型化に対応。軽自動車初のブレーキモニターをセダンカスタムL・カスタム5・スーパーL・ワゴン・バンスーパーLに装着。
  • 1975年4月 - バン4人乗りを追加。荷室高[3]の拡大を狙ってハイルーフを採用。くしくもボンネットタイプのモデル(乗用・商用ともに)でハイルーフをカタログ上で謳ったのはレックスが国産初であった。バン4人乗りの発売に伴い、バン2人乗りを廃止。
  • 1975年12月 - 既存の360cc4サイクルエンジンで51年排出ガス規制適合(SEEC-T)。同時にラインナップを一新し、3ドアワゴンを廃止。
  • 1976年5月 - 軽自動車の規格改定に伴い、500ccに排気量をアップするとともにボディを拡幅。
  • 1977年5月 - 53年排出ガス規制に適合、同時にフルスケールの550ccになった。
  • 1978年3月 - 2ドアセダンにリヤガラスハッチを装備した「スイングバック」を追加。
  • 1979年10月 - スズキ・アルトのライバルとして、47万円に値下げしたバンに「ファミリーレックス」を追加。ベーシックな多目的車として先駆的存在だったため当初は善戦したものの、1980年ダイハツ・ミラ(デビュー当時は「ミラ・クオーレ」)が発売されるに及んで基本設計の古さが目立ったため販売台数は頭打ちとなり、翌年に駆動方式を180°転換したFFの2代目にスイッチされる。
  • 1980年3月 - 電磁粉体クラッチを用いたクラッチペダルレスの「オートクラッチ」を追加。

[編集] 2代目(1981年~1986年)

2代目レックス(前期型)
2代目レックス(前期型)
  • 1981年10月 - 9年ぶりの全面変更。初代とくらべ最大の変更点は、スバル360時代から続いていた駆動方式・RR方式(リアエンジン、リアドライブ)からFF方式(フロントエンジン、フロントドライブ)への変更であった。これにより、室内空間は他社並となった。ホイールベースはクラス最大。スズキ・アルト等で当時流行の4ナンバー・ボンバン型(ボンネットバン = 2BOX)はレックス・コンビというネーミングとなった。ここからはこれまでの吊り下げ式クーラーオプション)に代わって、ヒーター一体型のビルトインエアコンをやはりオプション設定するように改められた。
  • 1982年 - フジサンケイグループ通信販売部門「ディノス」と提携して、業界初の通販モデル「ディノス・レックス」が登場した。
  • 1983年10月 - 3ドアセダンモデルとコンビに4WDが追加された。FFと4WDの切り替えにバキュームを用いたパートタイム式で、走行中でも低速であれば、シフトノブ内の赤いスイッチで切り替えが可能であった。
  • 1983年12月 - コンビのFF仕様にターボモデルも追加された。三菱・ミニカに継いで2例目。コーナーリング中にアクセルオフするとタックイン現象が起こる、FFのクセが強いグレードであった。ちなみに軽クラス初のフロントベンチレーテッドディスクブレーキを採用している。
  • 1984年9月 - マイナーチェンジ。ヘッドランプを丸形2灯から角形2灯へ変更。同時に4WDターボも設定された。
  • 1985年9月 - 助手席回転シートを装備したフルカラーの女性仕様レックス・uとレックスコンビ・i、標準エンジンの5速MT仕様車をそれぞれ追加。軽ボンバンの全盛期であるにもかかわらず、レックスでは5ドアセダンのSXが販売の中心となった。

[編集] 3代目(1986年~1992年)

3代目レックス
3代目レックス
  • 1986年11月 - 3代目登場。エンジンは先代と同様のSOHC直列2気筒だが、1気筒あたり3バルブ仕様(吸気2バルブ、排気1バルブ)エンジン搭載のスポーティグレードも存在した。4ナンバーバンの「コンビ」には「VIKI(ヴィキ)」グレードが設定された。[4]

パッケージングは大幅に見直され特に居住空間は従来型以上に広くなった。またノークラッチ仕様も従来のオートクラッチから2速フルATとなった。3ドア車をレックス・コンビ、5ドア車をレックス・セダンとなった。

  • 1987年1月 - 5ドアセダンフルタイム4WD車とコンビ5ドアヴィキを追加。
  • 1987年6月 - ECVT車を追加。ホワイトで統一した限定車ヴィッキーをセダン・コンビ共に発売。このグレードは前期型(1989年6月まで)度々発売された。セダンのヴィッキーは5ドアのみだが消費税導入後は3ドアセダンにも追加された。
  • 1988年3月 - スーパーチャージャーを追加。エンジンは2気筒3バルブEGIインタークーラー付きスーパーチャージャーでネット55馬力までパワーアップしてきた。3ドアバンコンビと5ドアセダンに設定。既存グレードは30馬力仕様&2速AT仕様は廉価版のみとし36馬力の3バルブ仕様にパワーアップした。コンビにもフルタイム4WDを追加。
  • 1988年5月 - 電動キャンバストップ装備の3ドアセダンを追加。スーパーチャージャーと標準仕様の2タイプ。
  • 1989年6月 - マイナーチェンジでエンジンを直列4気筒クローバー4のEN05型(標準仕様38馬力・スーパーチャージャー仕様61馬力)へ。ATは全車ECVT化される。CMには松田聖子を起用。
  • 1990年4月 - 軽規格変更に伴いエンジンを660ccに拡大。バンの「コンビ」の商標が廃止されて「レックス・バン」に改称されている。前回のマイナーチェンジからそれほど時間のたっていないレックスはヘッドライトの変更とバンパーを含む前端部分の延長等にとどまった。この時フルモデルチェンジしたのはミラ(同時にクオーレを統合)のみで、アルトミニカトゥディはレックス同様のマイナーチェンジとなり、また、スバルはサンバーをフルモデルチェンジしている。規格の変更時期がメーカー各社のモデルチェンジのサイクルと同調していない為、規格変更のたびにこのように足並みのそろわない状況となる。CMキャラクターは山田邦子が起用された[5]
  • 1992年3月 - 生産終了。後継車はヴィヴィオである。

[編集] 車名の由来

  • 「Rex」はラテン語で王様の意味。

[編集] 脚注

  1. ^ 現在新車で購入可能なのはダイハツ・コペンのみ。
  2. ^ 以前はミニカトッポBJなどに搭載されたことがある。かつては軽自動車唯一となるDOHC20バルブ【1気筒あたり5バルブ×4気筒】エンジンが搭載されていたグレードも存在していた。
  3. ^ 実際は後席のヘッドクリアランス。
  4. ^ 当時放送されていたテレビコマーシャルは、あまりにもインパクトが強いものであり、ジェットコースターに乗ったモデルがひたすら『VIKI! VIKI! VIKI!(ヴィキ!ヴィキ!ヴィキ!)』と連呼で叫び続ける、という突飛なCMで何のCMか判明出来なかったという意見が多くあった。
  5. ^ サンバーディアスのCMにも出演していた。

[編集] 関連項目


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