ジェイアールバス関東いわき高速支店
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いわき高速支店(いわきこうそくしてん)は、福島県いわき市にあるJRバス関東の営業所。
ここでは、前身である常磐支店(旧・高萩営業所)についても記載する。
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[編集] 所在地
- 福島県いわき市平下神谷字天神13-1
[編集] 概要
1948年(昭和23年)に「鉄道線の短絡」を使命とした、川尻駅(現・十王駅)~常陸大子駅間を結ぶ路線として北常陸線の運行を開始したのが始まりである。
その後高萩駅からの路線開設もされたが、次第に路線は縮小され、1997年(平成9年)に川尻駅からの路線は全廃となった。この結果、高萩駅からの短い2路線が残るのみとなっていたが、これも2006年(平成18年)3月限りで廃止となり、当支店担当の一般路線は消滅した。
1988年(昭和63年)に高速バス「いわき号」が運行開始、当支店が運行を担当することになった。「いわき号」が大変好調であることから、それまでは水戸支店高萩営業所だったものが支店に昇格となった。また、「日立号」の運行にも携わったが、こちらはさほどの利用者数でもないことから、次第に「いわき号」中心となってきたため、いわき市内に拠点を新設した上で、「いわき高速支店」として再出発することになった。再度支店から格下げされた高萩営業所は、引き続き「日立号」を担当していた。
[編集] 沿革
- 1948年(昭和23年)1月12日 - 北常陸線運行開始に伴い、高萩自動車区を開設。同時に棚倉自動車区水戸支区が高萩自動車区の所管となる。
- 1950年(昭和25年)4月1日 - 高萩自動車営業所に改称。
- 1953年(昭和28年)8月15日 - 高萩自動車営業所水戸支所が営業所に昇格し、高萩が水戸自動車営業所の支所となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道関東自動車事業部水戸自動車営業所高萩支所に改称。
- 1988年(昭和63年)4月1日 - バス部門分割子会社化により、ジェイアールバス関東水戸営業所高萩支所に改称。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 水戸支店高萩営業所を常磐支店に格上げ。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 一般路線を全廃。
- 2006年(平成18年)8月1日 - いわき営業所をいわき高速支店に格上げ、常磐支店を高萩営業所に降格。
- 2006年(平成18年)9月30日 - 高萩営業所を廃所。
- 2007年(平成19年)10月1日 - ひたち号の高萩発着便を日立電鉄交通サービスへ移管。
[編集] 現在の所管路線
[編集] 過去の路線
- 北常陸線(高萩駅~大能~折橋十文字~下高倉~小生瀬~袋田駅~常陸大子駅)
- 北常陸線(川尻駅~常陸細田~里美橋~西足~下高倉~小生瀬~袋田駅~常陸大子駅)
- 高萩線(高萩駅~上和野)
- ひたち号(東京駅~高萩駅・北茨城市役所・五浦観光ホテル)
[編集] 車両
高速車は全てハイデッカーで、いすゞ車・日産ディーゼル車が多いが、三菱車・日野車も少数が配置されている。
高萩営業所には貸切車の配置もあったが、うち1台はジェフユナイテッド市原(当時)のチームバス専用車として導入されたボルボ・アステローペで、カラーリングはそのままであった。
[編集] 特記事項
- いわき高速支店の車両はいわきナンバーである。
- 「いわき号」の東武バスセントラル担当便もいわき高速支店で休憩する。
- 福島県内には当支店と東北道統括支店の他に、JRバス東北福島支店が存在しており、1つの県に2つのJRバスの拠点が存在する希少な例である(両社とも福島県バス協会に加盟している)。
[編集] 参考文献
- バスラマ・インターナショナル48号「ユーザー訪問:ジェイアールバス関東」
- バスジャパン・ハンドブック「18 ジェイアールバス関東」
- バスジャパン・ニューハンドブック「37 ジェイアールバス関東」
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東京都 | 東京支店 |
千葉県 | 八日市場支店・館山支店 |
茨城県 | 古河支店・土浦支店・江戸崎営業所・鹿嶋営業所・水戸支店 |
栃木県 | 宇都宮支店・烏山車庫・西那須野支店 |
福島県 | 東北道統括支店・棚倉営業所・小野新町車庫・いわき高速支店 |
群馬県 | 長野原支店 |
長野県 | 小諸支店・長久保営業所・中央道統括支店・諏訪営業所 |
静岡県 | 三ヶ日営業所 |